『街とその不確かな壁』について
スピーカー 1
はい、じゃあ、町とその確かな壁、村上春樹の4月13日の新刊ですね。
これが、Amazonのアナスジーから
村上春樹6年ぶりの最新長編1200枚、大簿の観光、その町に行かなくてはならない。
何があろうと古い夢が奥まった書庫でひもとから呼び覚まされるように封印された物語が深く静かに動き出す。
魂を揺さぶる純度100%の村上ワールド。
それしか書いてないですね。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
割と説明が短めやけど、この本は結構前もって色々噂というか、内容についての説明みたいなのが多かったですね。
スピーカー 2
それはネット上でってことですか?
スピーカー 1
ネット上ですね、大体。僕が見てたのはネット上でしか見てないので。
スピーカー 2
こんな情報が書いてました。
スピーカー 1
タイトルが既に雑誌に載ったことがある本のタイトルと全く同じみたいな。
1980年の文学会に掲載された、町とその不確かな壁っていう中編小説が、一応村上春樹の実質3作目の小説らしくて、
中編って書いてあるけど、短編ではないか中編ですかね。
スピーカー 2
この小説は点がついてるっていう違いがあるぐらいかな。
スピーカー 1
これは今までは雑誌に載っただけで出版はされなかったっていう本ですね。
それを書き直した本みたいな話は前もって今とかで見かけましたね。
ファンの人やったら知ってるぐらいの感じなんですかね。雑誌を読んだことがあるとか。
スピーカー 2
大野さんは雑誌版は読みました?
スピーカー 1
読んでないです。
スピーカー 2
読んでないですか。
スピーカー 1
全然、はい。読みようがないんじゃないですかね。
『街とその不確かな壁』の噂や話題
スピーカー 1
図書館に行けばバックナンバー置いてると思うんですけど。
スピーカー 2
置いてれば。
私も読んでないので、今回が初めてです。
スピーカー 1
実質3作目って書いてあるから、羊を巡る冒険の前ですかね。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
これ噂というか、どこに書いてたか忘れてたんですけど。
芥川賞を取るために描かされた作品とかって。
スピーカー 2
だから文学界から出てるっていうのはそういう。
文学界が芥川賞を企画してるのか。
スピーカー 1
文芸春秋じゃないですか。文学界が。
文芸春秋のところじゃないですか。芥川賞って。
ピンボールが芥川賞候補になって、これは取れへんかったから、
じゃあ次取らせるための作品みたいな感じで、
この街と二つから壁を描いてくれみたいな言われて、文学界に載せたみたいな。
そういう話がどっかで見かけたんですけど。
ちょっとその辺は定かではないですけど。
これ以降は村上春樹は一切芥川賞絡みの作品は描かなくなったというか。
芥川賞は長編は入らないんで、ここからも長編を描くようになってね。
だからそういう読む前から岩ぷつきというか。
スピーカー 2
あと情報としては、そもそも雑誌に載った
世界の終わりとハードボイルドワンダーランドの世界の終わりの方に
リライトされたという話を聞いたことがあったので、
それは読んだことがあったし、
改めてまたこの街と二つから壁っていうタイトルで出すのは
どういう意図というか、どういう話になるのかなっていうのが楽しみというか気になってました。
本のサイン入り豪華版や読者の反応について
スピーカー 2
そうですね。
ちなみにこれ結構長かったですよね。600ページ超えてたし。
そうですね。
655ページ。
スピーカー 1
長編、多分田崎作るとかより長いんじゃないですかね。
スピーカー 2
2巻とかにはならなかったけど、長い本ではあったかな。
上下巻にならずに一冊でこれぐらいの厚みっていうのが
結構読む側としてはいいかなと思います。
スピーカー 1
多分でも文庫やったら分かれるんじゃないですかね。
スピーカー 2
そうですね。分けようと思えば全然分けられる。
スピーカー 1
羊を巡る冒険も一冊やったじゃないですか。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
単行本は。
スピーカー 2
でも文庫は二冊になってるんで、そうなめんちゃうかなと。
スピーカー 1
世界の終わりとハードボイルドワンダランドも単行本は一冊でしたね。
そうですね。あれって普通の本もあるんですね。
スピーカー 2
箱入りだけかと思ったんですけど。
確か想定二種類あった気がして、箱もあったし。
スピーカー 1
これ僕、前喋りましたっけ?
秋に豪華版が出るって話、前知ってましたっけ?
知ってないです。
スピーカー 2
知ってない、でも私も知ってます、それは。
スピーカー 1
サイン入りの豪華版が出るって言って。
スピーカー 2
すごいな。
スピーカー 1
10万円らしいですね。
スピーカー 2
村上ホルキーがそういうサイン入りのが売るのって初めてじゃないですかね。
スピーカー 1
本屋に向けてサイン本とかは今まで結構出してるみたいなんですけど、
初版サイン本とかは。
スピーカー 2
特に翻訳書とかはあったかな?
スピーカー 1
限定300部。
喋ったような気がしますね。
スピーカー 2
ライムギバダケの箱入りっていうか、
初版と同じような想定のやつが出るみたいな話をしたときに。
スピーカー 1
今回はKindle版も同時発売でしたね。
だからKindle版で読んでる人もいたっぽくて。
デカいですからね、持ち歩くの結構ね。
スピーカー 2
そうですね、私はもうずっと家で読んでました。
スピーカー 1
邪魔になりますからね。
スピーカー 2
どれくらいで読みました?
スピーカー 1
よく買って、
結構早いですね。
割と買ってすぐ読んでしまおうかなと思って。
結局僕はこれで話そうって決めたときに、
発売の日に買って、
そのまま6日で読みましたね。
発売日が多分金曜だったかな?
木曜日か。
スピーカー 2
木曜日に出て土曜日から読み始めました。
私は今週の、前の木曜日に読み終えましたね。
ああ、そうなんですね。
1週間ちょっとかかったかもね。
なんかあんまり話題になってないですよね。
スピーカー 1
そうですよね。
私は読み終えるまでは情報を入れたくなかったから、
スピーカー 2
何も調べてないんですけど、
読み終えた後にちょっとどんな感じかなと思って
ネットで見たんですけど、
全然評判そんなになかったし、
テレビとかでやってたのかな?
なんかやってたっぽいみたいなのを
ちょっとチラッと見てたんですけど、
スピーカー 1
発売イベントみたいなのもあったらしいんですけど、
夜中の0時に並んだりとかするやつ。
でもなんかそんなに耳に入ってこなかったなって。
だからなんか売れてるのかな?
どうなんでしょうね?売れてるのかな?
あんま分かんないですけどね。
そうですよね。
そうですよね。
そうですよね。
そうですよね。
そうですよね。
そうですよね。
スピーカー 2
そうですよね。
売れてるのかな?
スピーカー 1
あんま分かんないですけどね。
一部: 衣装的な雰囲気を感じる
スピーカー 1
あとはなんか一応書評的なやつも
一応なんかチラチラ見落としてて、
結構評判悪いなと思って。
スピーカー 2
私も見た限りだと
スピーカー 1
どっちかっていうと評判そんなに良くなかったので。
あの批評家というか
よくレビューを書いてる
スピーカー 2
宇野爪広だっけ?
はいはい。
スピーカー 1
私もノートで書いてるんですよ。
リトルピープルの時代とか
あれは批評もなんかよく分かるんですけど
あれは結構黒票でしたね。
途中までしか読んでないですけど。
スピーカー 2
一部言うようになってましたもんね。
私も途中までしか読んでないけど。
黒票だったけど
まあでも私もどっちかっていうと
スピーカー 1
言ってること分かるかなっていう感じでしたね。
スピーカー 2
じゃあ河野さんはどうですか?
