ではなぜこんなことになってしまったのか。
どの攻撃にAIが使われたのかはほとんど分かっていないので断定はできないんですけど、
大きく変わったのはAIの性能が上がったこと。
そしてAIを使った攻撃が1車当たり数ドルから数十ドルと非常に低コストで、 かつ高速でできるようになってしまったということですね。
具体的にAIを使った攻撃で実際どんなものが見つかっているのかというのを一つ紹介したいと思います。
9月にギャンビットセキュリティというセキュリティの会社が報告を出していて、
この報告書には中国語で指示を出していた1人の攻撃者が、
AIのツールを3つ繋いでネット通販のサイトを次々に攻撃していたということが報告されています。
この3つのツールというのが穴を探す役、侵入する役、そして全体を指揮する役、みたいな形でAIに役割分担をさせていたんですね。
ここで使われていたのがDeepSeekとかGLMとか、
中国系のオープンウェイトモデルとアンソロピックのクロードの古いバージョンのものが使われていたと。
オープンウェイトっていうのは過去の配信でも話しているのでぜひ聞いてほしいんですけども、
簡単に言うと、AIの中身そのものを誰でもダウンロードできるように公開しているモデルということですね。
アンソロピックのクロードは指揮役に使われていて、実行は中国系のモデルだったということで、
この攻撃者は9月10日から15日のたった6日間で、程度の差はありますが少なくとも27社に侵入して、
2社からカード情報60万件以上盗み、しかもほぼ無人で動いていて、
人間は合間に短い指示を出していたということでした。
そして非常な重要なポイントとして、この攻撃をするためにサイトの脆弱性を調べ上げる作業にかかったAIの費用っていうのが、
1回当たり平均で25ドル、日本円で4,000円ほどだったという報告ですね。
報告書には標的1社あたり数ドルから数十ドルというような書き方を教えるんですけど、
攻撃全体の費用でも推計で12,000ドルから18,000ドルというふうに言われていて、
なので180万から270万ぐらいですね、という報告でした。
なのでですね、カード情報60万件、これ単純に費用で割ると、
1件あたり3円から5円ぐらいのコストでクレジットカードの情報を奪いてしまうということになるんですよ。
これをダークウェブだったり、こういう情報売られてるんですけども、
ある調査だと売り出しの価格っていうのは世界平均1枚1,200円ぐらいで売買されていると。
今回盗まれたカードの約8割を占めるのはアメリカのカードなんですけど、
だいたい1,700円ぐらいで売れるんですよ、1枚。
ちょっと関係ないんですけど、実は僕も調べて初めて知ったんですけど、
日本のカードって世界の中でもかなり高額で3,500円前後の値が付いてるんですよ。
じゃあちょっと計算してみましょう。
仕入れ5円で1,200円で仮に売れたとしたらとんでもない利益出ますよね。
別に実際に売れたかどうかというのは報告書には書いてないんですけど、
仮に60万件全部その値段で売れたとしたら、計算上は7億から10億円ぐらいの売り上げになるわけですね。
いやー儲かりすぎですね。
だって費用はだいたい180万から270万ぐらいでかかった期間が6日間ですよ。
全部売れたとして7億から10億なんですけど、全部は売れないとしてもやっぱ数億円ぐらいにはなるわけですね。
めちゃくちゃ利益出ますよ。
そして、もし捕まった場合の罪なんですけど、いろいろあるんですけど、
経営の上限でいうと不正アクセス禁止法違反っていうのがあって、
これは交金券3年または罰金100万円なんです。
カード番号を盗むとカップ販売法違反で交金券3年または罰金50万円。
お金を不正に得る電子計算機使用詐欺やみのしろ金の強活でも交金券10年とかなんですよ。
罪が重なれば上限は上がっていくんですけど、
ちょっと被害の大きさ考えるとだいぶ軽めの法律だなという感じなんですね。
極めつけはですね、もし攻撃者が海外にいた場合、捕まえるのかなり難しいと言われています。
ここまで僕が何が言いたいかというと、
つまりですね、攻撃者は圧倒的に有利に簡単に儲けることができてしまうという構造になっているんです。
だから構造的にやったまんがちみたいな状況になっているっていうのが、
この昨今の不正アクセスにつながっていると僕は見ています。
これはですね、構造的な問題で攻撃者が悪いんですよ。悪いんですけど、
