NotebookLMの危険性
お疲れ様です、Akiです。 今回も放送を聞いていただきありがとうございます。
今回は、NotebookLMで音声機能でコンテンツ配信してる人は 今すぐやめてください、というテーマで話をしたいと思います。
最近、NotebookLMの音声機能がとても話題になりました。
NotebookLMに資料をアップロードするだけで AIが2人の人物の掛け合い形式で
Podcastみたいな音声を作ってくれるんですね。 これが結構出たとき話題になりまして、
実際使ってらっしゃる方も多いと思うんですけれども、 これでアウトプットをしたりコンテンツ配信するのは、
もう今すぐやめた方がいいです。 その理由をこれからお伝えしようと思います。
まず第一の理由としては、 これって誰でもできちゃうことなんですね。
NotebookLMって資料さえあったら、 誰でも同じクオリティの音声が作れちゃうので、
自分の配信と他の方の配信の違いって、 使った資料の違いだけになってしまうんですね。
それとショート動画とかでよく言われる話なんですけれども、 冒頭の3秒で人を惹きつけられるような文章だったり、
言葉があるかどうかが勝負だってよく言われてるんですけれども、
NotebookLMの音声ってすごい特徴的な口調があるんですよね。
例えば、「こんにちは、今日は〇〇について解説していきます。」 というちょっと太いような男性の声と、
女性の声のポッドキャストのやり取りが、 NotebookLM特有の音声なんですけれども、
これ聞いた瞬間に、これってNotebookLMで作ったコンテンツなんだって言われて、 離脱されちゃう可能性が高いんですね。
で、二つ目なんですけれども、NotebookLMで配信していると、 AI本来の能力を制限する可能性があるんですね。
というのも、NotebookLMっていう機能は本来めちゃくちゃ優秀で、
YouTubeのリンクだったり、複数のPDFとか、 ウェブページとかを、何重もの資料を一気に読み込んで、
それを全部合わせて分析してくれるんですね。
その時点で、AIの情報処理能力って、 人間の何倍も何十倍もあるんですよ。
にも関わらず、自分で作った限られた資料だけを、 NotebookLMに読み込ませて、
これでPodcastの音声を作りましたっていうのって、 実はこれってAIの能力に蓋をしているようなものなんですね。
本来だったら、もっと広範囲な情報をキャッチして、 それを発信できるのに、わざわざ狭い範囲に制限しているような、
そういった状況になっているんですね。
三つ目で一番怖いのが、NotebookLMを使うと、 自分のコンテンツがそれによって全部均一化されちゃうことなんですね。
ご自身が持っている独自の視点とか、 経験に基づいた洞察とか、発見とか、
そういった人間が発見する価値というものが、 AIのフィルターを通すことで薄められて均一化されちゃうんですね。
結果的に、NotebookLMのPodcastで配信したものっていうのは、 どの配信機器でも似たような感じになっちゃうんですね。
これは長期的に見ると、 自分の価値を下げることにも繋がってしまうんです。
ここからが実はもっと深刻な話なんですけれども、
音声プラットフォームって AIで文字起こしされるツールとかがあります。
なので、NotebookLMで作った音声の特徴的な表現パターンだったり、 配信内容を文字起こしにして可視化されると、
NotebookLM特有の何について解説していきますとか、 今日はこれについてこんな話をしていきますっていうのが全部出てきちゃうんですね。
文字起こしした瞬間に、 この人ってもうNotebookLMでしか作ってないんだってバレちゃうんですよ。
こういったNotebookLMをアウトプットとしてコンテンツを生成していくと、 中長期的に自分のアカウントパワーってめちゃくちゃ悪影響が出ると思っています。
独自の価値の喪失
これは結局自分の言葉で話してないじゃんってフォロワーからも思われてしまいますし、 もしかしたらプラットフォームからも思われてしまうからかもしれません。
よくある疑問というか、よくある質問なんですけれども、 初心者がコンテンツの作成になれるための訓練として使えばいいかもしれないって おっしゃる方もいらっしゃると思うんですけれども、
僕はこれには明確に反対だと思っています。 なぜかというと、こういった音声プラットフォームで配信する良さって、
人間が淀みなく噛んだり喋ることじゃなくて、 淀んでもいいし噛んでもいいし、ちょっとグダグダな配信になってもいいんですけれども、
そういったところに価値は宿ると思っているんですね。 現に僕も今も話しながらよく噛んでますし、あんまりうまく喋れてないですし、
そもそも話すの苦手ですし、 あとはうまく言葉が発音できないとかあるんですけれども、
そちらの方が完璧すぎない不自然さということで、 この人がちゃんと自分の言葉を自分の考えで喋っているんだっていうことを 他のリスナーからも思われると思うんですね。
その方が絶対に成長すると思いますし、 リスナー様との関係も深くなると思っています。
じゃあ、Notebook 11は使っちゃダメなのかというと、 僕はそんなことは全然ないと思っていて、 これはインプットとしてとても優秀なツールだと思います。
複数の資料を読み込ませて、ポッドキャストを作る。 そのポッドキャストはアウトプットじゃなくて、インプットとして使うんですね。
会社に行くまでに電車に乗っている隙間時間だったり、 そういった隙間時間とかで音声のポッドキャストを配信して、
自分が集めた資料を耳から聞いて、自分の気づかなかった視点を発見したり、 情報を整理したり、新たな知見を発見する。
そういったインプットの使い方だったら全然ありだと思います。 僕も実際にNotebook 11はそういった使い方をしています。
なので、Notebook 11でポッドキャストを作るというのは、そのまま配信に使うんじゃなくて、 そこから得た知識や気づきを自分の言葉で自分の経験と組み合わせて話す。
で、ポッドキャストの機能は使わないで自分の生の言葉で話す。 これが正しい使い方じゃないかなと思います。
結局なんですけれども、AIには絶対真似できない部分があると思っていまして、 それはやっぱり実体験に基づいた動作だったり、感情を込めた表現だったり、
リスナー様とのリアルタイムのやり取りだったりとか、そういったことがあると思います。
Notebook 11ってどれだけ優秀になっても、ご自身が実際に体験した失敗談とか成功体験とか、 そういったリアルなストーリーを相手にちゃんと伝わるように届けることはできないと思います。
なので、音声プラットフォームという場においては、自分の声ってとても貴重な資産だと思います。
声のトーンだったり、間の取り方だったり、感情の込め方だったりっていうのは、ご自身独自のものだと思います。
これをNotebook 11に依存してしまうと、そういったご自身の価値を育てる機会を失っちゃうと思います。
音声プラットフォームだと、声っていうのが最大限の差別化要因なのに、それを放棄してしまう可能性もあるんですね。
正しい使い方
というわけで、今回はNotebook 11の音声機能をアウトプットとして使うのは、 今すぐやめてくださいというテーマについてお話ししていきました。
理由を言うと、まず差別化ができない。AIの膨大な能力をご自身で制限してしまう。コンテンツが均一化されてしまう。
Notebook LMで作成した音声は文字起こしすると一瞬でバレてしまう。 そして何より、ご自身が持っている自分の声で発信するという価値を生かせない。
だから、Notebook LMはインプット専用のツールとして使って、 アウトプットは必ずご自身の声でやるのが、僕は今はいいんじゃないかなと思います。
今回の配信を聞いて、少しでも皆様のお役に立てましたなら幸いです。 もしご相談やご質問がございましたら、お気軽にご相談ください。
それでは今回の放送は以上となります。 ありがとうございました。お疲れ様でした。