ビジネスをする上で最も大切であり、気づいていないこと。それが体と心に影響する姿勢です。 私は、創業大正15年からのべ180万人以上の方を治療、二度の藍綬褒章を受章した治療家一家の4代目です。肩こりや腰痛で仕事がはかどらない方や、病気とは言えない体調不調の方には、共通の原因があります。正しい使い方を知らなかったこと。便利な時代“今”だからこそ意識してほしい“姿勢”。 健康に生きたい人をサポートする仕事、姿勢治療家®の立場から、Helth6「骨格構造、睡眠、食事、運動、呼吸、精神」から、すぐ実践できること、日々の気づきや自ら実践していることをお届けします。仲野整體東京青山 https://senakano.jp/
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第506回 体を整えるとは、生活そのものを整えること|『沖ヨガ入門』を読んで感じたこと
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の「構造・呼吸」の話です。 沖ヨガ入門を読んで感じたこと|体を整えるとは、生活そのものを整えること こんにちは。姿勢治療家の仲野孝明です。 今回は、最近読んでとても印象に残った一冊、『沖ヨガ入門』についてお話ししたいと思います。 本の紹介といっても、単なる読書感想ではありません。読んでいて強く感じたのは、体を整えることは、特別な技術よりも、日々の生活そのものを整えることに近いということでした。 今の自分のタイミングだからこそ、深く響いた内容でもありました。 沖ヨガは「ポーズ」ではなく「生き方」だった ヨガというと、多くの方はまずポーズを思い浮かべるかもしれません。けれども、この本を読んで感じたのは、沖ヨガの本質はそこだけではないということです。 本書から伝わってきたのは、食べ方、呼吸、休み方、体の使い方、心の静め方まで含めて、生活全体を整えることがヨガであるという考え方でした。 これは、僕が日々の臨床で感じていることともかなり重なります。 体が歪むのは、何か一回だけの出来事で起こるわけではありません。毎日の座り方、立ち方、呼吸の浅さ、食べ方、疲れの抜き方。そうした小さな積み重ねが、今の体をつくっています。 だからこそ、改善もまた、生活の中にある。その視点が、この本にはしっかり流れていました。 長生きの秘訣は、派手なことではなく「当たり前を丁寧にやること」 本の中には、長寿の人物を訪ねる話も出てきます。そこでは、「少食」「よく噛む」「呼吸を整える」「体を鍛える」「無駄に消耗しない」など、いくつものヒントが紹介されています。 もちろん、すべてをそのまま現代に当てはめる必要はありません。ただ、読みながら何度も感じたのは、結局、体にとって大事なことはとてもシンプルだということでした。 食べすぎない よく噛む 呼吸を乱さない 疲れを溜めすぎない 体を動かせるままにしておく 不自然な生活を続けない ものすごく地味です。でも、地味だからこそ強い。そして多くの人が、そこを飛ばしてしまう。 現代は情報が多すぎて、つい「すごい方法」「最新の健康法」「一発で変わるもの」を探してしまいます。でも本当に体を変えるのは、そういう派手なものより、毎日の使い方を整えることです。 人間の体には、まだまだ大きな可能性がある この本には、現代の感覚では少し驚くような話も出てきます。正直に言えば、「本当にそこまでできるのか」と思う内容もあります。 ただ、そういう話を単なる珍しい逸話として片づけるのではなく、人間の体は、自分たちが思っている以上に奥深く、可能性を持っているという視点で読むと、とても面白い本です。 僕自身、長い距離を走ることや、過酷な環境の中で体を使う経験を重ねる中で、「人間ってこんなに動けるんだ」「こんなに回復できるんだ」と感じる場面が何度もありました。 一方で、便利で快適な生活の中で、知らず知らずのうちに体を弱らせていることもあります。 本来もっと動ける体なのに、動かさないことで動けなくしてしまっている。これはすごくもったいないことです。 背骨が動くことは、健康の土台になる 本の中には、さまざまなヨガの実践法も出てきます。見た目には難しそうなポーズも多いのですが、大事なのは「できる・できない」だけではありません。 