#101 基礎科学研究は社会に何をもたらすのか? 【UCバークレー 村山斉先生】 #科学系ポッドキャストの日
2026-04-01 32:46

#101 基礎科学研究は社会に何をもたらすのか? 【UCバークレー 村山斉先生】 #科学系ポッドキャストの日

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今回は、UJA Gathering 2026 keynote speakerとして登壇されたカリフォルニア大学バークレー校の村山 斉先生(@sleptogenesis)に、宇宙研究の魅力と基礎科学が社会に貢献する未来への期待をお話しいただきました。


村山斉先生

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%91%E5%B1%B1%E6%96%89

http://hitoshi.berkeley.edu/


宇宙の謎に挑む伝道師”のフレーズはこちらのnoteからの引用です。

https://note.com/jolly_hornet911/n/nc6629557ac0d

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#科学系ポッドキャストの日


4月のトークテーマ「社会

ホスト: 佐々木亮の宇宙ばなし

https://open.spotify.com/show/1L36EH14fS6dHgpBF58lkW


科学系ポッドキャストの日とは?:t.co/nUSVPcXugq


プレイリスト:https://open.spotify.com/playlist/7DYWRfTZIbXM3VBWnKXxaC?si=eENLi6oZRe-8iOeOvWEDrg&pi=lPfgafpqTrKs7

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4月のアメゴーは「LAからこんばんは! in UJA Gathering 2026 後半戦」をテーマに、2/28、3/1にLAで開催された海外日本人研究者ネットワーク UJA Gathering 2026での公開収録の模様をお届けします!


▶️ UJA Gathering 2026

https://manager58896.wixsite.com/uja-globalgathering


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🗽トピック🗽 

アメリカの研究環境と自由な文化/宇宙の加速膨張とダークエネルギー/ダークマター(暗黒物質)の正体/アメリカ・アカデミアの厳しい現実/24時間体制の論文執筆リレー/基礎科学と社会の接点/若手研究者へのアドバイス


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✏️参考✏️

  • 素粒子(そりゅうし): 物質を構成する最小単位の粒子のことで、村山先生はこの極小の世界から宇宙の謎に挑んでいます。
  • ダークマター(暗黒物質): 光で見ることができず正体は不明ですが、重力によって銀河を繋ぎ止めている未知の物質です。
  • ミューオン: 宇宙から降り注ぎ、岩石なども通り抜ける性質を持つ粒子で、ピラミッドの内部にある隠し部屋の調査などにも利用されます。
  • 超新星(ちょうしんせい): 非常に明るく輝く星の爆発現象のことで、その明るさを基準にして宇宙の膨張の歴史を測るための「目印」となります。
  • ダークエネルギー: 宇宙の膨張を押し止める重力に逆らい、膨張のスピードを加速させている正体不明のエネルギーのことです。
  • アーカイブ (arXiv): 世界中の研究者が最新の論文を投稿し、正式な出版前に誰でも閲覧できるように公開されているオンライン上のプラットフォームです。
  • 因果律(いんがりつ): 「原因があってから結果が起こる」という出来事の順序のことで、光の速さを超えられないことと深く関わっています。
  • ニュートリノ: あらゆる物質を通り抜ける非常に小さな粒子で、地球内部の調査や、将来の超高速な株取引通信への応用が期待されています。


本配信は個人的な見解であり、所属する組織とは全く関係ありません。


★パーソナリティ ⁠⁠⁠NAKAMURA ⁠⁠⁠

1994年生まれ、岐阜県出身、広島大学大学院にて博士後期課程修了。現在は、米国のサンフランシスコにある大学にて、ポスドク研究員として、循環器、再生関係の研究をしている。


★雑務 ⁠⁠おニューのわら人形⁠⁠

★番組のX ⁠⁠⁠@ANG_2024⁠⁠⁠

⁠⁠⁠メッセージはこちら⁠⁠⁠

★オープニング: ⁠⁠⁠Trick style(まんぼう二等兵様)⁠⁠⁠

★エンディング: ⁠⁠⁠Night trip(Make a field Music様)⁠⁠⁠

★ジングル:

気分一新 (otologic様)

OP/EDジングル41 (t12ya様)