スピーカー 1
率直に好きか嫌いかで言うと。
僕は吉田長よりは良かったっていうのはありますね。
吉田長もしよりは良かったし
僕は最後まで読んで
一部は昔の内容じゃないですか。
村上春樹の昔の小説を
ちょっと手を加えたぐらい
結構加えてるのかもしれないですけど
だから一部はやっぱ好きだなと思いましたね。
結構一部に関しては
モノローグっぽい語り
語りっぽい作りで
あんまり小説っぽさがなくて
二部以降は物語としてどんどん展開していくんですけど
一部に関しては本当に
衣装かなと思いましたね。
なんか焼き回しみたいなことを書いてるじゃないですか。
今までの小説とかの
何回も語られてきたようなことを
まだこのことを
どうしても最後に書き直したいみたいな
そんな内容だったから
この話をもう忘れられへんのよな
みたいな感じの
最後にもう一回書き直したいみたいな
衣装的な雰囲気を感じて
一部に関してはそういう面白いなと思って読んでたんですけど
二部: 物語展開が混ぜ合わされる
スピーカー 1
二部以降の物語展開になっていってからは
まあまあ今までの最近の感じかなっていう感じですね。
二部以降が今回書き加えられた
全く新しく書き加えられた内容らしいですね。
スピーカー 2
そうですね。今回のは本に後書きがついてて
それを読むと一旦は第一部を書き直して
終わった感じだったみたいですね。
その後にやっぱりちょっと時間経ってから
二部以降を書き足したって言ってたんで
確かにガラッとテイストが変わってるし
一部だけだと
この本って二部がめっちゃ長いんですよね。
スピーカー 1
二部めっちゃ長いですね。ほとんどね。
三部はちょっとだけですよね。
スピーカー 2
三部あっても読まれました。
スピーカー 1
三部構成だから
三部行く前に終わってしまうやんと思ってしまって
けど最後にちゃんと挟まれて
スピーカー 2
私も一部は確かに
昔の村上春樹のテイストだったから
どっちかっていうと私も昔の方が好きなんで
これ懐かしいなと思って
いつも好きな方だなと思って読んでたんですけど
でもやっぱり
世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドで
読んだ話が結構かぶってるんで
神奇性がないなというか
読んだことあるなと思いながら読んでて
第一部って話が交互に変わる作りになってるじゃないですか
壁の中の話と壁じゃないところでの話
この二つを進めていく書き方って
結構村上春樹がよくやってるから
またこの感じかと思って
この600ページ超えの小説でずっとこれやるのかなと思って
ちょっとしんどいなと思ってたんですけど
二部からはその形が変わったんで
混ぜ合わせてきてて
面白くなってくるかなと思って
二部の途中まではすごいワクワクして読んでたんですけど
何せ二部が長くて
ちょっと途中から疲れてきちゃったかなっていうのがありました
三部: 世界の終わりとの類似
スピーカー 1
それで結構時間がかかったとかっていうのはあるんですか
間空いたとかっていうのは
スピーカー 2
毎日ほぼコンサントに読んでたんですけど
ずっと同じペースで読んでましたね
スピーカー 1
僕は割と村上春樹のやつはさらっと読んでしまうんで
時間がかけないんですけど
スピーカー 2
もうちょっと一気に読めるかなと思ったんですけど
一日に30分くらい読んで
コンサントに読み続けました
スピーカー 1
僕は一部の方は楽しんで読んでました
世界のハードロイドアンダーランドも
3回くらい読んでるんですけど今まで
もう一回読むにしてもそんなに苦痛じゃない
スピーカー 2
最後に読んだのはいつ頃ですか?
スピーカー 1
最後に読んだのはどれくらいかな
2、3年前とかそれくらいですね
スピーカー 2
割と最近じゃないですか
スピーカー 1
そうですね最近じゃ最近に読んでますね
どう違うのかなとか思いながら読んだりもしてたし
世界のハードロイドアンダーランドと対比して言えば
ハードロイドアンダーランド編は全くないじゃないですか今回
そっちが割とどっちかっていうと現実寄りというか
自分の思い入れ方でみたいな感じ
それと対照してるから
全然物語の仕組みというか構造が違うんで
スピーカー 2
これをどう進めていくのかなと思いながら読んでました
私も世界の終わりとハードロイドアンダーランド
だいぶ前なんであんまり覚えてないんですけど
今回の本を読みながら街の中の話
壁の中の街の話と世界の終わり編が
ほぼ同じような印象だったんですけど
違いってありました?
スピーカー 1
ほぼ同じですよ
スピーカー 2
ですよね
スピーカー 1
一角銃って言ってなかったりとか
図骨から夢を読むっていうのが
図骨じゃなくなってたりとか
一角銃の頭蓋骨から夢を読むっていうのやってたんですけど
今回単角銃って書かれてたりとか
スピーカー 2
今回壁が喋ってませんでした?
スピーカー 1
壁喋ってましたね
あれはよく分かんなかったです
壁が喋るっていうのあったんかなっていうのは
覚えてなくてそれも
スピーカー 2
壁が喋ってるなっていうのは
スピーカー 1
あれもよくやるじゃないですか
海辺のカフカぐらいからよく
スピーカー 2
森が喋ってたりとか
スピーカー 1
そういう感じかなと思って読んでましたけど
でも書かれてなかったところのほうが
読んでなかった部分なので
誕生秘話と街の話
スピーカー 1
読んでて面白かったっていうのはあるんですけど
特に序盤とかっていうと
世界の終わりのハードボイドワンダーランドっていうところの
スピーカー 2
世界の終わりっていうのはどうやって誕生したかみたいな話じゃないですか
スピーカー 1
そうですね
そういう話って
ハードボイドワンダーランドのほうにはなかったんで
その辺と絡めて話が進んでいくっていうのは
読んでて新しいというか
読んでなかった部分やなって思います
スピーカー 2
私も一部で一番面白かったのはその辺りですね
僕と君が知り合って
だんだん親しくなって
街の話を押し出してノートにまとめるっていう
あの辺りがやっぱり確かに
誕生秘話の部分が面白かったかな
スピーカー 1
書かれた時期にも結構重要らしいんですけど
ピンボールとかと結構続きらしいですね
スピーカー 2
時期がどうですか?
スピーカー 1
内容が
初期三部作というか
風の歌を聴けと
1970何年でしたっけ?のピンボールと
結構関わりが強いみたいなことは書かれてましたね
レギューのほうで
スピーカー 2
でもあの風の歌とピンボールって
大学生の話
ピンボールは社会人の話ですよね
スピーカー 1
そうかな
スピーカー 2
話としては繋がってる
スピーカー 1
話というよりは
登場人物
ピンボールにも
階層かなんかで
ノルウェーの森のナオコが出てくるじゃないですか
スピーカー 2
出てきた気がする
スピーカー 1
その辺が結構
割とちゃんと関わってるっていう
スピーカー 2
ナオコって名前で確か出てきて
スピーカー 1
ピンボールが出てましたね
女の子が消えていなくなるじゃないですか
その辺の原因というか
そういうのが
僕はそういう文学レビューみたいなのを読んだら
こうなんじゃないかっていうのがいっぱい書かれてるんだ
スピーカー 2
消えた理由が書かれてたんですか?
スピーカー 1
レイプされた後に自殺したっていうような
スピーカー 2
この街と不確かな壁の
スピーカー 1
あの女の子は
それが多分
根拠とかは書かれてないんで
そういう表があったっていう話なんですけど
消えた女の子の話
スピーカー 2
待ち合わせにいつも正確に来るはずだったのに
来なくて
遅れてきたら喋らなくて
途中で泣き出したみたいな
スピーカー 1
あの辺りの話ってことですか?
その辺やけど
モデルの人物でしょうね
実際の話でしょうね
スピーカー 2
作中の話っていうよりは
村上春樹の体験でそういうのがあったってことですか?
スピーカー 1
そうみたいな
それは本物か分かるんですけど
それが元になってる話
今回もそうだよねみたいなことがあったんで
スピーカー 2
これだけ読んでてもそんなの全然分かんなかったな
スピーカー 1
これだけ読んでて
そういうのは特に書かれてない?