僕が特に大事だと感じたのは、背骨をしっかり動かすことです。 背骨の中には脊髄神経が通っています。背骨の動きが悪くなると、全身の連動も悪くなり、呼吸も浅くなり、内臓の働きや血流、リンパの流れにも影響してきます。 つまり、背骨が動くということは、単に柔らかいという話ではなく、体全体が機能しやすい状態を保てているかどうかに関わっているのです。 だから僕は、ただ「柔らかい体」が良いとは思っていません。理想は、必要な時にはしっかり支えられて、必要のない時には柔らかく動ける体です。 柔らかさと強さが両立している体。これが、壊れにくく、長く使える体だと思っています。 生活全体を整えることが、姿勢を整えることにつながる この本を読みながら、改めて感じたのは、姿勢は見た目だけの問題ではないということです。 姿勢は、何を食べるかどう呼吸するかどう休むかどう歩くかどう疲れを抜くかそうした日々の積み重ねの結果として現れます。 だから、姿勢を整えたいと思った時に必要なのは、「いい形を作ろう」と無理に固めることではありません。 むしろ、 体に無理をさせすぎていないか 動けない場所を放置していないか 浅い呼吸のまま生活していないか 食べすぎて消化に負担をかけていないか 情報に振り回されて頭ばかり疲れていないか そういったところを見直すことの方が、ずっと本質的です。 情報が多い時代だからこそ、原点に戻る価値がある 今は何でも検索できる時代です。健康の情報も、運動の情報も、いくらでも出てきます。 でも、情報が多い時代ほど、かえって大切なのは原理原則です。 人間は動くようにできている 呼吸は深い方がいい 食べすぎない方がいい 休むことは必要 動かない場所は衰える 生活は体にそのまま現れる ものすごく当たり前です。でも、この当たり前を丁寧に続けるのが、一番難しい。 『沖ヨガ入門』は、そんな原点を思い出させてくれる本でした。 まとめ|体を大事にするとは、自分の生活を見直すこと この本を読んで、改めて感じたことがあります。 それは、体を整えるとは、自分の生活を整えることだということです。 すごい技を身につける前に、高価な道具を探す前に、まずは日々の使い方を見直す。 よく噛む。呼吸を整える。背骨を動かす。休む。食べすぎない。体を冷やしすぎない。動ける体を保つ。 こういう地味なことの積み重ねが、結局いちばん体を変えます。 派手さはありません。でも、こういう積み重ねこそが、長く動ける体をつくり、人生そのものを支えてくれるのだと思います。 情報に疲れている方ほど、こういう本は案外響くかもしれません。原点に戻りたい時に、手に取ってみる価値のある一冊でした。 ______________________ 沖ヨガ入門: 精神が肉体を自由にできる 著者:沖正弘 出版社:季節社 沖 正弘(沖ヨガ 創設者) 1921年 広島生まれ。戦時中に軍務により特別諜報員として東西医療法の訓練を受け、蒙古・中国・インド・アラビアに赴き各地の医療法を修得。宗教面でもイスラム教・ラマ教・道教・仏教・キリスト教等の寺院での豊富な修行体験を持つ。中でも特にヨガを探求し、インドではガンジー師のもとで修行。戦後はユネスコの平和建設国際奉仕団の日本代表としてインドに赴くなど、報恩奉仕こそ人間の生きる道であると心身を修養する沖ヨガを確立。1967年には、生活の総てを修養法・修業法・修行法とする教えの体得の場として静岡県三島に道場を設立。 国内外にてヨガの普及に尽力し、1985年にイタリアにて没す。 体を見直す時間は、人生を見直す時間です。 ■Youtube|姿勢治療家の「姿勢の医学」チャンネル 正しい姿勢と正しいカラダの使い方配信中 https://www.youtube.com/user/nakanoseitai ■twitter|勢治療家仲野孝明公式 https://twitter.com/sisei_nakano ■動画講座|いつでもどこでも学べる姿勢 暮らしの解剖学~痛めない・疲れないための正しい体の使い方~ https://senakano.jp/campaign/ondemand/ ■メルマガ登録|仲野孝明メールマガジン 6ヘルスを軸にした日々の気づきコラム配信中。 http://takaakinakano.com/mail-register/ ■オンラインSHOP|姿勢治療家印のグッズ販売 自分が使いたい商品をつくっちゃいました https://shop.senakano.jp/ ■公式ページ|姿勢治療家仲野孝明 http://takaakinakano.com/ ■仲野整體東京青山|姿勢治療家HEADOFFICE 治療のご相談はこちら https://senakano.jp/
