こんにちは、ZUSHI-RECOパーソナリティの三輪ひかりです。この番組は、神奈川県の図志、葉山、鎌倉エリアの魅力をお伝えしている、恋のローカルメディア、毎週水曜の週1回で配信しています。
今日は、葉山でうみとやまのこども図書館を主催する植田由賀さんをゲストにお迎えしてお届けします。最後までお楽しみください。
去年の9月末ぐらいから、MCの木島と三輪が、それぞれにゲストをお呼びしたり、話したいことを話したりする個人会を定期的にスタートしました。今回で私の個人会は7回目になります。
前回は、葉山にある専攻院で副住職を務める、なるやりさんをゲストにお迎えして、座禅についてたっぷりとお話を聞かせてもらいました。聞いてくださった皆さんは、一緒に座禅組んでくださったでしょうか。
そして、私の個人会のゲストの皆さんには、テレフォンショッキング形式で次にお呼びするゲストの方をおつなぎいただいています。今回のゲストも、前回ゲストのなるやりさんからご紹介いただいた次第です。
ではお呼びします。うみとやまのこども図書館を主催する植田由賀さんです。こんにちは。
まずはなるやりさんからメッセージを預かっていますので、読ませていただきます。
ゆかちゃん、ずしレコラジオさんの次のゲストよろしくお願いします。また一緒に走ろうねということです。ランナーだとお聞きしました。
市民ランナーで楽しく走っています。
ありさんは僕なんかよりゆかちゃんの方がめっちゃ速いので、
いやいや、そんなことないです。ありさんは、ありさんって呼ぶのなんか気持ち悪いんですけど、裸足で走るお坊さんで、葉桜をひたひたと走っているのは彼です。
なんか自分にも言ってました。もしかしたらこの辺で裸足で走っている人いたなって見たことがある人は僕かもしれませんって前回もおっしゃってました。
これから走るのが気持ちいい季節に、花粉症じゃなければ。
花粉症なんですけど、でも大丈夫です。
大丈夫ですかね。気持ちいい季節になりますね。
それではゆかさんの方からまずは自己紹介をお願いできればと思います。
はじめまして、植田ゆかです。
海戸山の子ども図書館という施設の文庫を9年前に立ち上げて、地域の子どもたちが本に親しめるような活動を行っています。
私自身は3人の子どもの母で、普段は公共図書館で師匠をしています。
子どもが中3、高3、大学3年生で、今年は下の子2人が受験生だったので、ひとまず受験が終わって今ほっとしています。
お疲れ様でした、お母さん。
お子さんも。
はやまに住んだのが、真ん中の子が小学校に入学する年なので、12年前ですね。
お父さんの趣味が釣りで、はやまにたびたび来ていたこともあって、私も出身が宮崎なので、
住むなら海の近くがいいねということで、はやまにいました。
そうなんですね。
今は近所で隣さんとトレランしたり、あと友達とサーフィンしたり楽しんでいます。
すごいですね、はやまを存分に楽しまれている。
サーフィンはちなみにこの辺りだと、はやまってあんまり波がなくって。
まだ全然乗れないので、よいがはまとか。
あ、でも鎌倉の方まで。
でも始めたばかり。
始めたばかり。
ずっと乗れないまま。
でもいいですね、よいがはまとかの方まで行かれてやっているんですね。
ありがとうございます。
お子さんも3人いらっしゃるということで、受験お疲れ様でした。
では今日は先ほどご紹介いただいた海と山の子ども図書館について、この後たっぷりお話を伺いたいと思います。
では最初に海と山の子ども図書館というのは、施設で9年前に立ち上げたということだったんですけれども、どんな図書館になりますか?
ちょっと色々形態が変わっているので、最初から説明をすると、息子が幼稚園を卒園した時に、
寺子役人という人科外の幼稚園なんですけれども、園長先生がたまたま佐賀県のいまり市民図書館を見学させてもらったんですね。
その時に子どものコーナーが広くて、一般のコーナーとつながっていて、館長さんにうるさくないですか?
