お願いします。
まずこの2人、山木くんと野田くんはチームで活動してるんですか?
はい、そうですね。
いつぐらいから?
野田くんとはまだ1年経ったくらいですね。
そうなんだ。でも山木くんはもっと前からやってない?
ずっとなんだかんだトレイルランの映像とか撮り出してから3年くらいですかね。
まだ3年なんだ。
そうだよね、25だもんね。
じゃあ22くらいからふとやってみようかなって思ったわけ。何かしらのきっかけがあるの?
それこそ今アルソーポルケのトレイルとかを運営してるローカル経営にちょっと撮らないかということで声をかけてもらって、それが始まりだったので最初はトレイルランニングがそもそも何なのかも分かってないまま。
そんなレベルで?走ってもない感じ?
一応走ってはいたんですけど、トライアスロンとかランニングスポーツの延長戦場みたいな。
じゃあ映像撮ってみないって?
その時って写真をやってたの?
もともとやってましたね。20歳の時に映像をふとやりたいなと思って。
何がきっかけだったの?
もともと高校卒業してから働こうと思ってたんですけど、ちょっと自分の第一希望の会社に行けなくて。
その時になんで行けなかったんだろうって分析した時に、自分にしかないスキルとかそういうのがなくただの普通の高校生だったなと思って。
武器がない?
大学に入って例えば卓拳とか語学学習とかいろいろ手を出したんですけど、全然はまらないというか。
長続きしない中たまたま映像を始めたらすごく初めてビビッときて。
それまではクリエイティブっていうことに対してはあまり興味がなかったの?デザインとかわかりやすく言えば絵を描くとか。
なかったですね。今振り返ると例えば幼少期にカレンダーの裏紙に落書きするとか好きだったとかそういうのあるんですけど、例えば家計で親がカメラマンやってるとかそういうのは全くなく。
僕デザインの仕事してるんやけど、デザインっていうのは割と絵が子供の時から好きだとか上手だとかいう人が案外いるんだけど、写真ってないんだよね。
今でこそ携帯とか持ってるけど僕らの時っていうのは子供でカメラ持ってるってほとんどない。
お父さんが好きとかない限りフィルムも結構値段するし。
だからカメラマンってある日突然なんかやっぱり現れたりするの。
なんか才能が開花するというか興味を持ってグイっていく角度がすごくすごいんだけど。
だからそういうのだね。やっぱりカメラってね。
そうですね。自分だけじゃなくて周りの初先輩方も話聞いてると意外とそんなに幼少期からやってるわけじゃないんだとかと思いますね。
幼少期から触れられるようなものでもないよね。触れにくいよね。
じゃあそうやってなんか俺ちょっと特技がねえぞというところでいろいろやったけどハマらず写真がハマったと。
それと自分が好きだっていうこと以外に周りからの評価で案外上手いんじゃないのみたいなことってあったの?自信がつくようなきっかけって。
意外となんか自分が作ったものに対して自信が持てなくてあんまり人に見せてなかったんですよね。
もっと言うと映像をやってるなんてこともあんまりはじめた当初は人に言ってなかったのでそういうことはなかったですね。
もうコツコツと自分で好きにやってたら楽しいから時間を忘れるっていうぐらいな感じかな。
そうですね。あとはYouTubeとか見てると目標にしたいようなクオリティの作品とかを見てて。
自分がやってみるとそんなに上手くいかないのに悔しさみたいなものをすごい感じて。
そういうのって本当に好きじゃないとそういう感情ってわからないのかなって思ってたので。
そういうなんかもっと上手くなりたいみたいなそれをモチベーションにやってた記憶はありますね。
なるほど。22から始めて今3年目と。
3年目ですね。
野田くんはどうなの?
トレイランニングに関わり始めてまだ1年経ってなくて。
そうなんだ。
山脇さんとの出会いは大学の知り合いの先輩が山脇さんで、
それで声を自分からかけに行って一緒に撮りたいですっていうことで。
そうなんだ。割と野田くんからプッシュしたんだ。
そうですね。
野田くんの方が大人しそうな感じなのに言うんだね。
自分もその当時知らなかったので、
ちょっと山脇と一緒に動きたいって言ってる学生がいるっていう話だったので、
ぜひって感じで。
その頃は野田くんは山脇くんがそういう活動をしているのを見てたっていうこと?
いや、知ってすぐにDMで連絡した。
そういうことをやってるやつがいるんだよって一途手にね。
どうしてまたそういう気持ちになったの?
