片岡龍也さんの自己紹介とウェット路面の攻略方法の重要性
きくタイヤ タイヤにまつわるエトセトラ
こんにちは、桂田智也です。
この番組は、車の走りを支えるタイヤの秘密について、ヨコハマタイヤの提供でお送りいたします。
本日は、都内のスタジオにてゲストをお呼びして収録しております。
本日のテーマは、ウェット路面の攻略方法です。
雨の日は視界が悪く、路面が滑りやすくなっています。
そのため、雨の日の運転が苦手という方は少なくありません。
そこで今回は、雨の日に安全に走行するための、濡れた路面の攻略方法についてお話を伺っていきたいと思います。
今回のゲストは、レーシングドライバーの片岡龍也さんです。よろしくお願いいたします。
はい、片岡です。よろしくお願いします。
はい、片岡さん。きくタイヤ、初登場。
ん?
きくタイヤ。この番組、きくタイヤという番組です。
そういうことなんですね。はい。
そうなんですよ。初登場ですけれども。
はい。
いかがですか?
そうですね。初登場なだけに何も分かりませんね。
普段はでもね、トークステージなんかでお話をね、いろいろとされてますけれども。
こういうラジオ収録みたいな形ってよくされてるんですか?
いや、そんなにないですね。
なんで、普段トークショーが多いので、お客様の反応を見ながらトークをするのは得意ですけれども、
この今、見えない相手に向かって喋るのはあまり得意じゃないですね。
通常のサーキットのステージですと、当然ファンの方がたくさんいらっしゃいますけど、
今回のリスナーさんはひょっとしたら片岡さんのこと知らない方もいらっしゃると思いますので、
改めてとなりますが、片岡さんの自己紹介をお願いいたします。
はい。私はスーパーGT300クラスにグッズマイル&チーム右京からですね、
MSSMGに横浜タイを装着して参戦しておりますレーシングドライバーです。
はい、ということですね。
ご存知の方は当然いらっしゃると思うので補足ですけれども、最近は監督業とかね。
そうですね、一応今はレーシングドライバーがメインだと思っていますが、
それに付随してトヨタのヤングドライバーの育成プログラムの、
昨年までは主任講師だったんですが、今年からは校長。
校長?
先生にグレードアップしまして、より責任も増していますし、
そういった中で見に行くレースも、今はスーパーフォーミュラ、スーパーフォーミュラナイツ等ですね、
ほとんど国内のレース全般に乗ることであったり、コーチすることであったりで関わっているので、
結構レースのことには詳しいですね。
それはそうでしょうよ。
でもね、最近は今シーズンから、校長も初めてチームを持ってね、
女性ドライバーを使ってさらにモータースポーツを皆さんに知っていただこうという活動もしていますけれども、
マルチすぎません?
とりあえず時間に許す限りやれることを全部やってみたいという思いと、
やはりおかげさまで仕事もたくさんありますから、
言うならば仕事じゃないというか、
今までお世話になってきている分、還元じゃないんですけど、
そういった自分の今使えるものも使って、
少しでも環境を良くすることで、
自分的にこの世界が好きですし、ずっと生きていくためにも、
やはりこの業界自体の活性化をしていないと衰退しちゃまずいので、
なので今自分ができることはやって、少しでも貢献できればいいなという感じで、
もうマルチすぎる幅で。
ドライバー、監督、草の根活動、すべてですからね。
そうですね。最近ではトヨタ自動車から車両開発のお仕事も頂いたりして、
またこれで新しい知識を身につけたりしながら、
どんどん自分の知識と経験を増やすことで、
後輩の指導にも役に立つので、
とにかく今は自分が経験を積めるだけ積んでいるところでもあります。
さあ、そんな片岡さんにですね、今回お聞きしたいのはズバリ濡れた路面の攻略ということですけど、
濡れた路面は得意なんですか?