感想

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サマリー

村山斉先生は、理論物理学者として宇宙の根本的な問いに素粒子の世界から挑む研究者であり、カリフォルニア大学バークレー校で長年研究を続けています。アメリカの研究環境は、異分野への積極的な広がりを許容する自由な文化が特徴で、ノーベル賞受賞者ルイ・アルバレスが恐竜絶滅の原因を隕石と特定した研究や、ソウル・パールマッターが宇宙の加速膨張を発見した事例がその具体例として挙げられました。これらの研究は、元々異なる分野の知見や技術が予期せぬ形で結びつき、大きな発見へと繋がったことを示しています。 しかし、アメリカのアカデミアは競争が非常に激しく、研究資金の確保や論文発表において常に高いパフォーマンスが求められます。村山先生自身も、論文発表を巡る24時間体制のリレー執筆を経験するなど、その厳しさを語りました。物理学における大規模な装置開発には莫大な費用がかかるため、多くの研究者との共同作業や、若手研究者にとってはネットワーク構築のスキルが不可欠であると強調されました。 ダークマター研究への興味は、NASAの実験でダークマターが通常の物質と異なることが判明した2003年以降に深まったと語り、E=mc²の適用範囲やブラックホールと光速の関係、因果律といった物理学の基本原理についても解説しました。ニュートリノが地球内部の熱源解明や将来の超高速通信に応用される可能性に触れ、基礎科学が社会に貢献する未来への期待を語りました。最後に、若手研究者に対しては、異分野に積極的に飛び込み、多様な視点からインスピレーションを得ることの重要性をアドバイスし、自身の研究経験から「壁にぶつかっても他のことを試すことで、以前の問題が解決されることがある」と述べました。

