前回に続き、陶芸家・樂直入(らく・じきにゅう)さんとの対談をお届けします。
刀を置き、誰もが対等になって一服の茶を分かち合う。茶室とは、そんな平等の空間です。ところが、その中でただ一つ、茶入という道具だけが権威をまとい、特別なものとして扱われてきました。
もとは薬や香を入れておく、ただの小さな壺。
それがなぜ、うやうやしく拝まれる「大名物」へと祭り上げられたのか?
権威を取り去ったとき、そこに残るものは何なのか?
序列と効率にすべてが最適化されていくAIの時代だからこそ響く、「権威」を再分配するという問いに迫ります。
【編集ノート】
難しい単語や固有名詞などはこちらで解説しています。
https://joi.ito.com/jp/archives/2026/09/15/006154.html
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サマリー
陶芸家の樂直入さんと伊藤穰一さんが、茶室における「茶入」の権威性とその再分配について語り合う。本来は平等な空間である茶室で、なぜ茶入だけが特別な「大名物」として権威をまとってきたのか。西洋の完璧性を追求する美意識とは対照的に、日本の「わび」の美意識は不完全さや欠けたる部分に価値を見出す。この権威を「名もない石」のような存在に置き換えることで、新たな価値観や感動が生まれる可能性を探る。
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