濡れた路面は得意は得意な方ですね。
他のドライバーに比べたら雨が降ると。
雨が降ると、場合によりますけどね、
ドライのレースの方がもちろん希望する時もありますし、
若干ドライのレースでライバルがちょっと手強いなという時には、
ウエットになることによってまたその戦力数が変わったりですね。
あと雨の方がそのドライバーのやることが増えるというかですね。
やはり雨が降れば路面濡れるんですよ。
濡れれば滑るんですけど、ところがこのサーキットの中、
滑る場所と滑らない場所。
滑る場所と滑らない場所があるんですね。
そうなんです。だから一周の中にいろんな舗装が混ざっていたり、
その舗装にも、普段みんなが走行して、
タイヤのラバーが詰まっているところ、詰まっていないところ、
そういったところがあるので、
これを雨量によってまたいい場所が変わるので、
瞬時に見分けながら、いかに自分が他者に対して優位に立てるかというところが、
結構ドライバーのやるべき仕事なので。
濡れた路面での走行における舗装やレコードラインの影響
僕も一回聞いたことがありますけど、
例えばいろんなサーキットで晴れてる日にいわゆるレコードラインと言われる、
一番速く走れるラインっていうのは、
皆さんが走るからタイヤのゴムが詰まっているんですよね。
そうです。
だからすごく雨が降ったりすると、そこに油が沸き出てきて滑りやすくなる。
だからレコードラインをちょっと外すと、逆にグリップ力が上がるところがある。
そうなんです。だからそのコーナーに入るのは、
本来一番外から入る方がワイドにアプローチできるんですけど、
ちょっと苦しいラインでも逆にグリップする方が速いとかですね。
遠回りしてでもそっちの方が速いとかあるので、
やはり経験を積んでいる選手であればあるほど、
日本全国のサーキットのその場所を知ってますから。
若手はなかなかそれは分かりづらい。
そうですね。若手はそういう意味では、
そういう経験のあるドライバーの後ろについて初めて知ることになるので、
最後まで気づかない選手もいますけど。
そうですね。そういうところは経験がものを言うんですね。
ちなみにサーキットなんかでもコースを回収したりするじゃないですか。
富士スピードウェイも最近コカ・コーラコーナー回収されたり、
路面が全部きれいになっちゃったりすると、またそのラインが変わってくるんですか?
圧倒的に新しい舗装はグリップするケースの方が多いので、
例えばこの間の富士スピードウェイの舗装回収も、
あそこの区間だけグリップが高いんですよ。
やっぱり高いんですね。
なので、例えば雨降って走っていくと、
Aコーナーから100Rの入り口、手前まではグリップしますと。
ステアリング切り始めたところで途中で舗装が変わるんですよ。
その瞬間グリップのレベルが本当に15%とか落ちるイメージなので、
そうすると急にその速度からで突入するとラインが膨らんでしまったり。
なるほど。止めることができずにね。
なので結構切り替わりポイントであったり、
舗装を張り替えた直後なんかは、
自分たちはまた新しい道探しが始まりますね。
そうですね。
濡れた路面での走行における視界や車輛準備の重要性
本当に雨が降って車の運転に与える影響っていうと、
今片岡さんがおっしゃられたグリップ力が減るってあるじゃないですか。
あともう一つは水しぶきや自分の目の前で動くワイパー、
こういう影響もかなり大きかったりしますか?
やはりウェットになって一番は視界不良ですよね。
なので少しでもクリアな視界を確保してあげることは、
すごく雨を安全に速く走る。
一般のでは速く走る必要ないですけど、
やはり情報が早ければ早いほど対応ができますから、
レーシングカーももちろん雨のレースは撥水加工を
フロントウィンドウ、サイドウィンドウにしますし、
室内の方は曇り止め。
とにかくなるべく視界がクリアになるようにしていますから、
街乗りでも、これは雨に限らず晴れもですけど、
とにかくウィンドウはいつも綺麗じゃないと嫌ですね。
チームに雨はこういうのやってくれってオーダーしたりするんですか?
レーシングチームはキャリアが長いので、
みんな雨の日にも施すことは知っているんですが、
とにかくウィンドウの内側は綺麗に磨く。
そこはまず絶対ですね。
曇り止めの前にまずは綺麗なことが曇らない要因の
すごい大事なポイントなので、
まずはしっかり綺麗にしてもらって、さらに曇り止め。
外の発生に関しては走り出すとどうしてもオイルとかが付くので、
すぐ効果なくなっちゃうんですね。
なのでもちろんワイパーの水の綺麗もそうですし、
あとは極力曇らないことがすごい大事なので、
室内を濡らさないと欲しいんですよ。
なるほど。それは大事ですね。
だから乗り込む際に僕らも極力濡れたものを持ち込まないようにするために、
靴もできるだけ拭いて乗りますし、
靴の裏をちゃんと。
あとなるべく自分のレーシングスーツ等が濡れない状態をキープしてもらいたいですね。
そうなんですね。
ちなみに今の片岡さんが乗られているAMG GT3は、
エアコンは?
あれはエアコンレスですね。
レスなの?