第505回 新生活で腰痛を防ぐ部屋づくり|姿勢治療家が教える最初に買うべき家具
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の「構造」の話です。 新生活で体を壊さない部屋づくり|姿勢治療家が考える「最初に買うべきもの」 こんにちは。姿勢治療家の仲野孝明です。 4月は進学、就職、転勤などで新生活が始まる季節です。引っ越しをして、家具や家電がまだ揃っていない中で生活をスタートする方も多いと思います。 そんな時に起こりやすいのが、腰痛、背中の張り、首こりです。 実はその原因、忙しさや疲れだけではありません。新生活でよくある「とりあえずの家具の使い方」が、体に大きな負担をかけていることがあります。 今日は、姿勢治療家の視点から、新生活で体を守る住環境の整え方をわかりやすくお伝えします。 新生活で体を痛めやすい一番の原因は「床生活」 新生活を始めたばかりの部屋では、 布団だけある ローテーブルだけある とりあえず座椅子を使っている こんな状態になりやすいものです。 でも、この組み合わせはかなり危険です。 ローテーブル中心の生活になると、どうしても あぐら 体育座り 背中を丸めた前かがみ姿勢 もたれた座り方 が増えます。 すると、背骨が丸まりやすくなり、腰や背中への負担が積み重なっていきます。最初は気にならなくても、数日から数週間で「なんか腰が痛い」「背中が重い」となってくる方がとても多いです。 座椅子は楽そうに見えて、実は要注意 座椅子を使っている方は多いですが、僕自身は今、座椅子はあまりおすすめしていません。 なぜかというと、座椅子は楽に見えて、実際には もたれやすい 骨盤が寝やすい 背骨が丸まりやすい という特徴があるからです。 つまり、「楽な姿勢」ではあっても、体にとって良い姿勢とは限らないということです。 もし使うとしても、座椅子に深くもたれて長時間過ごすより、高さを調整するための補助的な使い方に留めたほうがいいでしょう。 新生活で最初に買うなら、ベッドより机 ここが一番大事です。 僕が新生活の部屋づくりで「最初に買ったほうがいい」と思うのは、ベッドよりも机です。 しかも、できればただの机ではなく、高さを変えられるスタンディングデスクが理想です。 なぜか。 机があると、 座って食事ができる パソコン作業ができる 本が読める 必要に応じて立って作業できる つまり、生活の中に「床に崩れて過ごす時間」を減らせます。 立てる環境があるだけで、同じワンルームでも体への負担はかなり変わります。一台で食事、仕事、読書までまかなえるので、結果的にかなり合理的です。 椅子は高級でなくてもいい。でも机は大事 意外に思われるかもしれませんが、最初の予算配分としては、椅子より机を優先したほうがいいです。 もちろんアーユルチェアのような良い椅子があれば理想ですが、最初から全部揃えなくても大丈夫です。 椅子は一旦シンプルなもので構いません。大切なのは、坐骨を立てて骨盤から座れる環境を作ることです。 それよりも、机の高さが合わない、立てない、作業場所がない、となると、結局また床生活に戻ってしまいます。だからこそ、まずは机への投資が優先です。 布団はむしろ便利。空間を広く使える 一方で、ベッドは絶対に必要かというと、そうでもありません。 布団の良さは、たためることです。たたんでしまえば空間が広くなるので、 ストレッチができる 大の字で寝転べる 背伸びができる こうした“体をリセットする時間”が作りやすくなります。 部屋が狭いほど、家具を増やしすぎないことは大切です。余白があるだけで、体は楽になります。 床に座るなら、この2つだけは守ってほしい とはいえ、日本の生活では床に座る時間をゼロにするのは難しいです。だからこそ、最低限の工夫が必要です。 1. あぐらの時は高さを足す そのまま床にあぐらをかくと、骨盤が後ろに倒れて背中が丸まりやすくなります。 そんな時は、座布団やクッション、畳んだ布団などを使ってお尻の位置を少し高くすること。