スピーカー 2
また急にいなくなるパターンかと思いましたけど
スピーカー 1
その辺は置いといて
スピーカー 2
僕には2部が長かったから
2部と主人公の感じ
スピーカー 2
2部の話はないそうだけど
スピーカー 1
結構だから村上春樹の小説って
話よく分かんないじゃないですか
今回もあんまりよく分かんなくて
その結論というか
村上春樹の
小説の書き方が
結構当てずっぽうというか
思いつきでどんどん書いていくスタイルやから
結末とか特に決めずというか
ダラダラ書いていって
油断寝るみたいなやつやから
特にないんかもしれないけど
オチみたいなのは
それにしても今回も
よく分からんまま終わってしまったなっていうのは
スピーカー 2
今回は最近の中では
一番よく分かんないまま終わった気がしますね
そもそもフィクショナルな世界観
世界があるじゃないですか
壁に囲まれたって
それがそもそも
根拠のない話だから
ファンタジーですね
だからそこに突っ込むのは
もういいやと思って読んでましたけど
私も村上春樹の作品って
そういうものだって思ってるから
内容云々というよりかは
会話が面白かったり
小道具が洒落てたりみたいな
そういうところが面白いっていうのが
結構あったんで
今回どっちかというと
そういう
小道具とか比喩が
スピーカー 1
ちょっと鈍ってんじゃないかな
地味な作品ですね今回は
スピーカー 2
そうですね
舞台も都会じゃないから
福島の方に行くじゃないですか
そうなってくるとちょっとそういう
オシャレな感じを出しにくいのかもしれない
スピーカー 1
世界の終わり編も
村やし
町って言ってるけど
特に華やかさとかはないんで
冒険的なものはないし
本間の図書館勤務は
本間に地味
地味の極みですからね
スピーカー 2
そうですねめっちゃ地味ですよね
登場人物も
そんなによく喋る人も少ないし
図書館に出てくる
そいださんでしたっけ
そいださんも饒舌じゃないし
よく喋るキャラといったら
小泰さんかな
スピーカー 1
そうですね
キャラクターは少ないですね
今回は特に
主に舞台が狭いから
そうなるんでしょうけど
スピーカー 2
移動も全然ないから
スピーカー 1
小泰さんと
少年ぐらいかな
スピーカー 2
少年結構
終盤になって出てきますよね
スピーカー 1
かなり終盤ですね
スピーカー 2
なんかちょっと
唐突感は
ありましたけど
スピーカー 1
あんまりよく分からない
スピーカー 2
それも
スピーカー 1
あんまりよく分からないという意味では
本当にこの物語の主人公が
どうしたいのかが
ずっとよく分からなくて
スピーカー 2
なんかこの主人公って
2部ではもう40代半ばってなってて
スピーカー 1
そうですね45とか
スピーカー 2
だからなんていうか
結構もう
若くもないし
ちょっと田舎の方に
行き込んでそんなに
人との交流も少なくなってきて
なんかこう
村上春樹の中では
スピーカー 1
主人公が置いてる
スピーカー 2
感じで
それもそれで
村上春樹もそういう主人公が
出てくるようになったんだなと思って
スピーカー 1
本人がね
スピーカー 2
だから
何にも
自信のない主人公の感じは
それが良かったかな
スピーカー 1
僕ほんま一番分からなかったのが
この2部の
最後で
最後の方で
壁の中の世界と現実の世界
スピーカー 1
喫茶店の女の人と
仲良くなるじゃないですか
でもなんかこう
不能というか
不能じゃないけど
あんまり関係が深入りできない
で
それでも待つよみたいなこと言うじゃないですか
スピーカー 2
主人公が
待ってもいいみたいな
スピーカー 1
心を開いてくれるまで待つよみたいな
こと言うじゃないですか
僕はあの辺ずっと読んでて
ずっとあの辺って
やっぱり
世界の終わりの町に帰りたい
みたいな感じが
スピーカー 2
凄い出てるなと思ってたんですよ
スピーカー 1
そうですね
別世界あんまりやっぱり
上手くいかへんから
あの町に
未練があるようにしか見えなくて
読んでて
それで2部の最後になったら
川登っていくじゃないですか
若返っていう川
でその先に
昔の彼女がいて
最後目覚める
ってなるんですけど
これ何なんと思って
これは
僕が読んだ時に
これってもう
世界の終わり
彼女が言ってた世界の終わり
の町に行ったけど
行った先の彼女は
知らん人やったし
影って言ってたけど
自分が影って言ってたか
本来はそこにいるって言ってたけど
結局そこから出ていくことになったし
自分にとっての
世界の終わり
見つけて
川を登っていくところで
その先にいる彼女が
自分にとって本当に会いたかった彼女
やったんかなっていう風に
読んだんですよ
スピーカー 2
壁の中にいる
女の子とは別の
スピーカー 1
存在ってことですか
どっちも
想像というか
想像じゃないですか
壁の中の町
世界の終わりの町
町自体は
女の子が作った町
主人公は
書いただけで
考えたのが全部女の子
だからあの町自体は
女の子の想像物で
自分にとっての
世界の終わりの町を
主人公の進み方
スピーカー 1
見つけたのが川の
登っていくところなのかなって
勝手に思ったんですよ
そうやのに3分だったら
スピーカー 2
町から出ていくじゃないですか
スピーカー 1
残った人が
どういうことだと思って
全然繋がらなくなって
2部と3部の
2部の結末と3部の結末っていうのが
帰ったら受け止めてくれるよ
とか言ってたけど
でもなんか
彼は町に戻りたがってるやん
と思ってて
スピーカー 2
私は町に戻りたがってるとは
思ってないと思ったんで
その町よって言ってたのは
現実世界で
ちゃんと
町たいっていうことだから
世界の終わりとか
壁の中のそういう
現実じゃない世界に行きたいんじゃなくて
ちゃんと現実世界に留まって
コーヒーショップの女の人と
これからの環境を築いていきたい
っていうそういう割と
前向きな気持ちなんだと思ってました
スピーカー 1
なんかね僕も
相対してる時は
そういう雰囲気を感じたんですけど
なんかこうやたら
思い出すんですよね
バカガエル川の話ですか?
その前ですね
あの町は良かったみたいな感じの
世界の終わりの町のこととかを
すごい思い出す
くだりがあって
どこやったかちょっと覚えてないんですけど
なんかその
どの辺かな
なんかこうあんまり
小谷さんに答えを求めてるあたりとかも
全然うまくいってないから
どうしたらいいんやみたいな感じで
すごい現実が
うまくいってない様子
悩んでるのかなとか
スピーカー 2
今までそういう
なんというか
人との関わり避けてきたところもあったから
悩まずに
安定した世界で暮らしてたけど
ちょっとそういう
いい人とか気になる人が出てくることで
自分の足元ちょっと揺らいでしまって
不安になって相談して
五木さんによる解釈と壁の向こう
スピーカー 2
そういう
変化があった時は
不安定になるんじゃないかな
スピーカー 1
そうですね
それで僕はもう
結構びっくりして
少年が壁の世界に
行くみたいな話になって
自分じゃないんや
と思って
自分がもう一回戻るのかなと思ったら
スピーカー 2
そっちかと思って
スピーカー 1
それがほんまに
すごい戻りたがってるのに戻らへんや
みたいなのを思ったんですよね
その辺が
あんま高い壁に囲まれたのとして
戻りたいと思わなかったですか?