人間ってその善悪ってどうしたってこの環境で変わってしまうので、
そういう意味で言うと、この歪んだ形が生んでしまっていることかなっていうふうに思っています。
その歪めた調法人っていうのがやはりAIなんですよ、テクノロジーですよね。
ではそれなら守る側もAIでやればいいんじゃないんですかと、
そんなふうに皆さん思うと思うんですけど、
これ実はですね、AIで安くなったっていうのは主に穴、脆弱性を見つけるというところで、
これを直して修正をするというところはまだそこまで安くもなってないし、
時間とか人手も必要なんですよ。
シンプルに攻撃者は見つけた、よーし突っ込めって終わるんですけど、
守る側は、わっ見つけた、直さなきゃ、わっここ直したらこっちも直さなきゃ、
わっ人手が必要だ、時間も必要だっていう感じになるので、
守る側が構造的にすごく不利という感じなんです。
バイブコーディングやってる人とかだったらなんとなくわかると思うんですけど、
ここを直したらこっちが壊れる。
だから壊れたところを直すと今度は反対側が壊れるみたいなことが起きるので、
システムを直すっていうのはやっぱり簡単じゃないんですよね。
直した上でちゃんとシステムが打つかどうかっていうのは非常に技術力が必要なことなんですね。
他にもですね、攻撃者は別に失敗してもいいんですよ。
成功率が仮に1割とかだったとしても、
たくさん攻撃してその1カ所にさえ入れてしまえば、
もうそれで成立するわけなんですけど、
守る側っていうのは1カ所漏れただけで大きな被害が出るわけなので、
これも不利ですよね。
さらにですね、世界全体の平均でこういった脆弱性をつかれるのは、
公表や修正の約7日前っていうような推定もあるんです。
公表された後じゃないんだっていうね。
マイナス7日なんですよ。
これ去年の数字でこれなので、今もっと遅いかもしれないです。
マイナス14とかかもしれないです。
ちょっとわかんないですけどね。
だから脆弱性を見つけて直すっていうのは時間がかかると。
でも攻撃者は見つけたらすぐ攻撃しちゃえばいいので、
スピードが早いんですね。
そもそも脆弱性だけの問題じゃなくて、
盗まれたパスワードとか設定の不備とか、
それを使い回されてしまうとか、
修正を当てるとか、
システム側ではそもそも防げないみたいな入り口もあるわけですよ。
だからいろんなところに疲れる入り口があるという感じなんです。
そして過去のエピソードでもお話ししたんですけども、
アンソロピックではプロジェクトグラスウィングというような、
システムの脆弱性を早期に発見して、
修正をするというようなプロジェクトもあるんですけど、
今年5月時点の集計では、
開発者に報告した脆弱性1596件のうち、
治っていたのは約6%というような数字もあり、
なかなか見つけても治しきれないというのが現状のようです。
そしてこれを裏付けるような大きなニュースありましたね。
10月21日に出たPHPの脆弱性についてです。
これは各国でアナウンスが出たし、
日本の高市首相もXでアナウンスをするくらいでしたね。
ニュースでも大々的にやってたので、
プログラミング分からない人も、
なんかPHPっていうのがやばいらしいぞと、
インターネットやばいらしいぞみたいなことで騒ぎになってましたよね。
よしWi-Fi切ろうみたいなそんな話もありましたけども、
実はこのPHPの脆弱性の一つっていうのが、
研究者がOpenAIのGPT 5.6ソルを使って見つけたものだったんですね。
皆さんご存知のChatGPTを作っている会社のAIを使って見つけてるわけですよ。
この脆弱性を見つけてから約2ヶ月かけて修正版っていうのが出ています。
かなり時間かかってますね。
つまり守る側ももちろんAI使ってるし、
穴も見つけてるし、修正も逐一やっているんですけど、
構造的に守る側っていうのは圧倒的に不利なゲームなので、
不正アクセスが止まらないという形になっていると。
これがね、今インターネットで起きていることなんです。
ではここから今お話ししていたような攻撃が
もっと大事なところに向いたらどうなってしまうのかというようなお話をしていきたいと思います。
実際の事例からどのようなことが起こる可能性が高いのかというお話をしていきたいんですけど、
ここですね、かなり個人にも関わるお話なので、
しっかりちょっと聞いていただきたいなと思ってます。
まず金融の事例からです。
最初にも名前を出したバイナンス、世界最大の仮想通貨の取引所ですね。
