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第506回 体を整えるとは、生活そのものを整えること|『沖ヨガ入門』を読んで感じたこと
2026-04-24 20:39

第506回 体を整えるとは、生活そのものを整えること|『沖ヨガ入門』を読んで感じたこと

今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の「構造・呼吸」の話です。

沖ヨガ入門を読んで感じたこと|体を整えるとは、生活そのものを整えること
こんにちは。姿勢治療家の仲野孝明です。
今回は、最近読んでとても印象に残った一冊、『沖ヨガ入門』についてお話ししたいと思います。
本の紹介といっても、単なる読書感想ではありません。読んでいて強く感じたのは、体を整えることは、特別な技術よりも、日々の生活そのものを整えることに近いということでした。
今の自分のタイミングだからこそ、深く響いた内容でもありました。

沖ヨガは「ポーズ」ではなく「生き方」だった
ヨガというと、多くの方はまずポーズを思い浮かべるかもしれません。けれども、この本を読んで感じたのは、沖ヨガの本質はそこだけではないということです。
本書から伝わってきたのは、食べ方、呼吸、休み方、体の使い方、心の静め方まで含めて、生活全体を整えることがヨガであるという考え方でした。
これは、僕が日々の臨床で感じていることともかなり重なります。
体が歪むのは、何か一回だけの出来事で起こるわけではありません。毎日の座り方、立ち方、呼吸の浅さ、食べ方、疲れの抜き方。そうした小さな積み重ねが、今の体をつくっています。
だからこそ、改善もまた、生活の中にある。その視点が、この本にはしっかり流れていました。

長生きの秘訣は、派手なことではなく「当たり前を丁寧にやること」
本の中には、長寿の人物を訪ねる話も出てきます。そこでは、「少食」「よく噛む」「呼吸を整える」「体を鍛える」「無駄に消耗しない」など、いくつものヒントが紹介されています。
もちろん、すべてをそのまま現代に当てはめる必要はありません。ただ、読みながら何度も感じたのは、結局、体にとって大事なことはとてもシンプルだということでした。



食べすぎない


よく噛む


呼吸を乱さない


疲れを溜めすぎない


体を動かせるままにしておく


不自然な生活を続けない


ものすごく地味です。でも、地味だからこそ強い。そして多くの人が、そこを飛ばしてしまう。
現代は情報が多すぎて、つい「すごい方法」「最新の健康法」「一発で変わるもの」を探してしまいます。でも本当に体を変えるのは、そういう派手なものより、毎日の使い方を整えることです。

人間の体には、まだまだ大きな可能性がある
この本には、現代の感覚では少し驚くような話も出てきます。正直に言えば、「本当にそこまでできるのか」と思う内容もあります。
ただ、そういう話を単なる珍しい逸話として片づけるのではなく、人間の体は、自分たちが思っている以上に奥深く、可能性を持っているという視点で読むと、とても面白い本です。
僕自身、長い距離を走ることや、過酷な環境の中で体を使う経験を重ねる中で、「人間ってこんなに動けるんだ」「こんなに回復できるんだ」と感じる場面が何度もありました。
一方で、便利で快適な生活の中で、知らず知らずのうちに体を弱らせていることもあります。
本来もっと動ける体なのに、動かさないことで動けなくしてしまっている。これはすごくもったいないことです。

背骨が動くことは、健康の土台になる
本の中には、さまざまなヨガの実践法も出てきます。見た目には難しそうなポーズも多いのですが、大事なのは「できる・できない」だけではありません。
僕が特に大事だと感じたのは、背骨をしっかり動かすことです。
背骨の中には脊髄神経が通っています。背骨の動きが悪くなると、全身の連動も悪くなり、呼吸も浅くなり、内臓の働きや血流、リンパの流れにも影響してきます。
つまり、背骨が動くということは、単に柔らかいという話ではなく、体全体が機能しやすい状態を保てているかどうかに関わっているのです。
だから僕は、ただ「柔らかい体」が良いとは思っていません。理想は、必要な時にはしっかり支えられて、必要のない時には柔らかく動ける体です。
柔らかさと強さが両立している体。これが、壊れにくく、長く使える体だと思っています。

生活全体を整えることが、姿勢を整えることにつながる
この本を読みながら、改めて感じたのは、姿勢は見た目だけの問題ではないということです。
姿勢は、何を食べるかどう呼吸するかどう休むかどう歩くかどう疲れを抜くかそうした日々の積み重ねの結果として現れます。
だから、姿勢を整えたいと思った時に必要なのは、「いい形を作ろう」と無理に固めることではありません。
むしろ、



体に無理をさせすぎていないか


動けない場所を放置していないか


浅い呼吸のまま生活していないか


食べすぎて消化に負担をかけていないか


情報に振り回されて頭ばかり疲れていないか


そういったところを見直すことの方が、ずっと本質的です。

情報が多い時代だからこそ、原点に戻る価値がある
今は何でも検索できる時代です。健康の情報も、運動の情報も、いくらでも出てきます。
でも、情報が多い時代ほど、かえって大切なのは原理原則です。



人間は動くようにできている


呼吸は深い方がいい


食べすぎない方がいい


休むことは必要


動かない場所は衰える


生活は体にそのまま現れる


ものすごく当たり前です。でも、この当たり前を丁寧に続けるのが、一番難しい。
『沖ヨガ入門』は、そんな原点を思い出させてくれる本でした。

まとめ|体を大事にするとは、自分の生活を見直すこと
この本を読んで、改めて感じたことがあります。
それは、体を整えるとは、自分の生活を整えることだということです。
すごい技を身につける前に、高価な道具を探す前に、まずは日々の使い方を見直す。
よく噛む。呼吸を整える。背骨を動かす。休む。食べすぎない。体を冷やしすぎない。動ける体を保つ。
こういう地味なことの積み重ねが、結局いちばん体を変えます。
派手さはありません。でも、こういう積み重ねこそが、長く動ける体をつくり、人生そのものを支えてくれるのだと思います。
情報に疲れている方ほど、こういう本は案外響くかもしれません。原点に戻りたい時に、手に取ってみる価値のある一冊でした。
 

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沖ヨガ入門: 精神が肉体を自由にできる 著者:沖正弘 出版社:季節社

沖 正弘(沖ヨガ 創設者)
1921年 広島生まれ。戦時中に軍務により特別諜報員として東西医療法の訓練を受け、蒙古・中国・インド・アラビアに赴き各地の医療法を修得。宗教面でもイスラム教・ラマ教・道教・仏教・キリスト教等の寺院での豊富な修行体験を持つ。中でも特にヨガを探求し、インドではガンジー師のもとで修行。戦後はユネスコの平和建設国際奉仕団の日本代表としてインドに赴くなど、報恩奉仕こそ人間の生きる道であると心身を修養する沖ヨガを確立。1967年には、生活の総てを修養法・修業法・修行法とする教えの体得の場として静岡県三島に道場を設立。 国内外にてヨガの普及に尽力し、1985年にイタリアにて没す。

体を見直す時間は、人生を見直す時間です。

 

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