スピーカー 2
私は
戻りたいとは思って
何でしょうね
私はその時そんなに川を
上がって若返る時の
話でそういう風に
河野さんみたいに引っかからなかったんで
今この話を聞いて思いつきで
考えたのが
現実世界でこの人と
生きていきたいという気持ちを
そういうことによって
ずっと忘れられなかった女の子を
ある意味
けじめというか区切りをつけることが
できるじゃないですか
僕は
思い出の中だけで生きてるんじゃなくて
新しい人と少しでも
前に進んでいきたいという気持ちが
できた時に
ようやく夢の中で
昔ずっと思ってた女の子に
会えたみたいな
スピーカー 1
そういう話なんじゃないですか
それは
スピーカー 2
すごい今思い出してるんですけど
そういうの
感覚的に話してますけど
諦めて次に進むって思った時に
ずっと昔
思ってた人と夢の中で会えた
みたいな
スピーカー 1
そういう話なんじゃないですか
スピーカー 2
あと川を上がっていくっていうのは
現実世界の
僕が壁の中にいる
もう一人の僕を
迎えに行くみたいな
スピーカー 1
そういうセリフは読めないですか
先に言ったのは彼女ですよね
そうですね
これは
これが
最後に出てきたのもよく分からなかったんですけど
スピーカー 2
そうですね
迎えに行くじゃなくて最初に行った方の
説の方がしっくり来るんじゃないですか
私はしっくり来てますよ
諦めたことで
現実世界と想像上の世界
スピーカー 2
想像上の中でちょっと
出会えて区切りをつけることが
スピーカー 1
できた
最後のセリフとかは
わかった私たち二人とも
誰かの影に過ぎないのよ
って言われるのがあって
このセリフで
閉めてなんなんて
どうかな
スピーカー 2
全然
スピーカー 1
何ページですか
598ですね
よく分かんないです
その欠別するとか
あれば分かるんですけど
スピーカー 2
そうだな
スピーカー 1
なんでしょうね
僕はこれはほんまに
自分の理想的なところに帰っていったようにしか
見えなくて
スピーカー 2
そうすると3部と
スピーカー 1
事実も分からないですもんね
3部は
スピーカー 2
残った側なんで
残った側を出ていこうとする
出るじゃないですか
だから現実世界に戻るんですよね
そうですね
2部の最後の
生きてる世界とは別の世界に
行くわけだし
スピーカー 1
なんだろうな
これが全然僕は繋がらなかったんですよね
スピーカー 2
確かに繋がってないですね
コーヒーショップの女の人と主人公の関係
スピーカー 1
なんかね
だって
気がついた時
私は壁の向こう側に立って
スピーカー 2
言い出したんですよね
夢なんじゃないですか
あんまり
スピーカー 1
そうなんですけどね
答えがあるわけじゃないんで
例えばこの582ページ
とかで
昔の彼女のことを
思い出したりしてるじゃないですか
これが未練にしか思えないんですよ
そっちは特別やった
みたいなのはやたら強調されてて
昔のみたいな
情熱はないみたいな話とか
スピーカー 2
そうですね
スピーカー 1
その辺がね
スピーカー 2
なんかこう
16歳の女の子と
コーヒーショップの人の
記憶が混じっちゃってるじゃないですか
話してるうちに
思い出してるじゃないですか
16歳の時の話を
だからなんかこう
なんだろうな
スピーカー 1
混じって
スピーカー 2
この辺の
評論家の人はこの辺
スピーカー 1
話してないんですか
特に
でも
ポーサン説は
割と一般的に言われてるっぽいんで
本当ですか
そうですね
現実に帰っていくみたいな話
でもこの2部の最後だけは
あんまりよくわからない
主人公が
壁の向こう側に
戻りたがってるようにしか
どうしても読めなかったので
なんかもうちょっと
このコーヒーショップの女の人
見ればわかるんですけど
全然うまくいってない
スピーカー 2
なんかその
だから別に
突っ込んでもしょうがないですけど
このコーヒーショップの女の人と仲良くなるのも
なんかすごいこう
すごい村上春樹的な
都合のいいというか
なんか
あっさりと受け入れてもらえてる感じが
ちょっと
終盤かなり急に入ってきた
なと思って
スピーカー 1
でもなんかうまくいってないじゃないですか
スピーカー 2
うまくはいってないですけど
なんかそれは別に
主人公のせいじゃないというか
割とそのコーヒーショップの女の人の
まあその事情で
ちょっとうまくいけないけど
別になんていうか振られてるわけでもないし
自分たちの
ペースでもう少し
環境を深めていきたいみたいな
割と前向きに進んでるけど
割と
終盤でそうやって急に関係が
できて
コーヒーショップの女の人急に
ほっぺたにキスとかするじゃないですか
その辺も
都合がいいなというか
スピーカー 1
僕はこの女の人やっぱ
昭和バブルの匂いがすごいする
あのキャラクターが
あんま現代的ではないなと
そうですね
昭和バブルに出てくる子の
キャラクター
年齢がね
書かれてたけど
それにしてはね
スピーカー 2
90'sの
スピーカー 1
90'sの匂いがする
スピーカー 2
でもこれ一応
Wi-Fiとかも出てくるし
スピーカー 1
一応現代ですよね
時代背景と物語の世界観
スピーカー 1
それもなんか変なんですよね
スピーカー 2
時間軸というか
Wi-Fi出てくるのに
別に出てきてもいいんですけど
家の電話とか使ってるじゃないですか
一人暮らしの男が
わざわざ電話引くかみたいなのもあるし
スピーカー 1
その辺なんかね
冒頭の方の
16歳の
年代はやっぱり当時の
雰囲気なんですよね
80年代
70年代か
合わないんですよねその辺が
スピーカー 2
合ってないですよね
スピーカー 1
Googleとか出てくるじゃないですか
SNSって出てきたんだよ
SNSの文字が出てきた時の
クイッチな感じというか
不釣り合いな感じ
この物語にSNS出てきたで
スピーカー 2
と思って
家のサブマリンというのも
すごい時代感じるし
スピーカー 1
なんかあってない
そんな服あるのかな
スピーカー 2
僕はアニメも知らないんですけど
私は知ってるけど
なんか
そんなパーカー着てるようなの
スピーカー 1
と思う
そこら辺はね結構適当だよな
と思ってますけど
特にちゃんと描こうとしてない
スピーカー 2
受財交渉はあまり気にしてない
スピーカー 1
忘れました
一部のどこかがやっぱり
スピーカー 2
当時っぽいなみたいなのがあったんですかね
そもそも文通してるのも
すごい
昔の感じだし
だから
商品でもらったりしてるし
スピーカー 1
45歳が
現代やとしても
ちょっと時代に
合わないんですよね
この時点で16歳っていうのは
物語について
特に
そんなもんかなっていう
スピーカー 2
そいださん
そいださんともうちょっと関係が
深まった方が
丁寧に
人間関係描いてるなと思ったんですけど
そいださんとはそんなに
事務的な話ししかなくて
旦那さんの話も別に
全然深まらないし
なんか
最後の方に親しくなったコーヒーショップの女の人より
そいださんとの方が
もうちょっと濃密に人間関係を
描けたんじゃないかなと思うんですけど
スピーカー 1
でも旦那いるからっていうんじゃないですか
スピーカー 2
やっぱり
そこはもう
街とその不確かな壁
スピーカー 2
むしろ振られてもいいと思いますよ
主人公が
私旦那いるからちょっとそいだやめてくださいみたいな
スピーカー 1
男女のあれじゃなくてもとか
スピーカー 2
男女じゃなくてもいいし
毎回毎回
割とスムーズすぎるというか
男女の進展が
もうちょっと
もう40の半ばで
もう少し
うまくいかないことがあってもいいんじゃないかなと思うんですけど
スピーカー 1
そうですか
ここは現実を舞台にしてるから
余計にそういう感じなんですかね
結構でも
どうなんですかね
長く通ってたんじゃないですかこの喫茶店は
スピーカー 2
一応私も
これ読んで人と話すの初めてなんで
あってるか確認したいんですけど
これって
本体と影っていうのが
時々入れ替わる
どっちが影でどっちが本体か分からない
みたいな話もありますけど
一応の話の整理としては
壁の中に残ったのが
本体で
影が外に出るじゃないですか
二部の私っていうのは
これは影の話
影のことなんですよね
影って気づいてなかったけど
スピーカー 1
影だったんですよね
スピーカー 2
それは結構終盤になって
私は分かったんで
分かってました?
