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2023-06-26 19:09

Ep-112:【弟ソロ】フィールドレコーディングのすすめ

ひとりでフィールドレコーディングについて話しました。次回こそ旅の記録を音声でお届けしたいと思います。

フィールドレコーディングとは/アラン・ローマックス/音が思い起こさせる景色/8秒の記録/録音のすすめ/人んちを横切ってたどり着くホテル/親戚の飲み会にお邪魔/二度目の正直

おすすめ作品

『Release』SOULS
https://open.spotify.com/album/5E3Y3meorIqauOwnEcKqt8?si=PHZOLcEmRry7yicfrVEkkw

『古風』冥丁
https://meitei.bandcamp.com/album/kofu

『Ninh Bing Brother’s Homestay』MIZ
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_mEhqE1RjASFJ-rvM-0K-bb9KBD4nASWiI

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サマリー

このポッドキャストは、フィールドレコーディングについての個人的な話が展開されています。親戚が集まるホテルでの楽しい時間を録音し、再生することで異なる体験が得られたと話しています。また、ソウルズ、メイテイ、水といったアーティストや作品を紹介しています。

フィールドレコーディングの魅力
スピーカー 2
なあなあ、最近何しよん
スピーカー 1
おはようございます、こんにちは、こんばんは。
このポッドキャストは、フリーランスとして活動する実の姉と弟が、お互いの近況報告がてらゆるくおしゃべりするポッドキャストです。
おはようございます、こんにちは、こんばんは。弟のあつしです。
今回は漫画編ということで、僕のソロ回をお届けしようと思ってます。
ちょっとですね、今週出張でまた1週間ほど家を開けていって、収録が2人でできなかったんで、
事前にですね、ちょっと僕が1人でポッドキャストを収録してみて、それを2人での収録の代わりに皆さんにお届けしようという試みです。
今日はですね、フィールドレコーディングの話をしようと思ってまして、
フィールドレコーディングを聞いたことある人いますかね、きっと。
フィールドレコーディングとは何ぞやという話からするとですね、
スタジオとかステージとか、いわゆる録音、通常の録音環境と言われているところの外部で音を録る行為だったりだとか、
録音されたもの、音源のことを指すんですけれども、
例えば映画とか映像作品のために川のせせらぎを撮ったりだとか、雨音を撮ったり、車が行き交う音を撮って、
それを映像に当てはめたりするときのその素材をフィールドレコーディングと呼んだりだとか、
あとは民族学なんかを専門とする人が記録のために、
例えばある地域の民謡を録音したりだとか、そこで話されている言葉を録音したりだとか、方言みたいなものをですね、
撮ったりする行為自体であったり、録音されたものをフィールドレコーディングと言うと。
僕は音楽を通してフィールドレコーディングに触れることが多かったので、
まずはフィールドレコーディングを使った音楽ってどんなもんだろうというご紹介も兼ねてですね、
おすすめの3作品を紹介したいなと思います。
1つ目がリリースという作品で、こちらアーティスト名がソウルズ。
これはこの作品にのみ使われているアーティスト名で、
デイビッド・グレッドヒルという人が背後にはいるんですけれども、
この作品の特徴としてはフィールドレコーディングだけじゃなくて、
ブルースとかの誕生にも深く関わっているアラン・ローマックスという人がいまして、
この人は父親と共同でですね、アメリカとかヨーロッパの方も確か回ってたと思うんですけれども、
いろんな地域を回ってですね、そのどちどちの民謡的なものを録音するという風な生活を送っていて、
