「歌姫は、どこへ行ってしまったのでしょうか。」
HANAを追いかけていると、どうしても気になってしまうことがあります。歌がうまくて、女性からの支持も厚くて、曲もファッションも話題になる。もしいまが2000年前後だったら、きっとすぐに「歌姫」と呼ばれていたはずなのに、いま、その言葉をかける人がいません。
そういえば「歌姫」という響き自体、ここ数年ほとんど耳にしていない。Billboard JAPANの2025年年間アーティストチャートでは、HANAが5位、YOASOBIが9位、ちゃんみなが10位、あいみょんが11位、Adoが19位。女性がボーカルの名前が上位に並んでいるのに、誰もその言葉を使わないのです。
歌姫に必要だったのは、歌のうまさだけではありませんでした。倖田來未さんの「エロカッコイイ」が流行語大賞で受賞したとき、受賞者の欄にあったのは言葉ではなく本人の名前。西野カナさんは同世代の気持ちを集めて代表して歌いました。その年の女性像を、丸ごと一人で背負える人のことだったのです。
HANAの実績は、すでに歌姫クラスに届いています。それでもそう呼ばれないのは、HANAの側ではなく、迎えるわたしたちが変わったからでした。今回は、歌姫という言葉が何を指していたのか、そしてなぜその条件がもう立ち上がらないのかを整理しました。
▼話したこと
・宇多田ヒカル700万枚、浜崎あゆみと初日161万枚対決。2000年前後の歌姫の桁
・歌姫の条件は歌のうまさではなく「その年の女性像を預かれる範囲」の広さ
・HANAの実績——「ROSE」4億回再生、紅白初出場、2026年は17都市25公演
・紅白53.9%→35.2%、non・no実売は5年で4割減。全国一斉に見せる力の縮小
・『No No Girls』が身長・体重・年齢を聞かなかったことの意味
・「あの人になりたい」から「この人の、この部分が好き」へ変わった憧れ方
・HANAは次の歌姫ではなく、歌姫がいなくていい時代の最大のスター
▼note記事
HANAを追いかけたら「歌姫」が消えた理由に気づいた。
https://note.com/keke_ent/n/n59a1220af171
▼朝日けけ。SNS
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