これだけでも、背骨はかなり起こしやすくなります。 2. ときどき正座を入れる 正座ができる方なら、あぐらばかりでなく、ときどき正座を入れるのもおすすめです。同じ形で固まり続けないことが大事です。 床生活では、楽な姿勢に流れるとすぐ体が崩れます。だからこそ、姿勢を変える工夫が必要です。 座る時に本当に大切なのは「背骨」と「股関節」 僕が日々お伝えしているのは、背骨を曲げないこと、そして股関節から曲げて座ることです。 目安になるのは、壁に立った時の姿勢です。 かかと お尻 肩甲骨 頭 これが自然にそろうような、まっすぐな状態。その背骨の形をできるだけ保ったまま座れるかどうかが大切です。 座る時に腰から潰れるように曲がるのではなく、股関節から折りたたむように座る。 この意識があるだけでも、体への負担はかなり変わります。 疲れたら、無理に座り続けない これも大事です。 座っていて疲れたら、姿勢を頑張るより先に、いったん横になるほうがいいことがあります。 大の字になって背伸びをする。それだけでも背骨や股関節まわりがリセットされやすくなります。 ずっと良い姿勢でい続けることが正解ではありません。崩れたまま固まり続けないことのほうが大事です。 まとめ|新生活の部屋は「体が整う環境」を先につくる 新生活では、見た目や便利さで家具を選びたくなります。でも本当に大切なのは、その家具が体の使い方を悪くしないかどうかです。 今回のポイントをまとめると、 ローテーブル中心の生活は腰や背中を痛めやすい 座椅子は楽でも、姿勢が崩れやすい 最初に買うならベッドより机 理想はスタンディングデスク 床に座るなら高さを足す 疲れたら横になって背伸びする 背骨を曲げず、股関節から座る 新生活は、生活を整えるタイミングでもあります。そして住環境は、そのまま体の使い方に直結します。 なんとなく家具を揃えるのではなく、これからの体を守るために何を置くかを考えてみてください。 部屋が変わると、姿勢が変わります。姿勢が変わると、毎日の過ごし方が変わります。そして毎日の過ごし方が変わると、人生は確実に変わっていきます。 体を見直す時間は、人生を見直す時間です。 ■Youtube|姿勢治療家の「姿勢の医学」チャンネル 正しい姿勢と正しいカラダの使い方配信中 https://www.youtube.com/user/nakanoseitai ■twitter|勢治療家仲野孝明公式 https://twitter.com/sisei_nakano ■動画講座|いつでもどこでも学べる姿勢 暮らしの解剖学~痛めない・疲れないための正しい体の使い方~ https://senakano.jp/campaign/ondemand/ ■メルマガ登録|仲野孝明メールマガジン 6ヘルスを軸にした日々の気づきコラム配信中。 http://takaakinakano.com/mail-register/ ■オンラインSHOP|姿勢治療家印のグッズ販売 自分が使いたい商品をつくっちゃいました https://shop.senakano.jp/ ■公式ページ|姿勢治療家仲野孝明 http://takaakinakano.com/ ■仲野整體東京青山|姿勢治療家HEADOFFICE 治療のご相談はこちら https://senakano.jp/
第504回 姿勢治療家と船酔いと姿勢と
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の「構造・精神」の話です。 この前、与那国島で人生初のカジキ釣りに行ってきました。 5泊6日、与那国島で人生初のカジキ釣りへ 初日、船酔いは想像を超えてきた 息子も初日でダウン。それでも最後に出た言葉は「楽しかった」 海に出られない2日間は、島を走って身体を見つめ直した 最終日、もっと時化ていたのに、自分は酔わなかった 息子は最終日も酔った。でも初日より少し元気だった カジキは釣れなかった。でも学びは大きかった 最終日に、船長へ身体の使い方をお伝えできた 帰り道のテビチそばと与那国海塩も、いい締めくくりでした 船酔いも姿勢だった。だから次につながる 関連ブログ カジキは釣れなくても大収穫。与那国島で学んだ「船酔いも姿勢だった」という話 https://takaakinakano.com/yonaguni-kajiki-shipsickness-posture/ 体を見直す時間は、人生を見直す時間です。 ■Youtube|姿勢治療家の「姿勢の医学」チャンネル 正しい姿勢と正しいカラダの使い方配信中 https://www.youtube.com/user/nakanoseitai ■twitter|勢治療家仲野孝明公式 https://twitter.com/sisei_nakano ■動画講座|いつでもどこでも学べる姿勢 暮らしの解剖学~痛めない・疲れないための正しい体の使い方~ https://senakano.jp/campaign/ondemand/ ■メルマガ登録|仲野孝明メールマガジン 6ヘルスを軸にした日々の気づきコラム配信中。 http://takaakinakano.com/mail-register/ ■オンラインSHOP|姿勢治療家印のグッズ販売 自分が使いたい商品をつくっちゃいました https://shop.senakano.jp/ ■公式ページ|姿勢治療家仲野孝明 http://takaakinakano.com/ ■仲野整體東京青山|姿勢治療家HEADOFFICE 治療のご相談はこちら https://senakano.jp/
第503回 歩いたり走るとふくらはぎや足裏が痛くなる人へ。大事なのは「蹴る」より「離す」こと
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の「構造・運動」の話です。 マラソンシーズンになると、患者さんの中にも大会に出られる方が増えます。その中でよく聞くのが、 後半になるとふくらはぎがつる 足の裏が痛くなる アキレス腱まわりに張りが出る 靴ずれしやすい といった悩みです。 こういう症状があると、「走るってそういうものなのかな」と思ってしまう方もいます。ですが実際は、そうとは限りません。 かなりの割合で、体の使い方を見直すことで負担は変えられます。 長い距離ほど「蹴る走り」は負担が大きい 歩く時も走る時も、多くの方は無意識に、地面をぐっと蹴って前に進むイメージを持っています。 もちろん、短い距離を速く進むなら、それが必要な場面もあります。10m、20mのダッシュなら、しっかり力を使って前に進む動きは有効です。 ただ、マラソンのように距離が長くなると話は別です。 地面を強く蹴るたびに、ふくらはぎや足裏の筋肉を何度も強く収縮させることになります。それを何千回、何万回と繰り返せば、当然使いすぎになります。 結果として、 ふくらはぎが張る 足の裏が痛む アキレス腱に負担が集まる ということが起こりやすくなります。 足は「蹴る」より「離す」 では、どう考えればいいのか。 ポイントは、足で地面を蹴るのではなく、地面から足を離すように使うことです。 この感覚は少し抽象的に聞こえるかもしれませんが、たとえば以前お伝えしていた「切手をはがすように足を離す」というイメージが近いです。 足の裏が地面にベタッとついている状態を、封筒に貼られた切手だと考えてみてください。そこから、力任せにベリッとはがすのではなく、かかと側から丁寧に、そっとはがしていく。 そんな感覚で足が地面から抜けていくと、余計な力が入りにくくなります。 大事なのは、足の裏が後ろを向いて蹴り上がる感じではなく、足の裏が下を向いたまま自然に前へ抜けていくことです。 この使い方ができるようになると、足首から先に余計な力が入らなくなり、長い距離でも壊れにくくなります。 リラックスして走れる人ほど壊れにくい 実際、故障しにくい人ほど、必要以上に力を入れていません。 特にジョギングや長い距離では、膝から下にほとんど力を入れないくらいの感覚の方がうまくいくことがあります。 速く走る瞬間や、短く強い力が必要な場面では力を使う。でも、普段の移動や長距離では、なるべく余計な力を抜く。 この切り替えがとても大切です。 常に踏ん張る。常に頑張る。常にどこかを使い続ける。 この状態では、体はもちません。 人間の体は、本来そんなに壊れやすくできていません。壊れている時は、多くの場合、どこかで使い方を間違えているサインです。 こんなサインがある人は「蹴りすぎ」かもしれない 自分ではよく分からない方もいると思います。そんな時は、次のようなサインをチェックしてみてください。 