ブルースの世界ですごく有名なマディ・ウォーターズを鍵かっこつきの発掘したと言われているような人なんですけれども、
その人の音源をこのデイビッド・グレッドヒルというアーティストがですね、それぞれの音源を聞きながら、
それを現代的に解釈してですね、例えばちょっとヒップホップっぽいテイストを加えてみたりだとか、
R&Bっぽい曲に仕上げてみたりだとか、フィールドレコーディングを再構築した曲が含まれていて、
特にこの作品特徴的なのは、サンプリングが単にいいとこどりに終始しないでですね、
それぞれの音源の背景を考えたりしながら、いかに一つの作品として昇華させるかっていうところに、
アーティストが重きを置いている点が特徴として挙げられて、このリリースという作品は別バージョンがあって、
1曲1曲このデイビッド・グレッドヒルが解説しているバージョンもあるんですけれども、
そちらは音源が録音された背景だったりだとか、どういう人の歌声がそこに含まれているのか、
なんていう解説が含まれていて、かなり面白いですね。
これが1つ目の作品、ソウルズ、AKA デイビッド・グレッドヒルのリリースです。
日本人アーティストメイテイ
スピーカー 1
2つ目の作品が日本人のアーティストなんですけれども、
メイテイというアンビエント・エレクトロっぽいジャンルのアーティストで、
その人の作品で古風という古い風、古風という作品がおすすめの2つ目ですね。
和楽器の音色だったりだとか、民謡の破片とか、まさにフィールドレコーディングをですね、
継ぎはぎして、存在しなかったノスタルジアみたいなものを、
昔の音、日本的な音から紡ぎ出しているのが特徴です。
アルバムの中の曲の特徴は本当に様々なんですけれど、
すごくしんみりしたのもあったり、
体が動き出すようなノリの良い曲もあって、
収録されている声を聞いていると、
労働家とか作業歌っぽいような雰囲気が伝わってきて、
特に女性の声が多いんですけれど、
女性が何か作業をしながらお互いを鼓舞しているようなシーンが思い浮かんで、
かつ自分がどう考えても体験したことがないであろう、
昔々の風景が頭の中に思い浮かぶので、
どんな音楽であっても聴覚以外の感覚で捉えられるもの、
例えば目に浮かぶ情景であったり、目で捉える情景であったり、
匂いであったりだとか、
っていうのを思い浮かべることってあると思うんですけれども、
フィールドレコーディングの音楽における効果って、
僕は情景が思い浮かぶことだと思うんですよ。
この名庭の古風はまさにそれをしているなという印象を持っていて、
自分が体験したことがないかつ実際は存在しないであろうノスタルジアに、
フィールドレコーディングを駆使した彼の作品を通してアクセスできるっていうのは、
あったものを作りながらないものを作る、
すごく想像的なプロセスだなというふうにこの作品を聴きながら思っていました。
少しこの2つ目の名庭の古風とも重なってくるのが、
3つ目のオススメ作品なんですけれども、
水によるアーティストにんびんブラザーズホームステイ
スピーカー 1
こちらが水というアーティストによる、
にんびんブラザーズホームステイという作品です。
まず水の説明からなんですけれども、
ききかいかいめいかいじてん、
改めてききかいかいというポッドキャスト、
僕が好きなポッドキャスト番組でよく聞いてるんですけれども、
ホストが2人いて、そのうちの1人である玉置周恵さんが参加するアコースティックデュオのアルバムです。
玉置周恵さんはもののあわれというバンドもメインで活動されていて、
そのスピンオフアコースティックデュオが水なんですよね。
このタイトルにんびんブラザーズホームステイっていうのは、
レコーディング会場にもなったベトナム北部のにんびんにある
Airbnbの名前がそのまま使われていて、
アルバム全曲がベトナムのホテルであったり、廃墟であったり、
湖だったりでレコーディングされたというのが特徴です。
実際に曲を聞いていくと、
バイクだったり、車のエンジンの音が聞こえてきたりだとか、
東南アジアでありがちなクラクションの音が聞こえてきたり、
あとは子どもの遊ぶ声だったり、人々の足音だったり。
これもですね、冥帝の古風と同様、映像が思い浮かんでくるんですけれども、
