ゾーラン・マムダニの当選
はい、こんにちは。今回なんですけれども、先日あったニューヨーク市長選挙で市長初のイスラム教徒の市長が誕生したという件について、僕の意見をお話しさせていただこうと思います。
市長に当選したのは、ゾーラン・マムダニという方です。マムダニ。34歳で非常に若くて、
で、マムダニ市長はアフリカのウガンダ共和国生まれの方で、両親がインド系のイスラム教徒です。
で、7歳でニューヨークに移住してという流れで、ラッパーとかしていて、移植の経歴の方で、ニューヨークといえばですね、記憶に新しいのが
アメリカの同時多発テロですよね。 ビルに旅客機が突っ込んで、
貿易センターがですね、一気に潰れてしまったと。その跡地にも僕、行ったことあるんですけれど、なのでイスラム教徒に対する嫌悪感っていうのは、ニューヨーク市民にとってはですね、
多少なりともあったわけです。 で、ニューヨークといえばですね、ユダヤ人も多いんですよ。ユダヤ系の人がですね、
100万人くらい住んでいると言われていまして、 まあ
市の人口の13%くらいとも言われているわけです。 ただ、ニューヨークって移民も多いんですよね。
いろんなデータあるんですけど、ある程度だと38%くらいが外国生まれの人だと。
まあだいたい3割か4割ぐらいの人たちは移民の人で占められているっていう形なんですよね。
なので、意外だなって思う方もいらっしゃいますけれど、なんでニューヨークでですね、このような方が
一生ね、当選したかというと、やっぱりこれ経済の問題が一番大きいと思うんですよ。
で、民主党の方なんですけど、民主党の主流派ではなくて、外部から入ってきた人間で、トランプ大統領なんかは
マムダニのことをですね、 共産主義の強人だって言ってるんですよね。
それぐらい左、極左って言っていいのかわかんないんですけど、民主党の主流よりももっと左側の人で、
バーニー・サンダースなんかが推している人なので、社会主義の理念がしっかり頭の中に入っているっていう傾向あるんじゃないかなって思います。
で、当選後のスピーチで、ニューヨークはこれからも移民によって築かれる。
これからは、 移民によって引き入られるって言っているわけですよね。
なので、移民に対する反対デモとかしてる人、
アメリカにたくさんいるわけであって、どっちかっていうとトランプの支持者なんかは、
不法移民ですよね。 良くないのは、ペンタニルっていう合成麻薬と一緒に国境を越えてメキシコから入ってくる、あるいはカナダから入ってくるとかですね。
で、犯罪を犯す治安が悪くなるとかですね、いろいろな問題を起こしているわけであって、
だけど、移民によってこれからはニューヨークが引き入られると、そういう方たちが支持されたということなんですよね。
ニューヨークイスラム教徒は10%くらいなんですよ。 もちろん移民系の方とかイスラム教徒の方の支持もあるわけなんですけど、
結構白人の中間層の人たちとか、あるいは高学歴の人たちも支持していると。
その原因になったのが、
やっぱり貧富の格差ですね。 特にニューヨークって物価がものすごく上がってて、特に家賃が高くて、
普通にアパートを借りるのでも月60万円ぐらいかかると。 収入の大部分が家賃で消えてしまってもまともに生活ができないっていう人たちが、
もう大部分になってきてしまいまして、それで不満が溜まって、もう革新的なことをやってくれる人に投票したと。
この間の大統領選挙でも、やっぱりトランプが当選したっていうのは、
トランプさんは中間層を盛り上げると。特にラストベルトの製造業の人たち、衰退してしまったのでそれを盛り上げるぞと。
マムダニ氏の政策
ただトランプさんの政策って減税なんですよ。 所得税下げて、あと相続税、雑用税も下げて、法人税も下げてと。
法人税下げるのはやっぱり海外への企業の移転を防ぐとか、いろんな意図があるわけなんですけど、
トランプさんの減税って、高所得者とか企業の方がより有利なんですよ。
よく言われている上位1%の人たちがより有利な減税なんですけれど、
それがですね、マムダニ市長の方針はですね、かなり共産主義に近い政策なわけでして、
ニューヨークって民主党の地盤なわけなんですけれど、民主党の予備選で前ニューヨーク州知事のクオモさんと戦ってそれを破ったわけなんですよね。
だけど、主流派からの支持は得られていないっていう状態なんだけれど、ニューヨーク市民からの支持は結構強く受けているっていう状態なんですよね。
で、あとイスラム系の団体からの支援、資金援助も受けていて、これに対してもいろいろ指摘されているわけでして、
そういう感じなんですよね。
で、このマムダニ市長が掲げている政策は、まずバスの運賃の無料化ですよね。
ニューヨーク、地下鉄も高くて乗れないっていう人たちいるわけで、
で、治安も悪くなってますよと。
で、バスの運賃を無料化して誰でも乗れるようにして、あとは食料支援のための市営のスーパーを設置するとか、
あとは最低賃金を引き上げるとか、あとはアパートの家賃の値上げを規制するとか、
で、その財源はどうするんだっていう意見に対しては、財源は上位1%の富裕層を増税すると。
アメリカってよく言われてるんだけど、上位1%の人が富の30%を所有していると。
純資産の30%を1%の人が所有している。
で、残りの99%で70%を分け合っているっていう状態で、その格差がどんどん広がっているわけで、
