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2021-05-26 06:59

【詩吟ch】上級者向けの激しい詩吟<田原坂>

田原坂 / 佐々友房
雨は戦袍を撲ち 風砂を捲く
江山十里 両三家
壮図一蹶 無窮の恨み
馬を断橋に立てて 落花を看る

#詩吟 #西南の役 #漢詩
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おはようございます。こんばんは。詩吟チャンネルのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴20年以上準詩班の資格を持っていて、全国大会の優勝経験もある私heyheyによる、
詩吟というとってもマイナーな日本の伝統芸能のその魅力をわかりやすくお伝えしていくチャンネルにしております。
ということで、今日も詩吟を一つ紹介して吟じていきたいと思います。
今日ご紹介する詩吟はですね、結構これ難しいんですね。上級者向けの日本の漢詩ではありますけれども、
戦国絵巻のような内容ですね。
タバル坂、西南の駅陣中の柵という風に今追加で書いてありますけれども、サッサ・トモフサという方が作られた詩文になっております。
タバル坂というのはもうまさにですね、西南の駅、幕末の頃の西南の駅の激戦区となった場所ですね。
田んぼの谷、坂、あ、原っぱの原、で坂ですね。坂。
確か2、300メートルとか本当にそんな長くないところでもう銃撃戦があり、そこをもう無理やりですね、剣を持って突撃したりと。
そういった凄まじい場所で今でも鉄砲の弾が出てくるというようなのをネットで見たような気がします。
ということですね、これはまさにその戦場を激しく描いている、とても動きの激しい躍動感のある詩文になっております。
では書き下し文から読んでいきます。
たばる坂、さっさともふさ。
雨は戦法を打ち、風、砂を撒く。
鉱山、十里、漁、産花。
相当一血、無休の恨み。
馬を断橋に立てて、落花を見る。
雨は戦法を打ち、風、砂を撒く。
雨は激しく、戦法というのはもう軍服のことですね。
軍服を打ちつけるように降っていると。
もう凄まじい雨が降っているんですね。
風、砂を撒く。
風は強く吹きつけ、砂を撒き上げている。
鉱山、十里、漁、産花。
鉱山というのは川の絵っていう方の川ですね。
鉱山、山。
十里は数字の十に里。
漁、産花。
両方の漁に三つの家ということです。
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これはもう見渡す限りの山、川の中にですね、
人の家が、人家が二、三軒あるだけの、
そういった場所である。
相当一血、無休の恨み。
壮大に描いたこの計画相当ですね。
これが挫折してしまった。
かえって、無限の凄まじ恨みが残ってしまった。
相当一血、無休の恨み。
馬を断橋に立てて、落花を見る。
断橋というのは、先端が途切れている橋ですね、橋。
馬をそこの断橋に立ててですね、そこに止めて、
花が落ちるのを静かに見ている。
この前半、そして天空のところまで、
凄まじく激しいんですね。
その激しさを最後、対照的に一番最後は落花を見る。
静かに花が落ちていくのを見ると。
このギャップをいかに見せるか、急ブレーキかけられるか、
ここがですね、難しいです。
まあもう前半からですね、動きが激しい。
激しいのと、さらに天空のところでそれがマックスになるんですね。
相当一血、ここ聞いていただければいいんですけれども、
もうどんな音程をとっているのか、説明するのが難しいんですね。
気持ちが先立って、音と言えない音が入ってくるというような感じになっています。
僕はもうこういう戦国絵巻のような詩文は大好きですね。
多分ベスト3に入るぐらい、僕の大好きな漢詩になっております。
それではちょっと気合を入れてですね、吟じていきたいと思います。
タバルザカサッサトモフサ
雨は戦法打ち
風砂を巻く
鉱山十里
両山下
相当一血
二球の恨み
馬を断橋に立てて
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落花を見る
以上となります。いかがでしたでしょうか。
動機が激しいですね。面白いですね。
なかなかここまで自由に吟じられるのは時間かかったんですけれども、
僕の好きな詩吟です。ちょっと上級者向けですけれども、
こういう面白さもあるのを知っていただければ幸いです。
それでは今日は以上です。
詩吟の魅力を発信する詩吟チャンネル、どうもありがとうございました。バイバイ。
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