スピーカー 1
分からないように書かれてたんです
第3部に行って
やっぱり残ってたんだってなるんで
そうですよね
スピーカー 2
そこは結構ずっと
3部入るまで分からなかったから
結構最後
そういうことだったんだってのが面白かったですね
スピーカー 1
けどそれも手のひら返しというか
影も本体もない
みたいなこと言い出すから
結構それって
影と本体
スピーカー 1
色々あって
構造というか
そもそも一部が
世界の終わりと現実と
並行して書かれてるけど
壁の内側の
街っていうのが
現実にあるみたいにずっと書き方されてて
これって
人が普通に
訪れて
生活をしていくじゃないですか
どっかにある街なのかなって普通に思って
最初は
世界の終わりと一緒やから
空想
なのかなと思い
空想の産物と思いながらも
どっかにある街として書き直されていったのかな
と思ったんですけど
途中でやっぱり
これはお前が考えた街やみたいなことを言い出すから
やっぱり
想像の建物なんやとか
スピーカー 2
そうですよね
私の想像の中の
街の話をするっていうので
スピーカー 1
それが本当にあるかみたいに
喋るからずっと
実際に行く話が
同時に出てくるから
これどっちやったっけと思いながら
スピーカー 2
そうですね
スピーカー 1
実在の場所なんか
想像の場所なんか分からなくなるっていうのは
影なんか本体なんか分からなくなるっていうのが
すごい似てるというか
スピーカー 2
確かに私も最初
ちょっと迷いましたけど
3部ってこの本の中で言うと
最初の方で終わるから
それが結局
実在したい街だっていうことは
割と早めに分かったんで
まあまあいいかなと思ったんですけど
影と本体がどっちかどっちかっていうのが
3部になって
分かったのが
終盤の急展開
スピーカー 1
面白かったな
3部ねほんまに
3部
意味分からなかった
いろうかなと思って
3部
3部って言うかやっぱり少年がいるのか
分からないですよね
少年の存在が
このなんか
弓読みの能力を継承する
けど現実に
合わないからそっちに行きたい
みたいなのを言っている少年
この人いるって思う
すごい強引
じゃないですか
中盤にいきなり出てくるっていうのもあるけど
スピーカー 2
そうですよね
今握る人物が最後の方に
すごいたがみがけるように
出てくるから
スピーカー 1
都合がいい
スピーカー 2
やっぱりその
少年とコーヒーショップの女の人
すごい都合がいいかな
スピーカー 1
じゃあなんか小安さんが
出てくる
ところ辺までは
出てきてちょっとまあいろいろ
ネタバラシというか真相が
だんだん分かっていく
あの辺とかは物語として
図書館が
主人公が館長になって
落ち着いていく
くらいまでの話としては
普通に読めたんですけど
スピーカー 2
それ以降
最後の方の
急展開が嘘のように
途中の鈍って
なんか割と
淡々とというか
主人公が図書館の仕事に慣れていったり
小安さんと会話するところを
すごい丁寧に描いてますよね
丁寧というか
ちょっと単調というか
動きが少ないところですけど
そこと終盤の
スピード感が違いすぎたな
スピーカー 1
というのは感じますね
それでいいやんと思うんですよね
それでいいっていうのは
福島の街で落ち着いたっていう話で
スピーカー 2
もう
まあまあそうですよね
でもやっぱり
壁の外に出る
っていう選択肢を
スピーカー 1
作りたかったんじゃないですか
それもね
2部の最初の方に
現実世界に戻ってきた
っていうところから始まるところで
あれってなるんですよね
主人公が
影だけがいったのに
なんで自分も来てんやろみたいな感じで
始まるじゃないですか
それで残ってるっていう
壁の向こう側にまた本体が残ってる
っていうことがわからん状態で
ずっと進んでいったから
あれって残しとく意味あったのかな
スピーカー 2
そうですね
でもなんか
世界のあれとハードボイルドワンダーランドも
結局最後残るっていう選択しますよね
そうですね
残るっていう話だけにしちゃう
残る
あっちは残るって今回の話は
出てきたっていう風に最初は
思わせるような書き方
だけど
前回は残ったけど今回は出るみたいな
ちょっと単純だと思ってたんじゃないですか
残って
それから出るっていう
メモのなかの福島県
スピーカー 2
ひとひねり加えたかったというか
スピーカー 1
あれもね
少年が現れなかったらそのまま残っちゃいますしね
すごい
想知感がすごいですね
少年と女の
あとは細かいメモ
しか残ってない
スピーカー 2
内容にあんまりケチつけても
スピーカー 1
しょうがないというか
スピーカー 2
よくわからない
私もどっちが手と細かいところのメモが
スピーカー 1
多いですよ
スピーカー 2
福島県っていうのも
意味深というか
スピーカー 1
わざとらしいんですよね
スピーカー 2
匂わせを感じさせつつ
結局特に
スピーカー 1
それ以上の話なかったし
結構そういうのは多かったですね
えきびょう
キャラクターと比喩表現
スピーカー 2
匂わせ
スピーカー 1
壁がえきびょうを守る
役割をしてるみたいな
えきびょうを中に入れないための
スピーカー 2
今回面白いなと思った
比喩ってあります?
スピーカー 1
面白いなと思った
僕はあんまりそういうのは
楽しんでない?
もともと注目してないんですけど
単純に
ネタ的な
ところが気になって
こやすさんがやたら
比喩表現を言うじゃないですか
それにいちいち引っかかってるのは
そこそんなに引っかかるかと思いながら
スピーカー 2
点々つけながら
半ずつしますからね
スピーカー 1
森の樹木のように
こやすさんが言って
森の樹木のように?
スピーカー 2
ほっといたれよって思うんですよね
私今回思ったのが
みんな割と
スピーカー 1
結構言うというか
スピーカー 2
よく言うキャラと
言わないキャラである程度
分けたらいいのに
みんな何かしらちょっといいこと言おうとして
キャラクターとして
もうちょっと
柑橘つけたほうがいいんじゃないかと思いました
スピーカー 1
そうですね
スピーカー 2
結構多いですけどね
スピーカー 1
もうちょっと言わないやつは
全然いましたけど
スピーカー 2
久しぶりに読んだから
気になりましたね
みんな言うなと思って
あとなんか
カッコめっちゃ使ってません?今回
スピーカー 1
のようなものとか
スピーカー 2
最初のほうは特にそうでしたね
私気になりだしてから
割と367ページとかでも
使ってますよ
カッコのように思えるとか
あんまり使わなくても
スピーカー 1
なんでか
入れたかったのかなっていう感じ
スピーカー 2
そんなに入れなくても
スピーカー 1
そういうので言うと
手紙と万年筆
スピーカー 1
やたらこれ言うなっていうのは
怠りなりっていうことを
使ってるなって
スピーカー 2
怠りなり
スピーカー 1
言ってましたっけ
かなり終盤なんですけど
441ページ
でも言ってて
怠りないってことはほんまめっちゃ出てくるんですよ
スピーカー 2
そうですか?私全然気にしてなかった
スピーカー 1
そんな言うと思いながら
あんまり使わないから
余計
しかも今までの作品とかでもそんなに
スピーカー 2
出てきたイメージなかったから
スピーカー 1
そういうのを求めてるのかなと
スピーカー 2
この441の横の
440ページの
前から3行目でもカッコらしい
っていうのがついてますね
スピーカー 1
はいはいはい
スピーカー 2
そいださんって何事にもおこたりのない
っていう女性で
すごい真面目な実直な
いかにも師匠みたいな感じの
方じゃないですか
その割にはイエローサブマリンの
少年が読んでる本を
めっちゃ主人公にペラペラ
しゃべってる
これ職業倫理的に
ちょっとおかしくないか
スピーカー 1
って思うんですよね
官庁役なんじゃないですか
部外者って
スピーカー 2
あれですけど
ちょっと
