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【A150】不安な漱石──『門』『彼岸過迄』『行人』
2015-02-06 3:17:40

【A150】不安な漱石──『門』『彼岸過迄』『行人』

【A150】不安な漱石──『門』『彼岸過迄』『行人』 時間:197分 音質:5 ジャンル:文学 講演日:1993年2月7日 主催:紀伊國屋書店 協賛・筑摩書房 場所:新宿・紀伊國屋ホール 収載書誌:筑摩書房『夏目漱石を読む』(2002年) 音源について 夏目漱石講演の 最終章ともいえる講演。 講演記録は後に筑摩書房の 『夏目漱石を読む』 (2002年11月刊)に収録され、 第二回小林秀雄賞を受賞した。 音源は主催者提供。 講演より 『門』の後にくる『彼岸過迄』『行人』という作品は、 作品としては破綻のほうが多いといっていいのです。 漱石が持っている資質、それから実生活上、 作品上の関心に、なんとかして 解決や自分なりの納得を与えたいという モチーフの強烈さが、漱石をその後まで どんどん引っ張っていったということになると思います。 明治以降の文学者で、射程の長い、息の長い偉大な作家は 何人もいますが、漱石は少なくとも 作品のなかでは決して休まなかった、 いいか悪いかは別にして遊ばなかった。 漱石は自分の資質をもとにした自分の考えを展開しながら、 最後まで弛むことのない作品を書いたという点では、 息が長いだけではなくて、たぶん、 もっとも偉大だといえる作家だと思います。

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