第六十話『一生懸命という凄み』-【福岡篇】 俳優 高倉健-
2016-10-22 10:30

第六十話『一生懸命という凄み』-【福岡篇】 俳優 高倉健-

2014年11月10日。
最後の映画スターと言われた、福岡県出身の稀代の名優が逝ってしまいました。
高倉健。享年、83。
今年の夏、一本のドキュメンタリー映画が話題になりました。
タイトルは『健さん』。
高倉健について、世界中の映画人が証言するフィルムです。
この映画は、第40回モントリオール世界映画祭 ワールド・ドキュメンタリー部門最優秀作品賞を受賞しました。
「漫然と生きるのではなく、一生懸命生きる男を演じたいと思います」
映画の中で彼はそう語っています。
一生懸命生きる。
彼がこの言葉を口にすると、こちらが背筋を正してしまうような、凄みを感じます。
それはおそらく、高倉健の生き方そのものからくる、静謐(せいひつ)で真摯な迫力ではないでしょうか。
演じていないときこそ、大事。
映画に関わっていない時間こそが、己をつくる。
そんな姿勢が貫かれています。
彼は、こんな言葉を残しています。
「どんなに声を出しても、伝わらないものは伝わらない。むしろ言葉が少ないから伝わるものもある」
映画『八甲田山』のロケ中に、ある夜、酒に酔った森谷司郎監督が、こう聞きました。
「健さんは、どうしてそんなに強いの?」
高倉健は、こう答えたそうです。
「生きるのに必死だからですよ」
映画俳優・高倉健が最期まで守り通した、人生のyes!とは?

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