エアコン付きもオーダーできるんですけど、
オーダーできるんですね。
我々の部分はレスでオーダーしていて、
車種によってエアコンの機器よりはクールスーツを積んだ方が効果が高いとなると、
エアコンのシステム分の重さがどうしても重量を増すので、
エアコンレスを頼んでクールスーツを積むというような形で、
我々はエアコンがついていませんから、室内が曇りやすいですよね。
そうですね。
エアコン付きの車両だったり、
以前乗っていたZ4なんかだと熱線が入っていたりですね。
ああ、はいはいはい。
やはり曇り対策は各メーカーしていたりしますね。
今のも熱線が入ったりしてるんですか?
今の入ってないんですけど、
ただブロワーで風が結構強く室内で空気を回すので、
空気の循環は効率がいい車両なので、
曇りにくい方だと思いますけど。
じゃあ片子さん、辛いもの大好きだから、
辛いもの食べてレースに出れないですね。
汗かいちゃいますからね。
走ってる時はどの道汗かいてるから大丈夫ですね。
やっぱり結構汗かくんですね。
特に室内の温度は日が出てたりすればですね、
やっぱり50度近く上がりますし、
曇っていて雨のレースであれば多分、
室内の温度が40度付近だとは思いますけど、
ただやはり湿度が高いので、
人間の不快感っていうかですね、
感じる熱さっていうのは、
意外と湿度の方が効くんですよね。
雨のレースでの大失敗談
そうなんですね。
じゃあもうカラッとしてる方が楽?
すごい気温が高くて日が強くて、
もうカラッとしてる時の方が楽ですね。
そうなんですね。
では例えばサーキットっていうところで、
雨が降りました。
佐藤さんはどういう調整をするんですか?
速く走るために。
もちろん手持ちで新品持ってってればね、
溝が深ければ深いほど。
溝が深いければ深いほどいいんですね?
やっぱ排水性能は溝の深さに影響されますから、
新しい方がもちろん溝も深いですし、
あとやはりゴムは、
新品の時っていうのは表面がテカテカで、
ずっと言うならばゴムの大事な場所が空気に触れてない、
保存されてる状態ですから、
その一皮剥けたところからタイヤの劣化がスタートしますから、
一番良い状態が良いわけですよね。
ただやはりどうしても半年使ってるタイヤと1年使ってるタイヤとってなると、
空気に触れてる時間も違いますし、
どうしてもゴムの効果が進むので、
ゴムは柔らかいほどやっぱ安全ですし、
普段の街乗りの速度域ではその差はほぼ出ないと思いますけど、
本当に緊急停止の時の何十センチ、1メートル変わるかどうかだと思いますけど、
サーキットっていうのはタイムを測るので、
そういう差が1周で1秒の差になりますから、
そういったことは気にしますね。
なるほど。タイヤの溝ですよね。
あとは空気圧とかは?
空気圧もだいたいタイヤが晴れも雨も基準を、
例えば230で使いましょう。2.3キロですね。
にしようと思っていたら、晴れの日であればね、
走った時に熱で空気が膨張しますから、
その分低く設定していますけど、
逆にそこに雨が降ってきたらですね、
空気がそこまで熱が上がらないので、
先にその部分に合わせて、
要は走り出しの空気圧を上げたり、
それでもまだ足りない時には、
通常にタイヤのプレッシャーを上げていくことで、
グリップを稼ぎにいきますね。
なるほど。逆にこのドライの時は、
ドライの時はやっぱりタイヤの溝は重要?
もちろんそうですね。
ただ、溝というよりはゴムのやっぱり新鮮さですかね、
速さという意味では。
じゃあもうやっぱり野菜と一緒で。
野菜が正しいかどうかわかりませんよ。
でもフレッシュな方が?
やはりそのグリップは発揮しますね。
逆に言うとその溝というのは、
どちらかというと排水性のためにあるものなので、
その究極のグリップを求めるとスリックタイヤになるわけですから、
なのでドライに関しては溝はない方が本当はいいんですけど、
でも減って溝がないのは、
ゴムがないのでやっぱりダメで、
本当はその新品のまま溝がない方が、
もしかしたらサーキットを走るだけなので、
速いかもしれませんけど、
例えばゴムの新鮮さというかですね、が大事ですね。
そこはやっぱり重要なんですね。
一般道だったりサーキットだったり、
片岡さん、失敗することも僕あると思うんですよ。
いくらプロのレーシングドライバーとはいえ、
僕ね、聞いてみたいんですけど、
雨のレースでの記憶に残る大失敗談とかなんか、
あったりしますか?
