テンプレートをもとに簡単にデザインできる非デザイナー向けツールAdobe Expressに、最近アドビが力を入れてるように感じます。ライバルのCanvaと比較しつつ新機能などを紹介しました。
=== 目次 ===
Adobe SparkからAdobe Expressへ
SNSスケジュール投稿など気になる機能
リアルタイム同時編集など新機能の予定
Canvaに対抗してFigmaとも被るかも
CCユーザーは有料版を追加料金なしで
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アドビは、プロのデザイナー向けにツールを提供しているんですが、
プロではない人向けのツールも提供しています。
テンプレートをもとに、デザイナーではない人でも、
簡単にチラシやポスターやSNSに載せる画像などをデザインできる
Adobe Expressというツールがあります。
最近、とても勢いのあるCanvaというツールと競合するものになります。
Canvaもそうなんですが、Adobe Expressもちょっとしたアニメーションを作れたり、
動画編集機能もあります。
ちょっとしたアニメーションというのは、静止画の上に文字がアニメーションして表示されるとか、
そういう簡単なものです。
簡単だけど、ちょっとしたアニメーションが入っているだけで、
おしゃれな感じになったりで、SNSで目立つものになって有効だと思います。
Adobe Expressですが、以前はAdobe Sparkという名前でした。
以前はウェブ版がAdobe Sparkという名前で、
iPadなどで使えるモバイル版がAdobe Spark Post、Adobe Spark Video、
Spark PageとSparkという名前のつくアプリが3種類ありました。
その中のAdobe Spark Postがある日、突然Adobe Expressになったんですね。
私はiPadでグラフィックを作るツールとしてAdobe Spark Postに注目していました。
なので、ある日突然アイコンも名前も変わったのを見てびっくりしました。
その時にウェブサービス版はAdobe Sparkのままだったんですけども、
いつの間にかウェブ版もAdobe Expressになっていました。
そしてこのウェブ版のAdobe ExpressにAdobeが最近力を入れているようです。
Adobeの毎年恒例のイベント、Adobe MAXというのがあるんですが、
これの2022年度版が最近開催されて、そこでAdobe Expressの最新バージョンが発表されました。
ただ、ここで発表された最新バージョンで付いた新機能はそんなにいっぱいあったわけではないんですが、
これまでAdobe Expressをノーチェックだった人たちにはインパクトのある新機能がいつの間にかたくさんあったので、
Adobe MAXをきっかけにAdobe Expressについていろんなところで話題になってきているなと感じています。
03:10
新機能としてはSNSへのスケジュール投稿機能が気になる人が多いと思います。
これはAdobe Expressで作った画像や動画を指定した日時に自動でSNSに投稿してくれる機能です。
Twitter、Instagram、Facebook、PinterestとLinkedInに対応しています。
SNSへのスケジュール投稿機能は使いたいという人多いと思うんですが、
残念ながらというとAdobeには悪いですが、Adobe Expressで作った画像や動画でないと投稿できないんですね。
投稿する画像を設定するところで自分のストレージに保存してある画像を選ぶみたいなことができません。
なのでどうしてもAdobe ExpressのSNSスケジュール投稿機能だけを使いたいという場合には、
別のツールなどで作った画像をAdobe Expressで読み込ませてドキュメントを作っておく手間がかかってしまいます。
また今のところiPad版のAdobe ExpressにはSNSスケジュール投稿機能はありませんでした。
他に近日搭載されるという新機能を紹介してるんですが、それも興味深いものが多いです。
リアルタイムで同時に複数の人がオンラインで編集できる機能がつくそうです。
まさにFigmaやMiroみたいに複数の人の名前が入ったカーソルが動き回って同時編集ができるんですね。
あと画像生成AIの機能もつくそうです。
これはCanvaが採用している画像生成AIのStable Diffusionとは違って、
Adobe独自のものだと思うので、これも楽しみですね。
画像を生成させるだけでなく、自動フォント生成機能というAIを使って、
文字の形をしたグラフィックを生成する機能がつくそうです。
一回文字を打ってフォントを選んでおいて、その後テキストで花びらとか浸たるペンキとかボトルとかの紙字を入れることで、
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花びらでつくられたような文字とか浸たるペンキのような文字をAIがつくってくれると。
これも面白そうですね。
他にもテキスト、アニメーション、画像を自由に組み合わせてコンテンツをつくれるマルチメディア編集機能とか、
アドビエクスプレスとクラウド版のフォトショップを連携する機能も予定されています。
高度な画像編集が使いたい場合は、一旦クラウド版のフォトショップに移動して加工などすることができるんですね。
アドビエクスプレスは学校関係で使ってもらうことに力を入れているようで、全世界で4300万人、日本では230万人の学生、幼稚園および初等中等教育の学生がアドビエクスプレスを利用しているそうです。
うちの娘高校生ですが、学校の課題をやるのに動画編集するのにアドビエクスプレスを使っていましたね。動画編集といってもスライドショーにナレーションを追加したようなものを作っていました。
そして今年のアドビマックスで非営利団体向けにも無償でアドビエクスプレスを提供すると発表していました。そうやって無償でどんどん使ってもらうことでシェアを広げようというのがキャンバと対抗してなのかなと思ってしまいますね。
アドビXDに対抗するフィグマは買収したので今度はキャンバに対抗していくんですかね。
キャンバに最近ウェブサイト作成機能が付きましたが、アドビエクスプレスにもウェブサイト作成機能は前からあったようです。
SNSスケジュール投稿機能もキャンバにもあるみたいですね。この辺機能的に競争し合うことで似てくるんじゃないかと思います。
アドビエクスプレスに力を入れていくことで若干フィグマと被ってくるところもあるように私は思いました。
アドビXDはUIデザインに特化していて、グラフィック作成は他のアドビのツールを使ってねという考え方ですが、フィグマはUIデザインに限らずグラフィック作成ツールの面もありますよね。
09:02
実際私はSNSに投稿する用の画像を作るのにフィグマを使っているので、そこの部分をアドビエクスプレスに置き換えるということもできるかもしれません。
アドビエクスプレスもキャンバと同様無料でも使えるんですが、機能をフルで使おうとすると有料のサブスクリプションに登録する必要があります。
有料版じゃないと使えないテンプレートや素材があったり、一部機能が有料版じゃないと使えないという感じですね。
有料版はキャンバが月1500円なのに対し、アドビエクスプレスプレミアム版は月1078円です。ちょっと安いですね。
ただしキャンバはチームプランというのがあって、チームプランを使って一人あたりで割るとかなりお安くなるようになっています。
なおアドビクリエイティブクラウドのユーザーは追加料金なしでアドビエクスプレスの有料版のプレミアム版を使うことができます。
なのでアドビクリエイティブクラウドユーザーにはキャンバを有料で使うよりもエクスプレスの方がいいなという判断になるかもしれないですね。
アドビストックの写真などの素材が使えますし、アドビフォントも使えます。
そしてアドビクリエイティブクラウドライブラリーにも対応しています。
このクリエイティブクラウドライブラリーへの対応がアドビマックスの時に発表された新機能でした。
アドビクリエイティブクラウドライブラリーはアドビのアプリ共通で使える素材を管理する機能です。
ロゴとかアイコンとかよく使うものを入れておくことでフォトショップとかイラストレーターとかいろんなアプリで共通して素材を使えるんですね。
今回は以上です。
11:25
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