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クールジャパンの540億円、本当の死因は「投資の失敗」ではない。
2026-07-23 13:48

クールジャパンの540億円、本当の死因は「投資の失敗」ではない。

「溶けたのは、作品を選ぼうとした会議室だった。」

2026年6月、クールジャパン機構の累積損失が540億円に達し、政府が廃止を含めた検討に入ったと報じられました。SNSは「だから言ったじゃないか」の大合唱。目利きの失敗、税金の無駄、お役所仕事——わたしも最初はそう思って読んでいました。

ところが決算書と国会答弁の数字を並べ直すと、「目利きに失敗して溶かした」という物語が半分しか合っていないと気づきます。かれこれ15年エンタメ業界にいて、国のお金が絡む案件も見てきたわたしには、残りの半分にこそ日本のエンタメがこれから稼ぐ急所が埋まっているように読めました。

2026年5月の参院決算委員会で経産省が示した内訳が決定的でした。投資そのものの損はマイナス35億円。含み損の先行計上が110億円。そして人件費や税金などの経費が238億円。赤字の6割超は投資の失敗ではなく、案件を選ぶ人間を雇い続けた「箱の維持費」だったのです。

本記事では「540億円の本当の死因は何だったのか」を、決算の数字だけを頼りに解剖しました。全3記事シリーズの1本目。エンタメ支援政策を見るための物差しまで、ビジネスとプロデュース視点でお届けします。

▼話したこと

・結論——540億円の赤字のうち投資でスった損はわずか35億円、6割超は「箱の維持費」だった

・亡くなった機構の履歴書:出資金1513億円の93%が国費、83件・約2040億円を支援した13年

・筋の悪い投資リスト——ワクワクジャパン44億円、マレーシア百貨店9.7億円、Spiber140億円の減損

・参院決算委で判明した内訳:投資損35億・含み損110億・必要経費238億という数字の意味

・「会議室のお金」という考え方——人が一件ずつ選ぶ方式は必ず固定費の人件費を連れてくる

・機構が眠る間に市場は自走:海外売上は1.4兆円から6.0兆円へ4.3倍、アニメは自動車に次ぐ輸出産業に

・次に使える物差し——「人が会議室で配る金か、ルールで自動分配される金か」で支援政策を見分ける

▼note記事

クールジャパンの540億円、本当の死因は「投資の失敗」ではない。

https://note.com/keke_ent/n/n1470edc4dd28

▼朝日けけ。SNS

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