ここから10月の末に約63億ドル、日本円で約1兆円近い仮想通貨というのが盗まれました。
仮想通貨の盗難としては史上最大ですね。
どのように盗まれたのかということをバイナンスが公式に報告しているので、
こちらを紹介すると、攻撃者が架空の企業の採用担当者のフリをして、
バイナンスのエンジニアに転職話を持ちかけたというところがスタートなんですね。
順に説明すると、まず攻撃者が実在の求人サービスでプロジェクト責任者を名乗っていますと、
その状態でバイナンスのエンジニアに声をかけるわけです。
面接は2回あったんですけど、1回目は人事役とのビデオ面接で、
これ最初信用させるために私生活の写真とか動画が載ったSNSのアカウントまで見せて、
かなり巧妙に信用させようとしたんですね。
2回目の面接は存在しない会社の社長役と面接をして、最後にコーディングの課題を渡されたんです。
そのバイナンスのエンジニアが仕事用のパソコンでそのコーディングの課題を解いてしまったんです。
解いたら最後、そのパソコンにウイルスが感染してしまったというところで、
ここから大規模な盗難につながっていくということでした。
なので、このバイナンスの事例に関してはAIのせいとはちょっと言えないんですね。
社内のAIのツールっていうのが途中で使われたっていう報告はされてるんですけど、
どう使われたのかは公表されてないんです。
なのでむしろ地面誌みたいな犯罪組織みたいなやり口なんですよね。
犯人についてはFBIが北朝鮮のハッカー部隊だと発表しているんですけども、
北朝鮮は未だ否定しているみたいな状況ですね。
だからね、犯罪組織×AIは最悪の組み合わせということだけ覚えておいてもらえればいいなと思います。
ちなみに余談なんですけども、この盗難された63億ドルのうち、
約30億ドル分っていうのはすぐに凍結されたので、被害にはあってないと。
取り返せたわけではないんですけども、今凍結中と。
なのでお客さんの分はバイナンス自身の資金とか積み立てで穴埋めして、
今時点で98%補填したっていうふうに説明されているので、すごいですよね。
1兆円補填できたってすごい企業だなと思いますけどね、本当。
だから資本力があったから補填ができたっていうことなんですけど、
もしそういうのがなかった場合、バイナンスで取引してた人っていうのはもうとんでもない恐怖体験だったんじゃないかなっていうふうに思いますね。
では普通の銀行どうなのというところで言うと、結論から言うと調べた限り銀行のシステムが破られて
預金が盗まれたという話は見つかってないです。
ただ顧客情報が漏れてるみたいなことは既に起きてます。
10月の初めにシンハン銀行っていう韓国の銀行ですね。
ここで約2万5千人分の顧客情報っていうのが漏れていて、
しかもこれ名前とか電話番号だけではなくて年収とか融資の限度額まで入ってて、
かなり重要な情報漏れちゃってるって感じなんですよね。
同じ週にKB国民銀行、ハナ銀行、BNK、プサン銀行、これらでも漏えいが確認されていて、
韓国の金融当局はこの4業全てに職員を送り込んだということです。
一体どうやって破られたのか。
シンハン銀行で破られたのはローンの仲介業者のサイト経由だったらしく、
銀行の代わりにお客さんを集めてくるような人たちなわけですけども、
この人たちが自分の集めたお客さんの審査状況を確認するための専用サイトっていうのがあって、
これ本来はIDとパスワードでログインする場所なんですけど、
攻撃者はこの仕組みを調べて通常の本人確認を通らずに抜き道を見つけたというふうに報じられています。
そして国民銀行で破られたのは従業員向けの業務システムで、
業員が銀行の外でもタブレットでお客さんの相談とか営業とかするので、
外から繋がるようになってたんですけど、そこからハッキングされたんじゃないかなと言われています。
具体的な手口はちょっと公表されてなかったんですけど、
おそらくスマホとかタブレットからの接続の制限が抜けてたりとか、
権限のない接続を許してしまう脆弱性を直していなかったとか、そういう形で整理されている感じでしたね。
つまりですね、どちらも預金を管理している注水のシステムではないんですけど、
その手前にある外に繋がっている場所から攻撃してくるというところですね。
こちらに関してはAI使ったんじゃないかっていう疑いがあって、
セキュリティ会社のクラウドストライクっていうところが、
中国にいる人物が中国製のAIエージェントとアンソロフィックのクロードコードを使って、