ふくらはぎがいつも張る 足裏が疲れやすい 靴ずれしやすい アキレス腱が片側だけ太い、硬い 足首や足指が固い 指で地面をつかもうとしてしまう こうした傾向がある方は、足で踏ん張りすぎている可能性があります。 最近はベアフット系の靴も流行っていますが、ここでも誤解が起こりやすいです。 「足指を広げて使う」「地面をつかむように歩く」 こう聞くと、指先に力を入れて踏ん張ればいいと思う方がいます。でも実際は、指先でつかみにいくほど固くなることも多いです。 感覚を使うことと、力を入れてつかむことは別物です。 現代人は「力を抜くこと」が苦手になっている 本質はとてもシンプルです。ですが、現代人はそのシンプルなことが難しくなっています。 なぜかというと、日常の中で体が鈍っているからです。 座る時間が長い 靴に守られすぎている 本来の動きをしなくなっている その結果、「力を抜いてください」と言われても、そもそも抜き方が分からない。だから不調が続くのです。 子どもの頃のように、自然に、全身を連動させて使えていれば、もっと楽に動けるはずです。本来の人間の体は、もっとしなやかで、もっと丈夫です。 AIで調べる人が増えた時代に感じること 最近の診療では、もうひとつ面白い変化があります。 それは、患者さんがAIを使って自分の状態をかなり細かく整理してから来られることです。 症状を入力して、かなり長い分析レポートのようなものを持って来られる方も増えました。専門用語がたくさん並んでいて、一見するとすごく詳しく見えます。 でも、実際には情報が重複していたり、本質とは少しずれていたりすることもあります。 つまり、AIは「分かった気」にさせるのは得意だけれど、そこから何をするかは別問題ということです。 ただし、これは悪いことではありません。むしろ、自分の状態を振り返るきっかけとしてはとても有効です。 自分の悩みを言語化する 時系列で整理する 何に困っているのかを見つめ直す この段階までできていると、診療のキャッチボールはかなり早くなります。 AIは便利。でも最後は「実際の体」を見ることが大事 AIはショートカットになります。調べ物にも使えますし、仮説を立てる助けにもなります。 ただ、体は検索結果だけでは分かりません。 文化の違い、生活習慣の違い、足の使い方の癖、過去の積み重ね。そういうものは、実際に話を聞いたり、動きを見たりしないと見えてこないことが多いです。 たとえば海外の情報では有効な方法でも、日本人の体や生活習慣にはそのまま当てはまらないこともあります。 情報は便利です。でも最後は、目の前のその人の体に合っているかが大事です。 まとめ 走っていてふくらはぎや足裏が痛くなる人は、頑張りが足りないのではありません。むしろ逆で、頑張りすぎていることが多いです。 地面を蹴りすぎない 足を地面から丁寧に離す 膝から下を使いすぎない 指でつかみすぎない 全体で楽に動く この感覚を身につけるだけでも、体の負担は変わってきます。 そして、AIで情報を集める時代だからこそ、大事なのは情報量ではなく、自分の体で何が起きているかを見抜くことです。 体は、ちゃんと使えばもっと楽に動けます。不調は我慢するものではなく、見直すためのサインです。 走ること、歩くこと、日常の動き。その土台を整えたい方は、まずは自分の「使い方」を見直してみてください。 体を見直す時間は、人生を見直す時間です。 ■Youtube|姿勢治療家の「姿勢の医学」チャンネル 正しい姿勢と正しいカラダの使い方配信中 https://www.youtube.com/user/nakanoseitai ■twitter|勢治療家仲野孝明公式 https://twitter.com/sisei_nakano ■動画講座|いつでもどこでも学べる姿勢 暮らしの解剖学~痛めない・疲れないための正しい体の使い方~ https://senakano.jp/campaign/ondemand/ ■メルマガ登録|仲野孝明メールマガジン 6ヘルスを軸にした日々の気づきコラム配信中。 http://takaakinakano.com/mail-register/ ■オンラインSHOP|姿勢治療家印のグッズ販売 自分が使いたい商品をつくっちゃいました https://shop.senakano.jp/ ■公式ページ|姿勢治療家仲野孝明 http://takaakinakano.com/ ■仲野整體東京青山|姿勢治療家HEADOFFICE 治療のご相談はこちら https://senakano.jp/