こちらは存在しないものというよりは、
自分もベトナムのにんびんにいるんだろうな、みたいな。
軸を超えるというよりも、物理的な制約を超えるというか、
冥帝の古風がテーマパークに入るのだとしたら、
水野にんびんブラザーズホームステイというのは、
どこでもドアで実在する場所にトランスポートしているような感覚。
いずれにしても、結局は音から想起される世界の中に入り込めるということなんですよね。
それがフィールドレコーディングの魅力だなというふうに僕は思っていて、
時間を超えることもできれば、場所を超えることもできるし、
そもそも現実の世界と想像の世界の間に橋を渡してくれるような効果も
持っているものなんじゃないかなというふうに考えているんですよね。
なんでそもそも今回、フィールドレコーディングの話をしようと思ったかというと、
この間のエピソードでも話した通り、僕は先日インドネシアに行ってきたんですよね。
で、渡航前にたまたまフィールドレコーディングの本を買おうかなと思っているものがあって、
でも買ったところで、実際自分は何のためにフィールドレコーディングしようかな
なんてことを考えてたんですよ。
で、その時に、あ、例えば自分にはポッドキャストという発表する場があるなと思って、
インドネシアに行く前に、じゃあインドネシアの音をいろいろと収集して、
僕が帰ってきてから姉とこんなとこに行ってきたよみたいな話をしようかなと思って、
iPhoneの録音機能をですね、至る所で起動して、音を収集して回っていたんですよ。
ただ、これも2つ前のエピソードを聞いた方だったらお分かりの通り、
僕は帰る4日前ぐらいにですね、スマホをまんまと盗まれまして、
それと一緒に録音データもほぼなくなってしまったんですけど、
2つだけですね、ファイルがクラウドに保存されていたので、
ちょっとそれを皆さんと共有したいなと思っています。
1つ目はですね、8秒だけしか録音されてないんですけど、
それだけでも少し雰囲気はお届けできるんじゃないかなと思っています。
では1つ目のファイルを流してみますね。
短かったですね。
この音声はバリトのテカラランっていう田中が有名なエリアで撮ったはずで、
ある人からですね、鐘の音が聞こえてきて、
あ、ちょっとなんかこうインドネシアというよりもバリっぽい音だなと思って、
試しに録音してみた音声だったと記憶しています。
で、鐘の音はもちろん聞こえると思うんですけれども、
ウブドのホテルでの親戚の集まり
スピーカー 1
人がB3でキュッキュッとB3を鳴らしながら歩いている音なんかも聞こえると思うんですよね。
で、僕はもちろん自分で録音したので、
あ、コンクリートがガタガタしている、地面がガタガタしているところを歩いていたなとか、
真昼間じゃなくて4時ぐらいのだったなとか、
お香の匂いがただ打ってきてたりだとか、
虫の音が聞こえてたり、野良犬がいたりだとかっていう、
こうすごく情景が思い出されますね。
ちょっとこれ言っても8秒だけで短かったんで、
もう1個のほうに行ってみましょう。
こっちはですね、結構長くて、トータルで3分ぐらい録ってたものを途中まで流してみました。
これを録った場所はバリの中部のウブドという結構繁華街というか、
観光客が多いエリアだったんですよね。
で、その時に泊まったホテルの作りが結構面白くて、
大きな太めの道路があって、そこから少し中に入ったところにあるホテルだったんですけれども、
ホテルとその太い道路の間にバリの伝統的な家が挟まれてたんですよね。
で、バリの伝統的な家の作りって結構面白くて、
まず門があって、そこをくぐると壁に囲われた敷地がありまして、
その敷地内に建屋が複数あるんですよね。
家寺、その家の人たちを祀る寺がその敷地内にあったりだとか、
ある建屋はキッチンとして使われてたり、別の建屋は寝室として使われてたり、
おそらくここは今なんだろうなという建屋もあったりして、
それが5つ、この録音したところに関して言うと、
6つ、7つぐらい建屋があるんですよね。
で、僕が泊まってたホテルに行くまでは、
その太い道から誰か家の敷地を通って、