韓国の銀行を攻撃したと見られるような発表をしていました。
ここまで聞いて皆さんが一番気になっているのはわかります。
我々の今、銀行とか証券口座に預けているようなお金、資産、これは大丈夫なのかと。
情報が抜かれたのはもうわかったよと。
もう仕方ないと。仕方なくないけどもう仕方ないと。
ただ資産だけはちょっと困るぞと。大丈夫なのかと。
ここ一番気にされてると思うんですけど、結論から言うと現状では皆さん次第かなと。
個人のリテラシー次第かなと思ってます。
なのでこのお話を今聞いてくださって皆さんは大丈夫だと思います。
ここすごく大事なとこなので説明していきたいと思うんですけど、
まず銀行の預金とか送金を処理するような環状系と呼ばれるようなシステム。
これはネットに直接はつながってないっていうのが普通なんですよ。
なのでネットバンキングとかアプリとか委託先みたいなネットにつながってる部分っていうのは狙われやすいんですけど、
銀行のシステムを破って残高を書き換えるみたいな話は超難しいんです。
僕の感覚だとそれこそAIの攻撃でというよりかは、
AIプラス地面死集団みたいに物理的に侵入を試みるくらいじゃないと難しいんじゃないかなと思います。
だからさすがに環状系のシステムは大丈夫だろうとは思ってはいるんですけど、
ただですね銀行のシステムってもう何十年も前から使われているコードなので脆弱性とかおそらくたくさんあるはずなんですよね。
でも銀行って数分とかだけでもシステム止められないじゃないですか。
だから穴があったとしてもなかなか直せないっていうのが構造的にあって、
しかもそのシステムを作ってる人たちってもう引退してしまってるから誰も使用が正確にはわからないみたいなとこもあるんですよ。
だからみんな恐る恐るシステムを回収してるみたいな背景もあって、
もう一つこういう穴がたくさん残りやすい背景としてニュースとかでもよく言われてますけど、
多重下請け構造っていうのが一つ起因してるんじゃないかというふうにも言われていて、
日本のこういうシステムって発注した会社のエンジニアが作っているというよりかは、
元請けから二重請け三重請けと仕事が何重にも流れていくことが多いんですよ。
だからエンジニアを現場に送り込むSESと呼ばれるような契約もこの流れに組み込まれてるんですけど、
公正取引委員会も2022年にソフトウェア業の実態調査っていうのをしていて、
多重下請けの中での買い叩きや使用変更無償でやらされることを懸念しているというふうな調査もあって、
そういう構造だと誰がどこまで責任を持つのかっていうのが曖昧になりやすいんですよ。
だからとにかく期限までに動くものを作ろうとなって、長く安定したもの、
誰が公認で引き継いでも問題ないようなものっていうのは後回しになりやすいって思うんですよね。
もちろんそういうことを心がけてやってるエンジニアはいますし、
うっちー先生とかは特にそこを大事にしてるっていうお話もしてたんですけど、
やっぱ期限が決まってて、発注が決まってるものって、
そこまでにとにかく完成させなきゃっていうような気持ちの人の方が多いと思うんですよ。
だから長く安定したコードを書くっていうのは後回しになりやすかったんじゃないかなと思います。
さすがにバイブコーディングほどひどくはないと思いますけどね、バイブコーディングこそとりあえず動けばいいみたいな、
でも後からの保守めっちゃ大変みたいなね、そういうレベルではもちろんないんですけど、
発想としてはそれに近いところがあるんじゃないかなっていうふうに思います。
実際経済省のちょっと古いんですけど2015年の資料とかでは、
管理できていない多重下請けがセキュリティリスクにつながった例があるというふうに書かれていたりとか、
ステムに入る権限が誰が持ってるのかがわからなくなるみたいな話もあったりします。
なので穴があることはわかっていても直せないまま残ってしまう、
AIはそこが一番今おいしいところになってるので疲れてしまってる、
そんな構造もあるんじゃないかなと思っています。
話を戻すと、そういった穴はおそらくたくさんあるので、
銀行も古いコード使ってますから全然安心ではないんですけど、
そもそも預金とか送金の処理をハックするっていうのはネットにつながってないからすごく難しいわけです。
だから現実的に起こり得るだろうっていう話を今からします。
現実的に起こり得るだろうっていうところで言うと、皆さん何だと思いますか?