おこたりのない人だったら
そこは割と厳しめに
考えるんじゃないかなって思いました
スピーカー 1
心配してるから
一部の
万年筆で手紙を書くとかも
あんまりなかったですよね今まで
スピーカー 2
そうですね文通っていうのは
なかったかな
スピーカー 1
万年筆とかって今まで出てきたかなと思って
スピーカー 2
確かに意外とないかもしれないですね
手紙自体は
スピーカー 1
そうか
ノルウェーの森とかで
書いてたけど
万年筆とかを入れたくなったのかな
って
インクの色とかも書いてたり
スピーカー 2
最近使ってるんじゃないですか
スピーカー 1
ターコイズブルー
めっちゃ鮮やかな色
そんなインク使う人いるの
スピーカー 2
万年筆の青って思うと濃い
スピーカー 1
普通はブルーブラック
ブルーブラックですよね
ターコイズブルーって書いてたから
すごい鮮やかな色
あまり見たことないな
スピーカー 2
手紙に使われてる
特に商品
コンクールとかのショーでもらえるとしたら
普通のブルーブラックが
インクとしては入ってそうですけど
スピーカー 1
ターコイズブルーって
入れ替えてるんじゃないですか
往復で分かるようにというか
だから僕はなんか
一部は普通に
読めたなと思う
スピーカー 2
一部は
スピーカー 1
どっちの話もですか
村上春樹本人の
人生の
分岐点みたいに
小説家にならなかった村上春樹みたいな感じで
普通に読んでいって
大学に入って
印刷会社から就職して
みたいな話じゃないですか
でもその間もずっとやる気なくて
小説家にならなかった
というか
結婚しなかった村上春樹の
人生を書いてるみたいな
壁の向こう側に
行きたいと思ってるみたいな
そういう風に読むと割と生々しいなと思って
スピーカー 2
そうですね
スピーカー 1
二部はね
物語やからあれですけど
スピーカー 2
そうですね
私もその辺は
いいかなと思って
大学卒業して
就職して
163ページのあたりで
163ページで
日々自分の料理作って
体調管理して
みたいな話をして
村上春樹の独身生活とライブリアリー
スピーカー 2
規則性を重んじることが独身生活には
何にも増して大事なことになる
って書いてる
規則性と単調さとの間に線を引くのは
ときとして難しいものになるって書いてる
規則性と単調さの違い
っていうのは
今自分の生活も
ちょっと身に詰まされるというか
ここちょっと
ここが好きでしたね
私
規則的にちゃんと生活してると
それって単調さにもつながるから
この辺の微妙な
違いをやっぱり
スピーカー 1
うまく書いてるなと思いました
自分ごとみたいに
思えたね
スピーカー 2
村上春樹の
スピーカー 1
海辺のカフカも図書館の話でしたけど
スピーカー 2
そうですね
スピーカー 1
図書館で働きたかったのかな
村上春樹
ライブリアリーができましたけど
やっぱり
スピーカー 2
思い入れはあるんでしょうね
海辺のカフカと図書館、妖精的な人物描写
スピーカー 2
そういえば
比喩を繰り返すっていうと
図書館を紹介してくれた
職場の元同僚みたいにいるじゃないですか
あの人も
セリフで確か比喩を使って
またそれを
主人公が言い返すようなシーンはありませんでした
スピーカー 1
大きかった
スピーカー 2
大きくさんかな
スピーカー 1
あんまり比喩を
スピーカー 2
聞いてないね
比喩を言った後に
主人公がその比喩を
言ってくれるみたいな
小安さんの時と同じような感じで
比喩じゃないか
小安さんが幽霊だったっていうのも
最初わからないじゃないですか
パートの職員の人たちも
小安さんに
気にも止めてない
変な感じもしたし
面接の時の沿田さんの反応も
昔かったみたいな
それが後で幽霊だったからってのがわかって
それまで全然幽霊だなんて
推測できてなかったので
騎士団長殺し、中年クライシスと田舎暮らし
スピーカー 2
それを上手というか
パッと
しました
スピーカー 1
小安さんはね
最初に僕は妖精みたいだなって思った
キャラがおかしいから
スピーカー 2
そうですね
スカートを脱いで
スピーカー 1
レイブをかぶった
急に出てくるとか
スピーカー 2
部屋に急に入ってくるじゃないですか
スピーカー 1
これはちょっとおかしいなってのは
ありましたけど
妖精っぽいなと思ったら
第2部は僕が最初の方で
仕事辞めるじゃないですか
取り継ぎ
その時に190ページに
初期中年クライシスって書いてあって
初期中年クライシスって
なんなんと
190ページです
そんなことは知らんわと思って
急に仕事辞める
ことをそう言うのかな
ノイローズは
スピーカー 2
ノイローズはわかるけど
特に知られても出てこないことは
スピーカー 1
クライシスって書いてあった
スピーカー 2
ミッドライフクライシス
中年の危機ってことは
確かに聞いたことはありますけど
スピーカー 1
こういう中年の地味な話を
スピーカー 2
僕は聞きたかった
聞きたいんじゃないですか
ある人の思いを感じないわけにはいかないし
スピーカー 1
騎士団長殺しの時とかも
そうでしたけど
やたら山の静かな生活を求めてる感じが
山を理想的に描きすぎて
田舎暮らししたいな
っていう
感じがする
田舎暮らしを描きたいというか
したいのか
ミベルカフカも田舎にいる話でしたけど
スピーカー 2
年生活におかくと
時代が反映されやすいので
それこそ家の電話みたいな描写が
描きづらいんじゃないですか
ローカルなところにすることで
あまりにも現代チックな小道具を
スピーカー 1
描かなくてもする
これは
どうやったかあんま覚えてないですけど
騎士団長殺しの
山荘
山の
美術
画家の家
山暮らしみたいなやつは
あれは明らかに
理想的に描いてたんだよ
山小屋を
そういうのがあるんやろうな
って思ったんですけど
本人の願望なんか
時代的な都会を忘れて
田舎暮らしブームに乗っかった
漢字なんか
スピーカー 2
コロナもあって
ずっと引きこもってたから
ある意味そういう生活を送ってたんじゃないですか
団長に
特に刺激の少ない生活を
スピーカー 1
この人東京でしょ
スピーカー 2
別に描いてた時に東京にいたかわからないし
事務所は東京だけど
家自体は
違うんじゃないですか
神奈川の方にも家はあるって
言ったことありますけど
スピーカー 1
だいぶメモを見ると
中盤で
コーヒーショップ行って初めて
音楽の話に出てきたとか書いてますね
音楽うんちく
みたいなのがずっと
定番じゃないですか
それがなかったから今回ないんかなと思ったら
スピーカー 2
ロシアの五人組みたいな
話とかも
ロシアの五人組の
名前が思い出せないみたいな
そもそもコーヒーショップに
行った時に
ジャズの話
スピーカー 1
どうでもいいの目知識
スピーカー 2
挟んできたなと思って
結構抑えてるなと思ってたんですけど
スピーカー 1
でもあの女が出てきてからですよね
スピーカー 2
やっぱり
男女の関係にあると
そういう言葉を使いたいんじゃないですか
スピーカー 1
そうなんですかね
スパゲッティを茹でる時間を厳守したりとか
8分30秒
1秒でも超えないでくれ
って
ただのウザいやつやと思って
スピーカー 2
初めてのデートでこんな言われたら
ウザいやつですよね
女の人が家に来るのを待つ
間に
枕カバーとかシーツとかを
綺麗なやつに変えたりするじゃないですか
ちょっと
まぁ
なんかやだった
スピーカー 1
結構そういうのも
あるんでね
あの辺からちょっと
昭和バブルの村上春樹昭和
スピーカー 2
やっぱり
村上春樹のことすごい
物語の評価と村上春樹作品へのアプローチ
スピーカー 2
知ってるし顔も分かってて年齢も
知ってるから
そういう視点が入っちゃうと
70歳も
過ぎてますよね
そうですね
男女のシーンとか
なんかちょっと
スピーカー 1
違和感があるかな
スピーカー 2
なんかあったかな
ワルシアマルケスが出てきた