ポッドキャスト紹介と村山斉先生の紹介
アメリカからこんばんは、NAKAMURAです。この番組では、アメリカ研究留学4年目を迎えた私、NAKAMURAが、ゲストとお話しながら、アメリカ留学の魅力を再発見し、お聞きのあなたにおすわけすることを目指しています。
さて今回は、毎月恒例の科学系ポッドキャストの日の配信です。
科学系ポッドキャストの日とは、ユネスコ世界科学デーに合わせて、科学系ポッドキャストサイエントークさんが、2022年11月10日に始めた企画で、毎月10日にその月のお題に沿った内容を、ジャンルを問わず、多数のポッドキャストが発信するポッドキャスト配信イベントです。
今回のホスト番組さんは、宇宙がちょっとだけ身近になるポッドキャスト、佐々木龍夫の宇宙話さんです。
ホストありがとうございます。この番組は元NASA理研の研究員で、天文学博士の佐々木龍夫が配信する日本の宇宙系ポッドキャスト。
1話約10分で、最新の宇宙ニュースからブラックホール、宇宙開発、さらにはちょっと不思議な宇宙のトピックまで、専門的な内容を驚くほどわかりやすく、毎日配信で届け、いよいよ放送2000回を迎える番組です。
NAKAMURAさんはこの番組聞いたことありますか?
ごめんなさいないです。
元NASAで理研で研究やってたんだね。だからガチの人だね。
そうだよ。だからアメリカにも入れ張った人だよ。
へー。あ、そうか。NASAだからか。
うん。今は日本で会社。
会社ってんだ。
会社員として働かれてるの。
へー。すごいね。毎日やってるんだね。
他にもこの人は他の番組もやってて、隣のデータ分析屋さんって番組もやってて、その人はまた別の人とパートナー組んで、AIの話とかもされてる。
ブラックホールのやつは聞いてみたいな。
うん。いいんじゃないですか。
うん。なんかトピック選んでちょっと聞いてみようかなって思います。
こんだけあったらね、トピック選び放題だからな。
そうです。探すのがね。
大変だね。
今回そんな佐々木亮さんからいただいた今月の共通テーマが社会。まああれですね、共感の社会ですよね。
いや、そうではないと思うけど。
まあいいや。
社会とつながる基礎科学研究と捉えて、2月28日と3月1日にアメリカロサンゼルスで行われた公開収録でのゲストさんとのトークをお届けします。
宇宙話さんは宇宙をめちゃめちゃ身近にしてくれる番組なんですけども、今回はそこから一気にスケールを広げて、宇宙そのものに迫る研究者に来ていただくことができました。
本日のゲストは、理論物理学者の村山ひとし先生です。
宇宙はなぜ存在するのか、そして物質はどこから来たのか、そんな根本的な問いに素粒子という最も小さな世界から挑んでいる研究者で、
東京大学で博士号を取得後、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校やローレンスバークレー国立研究所で長年研究されています。
特にダークマターの正体解明、宇宙の加速膨張、カイラルゲージ理論の非摂取的研究において大きな業績を残しノーベル賞候補とも言われています。
さらに一般向けの講演や取材などを通じて、科学の面白さを社会に伝える活動も積極的に取り組まれ、宇宙の謎に挑む伝道士などと呼ばれている点も大きな魅力です。
そんな村山先生との公開収録をお楽しみください。
この配信は海外日本人研究者ネットワークUJへの応援でお送りします。
アメリカンナイトGOLD
村山斉先生の自己紹介とアメリカ留学の背景
今回は村山先生に来ていただきました。
はい、どうもこんにちは。
自己紹介をお願いします。
はい、私は日本で生まれたんですが、子供の時4年間ドイツに住んでて、日本に帰った後、なんか馴染めないところがあった。
それから大学に入ってこういう勉強したいなと思ってた、そういう分野があまりやられてなくて、
なんだお前そんなことに興味持ってるのかってバカにさせるとかしてたので、みじめだったんですよね。
だから文化的に合わなかったのと、やりたい研究ができなかったっていうので、もう卒業したらこれはいずれ外国に行くしかないやと。
そう思ってアメリカに出てきちゃいました。
いつに来られたんですか?
アメリカに来たのがもう32年前で、1993年のことです。
それからアメリカで基本的にバークレーで研究して、大学で教えて、学生を育ててやってきました。
じゃあもうずっとUCバークレーで30何年いられるんですか?
ほとんどずっとバークレーで、1年プリンストンにいたこともあるし、最初2年間はポスドクだったので、バークレーと言っても研究所の方だったんですけども、
バークレーの時間がすごく長いです。
ポスドクでこっちに来られたんですか?
アメリカにいた時はポスドクで来ました。
それは博士号は日本で取られたんですか?
博士号は日本で取りました。
じゃあその当時はアメリカに来るっていうのは一般的だったんですか?
当時はアメリカに来る人はあんまりいなくて、アメリカに来る人でもアメリカで雇われる人はすごく少なかったですね。
ポスドクでも例えば日本の学振のお金とかを使って海外学振とかいう人はそれなりにはいたんですが、
直接外国の仕事に応募して取ってもらって、ここにもある意味でコミットして働くっていうのはやっぱりちょっと感覚が違うので、
そこでは他の先輩たちと見てるとずいぶん意識が違ったような気がします。
その頃から宇宙とかそういうのをやってたんですか?
アメリカにおける研究の自由な環境と異分野融合
はい、その頃から宇宙とかソリューションの研究をずっとやったんですけれども、
アメリカに来て思ったのはすごくどんどん広がりを感じるんですね。
例えば近くの分野とかもちょっとどんどん踏み込んでいってやっても構わないみたいな雰囲気がすごくアメリカは強い。