僕個人的には本人になりすまして送金する方法、いわゆるなりすましなんじゃないかなというふうには思っています。
詳しく話しますね。
実はインターネットバンキングの不正送金の被害、
これ去年で約100億円近く出ていて、
今年は企業を狙う手櫛っていうのが急増してるんです。
経費庁が把握してるだけで、5月頃から全国で30社以上、10億円以上、1社で1億円を超えた例とかもあって、
手櫛は銀行を名乗る電話とかメールでパスワードを聞き出したり、遠隔操作のソフトを入れさせたりするものというふうに公開されています。
つまり銀行のシステムを破ってるわけじゃなく、人を騙してるんですよね。
なぜ僕が最初AIに関係のないバイナースの話を事例として持ってきたのかっていうのは、
こういうことで、銀行のシステムを破るより人間を騙す方がはるかに簡単なんですよ。
しかも最初の話にもつながってくるんですけど、
不正アクセスで名前とか電話番号、メールアドレスが漏れるということは、
そこからSNSとか探せば、その人の顔とか声って結構簡単に見つけられちゃうんですよ。
見つけたらもう最後です。その声とか顔を真似されちゃうわけですよね。
実際ですね、声はどのくらいあれば真似できるのかっていうところで、
FBIはSNSの動画などから撮った数秒の音声で本人そっくりな声が作れると注意を呼びかけています。
イギリスのスターリング銀行では3秒ほどの音声で複製できるとも警告しており、
最近ですね、無言電話とか詐欺みたいな電話、AIからの電話かかってきませんか。
これ出るとですね、声を取られて真似されるという話もよく見かけます。
なので怪しい電話にはまず出ないっていうのは前提として重要ですね。
実際ですね、アメリカでは娘が誘拐されたという電話で、
娘の声を聞かされて5000ドル送ってしまったっていう人もいますし、
FBIによるとですね、去年アメリカ人がAI関連の詐欺で失ったのは8億9千万ドル以上、
日本円で約1300億円というような集計もあったり、
そしてオープンAIのサム・アルトマンも去年のFRBの会議で、
パスワード以外の本人確認の大半はAIがもう破ったと去年言ってるんですね。
正門で本人確認している銀行があるのは信じられないと、
もうすぐビデオ通話も本物と見分けがつかなくなる。
そんな風に言っています。
なのでこれは僕の意見ですけど、銀行を破るより一人を騙す方が圧倒的に簡単なので、
これからこういうやられ方っていうのは増えてくるんじゃないかなと思ってますね。
だから今の不正アクセスパラダイスって実はですね、伏線でまだ前兆なんですよ。
おそらくもっとひどいことがこれから起きるはずです。
もう構造的に多分そうなると思います。
さっきのバイナンスの偽面接ね、思い出してほしいんですけど、
架空の会社の社長とか採用担当者がこれらの顔とか声をAIで作れたらどうなっちゃうと思いますか。
さっきの手口ってのはより簡単に、そしてもっと多くの人に仕掛けられるようになるんじゃないかなと思うわけですね。
実際ですね、2025年とかにもディープフェイクによる詐欺起きておりまして、
ポッドキャストをこの番組でも何回か取り上げた気がするんですけど、
偽のZoom会議とかに呼ばれて参加するとね、自分の会社の幹部そっくりな人たちがいるわけですよ、Zoomに。
話してたら、いろいろ話してるうちにウイルスをパソコンに入れられてしまって、そこからハッキングされてしまったっていうね。
だから採用面接じゃなくて、これは社内の会議を装って詐欺が行われたと。
こういったディープフェイクによる詐欺っていうのはもうノンフィクションで起きていて、
今まさにリアルタイムで起きていて、そして進化もしているっていう最悪の状況です、本当にね。
なので、おのおのがちゃんとリテラシーを持って対策をしていかないと、本当に普通にやられちゃうような気がしています。
そしてですね、もし被害に遭ってしまった場合、先ほどのバイナンスのようにお金を保証してくれるのか、
これ非常に重要ですよね。調べました。
全国銀行協会、この銀行協会に属している銀行はですね、個人のお客さんが自分の責任によらず被害に遭った場合、銀行に過失がなくても保証するというような申し合わせをしているんですね。
個人のお客さんが自分の責任によらずなので、自分の責任、自分に過失があると厳格されたり保証されなかったりするんですね。
じゃあ、過失ってどこのラインなのって気になるじゃないですか。
これですね、どこもSMTVネット銀行、旧スミシンSBIネット銀行ですね。
かなり具体的に書かれてあって、僕この銀行使ってるんですけど、過失があると補填は4分の3になります。