なんかそんなに作品の
作品よってもっと今まで
あったと思ったんですけど
今回はワルシアマルケスの
コレラの時代の愛だけでしたね
スピーカー 1
ありましたね
あれもだから
どういう比喩なんかが
分からなくて
スピーカー 2
なんか
マジックリアリズムみたいな
スピーカー 1
あれですねなんか
人魚がなんかみたいなやつですね
亡霊に
なんで乗せていってやらへんのみたいな
これ
これはどっちなんか
スピーカー 2
どうかな
スピーカー 1
あんまり
ピンとこなかったんですけど
スピーカー 2
昔読んだことがあるよ
出版された頃に
ちょっとうざいですね
スピーカー 1
この辺はでもほんま
村上春樹自体が
日本の
マジックリアリズムみたいに言われてるじゃないですか
なんかそれで入れてきたのかな
スピーカー 2
って思って
スピーカー 1
わざとらしすぎるんですよ
スピーカー 2
なんかそれ自分で言っちゃうと
ちょっと
スピーカー 1
違いますよね
それを引用した後に
作品中に現れる疑問やテーマと時間感覚について
スピーカー 1
現実と非現実を隔てる
壁のようなものがこの世界に実際
存在しているようだろうと書いてて
スピーカー 2
ちょっとね自覚的すぎる
スピーカー 1
というか
そういうのよくあったんですよ今回
やたらこうやっぱり
もちろんって言ったやつで
口癖
それってあなたの口癖
スピーカー 2
みたいなのとか
スピーカー 1
わざとらしいというか
スピーカー 2
やっぱり村上春樹は
村上春樹だなって感じですね
スピーカー 1
結構そういう細かいところは
100%の
恋愛みたいなの書いてあって
スピーカー 2
これの作品のことですか
スピーカー 1
中に
セリフとして
奥さん
あなたも100%の恋愛を
見つけてしまったから
それ以上はそこもない
ですよねみたいなことを言ってて
これってね
ノルウェーの森の帯に書いてあったやつ
100%の恋愛小説
ですみたいな
それ入れんやと思って
匂わせが
すごいですね
スピーカー 2
評判は
あんまり
良い評判は聞かないけど
どうなんだろうな
私も喜山町殺しよりかは
スピーカー 1
良かったかなとはいえ
喜山町殺しじゃねえよ
スピーカー 2
村上春樹なりにちょっとこう
老いてちょっと冴えなくなったような
人物を主人公に据えてるっていうのは
新鮮だったかなと
スピーカー 1
村上春樹の中では
スピーカー 2
っていう感じですけど
普通に見たらちょっと
スピーカー 1
あれですけど
年齢がね
この2部の集顔の方とかでも
ここはほんま全然分からなかったんですけど
なんですか
584ぐらいのあたりで
待つことには慣れているって言って
そんなに我慢強く待つだけの
価値が私にあるのかしら
みたいなことを言って
どうだろうみたいなことを言ってるんですけど
待つことには慣れていると
私は彼女に言っても本当にそうだろうか
自分で自分で問いかける
私はこれまで一体何を待っていたんだ
謎かけというか
疑問
自分で何かよく分かってないみたいなことをやたら書いてて
物語の現実と非現実の境界の描写
スピーカー 1
疑問じっと
あるいは私は彼女を待っていたのかもしれない
スピーカー 2
点々つけて
スピーカー 1
例えば
高いレンガの壁の
スピーカー 2
何だったっけ
585ページの1ページだけでも
スピーカー 1
このカッコが2つもありますよね
スピーカー 2
逃亡式とか
スピーカー 1
すごいこの辺の
セックスできない人に対しては
わたかまりというか
すごいあるんですよね
私はこれまで待っていたのだろうか
それが私に与えられた新しい
木箱なのだろうか
木箱って何だろうと思って
待ってたとか
待つとかって言ってるのもあんまりよく分からない
結構
そういうのが
これは
第3部に入ってから
現実に戻ってたのがやっぱり影だった
ってことが分かって
もう一人が世界の終わりに
留まったままだったっていうのが分かって
時計がない
街じゃないですか
毎日季節の
移り変わりはあるけど
それ以外の変化のない日々を過ごしてて
時間が常に現在しかない
過去も未来もなく
常に現在しかない
変化だけがある
みたいなのが
スピーカー 2
634ページとかに
スピーカー 1
蓄積がない
みたいなのとか
この辺は僕は普段
自分で思ってる
スピーカー 2
今ここだけっていう感じですか
スピーカー 1
そうですね
この辺の話って割と出てくるなと思って
現実で
スピーカー 2
出てくるってのはどういうことですか
スピーカー 1
テーマになってる
時間感覚というか
スピーカー 2
村上春樹の作品の中で
スピーカー 1
っていうよりは
日常生活というか
なんてどう言ってるんですかね
この時間感については
気になるテーマだなと思って
スピーカー 2
それは過去のことを
嘆いてもしょうがないし
未来のことを不安に思ってもしょうがないし
今やることをやろうぜみたいな
スピーカー 1
そういう話のことですか
どうなんですかね
僕は時間の連続性みたいなのを
あんまり信じていなくて
スピーカー 2
失われた時を求めてみたいな
スピーカー 1
失われた
ちょっとまた違うけど
SFっぽい話ではありますね
だから
過去は過去で
別に存在していて
今は今しかないみたいな
そういう
時間の概念みたいなのを
壁についての考察
スピーカー 1
普段から考えることだなと思って
常に現在しかないみたいな
スピーカー 2
よく思ってるみたいな
話ちょっと変わりますけど
639ページで
最後の方で主人公と
イエローサブマリンの少年が
壁の中で話しているところで
落下を防ぐ方法は
みたいなので
誰かが受け止めてくれることを
心の底から信じるみたいなのが書いてるじゃないですか
これが
ちょっとキャッチャーインザライン感が
あるかなと思って
一人で
落ちる側と受け取る側を
なんかこう
どっちの役も一人でこなしてるっていうのが
ちょっと雷麦畑のことを
念頭に置きながらも
ちょっと違った視点を
加えてるんじゃないかなって思いましたね
自分が走り回っている
子供たちのようでいて
でも最後受け止めるのも
自分自身だっていう
ちょっと良いように読みましたけど
なんかこれはちょっと
良いかなと思いました
スピーカー 1
しかもね
少年には受け止めてくれる人がいません
スピーカー 2
っていうね
そうですよね、きっぱり横に
スピーカー 1
首を振ってますからね
だから僕はいつまでも時間が止まったこの街に留まることでしょう
スピーカー 2
悲しい悲しい
スピーカー 1
この辺は悲しい話です
これ
そのすぐ後で
私を受け止めてくれるのは
いったい誰だろう
みたいなことを言ってて
それが自分だっていうのは
スピーカー 2
そのすぐ後に出てくるんですよね
スピーカー 1
そうじゃないですか
向こう側にいる自分
これは僕は普通に
教育のことだなと思います
そういう話で
ラッカーを受け止めるっていうのは
失敗を恐れずに
研究しようとか
企業とか
やろうみたいなのが
そういう話とすごい通じる
スピーカー 2
すごい現実的な話ですね
スピーカー 1
ラッカーを防ぐ方法はないっていうのは
それは失敗は必ずするよみたいな
でも現実のような
失敗を
揶揄されるからみんな失敗を怖がって
挑戦しない
って言うけど
失敗と挑戦について
スピーカー 1
アイスランドとかは
社会福祉がしっかりしてて
転職とか
3回くらいするのは当たり前で
うまくいかなくても
社会が食わせてくれるから
とりあえず自分でやりたいことに頑張る
みたいな
やり直しのきく社会
みたいなことを言われてるから
それにすごい近いなと
思ったんですけど
スピーカー 2
セーフティーネット
現実と理想の女性について
スピーカー 2
自分自身ですね
スピーカー 1
小説の中では
スピーカー 2
向こう側にいる
654ページ
あなたの分身の存在を信じてください
スピーカー 1
彼があなたを受け止めてくれます