特にバークレーはそういう雰囲気が強いんですけど、大々先輩、会ったこともないんですが、
ノーベル賞を取ったルイ・アルバレスという人は、いろんな素粒子の状態を見つけてノーベル賞を取った人なんですけど、
彼の一番有名な論文っていうのは、隕石のせいで恐竜が絶滅したっていう論文なんですよ。
全然一見関係ないじゃないですか。
でも彼の頭の中では繋がってて、素粒子の実験をする技術を持っていたので、
ごくわずかな放射能を検出することができて、
恐竜の死滅した時代の地層からイリジウムっていう隕石にはたくさん含まれている元素が見つかったと、
年代も同定できたと。
そういった繋がってたからそういう論文を書いたわけですよ。
だから自分のできるところっていうのをしっかりしてると、
それをどんどん広げちゃって面白いことやればいいんだっていう、そういう雰囲気がすごくあって、
そういう環境にいるだけで楽しいんですね。
あれって証明されてたんですね。
なんか恐竜が隕石で絶滅したら、
ただ隕石がたくさんその年代にあったからだと思ってたんですけど。
違います。
科学的なデータを見て、隕石の堆積物だと思われるイリジウムを多く含んだ地層があり、
それを放射性同位体を使ってちゃんと年代を測定し、
バッチリあったからその説として確立できたんですよね。
すごいな。
それだけじゃなくて、アルバレスさんは、
例えば宇宙から降ってくるミューオンっていう粒子があって、
エックス線みたいにいろんなものを通り抜ける性質があるんですけど、
それを使ってエジプトのピラミッドの中にある、
秘密の財宝が眠る部屋はないかみたいなのを探してみたいな。
この技術が最近日本の研究者によってもっと進められて、
実際にピラミッドの中に新しい部屋が見つかったりしてるんですよね。
これだからもう、突拍子もないことをやっちゃう .
だけど突然ボーンと違うことをやるんじゃなくて、
ちゃんと今までやってきた研究が繋がった形で広がっていく。
そういう人がいっぱいいるんですよ。
それはすごく面白いです。
宇宙の加速膨張とソウル・パールマッターの功績
その上にもうずっと、大学生の頃からもずっと興味があって、
環境的にはアメリカに行ってしまおうっていう感じだったんですか?
そうですね。私になりたい分野にとっては、
アメリカに来たのは大正解だったと思ってます。
UCバークレーはそういうのが強いんですか?
UCバークレーはずっとその分野は強くて、
特に宇宙を研究するのに、
元々は総理優秀をやってたとか原子核をやってた人が、
宇宙に行ってノーベル賞になってるっていう人が何人もいて、
すごくそうやって、
どんどんとにかく面白いことに広げていくっていう雰囲気がすごく強いです。
日本だとなかなか、
お前はこの分野の人だろうみたいに、
周りから枠をはめられたようなことがあって、
そういう感じにならないんですよね。
私は素粒子物理をやってますけども、
つい最近賞をいただいた論文っていうのは、
物性物理って言って、
これまた違う分野の研究で、
それもたまたま私の授業をバークレーで取っていた学生の渡辺悠樹さんっていう日本人の人がいたんですけど、
彼の質問からそれが発展して一緒に仕事して、
そのそっちの分野の方で認められちゃったりしたので、
そういうことができるっていうのがすごく面白いです。
それはやっぱポスドクの、
本当30年前くらいからそういう文化はあったんですか?
その文化はずっと感じてました。
僕もそういう自由な環境だなっていうのが
生物学でも感じているので、
物理とか宇宙学でもそういうのがありますね。
例えば、
同じ分野でソール・パールマターっていうのは、
バークレーでノーベル賞を取った人なんですけど、
もともと何をやってたかっていうと、
これも恐竜の絶滅みたいな話で、
恐竜の絶滅はおそらく隕石の現象だとみんな知っているわけですけども、
それ以外にもわりと周期的に生物が大絶滅する時期があると。
周期的だっていうことは、これは天文現象じゃないかと考えた人がいて、
その人の弟子なんですね。
その弟子として先生の言ったことを検証しようと思って、
そういうたまにやってくる隕石とか彗星とか、
そんなものがあるのかどうかっていうのを探すっていう研究を
博士の時にやってたんですね。
で、見つからなかったんで、
しかもその周期ってのはあんまり正確な周期じゃないから、
たぶんそれは間違ってたんですよ。
だけどその時にやってた研究が思いもかけないところで役に立った。
で、何をやろうとしたかっていうと、
宇宙はビッグバンでバーンと弾けて爆発したわけですけども、
弾け飛んでるもの同士が引っ張り合うので、
重力ってのは引っ張るだけですから、それでブレーキがかかってゆっくりなるだろうと。
だから宇宙が始まった後、ゆっくりなってきた様子っていうのをきちんと測ってやると、
それがまたどっかで止まって落ち込んでって、
宇宙がグシャッと潰れて終わるのか、
それとも重力を振り切ってスーッと永遠に続けていくのか、
判定できるんじゃないかっていうので、
ソール・パールマターを観測を始めたんですね。
で、昔たまーにやってくるっていう天体を探すっていう研究をやっていた時の能力を使って、
今度はある種の超新星っていうのは、
遠い銀河で爆発しても見えるぐらい明るいんですけど、
明るさが決まってると。
明るさが分かってるので、見た瞬間に、
この超新星はこのぐらいの距離にある。
距離っていうのは宇宙ではタイミングですから、時間の情報がある。
そこの超新星からやってくる光をまたよく調べると、
みんな赤い方にずれていて、
それは爆発以来宇宙がどのぐらい大きくなったかっていうことを表しているので、
膨張の情報がある。
タイミングの情報と膨張の情報があれば、膨張の歴史の情報になるじゃないですか。
