「なぜ、見ず知らずの旅人をあそこまでもてなすのか。」
クリストファー・ノーラン監督の『オデュッセイア』を、9月10日のアイマックス先行で観てきました。上映時間は172分。観終わって2日たっても、頭のなかは映画のことでいっぱいのままです。引っかかった場面が、いくつも残っていました。
冒頭でポリュペモスが父に告げ口する、あの父は誰なのか。なぜ見ず知らずの旅人を、あんなに手厚くもてなすのか。なぜ死者を弔わないことが、あそこまで責められるのか。アテナが味方なのに、なぜほかの神には苦しめられるのか。
観終わってから原作と神話の資料を読み直したら、引っかかりのほとんどが、たったひとつの前提で説明がつきました。神々は人間と同じ世界に住んでいて、直接口を出してくる。そして、その世界には人間が守るべきルールがある。
今回は、その前提を10個にまとめました。はじめの3つで神々とルールの話を、残りの7つで、そのルールが場面にどう出てくるかを見ていきます。観る前でも観たあとでも、登場人物の判断が違って見えてくるはずです。
▼話したこと
・クセニア。迎える側と客が互いに守る、ゼウスが見張っている約束
・神々は旅人の姿に化けて人を見て回るから、確かめる前にもてなす
・葬られない死者は死者の国の門をくぐれない。遺体を置いていく重さ
・兄弟が姉妹と結婚している。ニョンゴが姉妹を一人で演じる理由の推測
・アガメムノンが自分の娘イピゲネイアを生贄にした、恨みの前史
・映画のカリュプソはハスの花で7年。原作では別だった二つの重なり
・求婚者が責められるのは、客の側からクセニアを破っているから
▼note記事
『オデュッセイア』が10倍面白くなる。「掟」で全部つながる10問10答
https://note.com/keke_ent/n/n82ea6a4d5040
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