しかも信じるしかないですけど
僕は彼が向こう側に生きて回ってるやん
スピーカー 2
って思ったんですけど
スピーカー 1
だって川登ってるしな
スピーカー 2
確かにそこは
私を今言われると
辻褄ってないかもしれないですね
スピーカー 1
やっぱり僕は2部の最後はね
もう一回ちゃんと読まなあかんなと
思ってるんですけどね
どうしてもこのコーヒーショップの女の子と
待つ
ほんまに待てんのかなっていうのがね
すごい残念がってるだけで
終わって
日本にしか読めなかった
スピーカー 2
私はもう普通にちゃんと
待つんだなと思いましたよ
スピーカー 1
すごいなんかこう
壁の向こう側の未練を感じたんですよね
なんかほんまに
あのままとどまってればよかったぐらいに
思ってる
スピーカー 2
進歩ないじゃないですか
だから2部
すっごい長いことを書いてたけど
スピーカー 1
2部なんかすごい退屈というか
もう生きてる意味ないみたいな感じで
思ってるんちゃおうかな
と思って読んでたんで
そういうのをすごい感じたんですよね
現実に戻ってきてもいいことないみたいな
なんかそう
予想を読んだんですけどね
なんか全然楽しそうじゃないんだよね
スピーカー 2
コーヒーショップの女の人と会ってからは
ちょっと張りが
生活に張りが出てる
スピーカー 1
気取りが出てきたんで
キャラクターに
あれもだから断られへんかったら
そうなんかなと思ったんですけど
待たなあかんやんってなって
スピーカー 2
ここから
スピーカー 1
ほんまに待てんのかな
スピーカー 2
これってよく
エヴァの進撃と同じようなことかな
っていう部分があって
結局理想の存在が
もう会えないから
会えなくなってしまって
結局現実世界で年を取って
出会った現実的な
理想像ではない
別の女性と生きていく
みたいな話って
エヴァでもあったじゃないですか
結局最後マリとくっついて
アヤナミレイでもないし
別の女性と生きていくっていうのは
なんかここでも
村上春樹の小説でも
同じような形で
別の語り口が立ってるんじゃないかな
スピーカー 1
って思いますけどね
スピーカー 2
いつまでもそんな16歳の
17歳とかで出会った女の子のことじゃなくて
別の今目の前にいる
決して理想を
叶えるような存在じゃないけど
この人と一緒に生きていきたい
スピーカー 1
そういう結末やったら
すごい分かりやすいんですけどね
スピーカー 2
違うのかな
スピーカー 1
僕はそういう風に読めなかったんで
メレンタラタラしか読めなかったんで
スピーカー 2
確かに
2部の最後のところだけ見ると
確かにメレンタラタラですね
スピーカー 1
メレンタラタラやし
うまくいかないことに
すごい残念がってる漢字を
すごい僕は取ったんで
スピーカー 2
私はそこは全然
ちゃんと待つって言ってるし
待つんだろうなと思って
スピーカー 1
すごい素直に読んじゃいました
待つことにもすごい
村上春樹の作品について
スピーカー 1
負に落ちてない感じがあるから
本当に待ってたんだろうが
スピーカー 2
自分が何を待っているのか
それが明らかになるのは
ただ辛抱強く待っていただけのことではなかったのか
スピーカー 1
よくわかんないじゃないですか
地味な話でしたね
スピーカー 2
そうですね
スピーカー 1
これがコロナの間に
2020年から書いてたでしょ
そうですね
3年ぐらいかけて
スピーカー 2
一部書いてから間が空いたって書いてましたね
スピーカー 1
半年って書いてましたね
スピーカー 2
これも書くんかなって
そうですね
スピーカー 1
ちょっと前の
お父さんのこと書いてたじゃないですか
スピーカー 2
猫を捨てるでしたっけ
今までずっと語って
猫を捨てて
猫を捨てて
今までずっと語って
こなかった父のことも書いたし
これで
ずっとお蔵入りしてたものも
自分の中で納得できる形で
出版できたし
割と
自分の中で気になってたものを
全部棚下ろしして
っていう感じもありますから
もうちょっと頑張れるのか
こういうことしちゃうと
それこそガクンと来ちゃいそうじゃないですか
スピーカー 1
テーマがね
スピーカー 2
ガクンと書くでしょうね
片脇にも書いてましたけど
テーマっていうのも
いくつもあるものじゃなくてみたいな
ゴルフェスの言葉を引用してましたよね
一人の作家が一生のうちに
真摯に語ることができる物語は
基本的に数が限られている
書くとしてもやっぱり
同じような
取り上げてたテーマを
別の物語にするんじゃないですか
うーん
スピーカー 1
まあでもなんか
全く同じ話を
書き直してくれても別にいいなと
思いますけどね
それこそ昔書いた
同じテーマで
ほぼ同じ
ストーリーとかでも
スピーカー 2
私はもう今の村上春樹と
同じ年齢の主人公とかで書いてほしいですよ
スピーカー 1
それ
エッセイじゃないですか
スピーカー 2
でもいいじゃないですか
大江健三郎とか
谷崎みたいに
自分の方を
スピーカー 1
浪声してから
浪声したような
それは
スピーカー 2
どうなるんでしょうね
自分の意識みたいなのを許さないと
スピーカー 1
あんまりだからそういう
詩小説的なものは
基本書かないですよね
スピーカー 2
でもある意味
残された領域だし
同じ
私が読むんだったら
ちょっと違うことしてほしいから
そういうのが面白いかな
スピーカー 1
そうですね
でも
スピーカー 2
77歳でしたっけ
スピーカー 1
3とか
それぐらいじゃないですか
村上春樹の創作エッセイについて
スピーカー 2
74
でもこういうやっぱ
1個書くと結構感覚も空きますしね
スピーカー 1
そうですね
今回6年ぶりやったし
スピーカー 2
だいたい3年とか
でも1984と岸山長殺しも
7年空いてますね
他も7年空いてるから
次が最後か
スピーカー 1
これが最後か
書けるとしたら厳しいですよね
ドストイフスキーが何歳とかでしたっけ
スピーカー 2
60
スピーカー 1
60になる前だったですよ
それぐらいか
59歳
結局でもそういう
意向みたいなのを
形でやりたいのかな
スピーカー 2
どうなんでしょうね
スピーカー 1
あってできるもん
最後まで小説家でいるみたいな
村上春樹の創作活動に関する話題
スピーカー 2
そうだね
生涯現役みたいなのがいいんじゃないですかね
スピーカー 1
今日あれなんですね
ラジオなんですよね
村上PBOが
スピーカー 2
発表後の初めての
スピーカー 1
なるほど
スピーカー 2
あれスポットファイで聞けないですよね
スピーカー 1
聞けないです
ラジコ行ったら聞けるかな
作品の話は多分しないと思うんですけど
あんまりしたことないんで
ライブ中継
ライブじゃないよ
どっかで
ラジオの
公開集合
スピーカー 2
みたいなやつだったと思う
今日ですか
懐かしの
アトランティックソウル
スピーカー 1
ゲストで出てる
小説話は基本しないですから
スピーカー 2
なさそうですね
スピーカー 1
ちょっと歯切れの悪い感じになりましたけど
こんなもんですかね
スピーカー 2
まあまあ
そんなもんかな
特に
なかなか難しいですね評価が
スピーカー 1
評価
スピーカー 2
そうですね
初めて発売してすぐ読む
体験ができたから
スピーカー 1
それは良かったですね
こんなに
あんまり注目されてない感じが
スピーカー 2
出るとは思わなかったですね
スピーカー 1
寂しいですね
国評がこんなにあるとは
スピーカー 2
っていうのは
国評されて
なんぼみたいなとこあるんじゃないですか
やっぱり評判の
人気作家だし
絶賛されるよりかはどっちかというと
最初は国評する人のほうが多いんじゃないかな
スピーカー 1
宇野恒博は
コミットメントは辞めたのか
デタッチメントからコミットメントに
変わるみたいなことを
90年代に言ってて
もう完全にコミットメントは辞めてるみたいなことが
スピーカー 2
国評でした