だからそれで宇宙は止まっちゃって終わるのか、
それからどんどん行くのかっていうのを調べようと。
その時に超新星っていうのは滅多に起きなくて、
銀河あたり100年に1回起きるかどうかみたいなもんなんで、
周りの天文学者はそんなこと言ってもな、
超新星探すったって見つからないんだぞって怒られるわけですよね。
でも彼はその彗星みたいなの探す時の経験を使って、
いやいや、自分は新月の時にまず写真を撮り、
次の新月まで待ってまた写真を撮って、
比較することで必ず毎月何個か超新星を見つけられる約束ができるって言い出したんです。
だけど周りの天文学者はお前天文学者じゃないじゃないかと。
こんなこと本当にできるわけないだろうって言って、
望遠球の時間もらえないって時代が続いたらしいんですよね。
そこででも彼は頑張って、望遠球の時間を取るのは大変なんですけど、
望遠球の時間を持ってる人に電話かけて泣きついて、
少し時間を分けてくれないかと。絶対できるからと。
すごくすごく粘り倒した結果、本当に超新星を量産できるようになって、
量産した超新星を使って歴史を測ると、
どのくらい遅くなってるか分かるかなと思ったら、
いや、逆に加速してるよってのが見つかっちゃったんです。
宇宙の膨張を押す変な力があると。
まだ分かってないんですけど、ダークエネルギーって名前をとりあえず名前つけてるんですが、
それを見つけちゃってノーベル賞になったんですよね。
だから元々やった研究と全然違うところに行っちゃったんだけど、
そっちで逆に大成功しちゃったっていう、そういう例ですよね。
アメリカ研究における競争と論文執筆の舞台裏
そういう自信はどこから来るんですかね?
やっぱもう自分の中であるんですか、理論が。
多分ね、それは自信じゃないんですよ。
単に面白いと思って取り憑かれちゃってやっちゃうっていう意識だと思いますね。
私自身のことを思ってもやっぱそういう感じなので。
それができる環境っていう。
それができる環境だし、それが許される環境。
そっちが大きいと思います。
実際、ポスドクからその後、アシスタントプロフェッサーになる。
はいはい。バークレーにポスドクできた時には、
ローレンスバークレー研究所っていう国立研究所のポジションだったんですけども、
そこにいる間に、今度大学の方で公募があるっていうので、
応募して、ありがたく採ってもらえたので、
居付いちゃったっていう感じです。
そこでずっと研究をされてるんですか?
その後もそこでずっと研究をやってます。
ただ、アメリカはやっぱり日本と違うのは、
競争はむちゃくちゃ激しいですね。
私がバークレーで採ってもらった時っていうのは、
応募者の数が1000人いて、その中から2人採ったっていう感じだったし、
教員になってからも、テニュアを取るまでは
もっと深くずっと競争してないと、
研究費も取ってこれないし、
名前としてもみんなに知ってもらえるようにならないし、
競争っていうのはすごく思いました。
ある時、夏の間、ヨーロッパの研究所にしばらく滞在してて、
そこの一緒の仲間と書き始めた論文があったんですね。
結構仕事はもう終わってて、
あとは書いてまとめればいいだけだったんですけども、
それぞれ自分の場所に帰っちゃうと、
授業が始まったり雑用があったりとかして、
ちょっとうっちゃってて
しばらくほったらかしになったんですよ。
ある晩、アーカイブを見てたら、
全く同じような論文が出てて、
日本でも知ってる人いると思いますけど、
リサ・ランドルっていう人が書いた論文なんですが、
これはまずいよと。
慌てて私はそれを気づいた後、
夜だったんですけど、仲間にEメールしました。
そしたらヨーロッパの人たちは、
ちょうど時差の関係で仕事出てくる時間だったので、
おいひとし、お前寝る時間だろうと。
寝ていいよと。
その代わり書きかけの論文があるから、
なんとか仕上げようと思ったら、
俺たちが頑張るから、お前ともかく寝ろと。
言ってヨーロッパの人が書き続ける。
それでも終わらなかったので、
その時の共同研究者の1人が東海岸にいたので、
今度そこに論文が回っていって、
お前書き続けろと一緒に書き続けて、
最後に私のところに戻ってきて、
お前仕上げろと仕上げて、
一日違いで投稿したので、
世界中みんながこれは独立な仕事だとして、
見せてくれたんですけど。
普通時差って大嫌いなんですよね。
時差ボケって大変だから。
この日だけは時差に感謝しました。
24時間稼働が。
そういう競争やっぱり厳しいなと思います。
やっぱどこの世界でも一緒なんですね。
研究資金と大規模装置開発、ネットワークの重要性
資金とかって、
生物だとNIHとかが出してくれるんですけど。
私の場合にはエネルギー省か、
ナショナルサイエンスファウンデーション(NSF) かどっちかです。
私はNSFの方の金もらってますけど。
そういう資金とかもやっぱめちゃめちゃ競争激しいんですか。
そうですね。しかもアメリカの大学っていうのは
給料を9ヶ月しかくれないんですよ。
夏は授業がないから給料やらんと。
その間の給料を稼ぐためには
自分で自分を雇う。
そのための研究資金が必要だっていう
仕組みになってるので。
だからその研究費が取れないと
自分は雇えないから、2ヶ月分
ボーナスがなくなるような感じで、
ローンが払えなくなるっていう、そういう仕組みになってるわけですね。
そういう点でもやっぱ研究費ってどの分野でも。
けど物理学って
どこにお金を使われるんですか。
物理学は
一番大きなのはやっぱり人なんですけど
人を雇って一緒に研究をやる
というのが大きな部分ですが
もう一つはやっぱりいろんな装置を作らないと
実験観測できないので
そっちもやっぱりかなりのお金が
かかってきますね。
顕微鏡とかの使用費とかもめちゃ高いみたいな。