さらに他人にパスワードを教えてしまった場合、銀行が注意喚起していた手口に似ていると気づけたのに騙された場合は重大な過失になり得ると書いてあって、重大な過失な場合は保証がされないと。
あら、大変、大変です。だって注意してたじゃんって銀行が。
注意してたのにその手口に引っかかっちゃったの?みたいな。
だからオレオレ詐欺とか今流行ってるから気をつけてねって言って、オレオレ詐欺に引っかかって振り込んだ場合はあなたの過失なので保証できませんよっていうね。
当たり前の話っちゃ当たり前の話なんですけど、そういうことが起きちゃうわけですよ。
なので銀行が破られました。やられちゃいました。
こういった場合は基本的には守られる方向ではあるんですけど、親とか銀行員そっくりの声に騙されて自分でパスワードを教えてしまった場合っていうのはあなたの過失ですよと言われてしまうわけです。
自分で振り込んでしまった場合はこの保証の枠から外れる可能性非常に高いので気をつけてください。
こういう線引きっていうのは銀行ごとに結構違うので、皆さんが使っている銀行の規約を一回調べてみてほしいんです。
AIに聞いたら出てきますから。
だから本当にリテラシーを上げていかないと守れるものも本当に守れなくなってくる時代に突入してきてしまったわけです。
自衛は自分でやらないといけないというような時代についに突入してしまったわけです。
僕も最近よく思うんです。本当に平和を消してたなと。
今まで当たり前に平和を享受していたんだなみたいなことをこの間たつけにも喋ったんですけど、本当に比喩じゃなく世紀末インターネットになってしまったなと。
そんなふうに思いますね。
だからせめて僕が伝えられる範囲の方には自分のことを守ってほしいと思っているので、これを今聞いてくださっているリスナーの方もそうですし、
その周りの方にはぜひ今日聞いたこと、ちょっと大げさでもいいです。
最近AI本当にやばいから気をつけた方がいいよと伝えてあげてほしいです。
特にディープフェイク系は本当にこれからどんどんひどくなっていくと思うので、ぜひ知らせてあげてください。
具体的にやること対策、これすごくシンプルです。
これFBIとかスターリング銀行とかも同じような対策を進めているんですけど、
まず1つ、声や顔だけで信じない。
2つ目、お金やパスワードの話が出たら一旦話を止める。
電話を切る。
そして自分が知っている番号に書き直しましょうと。
で、3つ目、家族の間でネットに出ていない合言葉を決めておきましょうということですね。
この3つを心がけてくださいと。
3つ目のね、合言葉はね、ちょっとワンピースっぽいなと思って、なんかかっこいいなって思ったんですけど、
あのね、左腕にバッテンつけてね。
あのアラバスタ編でワンピース読んだ人はわかると思うんですけど、
ミスター2、あのボンクレーってね、いたじゃないですか、エージェントが。
そういうキャラがいるんですけど、マネマネの実っていう悪魔の実の能力を持っていて、
1回その人にね、右手でタッチすると、顔も体も全部そっくりになるっていう能力なんですよ。
で、そのボンクレーに騙されないように、ルフィたちは腕のこうバツ印をね、目印にして、
しかも包帯で隠して、合言葉とは別に二重で対策するっていう、そういうシーンがあるんですけども。
まあ、このディープフェイク系はね、このミスター2ボンクレー対策と一緒だな、みたいな感じはしましたよね。
まあでもすごいですよね、声や顔だけで信じるなと。
すごい時代になったなと思いますけどね、本当に。
いやー、だから道具はね、やっぱ使い方やなと思いますよね。
道具が悪いんじゃなくて、使う人によってやっぱ、良くも悪くも世界は変わってしまうなと思いますね。
残りはですね、来週お届けしたいと思います。
なんか思って以上に作り込んだら長くなってしまったので、
とにかく今日はあの、ただただビビらせるような感じの話になってしまったんですけど、
でも本当に大事なことなので、ぜひ周りの方にも、
最近AIやばいから合言葉とか決めておこうって、
あの家族の方にもね、なんかあってもいいように合言葉決めておこうって、
ぜひ伝えてあげてください。
それでは番組の感想、質問深掘りしてほしい話題などお待ちしております。
お便りフォームは概要欄からお待ちしております。
AI未来話の番組のフォローとレビューもお願いします。
オフ会は今月の28日土曜日の14時。
まだお申し込みしないようという方はお申し込みのほうでお待ちしております。
東京の神田という駅から歩いて30秒のところで開催いたします。
それでは来週も木曜日にお届けいたしますので、
通勤通学の30分にAIの未来をキャッチアップしていきましょう。
それでは本日もありがとうございました。