自分はスポーツが好きだったんですけど、
スポーツを撮る仕事をしたいなっていうのを考えてて、
いろいろ学生時代を過ごしてたんですけど、
そしたら山脇さんっていう方を紹介していただいて、
ちょっと声をかけてみようと思って。
でも21歳だよね。
そうですね。
山脇くんが映像に興味を持つ、まだ1年前ぐらいな感じよね、年齢的にはね。
割とスパッとそういうことをやりたいっていうのは思ってたんだ。
そうですね、ずっと思ってましたね。
カメラはやってたの?
カメラは18歳の時に始めました。
何を買ってた?
どんなカメラをやってた?
ソニーのカメラを買って。
ソニーって今二人アルファセブン?
今はアルファセブンですね。
もうね、あんたたちいいカメラっていうか高いカメラ持っとるよね。
高いですね。
俺らの時は、FM2とかニコンとかのフルマニュアルの、
そうしないとレシートとかシャッタースピードの関係覚えないから、
そういうのをオークションで2、3万ぐらいで落として、
何かフィルム代がかかるやんか。
そうですね。
今のデジカメは1回買ったらフィルムでかからないから、
トータル的にはもしかしたらどんどん安くなっていくのかもしれないけど、
僕らの時はフィルムが高かったから、
どんどんフィルム代でジャブジャブお金がなくなっていってたけど、
いいの買うね。だってアルファセブンとかだったら30万ぐらいだろ?
30万しますね。
無表でやろ、21歳の時に30万のものを買うってさ。
かなりバイトしましたね。
またボディだけじゃダメやんか、レンズもいるやんか。
また自分たちがやってるアウトドアのものを取ろうと思ったら長玉いるやろ?
長いのがね。
ジャブジャブお金がかかるやろ。
レンズも今どんどん値段が上がってるので、
結構ボディ以上になんだかんだレンズにお金がかかってますね。
怖いのは自分たちは外で使うから過酷な環境に行くし、
もしかしたら自分がこけるかもしれんわけやんか。
それでよう何十万もする機材を背負って駆け回るなっていうのが
おじさんには眩しい。
ありがとうございます。
最近は例えば1回撮影するごとにだいたい1回ぐらい滑ってこけるんですけど、
もう本能的にカメラを守るような受け身を撮っちゃうというか。
そうよね。腕が折れてもカメラが壊れるようなね。
安いもんななと思いながら。
じゃあその1年前から山脇くんに同行して、
でもまだあまりわからんわけやろ?右も左もね。
そうですね。
どうでしたか?
この1年ですか?
この1年ですか?
いやーあっという間でしたね。
あっという間。
でもすごい楽しい1年で、全然陸上も経験なくて。
そうなの?2人ともシュッとしてるからもともと走る人なのかなと思ってたけど。
自分は陸上経験がないんですけど、
そういう走るコミュニティの方々に初めてお会いして。
そうか、そういう意味でね。
すごい新鮮な良い経験でしたね。
トレイルランニングとランニング、普通のロードとかを比較すれば、
やっぱりトレイランの方が多いでしょ?2人の撮影のシーンって。
そうですね。
やっぱりトレイルランニングの方が年齢が離れた人たちの、離れてても仲が良いとかさ、
職業とかも全然関係なく、性別も関係なく、
割と仲良いよね。
そうですね。
自分も中学、高校、大学と陸上競技はやっていて、
それでトラックを走るような競技をやってたんですけど、
それと比べて1秒を削り出す感はあんまりないので。
ギラギラはしてないね。
むしろ緩いよね。
居心地が良いなと思います。
だからといって楽なことじゃなくて、割と過酷なことをやってたりとかね。
そこの中で強さを見る機会というのも2人は色々あって、
いろんなものを見てるだろうなと思うけど、
なるほど。
じゃあこの1年はかなり楽しい1年。
楽しい1年でした。
今2人の活動、先ほど映像クリエイティブをメインにやってるって言ったんですけど、
具体的にはどんな毎日というか1ヶ月というか流れですか?
結構シーズンがあるので、パターン化はまだされてないんですけど、
オンシーズン、トリルランニングの大会が多いシーズンであれば、
週末の撮影に備えて何を撮るかとか、
どうPRしていくかみたいな企画をして。
どんな頼まれ方するの?仕事的に。
結構最近はまるっと大会をPRして、
まるっとお願いしていただくので。
そんちゃんの撮影だけじゃなくてティザー的な動きもするって感じかな?
そうですね。我々もそれがしたいなと思ってこれまでやってきたので、
すごく嬉しいなというかありがたいなと思いますね。
そういうのってどういうティザー?
まだ今年それこそ大会の前の動きを活発にしていきたいなと思っているところで、
実績はないんですけど、これまでで言うと、
例えば大会期間中にどういうSNSを投稿していきますとか、
大会後にどう投稿していきますっていうのを。
そう、南アサイアとか?