そうですね。
顕微鏡とか使用費じゃなくて
物理学者っていうのは
装置を作るんですよ。
私は理論の研究が多いので
そんなにはそういうことはやらないんですけど
それでもやっぱり観測のための装置を
作るようなグループに入ったりすると
すぐ1個は100億円必要とか
話になってくると。
あまり想像ついてないんですけど
具体的にどういう装置を作るんですか。
例えば最近できたばっかりの装置
っていうのは日本が作った
スバル望遠鏡って素晴らしい望遠鏡があって
世界の
8メートル級の望遠鏡の中で
視野が一番大きいから
本当に宇宙を国勢調査的に
調査できるっていう素晴らしい望遠鏡なんですね。
お隣の望遠鏡に比べて
視野が100倍くらいあるので
お隣の望遠鏡だと100年かかる観測を
1年でできるわけじゃないですか。
そこに
視野が大きいのをうまく活かそうと思ったら
一度に1個1個の
天体を丹念に調べるのは
もったいないですよね。
その大きな視野を活かして
視野に入っている天体を
いっぺんに2400個調べるんだっていう
そういう分光の装置を開発して
それがやっと
動き始めたところなんですけども
それがざっと80億くらい
かかりましたね。
それ全然額が違いますね生物と。
ですからもちろん一人で
研究費を持ってくるわけじゃなくて
たくさんの人と共同でそれぞれお金を
持ち寄っていろんな部分を担当して
やっと作るっていうスタイルになってるんですけど
それは多分生物とは
違いますよね。生物は一研究
単位でお金を取ってきた人を
物理は取ってやる。物理はもう
到底できないので大きなグループを
使ってみんなで頑張って
それを作るっていうスタイルになってる人はいるんですが
それでもやっぱ大変ですよね。
そういうグループとかって
多分コミュニティがあるわけじゃないですか
そういうコミュニティって多分
若い頃からそういうのに頑張って
入っていかないといけないもんなんですか。
ネットワーク作りっていうのはすごい大事で
自分の評価を良くするためにも
もちろん大事だし
共同研究をするためにも大事だし
新しい分野に広がっていくときには
もっと積極的にネットワークを作らないと
やっぱり入っていけないので
そういうすごくソーシャルスキルみたいなやつが
結構大事になりますね。
今僕ポスドクなんですけど
来年とか今年も学会行ったり
いろんな
ソーシャルな場があるんですけど
何かコツとかってありますか。
コツっていうのは
よく見せるっていうことを考えると
ブラフって英語で言いますけど
本当の仕事じゃない自分に
見せようと思って頑張って見透かされちゃう
って感じになるから
よく見せるって思わないほうがいいと思います。
単に知ってもらいたい
仲良くなりたいもしくはできたら
一緒に研究したい
そういうスタンスのほうがいいと思います。
だから会議とかに行ったときにも
ちょっとシニアの人を捕まえて
自分はこんな研究やってて
今日のあなたの話すごく面白かったから
接点があると思うんでもうちょっと話をしたいとかね
そういう研究を軸に
話をしていくっていうほうが良くて
単に自分をよく見せようって言うと
やっぱり見透かされちゃうと思うんですね。
やっぱり自分から
話し切りに行くっていうのがやっぱり肝ですね。
自分から積極的に話しかけないと
何事も実現しないです。
そうだね。
ダークマターの性質と検出の挑戦
先生に来ていただいてるっていうのを
今回の話で
ダークマターの話だったんですけど
ダークマターに興味を持たれたのは
いつぐらいからなんですか?
ダークマターに興味を持ったのは
大学院時代から若干興味は持っていたんですけど
本当に興味を持つようになったのは
最近で
2003年
NASAから出た
ビッグバンの光を検出する
実験があったんですけども
それで明らかに
ダークマターは普通の物質とは違う
っていうのが結論づけ
られちゃったんですよね。
それは本当に研究者のコミュニティの中でも
びっくりすることで
それまでダークマターがあるということは
言われていたけども
なんとか知っているもので説明したい
というふうに思うのが
研究者の普通のスタンスなわけですよね。
だけど絶対にそれでダメだっていう
本当にあっという間に追い詰められた瞬間に
来たっていうのがその時だったので
それからはやっぱりすごく真剣に考えるようになりました。
E=mc²と光速、ブラックホールの物理
今回
ずっと聞いてて思ったんですけど
こういう物理系とか
宇宙とかって
アインシュタインのEイコールMC二乗がよく出てくるじゃないですか
あれって
通用しないパターンってあるんですか?
えーと
通用しないパターンはあります。
EイコールMC二乗っていうのは
物質が止まっている時のエネルギーを表した式で
物が動いている時には
そのMC二乗以外にも
運動エネルギーっていうのを
さらに書かなきゃいけないんですよね。
ですからEイコールMC二乗はあくまでも
止まっている物が持っているエネルギーについての式です。
そのCが
光の速さですね。
それこそダークマターとかって
僕そもそものダークマターが本当に存在している
ここにも今ダークマターがいるって知らなかったんですけど
ブラックホールとかも
ダークマターの一種なんですか?
ブラックホールも
目には見えないという意味でダークで
だけど周りに重力を作っている
っていう意味では物質マターなので
ダークマターの一部と言ってもいいんですけれども
少なくとも
今私たちが知っているような
ブラックホール結構たくさんの使ったがいるんですが
ダークマターの中では
ほんの僅かにしか過ぎない
ほとんどのものは逆に
ブラックホールではないということが
はっきりしています。
ああいうのって光の速さを無視
無視というか