当然これはもう税制がそうなっているわけであって、富の再分配がされていない。
資本主義って基本的にR大なりGっていう状態で、労働者が働いて賃金を得るよりも、
富を所有している人たちがそれを運用して得る運用益の方が大きいので、
お金持ちがどんどんお金持ちになっていって、そうじゃない低所得者の人はずっと低所得者のままだと。
で、格差はどんどん広がっていく。資本主義っていうのはそういうものなので、
アメリカなんかまさにその象徴ですよね。日本なんかよりもはるかに格差が大きい。
金持ちはめちゃくちゃ金持ちなんだけれど、低所得者はずっと低所得者で、場合によっては日本よりも福祉が充実していないので、
病院にかかることもできない。病気になっても病院行けない。救急車も呼べない。
でも最後の最後まで悪化して、救急車呼んで、入院して手術したら破産してしまうとかね。
それでホームレスになるとか、そんな世界なわけでして、
ですよね。あとは移民取締りの予算を削減すると、それも財源って言ってるわけなので、
これだけアメリカの格差が広がって、低所得者の人たち、もう中間層もどんどん貧困層になってくると、
一旦世の中をリセットしたいって考える人たちが増えるんですよ。これはもう世界の長い歴史を見ても、格差が広がって、
貧困層が増えると革命を起こすとか、ドラスティックな改革を望むっていう風に必ず流れるわけですよね。
要は、あんまりこういう言葉は良くないんだけれど、勝ち組と負け組ですよね。
貧困層の不満と選挙結果
なので、頑張って大学卒業して、だけどもうまともにホワイトカラーに就職することもできない。
家賃も払えないっていう状態の人たちも、そういう人たちの中でもマムダインさんを支持してるっていう人がいるわけであって、
そういう状況なんですよね。格差が広がって貧困層が増えて不満が募るんですよね。
それが市民、国民の大半を占めるようになると、一旦世の中をリセットしたいって思うわけですよ。
このまま待っていても格差は広がっていくだけであって、自分は上に上がっていくっていうことができない状態。
一旦全てリセットして、フラットにしてっていう、そうすると上位の勝ち組の人たちも負け組の人たちも一旦一緒になるっていう、
それぐらいの改革、革命を望むわけであって。
フランス革命の最後も市民が怒って、パンを経ることもできない。
王様と王妃をギロチンにかけてみんな大喝采とかね、そういう状態になるわけだし、
世界大恐慌の時でも、例えばドイツ見てても第一次世界大戦で敗戦して、賠償金も支払ってハイパーインフレになってって、
国民みんなが貧困になって貧しいと不満が募って、ヒトラーみたいな改革をしてくれる人をみんなで盛り上げて支持してっていう流れになるし、
日本だって世界大恐慌の後ですね、日本も不景気になって、関東軍が満州事変を勝手に起こすわけですよね、天皇の許可もなく。
これは本来やってはいけないことなのに、結果が一時的に良かったわけですね、満州府建国して、それに対して国民もマスコミも支持して世論を形成して、
政府もそれに流されてっていう方向になるわけであって、国民の大多数の不満が溜まると、もうドラスティックな改革を望むっていう感じで、
なので、かなりの社会主義、左寄りの人なんですけれども、その人に賭けようと。なので、左のトランプですよね。
トランプ大統領も製造業を復活させて、古き良きアメリカを復活させようと、製造業を戻そうと、関税をかけるっていう方針なんですけれども、
それよりも、より貧困層の人にとってはリセット効果が大きいわけですよね。共産主義って一番のリセット効果はあるわけなんで、それだけ不満が溜まってるっていう感じなわけですよね。
ということでございます。
移民と都市の変化
なので、こういうことも起こるんだなって、びっくりしましたね。
今、世界の流れを見ても、イタリアにしてもフランスにしてもドイツにしても、極打って呼ばれている人たちが対等していると。
で、ナショナリズムを高めようとしていると。アメリカもトランプ大統領がナショナリズムを高めようと、そういう人なんだけれど、それとはまた違うですね、リセットの仕方。
それがまだ完全な共産主義を目指しているか、あるいは社会主義寄りなのか、そういう感じのアムダニ市長みたいな人が対等してくると。
要するにニューヨークって都会なわけであって、イスラム系の移民なんか、それ以外の移民も都会に集中するわけですよね。
そうすると、その都会のニューヨーク市っていう地域の中で移民が大多数を占めると、コロッとトップが変わってしまうということが起こり得るわけであって、
となると東京なんかも今後は日本が移民政策を進めて、そうすると地方よりも都会である東京に集まってくるわけですよね。
やっぱりそっちの方が稼ぐための仕事が集中していたりとか、あるいは福祉が充実したりとかあるわけであって、
そうするとそういった人たちがコミュニティを形成して、市民権を得て、虐待されていると主張して、
そうすると日本国内の人権団体もそちらの方を保護して、住民投票の権利を得たりとか、権利が大きくなっていって、
コロッとそちら側の人の方に権力が集中してしまうとか、そういうことも起こり得るわけですね。
だから今後日本もこういうことが起こり得るというふうに感じました。
というのが私の意見でございます。ご視聴ありがとうございました。