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アニメ『ワールド イズ ダンシング』が10倍おもしろくなる、10個の話。
2026-07-19 22:10

アニメ『ワールド イズ ダンシング』が10倍おもしろくなる、10個の話。

「時の将軍が、12歳の少年の舞に夢中になった。」

約650年前の京都、時の三代将軍・足利義満が、観阿弥の息子・鬼夜叉のちの世阿弥、当時数え12歳ほどの舞に魅了されました。この鬼夜叉こそが、2026年7月2日に放送開始したTVアニメ『ワールド イズ ダンシング』の主人公です。原作は三原和人さんが「モーニング」で連載した同名漫画(全6巻)。第1話直後から「まるでアート作品」「作画が美麗」という声が並びました。

正直に言うと、能はいまの視聴者にとっていちばん縁遠い伝統芸能のひとつだと思います。わたし自身、世阿弥は「日本史で名前だけ習った人」でした。長く大きなエンタメ企業に勤めてきましたが、企画書や戦略資料は競合に手の内を見せないため基本的に外に出ない——そういう感覚で仕事をしてきた身です。

ところが作品の裏側を掘ってみたら、想像と違いました。制作の裏話も時代背景のトリビアも、たどっていくと最後はぜんぶ、世阿弥自身が600年前に書き残した言葉に戻っていくんです。『風姿花伝』は日本最古の演劇論とされ、しかも約500年間その存在すらほとんど知られていなかった社外秘の戦略書でした。

この記事では、その10個の話を書いていきます。「初心忘るべからず」の本当の意味、「秘すれば花」というサプライズ設計の理論、第1話の作画が崩れる演出、攻殻機動隊やパラリンピック開会式の作り手たち。知ってから見ると、同じ映像が少し違って見えるはずです。

▼話したこと

・1374年ごろ、将軍・足利義満と当代一の文化人・二条良基が、12歳の鬼夜叉に夢中になった

・「能楽」の呼び名は明治14年から——鬼夜叉たちの猿楽は当時の最新エンタメだった

・『風姿花伝』は一子相伝の秘伝書で、約500年間存在すら知られず1909年に初公開された

・「初心忘るべからず」の初心とは未熟だった過去の芸——一生かけて芸を更新する技術論

・「秘すれば花」はサプライズ設計の理論——第1話で作画があえて崩れる演出はその実演

・小倉宏昌・森山開次・松竹・CygamesPicturesという座組と、井上雄彦の系譜を継ぐ原作者

・ライバル犬王は湯浅政明監督『犬王』で既にアニメ化——72歳で島流しでも書き続けた世阿弥の花が600年続く

▼note記事

アニメ『ワールド イズ ダンシング』が10倍おもしろくなる、10個の話。

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