光の速さを超えるというか
ああいう光の速さでは説明できない
現象だと思うんですけど
光の速さを超えることはやっぱりできないので
光の速さは超えていません。
だから逆に言うと
ブラックホールがなんでブラックホールになっているかというと
例えば地球上の表面に立って
ボールを上に投げるじゃないですか
私なんかボールを投げると
すぐ上で止まって起こってきますよね
大谷翔平がボールを投げれば結構上まで行くかもしれない
もっと早く
ロケットで打ち上げれば結構上まで行くと
本当に地球を逃げ出そうと思ったら
かなりの速さで打ち出さなきゃいけないわけじゃないですか
地球でも結構な
速さが必要なのを
さらに地球をぎゅーっと縮めていって
もっと重力が強い状況になっていったら
光の速さで打ち出しても
もう逃げられないという状況になっていくわけですよね
ということは
もう本当に逃げられないということなので
それがブラックホールなんです
だから光の速さを超えることができないから
もう逃げられないよね
っていうのがブラックホールなんですよ
なるほど
この世の中に
光の速さを超えるものは
ありません
絶対ないです
ある可能性があるのかな
光の速さを超えるものがあると
何が起きるかというと
自分のおばあさんを◎しに行って
自分が生まれなくなるようにすることができるんですよ
タイムパラドックスってやつ
難しい言葉で言うと
因果律
物事は原因があって結果があるんだ
っていう順番があるわけですけど
それが逆さまにできちゃうんですね
光の速さを超えることができれば
だからそれは絶対やってはいけないことです
そうなんだ
今日ずっと聞きながら
光超えれるんじゃね?って
自分の中で思ってた
光の速さを超えてる
ような風に見えるものっていうのは
あるんですね
なぜかっていうと
宇宙今どんどん大きくなってるじゃないですか
宇宙で例えば10キロ先のものが
今時速1キロで大きくなってるとしたら
20キロ先のものは
時速2キロで早く
遠ざかってると
遠くに行けば遠くに行くほどもっと早く
遠ざかってるように見えますよね
宇宙はずっと遠くまで観測しようとすると
あるところから見えないんですけど
見えないっていうのは
そこでもう光速になっちゃってるからです
光速を超えたものは
見ることができない
でもこれは本当に向こうの宇宙が
光速より早く走ってるかっていうことはなくて
大きくなってるのは空間ですから
みんな
自分は止まってると思ってるわけです
止まってるのに空間が大きくなってるから
離れてるように見えるだけなんで
光速よりも早く一見見えたとしても
これは本当は光速より早くは
動いてないんです
やっぱり光速より早く
動くものというのはないんです
もう
ずっと話を聞きながら
めちゃめちゃ質問を思い浮かんでたんですけど
せっかくなのに聞かせてほしいんですけど
その
ダークマターっていうのは
エレクトロンとかそういうのより小さいわけじゃないですか
原子より小さい
その中の中性子とか
そういうのより小さいわけじゃないですか
素粒子って言われるもんね
さっき質問させてもらったニュートリノとか
そのレベルの小ささだと思うんですけど
もちろん分かんないですけど
そうだと思ってます
電荷は持たないわけじゃないですか
電荷を持ってたら光で見ることができるはず
電荷は持ってないです
超加速器みたいなやつで
ぶつけてダークマターを
検出はできるわけじゃないですか
それもできると思ってるだけで
本当かどうか分からないんですけども
宇宙の初めの頃に
できたはずですよね
ですからその頃は
宇宙の他の物質と反応してたんじゃないかと
思っているので
反応してたんだったら
加速器を使っても作れるんじゃないかと
ぶつけるやつは電荷を持ってるやつじゃないですか
そしたら
電荷を持ってるやつと電荷を持ってるやつを
ぶつけたら電荷を持ってるやつが
生まれるじゃないですか
そしたらダークマターできなくない
っていうのを思っちゃうんです
電荷がないのに本当にできるかどうかっていうのが
分かってないっていうのが実は
まさしくこの通りで
電荷を持ってるんだったら間違いなく
作れることができるんですけど
電荷は持ってないので
作れるとは思ってやってるんだけど
本当かどうか分かんないよねっていう
そういうことだもんね
重力が働いているのは間違いない
というのは
私たちがダークマターが引っ張っててくれなかったら
銀河の中に収まってないし
ともそのダークマターが引っ張る重力が
なかったらほとんどのっぺらぼうだった宇宙から
星ができた銀河ができて
私たちが生まれることもなかったので
だから今日もダークマターは
私のお母さんだと思ってるって言ったのはそういうことですよね
重力で引っ張ってくれる
大事な存在なんですね
ダークマターってやっぱり
小学校とかそういう時に
ただ暗いものだと思ってたんで
そういうのが今回知れて
すごい面白かったです
さっきも言ったように
私たちの研究者専門家も
ダークマターって
望遠鏡で見えない物質があるんだけど
単に暗いだけで
小さめの星だったりとか
惑星みたいなものだったりとか
そういうもので説明できるんじゃないかな
って長年頑張ったんですよ
だけどどうも推し止められて
これじゃダメだってことがあったりしたんで
初めてこれは
全く新しい未知の物質なんだということを
認めるところまで来たんですよね
ニュートリノの実用化と基礎科学の未来
質問にもあったんですけど
ダークマターの実用化
もちろん正体が
わかってないんであれですけど
例えばダークマターじゃなくニュートリノの
実用化とか
体を通り抜けるレベルの小さいやつが
どういう風に
人の役に立っていく
例えばニュートリノの実験も
私やったんですけども
その時の実験で成功したのは
