韓国発のWebマンガ・Webtoonは縦スクロール&フルカラーが特徴ですが、背景を3Dグラフィックで作ることが多いと知って驚いた話です。Webtoon用素材のマーケットプレイスがあるなど背景3D素材作成で儲かる仕組みもできているようです。
=== 目次 ===
Webtoonとは
Webtoonの背景は3Dが使われている
3DツールはSketchupが主流
Webtoon素材のマーケットプレイス
背景素材のクラウドファンディングも
背景3Dは楽だけど…
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アシカガキャスト。
最近、時代はもうこんなところに来てるんだと、知らないうちに世の中が変わっていたといった話をしたいと思います。
Webtoonという言葉がありまして、Webプラスカートゥーンなんでしょうね。
Web漫画のことで、韓国で使われ始めた言葉なんだと思います。
Webtoonは、一般的に縦スクロールで読んでいく、スマホで見るのに特に適した見方の漫画なのが一つの特徴で、
もう一つの特徴としては、フルカラー。カラーで描かれているということのようです。
韓国ですごく流行ってるらしいんですが、日本でも同様の縦スクロール、フルカラーのWebtoonスタイルのものは入ってきていて、
ピッコマがその代表的なWebtoonを読めるサービスみたいですね。
ちなみにピッコマも韓国の企業の日本法人が始めたものですね。
先日、アップルがいろんなジャンルのiPhoneのアプリで、アップル製のものよりもサードパーティーの他社のアプリの方が人気があるよといったレポートを発表していたんですが、
その中でリーディング、読書という項目があって、日本で一番人気のアプリがピッコマになっていました。
2位はLINE漫画でした。
前置きが長くなりましたが、私が世の中の変化に驚いたというのはそのことではなく、
Webtoonの背景が3Dグラフィックで作られていることが多いというのを知ったことです。
Webtoonはフルカラーで作られていますし、文業化も進んでいるらしいんですが、背景を絵で描くんじゃなくて、3Dで作っていることが多いそうです。
スケッチアップという3Dのツールがあるんですが、スケッチアップを使うのが一般的で、
Webtoon用の素材が学園物だったら学校の外観用の3Dデータ、教室とか学校の中用の3Dのデータが売っていて、
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そういうのを購入して使うらしいんですね。そういうエコシステムができてるんですね。
背景にトーンを貼るとか、集中線を描くとか、そういう時代じゃなくなってるんですね。
従来のモノクロの紙の漫画の延長線上ではあるものの、それが廃れて置き換わるというよりも、別のジャンルのものとしてWebtoonというジャンルが生まれていると。
そう考えた方が良さそうですね。スケッチアップという3Dのツールは、Googleが買収してから一躍知名度が上がったツールなんですが、今はもうGoogleじゃなくて別のところが開発してるんですね。
Googleはスケッチアップを買収して、Google Earthで利用する建物などの3Dのデータをみんなに作ってもらうために無料でスケッチアップを提供してたんですね。
この戦略はすごい賢いなと思っていました。そうやって世界中の人が作った3DのデータをみんなにシェアしているGoogle3Dギャラリーというのがあって、今それが3Dウェアハウスという名前に変わってるんですが、
そういった3Dのデータをみんなでシェアして無料でダウンロードできる場所があるんですね。なのでそういった無料の素材でもWebtoonの背景として使えたりするのかもしれないんですが、
無料とはいえライセンスとかも色々あると思うのでWebtoonに使えますよという量で提供されている素材の方が安心して使えるでしょうね。そういったWebtoon用の3D素材のマーケットプレイス的なサイトが韓国にはいくつかあるんですね。
ピクセルというサイトが有名みたいなんですが、カテゴリーとしてスケッチアップ素材というのがあって、やっぱりスケッチアップを使うのが主流なんだなとわかるんですが、クリップスタジオのカテゴリーもありました。
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クリップスタジオは日本のセルシスが開発している漫画を描く人には定番のお絵かきツールです。絵を描くツールとしては日本のクリップスタジオが主流なんだとちょっと嬉しいですね。
従来の漫画家とアシスタントみたいな関係だとアシスタントがすごく儲かるというのは難しかったと思いますが、背景用の3D素材を作る場合は1個作ったら複数の人が買ってくれることによって稼げるチャンスが大きいわけですね。
韓国でWebtoon用の背景用3D素材を作るクラウドファンディングをしている人がいるという記事を見たんですね。
学校の建物の外観3種類くらいと中の教室も3種類ぐらいとか職員室とか図書館とかいろいろ作っていたんですが、それで400万円くらい集めていました。お金を出した人はその素材をもらえるということですね。
かなりのクオリティのものだったので作るのには相当時間がかかっていると思いますが、Webtoonの背景用の素材をスケッチアップで作るというのが商売として十分成り立つということになっているんだなと思いました。
もちろん売れているような漫画家の人からの依頼でオリジナルの背景用3D素材を作るというケースもあるようです。
日本ではVTuber用に3Dのアバターをオーダーメイドで作るとか、VRチャットやクラスターなどのソーシャルVRで使うためのアバターをブースなどで売って儲けている人がいたりと。
やっぱり3Dの素材を作れるというのは強いなという時代になってきていますね。
3Dで作られた建物であったり部屋の内装であったりを漫画の背景として使うのはすごく楽だろうなとは思いますが、まあいちいち描かなくていいわけですからね。
とはいえ、どういう角度から見た背景にするか、カメラワーク的なことを考えて操作もしなければいけないので、3Dグラフィックのツールを使うスキルも必要になってきますね。
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ライティングを考えたりスケッチアップなどの3Dのツールから書き出した後で画像を加工するような処理も必要になってくると思うので、そういうスキルも必要ですね。
フォトショップなどで加工するかと思いますが、クリップスタジオだけでもある程度の画像の加工もできるみたいですね。
背景が描けなくても漫画を描ける時代になったよと思ったんですが、3Dのちゃんとした背景に合うように絵を描くのは、それに見合ったちゃんとした絵じゃないと違和感が出ると思うので、逆にハードルは上がってるんじゃないかなとも思いました。
教室のシーンで机と椅子が並んでる3Dの素材を元にした画像をベースに人物を机に座ってるように描くというのは、私にはちょっと難しいだろうなと思いました。
今回は以上です。
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