そこを通過した先にホテルがあったんですよね。
だから、まずチェックインするときに、
僕は最初敷地内にホテルがあるんだと思ってたら、
なかなかそれっぽい受付っぽいところがなくて、
あれ?と思ってそこを横切って先にさらに進むと、
ホテルの名前が書いてあるプレートを見つけて、
ここに泊まるんだっていう風なホテルだったんですよね。
で、その日は到着が結構遅くて、
7時ぐらいに確かホテルに着いたんですよね。
まだホテルを見つける前で、
誰か家の敷地内をプラプラ歩いてたら、
どうやら家族の集まりっぽい雰囲気で、
今と思われる建屋で10人、15人ぐらいの人たちが
飯食ったりお酒飲んだりしてて、
で、僕はそのとき彼女と2人でバリには行ってたんですけども、
なんかあんまし、その7時の時点から外に出歩くのも疲れそうだから、
ちょっとこの人たちに混ぜてもらえるか聞いてみたいみたいな話を2人でしてですね。
ちょっと荷物を置いて着替えて、
外でがてらですね、リラックスしてる建屋にいる人たちに、
ちょっと旅行で来てて、
ここの雰囲気楽しそうだから混ぜてくんない?みたいな感じで話してみたんですよね。
で、まあ身振り手振り話したら、おーOKOKみたいな感じのテンションだったんで、
そっからコンビニ行って、ビールとおつまみとかを買って、
すぐその敷地内に戻って、その人たちの集まりに参加したんですよね。
で、どうやら親戚が一度に会してる様子で、
で、その中の1人の女の子、
多分まだ3歳とか4歳とかそのぐらいの女の子の誕生日で、
みんなが集まってたんですよね。
で、いろんなプレゼントが置いてあったりして、
それを後日に親戚が集まって、
宴会してるという場所だったんですよ。
で、あんまり英語を話せる人もいなかったんですけど、
途中からやってきたある人が英語が話せるということで、
その人と結構、
何やってんの?どういう仕事してんの?とか、
どういう集まりなの?みたいな話とかを結構聞いたりしてて、
で、その人がギターも弾くということで、
いろんな曲を弾いてくれて、
その雰囲気がすごい良かったんで、
ちょっとこれも記録しとこうと思って、
録音しておいた音声なんですよね。
環境としても面白かったし、
全然関係ない僕たちを招いてくれた、
懐の広さみたいなのも嬉しかったし、
疑似的に家族の一員になったような温かさを感じられたし、
違う文化を体験してるっていう風な冒険心も満たされたし、
っていうのですごく印象に残ってるんですよね。
と、まあごちゃごちゃ話してきたんですけれども、
音だけに集中して再生する体験
スピーカー 1
どこかに行った時に写真を撮る人がたくさんいると思うんですよね。
で、最近は動画を撮る人も結構ね、
オスモポケットみたいな扱いやすいカメラがたくさん出てきて、
携帯でもすごく手ぶれせずにね、
動画を撮れるようになったりして、
いろんな形で自分の体験を記録できるんですけれども、
音って二次的というか、
動画を撮った時に音入るよねっていうぐらいのもので
捉えてる人多いと思うんですけど、
意外に音だけを撮ってみたり、
動画撮ってるものを映像を見ないで、
音だけ集中して再生してみたり聞いてみたりすると、
ちょっと違ったものを覚え出せるかもしれないですよというお話です。
本当はインドネシアの滞在中にですね、
ケチャを見に行ってその時の音を撮ったりだとか、
バリブ用の鐘の音とか楽器の音を撮ったりだとか、
街中の音を撮ってみたりとかしてたんですけど、
それはすべてジャカルタのどこかにある、
僕の前の携帯の中に入っているので、
残念ながらお届けすることはできないんですけれども、
今これを皆さんが聞いている頃、
僕はおそらくギリシャのアテネにいるので、
その出張中もですね、ちょこちょこと携帯でフィールドレコーディングをしつつ、
もしまた携帯を盗まれるようなことがなければ、
ちょっと姉と音声を共有しながら、
どういう旅だったかというのを振り返る回をお届けできたらなと思ってます。
それでは今週はこんなところで、また次回お会いしましょう。
バイバーイ。
19:09

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