「勝った英雄が帰れない。その旅に、なぜ心が動くのか。」
9月10日、先行上映のIMAXで『オデュッセイア』を観てきました。すごくよかった。でも、観ているあいだは何度も絶望しました。まだ序盤なのに仲間が次々と倒れ、こんな相手にどうやって勝つのかと途方に暮れる。そんな苦しい旅の最後に、心からうれしくなったんです。
わたしも仕事で人を率いてきました。自分の判断についてきてくれた人に苦労をかけることもある。結果が出ても、その人が苦しんだ時間までなくなるわけではありません。その実感が、英雄オデュッセウスが死者と向き合う冥界の場面に重なりました。
木馬の作戦を考え、戦争に勝ったオデュッセウス。その勝利にも、命を落とした人の人生があります。自分の知恵で人を動かした男が、帰還にあたっては人の忠告を守る。もう帰れない人たちの言葉が、生きている家族を守る行動につながっていました。
今回は巨人兵の絶望、冥界での対話、慎重な帰還をたどり、ラストがうれしかった理由を話します。さらに、トラヴィス・スコットが物語を歌う場面から、約2700年前の叙事詩が今の映画館まで届く面白さへ。物語の展開と結末に触れるので、鑑賞後にどうぞ。
▼話したこと
・巨人兵の場面に感じた、『進撃の巨人』にも似た圧倒的な絶望
・木馬の作戦の犠牲者シノンと向き合い、勝利を見直す冥界の対話
・アガメムノンの忠告を受け、身分を隠して家族を守る帰還
・トラヴィス・スコットの歌と、物語を語り継ぐ人たちのつながり
・約2700年前の叙事詩が今の感情を動かす、IPとしての面白さ
▼note記事
人を導く者は、誰に導かれるのか。『オデュッセイア』感想
https://note.com/keke_ent/n/nbc6d76c3168f
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