「金額は増えているのに、読む場所は減っています。」
2026年の夏、電子コミック市場が伸びたという発表のすぐ後に、まんが王国の業績予想下方修正と、13年続いたcomicoの終了が伝えられました。市場規模は大きくなっているのに、読者が集まるはずのアプリは減っていく。逆向きに見える出来事が、ほぼ同じ時期に起きています。
わたしも最初は、電子マンガが縮みはじめたのだろうと考えました。しかし、2026年上半期の電子コミック市場は2,593億円で前年同期比2.5%増。数字だけを見れば、その読みは外れています。そこで売上の中身と、各社が残そうとしている機能を分けて見直しました。
見えてきたのは、市場を押し上げる割引やポイント還元の一方で、課金する読者が減っている構造です。LINEマンガの課金ユーザーは4月から6月の3か月で9.5%減少。作品を作る力と、読者を自社アプリへ集める力を、ひとつの会社で抱える前提が崩れつつあります。
今回は、comico、日本文芸社、taskeyの動きを手がかりに、マンガを作る会社と届ける会社が分かれはじめた背景を整理しました。自社アプリを畳んでも編集・制作は残る理由と、売上以外にあるアプリの役割まで、数字と具体例からたどります。
▼話したこと
・電子コミック2,593億円の成長を支えた割引・ポイント・無料施策
・まんが王国の利益半減とcomico終了が示す読者数の変化
・雑誌が一体で担っていた作品制作・販売・新作発見の三機能
・終了したアプリで購入作品と読書権が別サービスへ移る仕組み
・LINEマンガの課金額と課金ユーザー9.5%減が映す市場の実像
・comicoが売り場を畳みながら編集・制作機能を残す理由
・taskeyが自社アプリの読者データを作品づくりへ戻す循環
▼note記事
マンガアプリは消えるが、作る編集部は残る。
https://note.com/keke_ent/n/ndecbdf45c45f
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