そういう図書館来ませんか?みたいに聞いたら、いまり市は市民図書館で、市民が立ち上げた図書館なので、この子どもの本に触れ合える空間を作るというのも市民の意見でできているので、そういった図書はありませんというようなことをおっしゃって、
それを聞いて、葉山でもこういう図書館を作りたいって戻ってきて、たまたま師匠の資格を持っていた私に声をかけていただいて、9年前に活動を開始しました。
最初は空き家対策とか、国が力を入れていろいろ騒がれている時期で、葉山にもいっぱい空き家があるので、空き家を活用して小さい図書館をいくつか作れないかということで始めたんですけど、いろんなところで説明会をしても、まだ活動すらないところに空き家を貸してくれなくて、そりゃそうなんですけど、
それで賃貸で一件借りて、とりあえずやってみようってやり始めて、本も寄贈でいっぱいいただいて、そしたらやっているうちに、うち使っていいよっていう方が声を上げてくださって、そこを借りてやってたんですけど、そこで週2回開館をしていました。
ただそこは、その方が海外に行っている間使っていいよって言ってくださって、それも結構6、7年くらい使わせていただいて、期限が決まっていたので、今後どうするかみたいなことを話し合っていくと、やっぱり小さい図書館をたくさんっていうのが難しくて、人手が足りなくて、結局1館で週2回開けるのが私たちの中で精一杯だったので、
そしたら子供の身近に図書館がいっぱいあったらいいよねっていう最初の目標というか、なかなかそこまで至れなくて、移動図書館だったらこっちから行けるからいいんじゃないって言って、
助成金をいただいて、車を買って移動図書館を今度は始めたんです。移動図書館と建物での活動の2つを行っていて、移動図書館ではイベントに行ったり、あとは定期的に三浦とか鴨倉とか葉山で開館してたりして、
建物が期限になって返さないといけなくて、建物での活動を終了して、移動図書館1本になったときにコロナ禍でいろいろ行けなくなったんですよ。
なるほどですね。
活動もできないし、ただ車なので維持費がかかるので、その維持費をどうにかしないといけなくて、みんなで話し合っていると、お金をどうするか、継続するためにお金をどうするかみたいな話ばっかりになってきて、コロナ禍終わってもこの維持費をまかない続けないといけない。
でも私たちが頑張るのは、お金を稼ぎ出すことに力を入れるんじゃなくて、子どもたちに本を届けることについて力を入れた方がいいんじゃないかということで、もっと継続的にお金を生み出さなくてもよくても活動できる形態に変えていこうということで、
どこでも図書館プロジェクトを立ち上げて、みんなの本箱をたくさん作って、今設置しているんですけど、みんなの本箱がわからないですね。
ありがとうございます。リスナーの方で、この図書館は葉山にお住まいで、葉山にたまに来るわとか日常的に歩いてるわって人は絶対1回は目にしたことがあるかなと思うんですけど、
今、葉山の中にいろんな民家ですとかお店とかの木先とか前に小さな木箱があって、そこにみんなの本箱って書いてあって、そこにいっぱい本があるんですよね。
それの正体が、この海戸山の子ども図書館のプロジェクトから始まったっていうことだったんですね。
なるほど、なるほど。
そこからみんなの本箱にして、今どれくらい設置されてるんですか?
