00:01
はなさかじいさん。 昔々、おじいさんと犬のしろが畑に行くと、しろが地面を掘りました。
「しろ、どうしたんじゃ?」
おじいさんが同じ場所を掘ると、財宝が出てきたので、おじいさんは財宝を隣所に配ります。
すると、お隣さんがやってきて、
「しろを貸してほしい。」と言いました。
おじいさんが嫌だと伝えても、お隣さんは無理やり連れて行きます。
「さあ犬、わしにも財宝をよこせ。」
お隣さんは、しろに命令をして財宝を探します。
しかし、見つかったのはガラクタ。
「ふざけるな!」
お隣さんはしろを叩き、動かなくなったしろをおじいさんに渡しました。
「なんという。」
おじいさんは悲しみます。
それから、おじいさんはしろのお墓を作り、その隣に木を植えました。
しばらくして、しろがおじいさんの夢の中で、
木で薄を作り、餅を作るようにと言いました。
「しろが言うならな。」
おじいさんがぺったんぺったんと餅を作ると、時折チャリンチャリンと音がします。
なんと餅の中に小判が入っていました。
「なんじゃこりゃ。」
「しろ、お前ってやつは。」
おじいさんは小判もまた隣所に配りました。
話を聞いたお隣さん。
なんとおじいさんの薄を盗みます。
「今度こそわしにも財宝が手に入るぞ。」
お隣さんが餅をつくと、中から虫が出てきます。
怒ったお隣さんは薄を燃やし、できた灰をおじいさんに渡します。
「なんということじゃ。」
おじいさんはとても悲しみました。
おじいさんはまたしろの夢を見ます。
「愛を桜の木にかけてください。」
「どういうことじゃ。」
次の日おじいさんはそっと愛を桜にまくと、
季節ではないのにポンと桜が咲きます。
近所の人も集まって花見をしていると、お殿様が通りました。
「おお、これはあっぱれじゃ。」
殿様がおじいさんをほめていると、お隣さんがやってきて愛を奪います。
「殿、もっと桜を咲かしますぞ。」
そう言ってお隣さんが灰をまくと、いくらやっても桜は咲かず、
お殿様に灰がかかり怒られました。