思い出し怒りのメカニズム
こんにちは、夫婦関係学ラジオパーソナリティのアツです。このポッドキャストでは、多彩なゲストを招きし、様々な夫婦の葛藤をサバイブするためのナレッジをお伝えしていきます。
今回はですね、僕の一人語りとなりまして、ゲストは知らないんですけど、夫婦喧嘩になった時に、妻がこう、いろんなことを思い出し怒りすると。
あれもあった、これもあった、これもあったって思い出し怒りをされて、全然この夫婦喧嘩終わらない、話し合い終わらないというか、話し合いにならない、これ何なの?っていうことって結構あると思うんですよ。
これがなぜ起こるのか、どうすればいいのかについて話をしていこうと思います。
これ本当によくありますよね。話し合いの最中に、あれこれ思い出して怒り出したりとか、その時に、あの時はこういうことがあったんだよとかね、こういう事情があったんだよっていう冷静に話をしても、全然聞く耳持ってくれないと。
余計怒りに、火に油を注ぐかのように怒りが収まらなくなるっていうことって結構あると思うんですよ。
これがですね、こういうことになっちゃうと、相手に対してすごいイライラしたりとか、何で言ってもわかんないんだよとか、わかってくれないんだよみたいな風になっちゃったりするわけですよね。
言ってる方も、言ってる方もね、言いたくてそのネガティブな思い出を何度も思い返してるわけじゃないんですよ。
そこに本当は留まりたくないのに、負のループの中に、なぜか自分は留まり続けてしまう、何でこんなに怒っちゃったんだろう、こんなこと言いたくないのに、って後から後悔することって結構あるんですよね。
これ実は、思い出し以外をしてる人が悪いんじゃなくて、脳の仕組みの問題なんですよね。
これを理解すると、住民たちの状況を上の方から目立てにすることができて、必要以上に怒ったりとか、落ち込みすぎたりとかっていうのは減るんじゃないのかなって思ってます。
特に妻との関係悩んでいて、過去にいろんな傷つきの体験を妻に負わせてしまって、妻がいろんなトラウマを抱えていると、それこそ産後クライシスだったりとか、浮気だったりとかっていうのがあると。
その時に妻がいろんなことを思い出しちゃって、怒りが止まらなくて、どうにもならない、話し合いが全く先に進まないっていう時に結構役立つんじゃないのかなと思います。
もしくはそういう状態になってしまっている女性にも役立つんじゃないかなと思います。
まず最初に知っておくべきことは、人間の脳っていうのは過去の記憶と今の記憶っていうのは正確に切り離せないんですよ。
なわけあるかい?って思うかもしれないんですけど。
だけど、意外とそこまで優秀じゃなくて、昔あった出来事と今の出来事がリンクしてしまったりとか、今、例えば夫妻がお互いに育児奉仕で揉めてるとしましょう。
育児奉仕で揉めてるんだけど、なぜか話がすれ違っちゃって、過去の産後にあなたは子供の面倒を見てくれなかったとか、
あの時あなたは浮気をしてたとか、あの時あなたはキャバカに行ってたとかっていう話になぜかすり替わっちゃうってこと結構あると思うんですよ。
あれって今話しているこの喧嘩の主題は育児であるにもかかわらず、なぜか産後クライスだったり浮気の話だったりとかにすり替わっちゃってますよね。
もしくは同じものとして話されちゃってますよね。
過去の出来事、産後クライスとか浮気の話とか、過去の話なんだけど、今と今同じようにその苦しみを感じてるわけですよ。
これって変ですよね、よく考えてみると。
今感じている苦しみとか、今の出来事が今になくて過去の話が今にすり替わっちゃってるという現象が起こるんですね。
これは人間の脳というのが過去の記憶と今の記憶を簡単に切り離せないという仕組みになっているからなんですね。
これが何かというと、変動体と会話という部位があるんですけど、変動体っていうのは感情の警報器ですね。
不安とか恐怖っていうのをいち早くキャッチして警報鳴らすわけですよ。
例えば夫と夫婦喧嘩になった時に、夫が何か育児方針のすれ違いがあって、子供中学受験した方がいいんじゃないかみたいな話を夫がすると。
脳と感情の相互作用
妻は反対だから、あんなことする必要ないんだという。
その時に妻の頭の中で、過去にあった夫のトラウマ体験を蘇って警報が鳴るわけですよ。
こいつ危険、こいつ危険というふうに変動体がワンワンワン鳴るわけですね。
これが変動体というもので、会話というのは記憶の整理役なんですね。
過去から今に至る記憶を整理する役目を負っているんですけど、この会話がこの話は過去の話だよと、昔の話だよというふうに教えてくれるんですよ。
記憶を区別して整理してきれいにオーガナイズしていくという役割を持っているんですね。
だけど、すごい強いストレス体験があると、ちょっとした出来事でもまた裏切られるかもしれないとか、また私は我慢することになるのかしらだとか、
あの時のような辛い思いをまた味合うのかしらというふうに恐怖を感じちゃうんですね。
過去の出来事なんだけど。
そういうふうに過剰に反応しちゃうというのがある。
すると会話は、これ過去の出来事なんですよって言ってくれればいいんだけど、うまく整理できないんですよ。
あまりにもストレス体験が強すぎると。
整理しきれなくて、今の出来事イコール過去の危機みたいなふうに脳が誤認しちゃうんですよ。
今起こっていることと過去の話をリンクさせちゃうんですね。
それが会話を果たす意図せぬデメリットなんですけど。
その結果、過去の怒りとか悲しみっていうのが全部一緒に吹き出してくるんですよ。
夫婦喧嘩に陥ったときって、火山が噴火するかのように怒りの感情が沸き起こってくることってありませんか。
もしくは自分の妻の感情が大噴火ですよね。
もう核火山がバーンと爆発して、風雨がフワーッと降ってきて、マグマがドラーッと流れてくるみたいな。
うわー止まんねーよーって、このマグマ止まんねーよーっていうぐらいのすごい勢いになってくることって結構あると思うんですよ。
あれこそ過去の怒りや悲しみっていうのが、マグマのようにその妻の感情の山からドラーッと流れ落ちてるわけですね。
その流れ落ちてしまう背景になるのが、変動体と会話の仕組みだったわけですね。
変動体は感情の警報機、不安や恐怖をいち早くキャッチ。会話はこれは過去のことだよとクベッとしてくれる。
だけどあまりにも強すぎる体験があると、今の出来事と過去の出来事がリンクしちゃって、危ない危ない危ない危ないって警報機が鳴りっぱなしになっちゃうってことですね。
例えば夫がスマホを見てると、普通に友達にLINE打ったりとか仕事の返事とかをしてるんだけど、
過去に夫が浮気をしたっていう体験があると、妻の中では