今は、葉山町内に30ヵ所と、鎌倉のコバカバさんちゃんの著書館に1ヵ所あります。
すごい、3だから31ヵ所。
それをクラウドファンディングでお金を集めて作ったんですね。
最初、クラウドファンディングで資金をどうやって賄うかというときに、
今年、社権が来る社権代がない家でクラウドファンディングで、
普段はイベントを1回行って費用を賄えてたんだけど、そのイベントが賄えないから、
クラウドファンディングで1回分の社権代を賄おうかって言ってみんなにお願いしてみようかって言ってたんですけど、
それではやっぱり継続的な活動が難しいので、クラウドファンディングで小さな本箱を作るようにしようと思って、
どこでも本箱、著書館プロジェクトを始めたんです。
何でしたっけ?質問が多かった。
クラウドファンディングで立ち上げて、結局たくさん必要なだけお金が集まって本箱を作られたってことなんですね。
なんかすごいなって今、ゆかさんの話聞いてて思ったのは、3回も携帯を変えながら、
結局今何年活動したの?9年前に始めたってこと?9年間ですよね。
なんか結構お子さんも大きくなられているし、自分の子供が小さい時は自分ごととして本が身近にあるといいなとか、
子供がいつでも読めるといいなっていう思いも、ゆかさん自身にもあったと思うんですけど、
子供が卒業、大きくなっていくと、自分ごとではなくなっていくのに、
なんかこの家ではできなくなったか、じゃあ移動にしよう。
移動もでもじゃあ難しくなったから、いろんなところに置くのはどうだろうって、
形を変え続けながらやるだけのエネルギーっていうか、パワーがあるのはすごいなって。
とりあえずやってみるタイプ。
それをやらないって言ってくれた園長先生もそうなんですけど、
とりあえずやってみるタイプの2人が集まっちゃったので、
じゃあこうすればよくない、じゃあこうすればよくないみたいなので、
できなかったらこうしようっていう、その自由さがあるのも民間ならではというのもあって、
私たちが移動図書館を始めた時に、葉山でこういう活動をしている団体がいます。
なぜ町で土石でとか葉山町でとかしないんですかみたいなことを言ってくる人もいて、
でもそれは必要ないなと思ってて、公共でやる分はやっぱりみんなの税金でやってるから、
みんなに等しく同じサービスを提供できないんだったらできないから、
そのできない部分を私たちは自由にできるので、そういう自由さもあって、
これをやってみよう、やってみてこうした方がよかったからこうしてみようっていうので、
最初からそんなに頑張って続けようとかそんなのはなくて、やってたらこうなったって感じです。
今それでどこでも図書館プロジェクトって形になって、みんなの本幕が設置されたと思うんですけど、
これってどこに設置されてるのかなとか、誰でも借りていいのかなとか、借りたらどうすればいいのかなって、
実際に、そもそも葉山町に住んでる人しか借りちゃダメなのかとか、リスナーの方もいろいろいるかなと思うんですけれども、
その辺りもぜひお聞きしたいなと思ってるんですが、まずはどこに設置されているのかっていうのはどういうふうに。
よく聞かれるんですけど、海手山の子供図書館のインスタとFacebookの、多分トップにマップが載っているので、そこで場所は確認していただきます。
誰でも借りていいの?
誰でも借りてよくて、ただ自己責任でちゃんと返してくださいねっていうのも言ってて、その借りた本箱に絶対返さないといけないわけじゃなくて、
31箇所、どこの本箱に返してもいいので、学校行く途中に借りて、習い事の時に返す、でもよくて、
そうすると本が勝手に循環するようになるので、その一端を担っていただけるとこちらとしても助かります。
なんかでもすごい生前説だなと思ったんです。本を借りっぱなしにしたりとか、盗むつもりはないだろうけど返すの忘れちゃうわみたいな人もいた。
もしかしたら今もいるかもしれないですけど、ちゃんと管理しないと、それこそね、いわゆる普通の図書館ってピッてバーコードを読み取って、
誰が借りてていつまでに返さなくちゃいけないってことが決まってるけど、そういうのも一切なくて、
なんか人間を信じてるからできる地域力っていうか。
最初はどんどん減っていくだろうなって思ったんですよ。
やっぱりそうですか。
最初は何千冊もあって30箇所に分けて、本箱に入りきらない分ぐらいは最初のオーナーに私はしてるので、