第502回 いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の「精神」の話です。 不定期に配信している、姿勢力を高めるオススメ本を紹介しました。 いつも幸せな人は「2時間」の使い方が上手い。忙しさに疲れた人へ 「時間がない」「効率化してるのに、なぜか疲れる」「やることは減らしてるのに、心が軽くならない」 そんな感覚がある人に、今回の話は刺さります。 今回は、仲野孝明のラジオ(姿勢が変わると人生が変わる)の中で紹介した一冊、『いつも幸せな人は2時間の使い方の天才』(今井孝さん)から学んだことを、姿勢治療家の視点も交えながらまとめます。 出会いは「名刺代わりの一冊」だった 仲野は、友人の誕生日会で著者の今井孝さんと久しぶりに再会。そこで手渡されたのが、この本でした。 タイトルを見てふと感じたのが、 「自分はいつも幸せだと思っているけど、そこに“言語化できるヒント”があるかもしれない」 そして読んでみたら、想像以上に読みやすく、内容もシンプル。だからこそ刺さった。 この本が刺さる人:効率化に疲れた人 本の帯には、こんなメッセージがありました。 時短、効率化に疲れたすべての人へ 無駄・後悔・ストレスが消えて、1日がいい気分で埋め尽くされる まだ君の時間は取り戻せる 仲野が強く共感したのは、ここです。 「結局、同じ時間を過ごした1日でも、“今日いい1日だったな”と思えたら勝ち」「それが積み上がると、人生そのものが変わる」 時間管理は、テクニック以前に「1日の質」の話なんです。 いちばん大事なのは「自分を幸せにするもの」を書き出すこと 仲野が印象に残ったのが、今井さんの提案。 「自分を幸せにしてくれるものを、ちょっと書いてみて」 多くの人は「好きなことをしてるつもり」でも、実は“好き”をちゃんと把握していない。 ここがズレると、どれだけ時間を作っても満たされません。 逆にここが明確になると、選ぶ行動が変わり、余計なストレスが減り始めます。 幸せな人は「手が届かない範囲」に心を取られない 会話の後半で出てきた仲野の実感が、かなり核心でした。 政治や相場の上下のように、自分の手に届かないことを追いすぎると疲れる それより、目の前の人が「痛くなく歩ける」ようにした方が楽しい だから、フォーカスする場所を決めている 要するに、 「自分が変えられる範囲」に全力を使う「変えられない範囲」は、過剰に抱えない これだけで、人生はだいぶ軽くなります。 姿勢治療家の視点でいうと「背伸びできる選択」を増やすこと 仲野は、服装の話もしていました。 「姿勢治療家として、どう見られると一番“背伸び”できるか」「背伸びができる選択をしている」 ここでいう“背伸び”は、見栄じゃない。「自分の身体が整い、気持ちが上がる選択」のこと。 時間の使い方も同じで、 身体が縮こむ選択 心がすり減る選択 を減らして、背伸びできる2時間を確保する。 それが結果的に、1日全体の質を押し上げます。 今日からできる実践(シンプル版) 「自分が幸せになること」を5個書く(小さくてOK。散歩、コーヒー、会いたい人、学びたいこと など) 2時間だけ、そこに使う枠を決める毎日じゃなくてもいい。週に数回でも効果が出る。 “手が届かない悩み”を紙に出して、横に置く考えるのをやめるんじゃなく、「扱う時間」を決める。 まとめ:幸せは「気分のいい1日」の積み上げ この本の良さは、難しい理屈じゃなく、 「こう考えればいいんだ」「もっとふっと生きていいんだ」 と肩の力を抜かせてくれるところにあります。 忙しさに追われてる人ほど、時間を増やすより先に「1日の質」を整えた方が早い。 その入口として、かなりわかりやすい一冊でした。 ___________________________ 『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』 著者:今井孝(いまい・たかし) 出版社:すばる舎 今井孝氏プロフィール 株式会社キャリッジウェイ・コンサルティング 代表取締役。1973年大阪生まれ。大阪大学大学院卒業。大手IT企業に約8年在籍し、新規事業を成功させる。