あの時も大会の前から全大会とか何回かやってるので、
その頃の動画もずっと担当してるでしょ。
そこら辺をうまく編集して、ちょっとしたショートムービー、リール動画を作ったりとか、
わりとしてるんだろうなっていうようなものが、
大会のアカウントから流れてくるじゃないですか。
割と何回もリール動画を投稿して、
大会のアカウントから流れてくるじゃないですか。
わりとパターンも多いし、インタビューとかもね、
大会の当日流して、
インタビューしてすぐ流すというようなレスポンスとかやってるから、
すごいなっていうのは思ってたんだけど、
ああいうのを10本作ってとか、そういう頼まれ方?
本数から最近は我々で決めていて、
何を何本どう作るかみたいなところ。
じゃあこういうものがパターンとして作れるから、
このタイミングでこういうようなものを流しませんか的な?
そうですね。
何も考えずにやっちゃうと、
大会を撮って、大会終わったらハイライト動画として出してみたいな。
せっかくその大会ごとに特色があるのに、
全部似通ったようなものを制作してしまうので、
我々としては1個1個の大会の特色が出せるように、
作るコンテンツから今考えているところではありますね。
そういうのを2人で話し合ったりするの?
2人とも飲むの?
飲まないです。
2人とも飲まないの?
セライがそうなのかもしれないですけど、
我々のチームはみんな飲まず、
ただ飲まなくてもお互い意見を言い合えるような。
飲まない方が頭回るからいいよ。
飲んでたら昨日何を言ってたっけっていう話になるからね。
それこそ車内で移動中とかにお互い話しながら、
いいねとか話したりしている感じですね。
気が合っている感じが伝わってくるけど、
去年だったかな、
糸島2畳トレイルの時に野田君が撮っていて、
わりと斜面をガーッと駆け上がっていっていて、
長いレンズを持っているのに、
すごい機動力だなと思ったわけよ。
2台くらいカメラを持って。
走ってもあるの?撮っている時。
そうですね。
糸島2畳の時は大会のコースよりも時計は自分の方が走っていましたね。
すごいなと思ってね。
いや無理やわ。
自分も無理ですね。
無理やわ。
決まったところで構えるんじゃなくて、
結構頻繁に移動するの?
結構そうですね。
トレイルランニングって陸上競技と比べて、
地域性みたいなものがより出ている競技かなと思うので、
応援している人もね、
ロケーションも面白いんだけど、
移動からすべて共同職っていうのがね。
そうですね。
それがしっかり出せるようにするためには、
やっぱりスポットをどんどん回っていかないと。
そうやね。
同じ位置で来ている人の、
ずっと金太郎飴みたいな写真ばっかり、
退屈よね、あれ見ててもね。
ギャラリー見てても。
ずっと見てて、結局俺にいいじゃんみたいな感じだからね。
動いてもらった方がね。
足で稼ぐ形ですね。
あとね、僕思うんだけど、
僕が写真やってるのも関係してると思うんやけど、
なんかこう、かっこいい写真っていうよりも、
顔がちゃんと写ってる写真が優先されてたりとか、
シルエットになってもいいんじゃないかなと思うような、
かっこいい、要するにアーティスティックな写真っていうのが、
撮ってる方は撮りたいんだと思うんやろうけど、
ああいうものが体感によっては少ないなって思うのでね。
別に2人が撮ってるものとかじゃなくて、
もうちょっとね、これかっこいいなっていう写真をね、
全員を抑えなくちゃいけないっていうプレッシャーを
大会外が与えるんじゃなくて、
とにかくかっこいいの撮ってよみたいな。
そうですね。
いうと動きやすいよね。
はい、そう撮れるように頑張りたいなと思ってますね。
でもそうなると、その大会のコース、
ある程度やっぱり調べないといけないでしょ。
そうですね。
どこでいい写真が撮れるのか、
時間帯がいいのかっていうのもやっぱり考えたりする。
ロケハンもしっかり行って。
ロケハンやろうと思ったら、
70キロの大会で70キロ回らないといけないようになっちゃうからね。
ある程度グーグルマップとか地図アプリでメモシャつけて。
そうよね。
車止められるとこじゃないと機材があるからね。
そうですね。
そこら辺の関係でルート決めないといけないのか。
結構時間かかるね。
頼まれた後に。
何だかんだいろいろやってますね。
かかるよね。
じゃあ1ヶ月の中で週末って4本ぐらいあるわけだが、
その4本のオンシーズンになったら撮影とか入るでしょ。
そうですね。