地球の内部を見ることに成功しました
何言ってるかっていうと
地球はもちろん太陽から熱を受けて
その恵みで生活できてるわけですよね
だけど太陽から受ける熱の
倍ぐらいを宇宙空間に
放出してるんですよ
おかしいじゃないですか
地球の内部で熱を生み出す
エネルギー源もあるっていう意味ですよね
それは長いこと
多分地球の中にも
ウランとかトリウムという放射性物質が
あるんでその崩壊から
出る熱が宇宙空間に
放出されてるんじゃないかと言われてはいたんですけど
調べようはなかった
地球の内部にあるんです
だけど地球の内部にあっても
その放射性崩壊が起きると
そこから出てくるニュートリノは
外に出てくるんでそれを捕まえることに
成功したんです
確かにそういうの
起きてるよっていうことが分かった
カミオカンデ
カムランドっていう実験で
神岡でやってるんですけどもカミオカンデでとは違う
水じゃなくて油を使った実験
です
私はいつも半ば冗談で言いますけど
ニュートリノを使えるようになったら
すごい儲かるよと
なんでかっていうと例えばニューヨークの
株価の動きがあって
その情報を東京に伝えようと思うと
今は地表を
沿って
情報を送ってるわけですよね
だけどニュートリノでだったら
地球を穴がズバッとおって直線で情報を送れますから
それは早くつきますよね
なるほど
今株価はマイクロ秒程度で取引されてるんで
マイクロ秒買ったら
儲かるんですよ
ニュートリノ通信ができるようになれば
もうすごい儲かりますよ
そうかそういう点ではダークマターも
そういうのに使えるかもしれないですね
使えるかもしれない
それはどのくらいの
未来の先ですかね
どうでしょうね50年後100年後
だけどすごい楽しみですね
それが見えると
核融合の研究とかずいぶん進んでるじゃないですか
あれは本当はだから最初は
太陽の中で起きてる反応で
太陽が光ってるのはそのせいだっていうことが
分かってきた
1920年代くらいですよね
その時には自分たちでできるエネルギーだとは
思ってなかったと思うんですよ
それがもしかしたらそろそろ実用化になる
かもしれない段階に来てるわけで
分かんないですよね
ダークマター発見への期待と若手研究者への助言
今後村山先生が
まだ研究生活が続くと思うんですけど
研究生活の
どこまでやりたいとか
何を発見したいとかっていうのは
やっぱダークマター
ダークマター会いたいですね会ってありがとうって
言いたいですよね
それはやっぱできそうですか
いやそれは本当に研究っていうのはやってみないと
分かんない
それこそ本当にいろんな方向で
突拍子もない発想でやっていったら
意外と見つかるかもしれない
その可能性すごい高いと思うんですよ
今まではダークマターこんなものじゃないかな
こうやったら見つかるよねって地道にやってきた
研究が世界中にあるわけですけども
例えば全然違う可能性を思いついて
こうやったら調べられるって気がついて
やってみたらパッと見つかっちゃう
っていうことがあり得ますからね
そればっかりは本当にやってみないと分かんないんで
そういう発想を持ってる
子たちっていうのがやっぱバークレーに集まってるんですかね
バークレーだけとは言わないですけども
バークレーにはそういうタイプの人が
よく来てくれますね
結構日本人学生とかもいるんですか
日本人の学生もいます
先ほどお話しした物性の研究を一緒にやった
渡辺悠樹さんは本当に日本人の学生なんだけども
東大の大学院やめて
バークレーに来て
すごいハッピーで一緒に研究したし
すごい優秀だったので
その後ドクター取ってから
MITに半年間
ポスドクに行ったらすぐ東大に戻ってこい
って講師になっちゃいました
最近はその上にさらに
東大に引き抜きに来て
香港科学技術大学に
移ることになって
日本人でそういう独創的な
いい研究できる人は
すごくたくさんいると思います
人材的では日本人素晴らしいですね
そういう村山ラボでは
そういう日本人学生も結構受け入れてる
いやそんなにたくさんは来ないですけども
来てくれた人は
本当にみんな素晴らしかったですね
僕は物理学とは
違いますけどいいこと聞いた
というのをちょっと思ってて
やっぱ生物学でも本当に
自分の分野ではない
いろんな分野に顔を出してみて
学会も多分そうだと思うんですけど
そういうのに顔を出してみて
そしたらまた自分と違う興味が
出てくるかもしれないですし
違う分野の人と話すとインスピレーションが生まれるし
新しいことに取り組みたくなるし
やっぱり
どの分野でも
もうこれ大事な問題だよねって
みんながやり方が決まった
手法でやってるものは煮詰まってくるわけですよね
煮詰まってくると
どんなに頑張ってもあんまり進歩しない
というところまで来ちゃう
そこでひょっと隣に行ってみると
わーっと突破口が開ける
というのがやっぱりあるし
私の経験では
研究が煮詰まっちゃって
壁があってどうしても動かないというときに
しばらく違うことやってみようかって
こっちのところにいてですね
そこで一生懸命やってて
また壁にぶち当たると
しばらく別のところでやってて
また壁にぶち当たると
戻るところに戻ってくると
前どうしても解決できないと思った壁に
ここ穴が開いてるじゃん
ここ回り込めるじゃんって気がつく
そういう感じがすごくするんですよ
だから他のことやってると
全然無駄なんじゃなくて
どっかで回り回って前の問題の解決に進みたり
本当に新しい道が道が開けたりする
っていう感じがします
じゃあぜひ聞いてる方たちも
いろんな分野に飛び込んでみてください
今日はありがとうございました
ありがとうございました
32:46

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