独立1年後に始めたセミナーには、10年連続で毎回300人以上が参加。トータルでは、6千人以上になる。マーケティングやマインドに関するさまざまな教材が、累計3千本以上購入されるなど、3万人以上の起業家にノウハウや考え方を伝え、最初の一歩を導いた。誰にでもわかりやすく、行動しやすいノウハウと伝え方で、「今井さんの話を聞いたら安心する」「自分でも成功できるんだと思える」「勇気が湧いてくる」とたくさんの起業家に支持されている。しかし、自身の起業当初は、セミナーを開催しても、閑古鳥が鳴き叫ぶことばかり。集客ができるようになっても、毎回結果を出すことに囚われるようになり、「やらなければ・・・」という苦しさが常に付きまとっていた。そこから数多くの経営者から学びを得て、「過程を楽しむ」という本質に到達。売上に執着しすぎることを消し去って、「誰かのために貢献し続けたい」と、ビジネスを楽しむ本質を、さまざまな切り口で伝え続けている。著書に、ベストセラーになった「起業1年目の教科書」シリーズ(かんき出版)、「必ず成功する起業の心得」(アルファポリス)がある。 体を見直す時間は、人生を見直す時間です。 ■Youtube|姿勢治療家の「姿勢の医学」チャンネル 正しい姿勢と正しいカラダの使い方配信中 https://www.youtube.com/user/nakanoseitai ■twitter|勢治療家仲野孝明公式 https://twitter.com/sisei_nakano ■動画講座|いつでもどこでも学べる姿勢 暮らしの解剖学~痛めない・疲れないための正しい体の使い方~ https://senakano.jp/campaign/ondemand/ ■メルマガ登録|仲野孝明メールマガジン 6ヘルスを軸にした日々の気づきコラム配信中。 http://takaakinakano.com/mail-register/ ■オンラインSHOP|姿勢治療家印のグッズ販売 自分が使いたい商品をつくっちゃいました https://shop.senakano.jp/ ■公式ページ|姿勢治療家仲野孝明 http://takaakinakano.com/ ■仲野整體東京青山|姿勢治療家HEADOFFICE 治療のご相談はこちら https://senakano.jp/
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コミュニケーション、男性性、恋愛、人間関係、ジェンダー、ケア、孤独、性欲、会社、友情、老い……メンバーがその時々で気になったテーマを1つ設定して、モヤモヤを言語化していくNEOな座談Podcastです。2011〜2016年「二軍ラジオ」(ApplePodcast)、2017〜2024年「恋愛よももやまばなし」(ニコ生→Podcast)を配信していました。清田隆之(文筆業)、森田(会社員)、ワッコ(会社員)、さとう(会社員)の4人でお届けします。
近藤淳也のアンノウンラジオ
株式会社はてな創業者であり現在もITの第一線で働く近藤淳也が、京都の宿UNKNOWN KYOTOにやって来る「好きなことを仕事にしている人」を深堀りすることで、世の中の多様な仕事やキャリア、生き方・働き方を「リアルな実例」として紐解いていきます。 . 【ホスト:近藤淳也】 株式会社OND代表取締役社長、株式会社はてな取締役、UNKNOWN KYOTO支配人、NPO法人滋賀一周トレイル代表理事、トレイルランナー。 2001年に「はてなブログ」「はてなブックマーク」などを運営する株式会社はてなを創業、2011年にマザーズにて上場。その後2017年に株式会社ONDを設立し、現在もITの第一線で働く。 株式会社OND: https://ond-inc.com/ . 【UNKNOWN KYOTO】 築100年を超える元遊郭建築を改装し、仕事もできて暮らせる宿に。コワーキングやオフィスを併設することで、宿泊として来られる方と京都を拠点に働く方が交わる場所になっています。 1泊の観光目的の利用だけではなく、中長期滞在される方にも好評いただいています。 web: https://unknown.kyoto/ . こちらから本文を読んだりコメントが書けます! https://listen.style/p/unknownradio