回転ぐらいはできるかなって、どんどん減っていくだろうなって、その後のことも考えとかないといけないなって思ったんですけど、
実際蓋を開けてみたら、私も時々減ってないかなって、うちにいっぱい本があるので、
それを減ってる本箱に入れていこうかなと思って見て回ってるんですけど、
だいたいパンパンで、逆に子供が読まなくなった本を入れていったり、大人の本も逆に増えていってる感じです。
あとイメージとしては、私大学卒業して1年間カナダに行ってたんですけど、
カナダのバックパッカーに泊まってて、ああいうのってバックパッカーに本が置いてあって、誰かが置いた本なんですけど、
それを借りて旅行してるから、読み終わった頃に泊まったバックパッカーに置いて、また新しい本をそこから持っていくみたいな、
誰にも何にも言われてないし、そのような名言はされてないけど、なんとなくみんながそうしてるみたいなことがあって、
そういうイメージで、いつか誰かが返してくれるかみたいなイメージでしたね。
あとそれまでの活動の中で、海戸山の子供図書館をやってますって言ったら、寄贈したいっていう人がものすごく多かったんです。
聞きたいなと思ってました。
なので倉庫にすごい箱で、アップル本市とかをやってたんで、その時のために取ってあったんですけど、
ものすごい数の本が集まってて、葉山の人は本を読む人が多い、図書屋の人は本を読む人が多いっていうことが分かって、
なのできっと本箱を置くことによって、今まで寄贈したいですってどかって段ボール箱の一箱とかくれてた人が、
読み終わったら入れる、読み終わったら入れるみたいな感じで、それも本の循環につながるかなと思って、
葉山にも本屋さん、図書屋にもあるので、きっと嫌な活動なんだろうと思うんですけど、
私たちはしたいのは、出版業界を取り締めようとかそういうことじゃなくて、本を読む人口を増やしたい。
本を読んで楽しいと思ったら、きっと買って読むんですよ。
そうですね。
なので土台を作るっていうか、買って読むのは本が好きな人。
だけど本を好きになるかどうかはその前の段階。
私たちはその前の段階にお手伝いをしているイメージです。
でもやっぱり出会わないとそれが好きかどうかとか、
それこそ買うのって好きじゃない人にとってはやっぱりハードルが高くて新しいジャンルのものを手に取ってみようかなとか、
出会わないときに借りるとか、所有ではなくてみんなで循環していくものとしてあるっていうのはすごく意味があるなと思います。
あとうちの子供がまだ小さくて、2歳くらいなんですけど、
本すごくいっぱいあるんですけど、でも何でも買えば本当に買っちゃうと思う。
本棚があっという間にいっぱいになってしまうし、
本当に彼女の興味が、1週間前までは14匹のシリーズがすごい好きだったのに、
あれ今週全く読まないなみたいな、すごい移り変わっていくんですよね。
そう思ったときに本当に彼女とか私たちがお気に入りのものは自分たちの本棚に常にあるもの、
そうじゃなくて今の彼女の興味があるものとかだったらみんなの本箱からちょっとお借りしてとか、
そういうのってすごく自分の家の本棚も豊かになっていくなっていうふうに思います。
子どもって同じ本を読んでって言うんですよね。
よく聞くのは図書館でも、え、それ持ってるじゃないっていう本を子どもが借りてったり、
あと何回も図書館で借りるから、いざ買ったらその本はもう興味がなくなったみたいで全然読まなくなりましたとか、
子どもは特に興味の移り変わりがあるので、みんなの本箱を活用してほしいなって思うのと、
本を買うとやっぱり自分の範囲内で買うじゃないですか。
だけどみんなの本箱だと誰かが読んだ誰かの本なので、
自分では買わないなとか自分では行き着かないなみたいな本に出会えるんですよ。
なのでそれも面白い点かなと思います。
そうかもしれない。さっき収録する前にちょこっと話をしたんですけど、
うちの子もみんなの本箱をよく歩く道にあるので取ると必ず行くって言って開けるんですけど、
本を選ぶかなと思ったら小説選んだりとか雑誌選んだりとか、
買うとなると本当にそれでいいのって言いたくなっちゃうけど、
気軽に彼女が手に乗ったものを一緒に面白がったりとか、
ちょうど海に行く道、巣柄にあるのでうちの場合は、
そこで借りて海まで行って海でちょっとパラパラして、
また帰りそこでちょっと返していくみたいな感じも結構ルーティンとしてあって、
それは本当にその通りだなってお話し聞きながら思いました。