雨のレースですか。
そうですね、最近で一番新しい大きな失敗は、
スパー24時間っていう、
ベルギーの方でやるレースなんですけどね、
その日は雨が降っている中を、
ただ全長が長いので、
雨降ってないところもあるんですよ。
なのでスリックタイヤでレースを進めていて、
なるほど、全長長いからエリアが広いので、
雨を降ってるところもあれば晴れてるところもあるんですね。
すぐ止んだりするので、
とにかく我慢できるだけスリックタイヤを出せるっていう、
ただやはり水が多いと、
水のないタイヤではリスクも高く、
ただその日はどんどん雨が止んできたので、
どんどんどんどんスピードを上げていっていたんですけど、
また再度雨が強くなった時に、
それに僕は気づくのが遅れて、
いわゆる濡れてる路面に対しては高い車速で、
コーナーに飛び込んでいったことで、
バランバランの全損っていう、
大きな失敗をしましたね。
あれ、それって何ですか?
クラウドファンディングで皆さんから、
その翌日に車用意されませんでしたっけ?
あれはもうレースの時だったので、
あのスパの挑戦はたくさん車が潰れていて、
それだけじゃないんですね。
翌日に来た時のやつは僕じゃない人が潰してますけど、
でもその時は雨が並みで、
やはり濡れてるか濡れてないかによって、
路面のグリップが違いますので、
特にサーキットって限界の速度を常に攻めているので、
いわゆる見積もりというか、
予想が外れると取り返しがつかないというかですね。
といってそこを安全に行きすぎれば、
速くは走れないですし、
そのせめぎ合いというか、
そこはギリギリでできる人が、
やはり優勝できるトップドライバーかなと思います。
そうなんですね。
新パターンのウェットタイヤ
今シーズンのスーパーGTは、
レインタイヤが色々と顔が変わって面白いじゃないですか。
横浜タイヤもね。
今まではレーシングウェットと呼ばれるような形で、
すごく昔から、
なんとなくレーシングカーのウェットタイヤって、
こういう感じだよねっていうパターンなんですよ。
わかりますね。
本当にキャラメルいっぱい並べたみたいなのがありましたね。
いわゆる我々というか一般の方が、
普段見るタイヤの溝っていうのは、
ラジアルの一般車用の溝。
これとはかなり異なるデザイン、パターンだったんですが、
今年から052にかなり似たパターンのウェットタイヤになりまして、
そういう意味で言うと今までは、
一般ラジアルとレーシングラジアルっていうのは、
すごく違うものというイメージだったのが、
非常に同じ流れの中にいるような気がして。
なるほど。
なので、これは逆に一般の車での方のタイヤテストで、
やっぱりしっかりテストして作られたデザインなので、
それがレーシングカーのウェットタイヤにも採用しても問題なく走れるというかですね。
ただ、今回の新パターンはどちらかというと、
雨量の多いところよりも雨量の少なくなってくるところ。
ここで最大限のパフォーマンスを発揮できる狙いであり、
流行りレースの方が結構大雨が降ると、
実際結構いろんなアクシデントが起きて、
レースが中止になってしまうことが多いんですよ。
なので、いくらそこにすごい精度のタイヤを作っても、
レースが続行されないと意味もないですし、
あとは非常にレースを組み立てる上で、
乾いてきていつスリックタイヤに変えられるか、
ここまでをどれだけ繋げられるかっていうのはすごい大事になるケースが多くて、
そういう意味では今シーズンから投入された新パターンのウェットはですね、
そこをかなり補えるタイヤになっていて、
それはテストでも確認ができているので、
あとは実際にそういうシチュエーションが来ると楽しみだなと思います。
今のところこの放送が収録をしている段階では、
開幕戦岡山が晴れでしたけど、雨がまだね。
この後は梅雨時期はレースはないですけど、
1年通すと必ず数回は雨の絡むレースがありますから、
そういったところで力を発揮できるのではと思っております。
そうですね。
でも本当にスーパーGTってタイヤって非常に重要だから、
見てるファンの方もタイヤメーカーでこのレースはここが強いとかね、
いろんな予測を立てますけど、
ちょっと今シーズンの横浜タイヤ非常に注目もされてますので、
やっぱり横浜のエースとしては頑張ってもらいたいですけどね。
そうですね。
予選方式の変更
スーパーGTって非常にマテリアルの種類が多くてですね、
タイヤに限らず車両もAIAという企画のものもあればJAFの企画のものもあり、
すごく詳しいファンの方ではないと若干分かりづらいところがあるんですけども、
ただ我々はそのFIA企画の車両を使いながら横浜タイヤの代表として、
とにかくいい結果を出すためにですね、頑張っています。
今年から予選の方式がルールが変わったりですね、
またそういったものにいろいろと対応していかなきゃいけない部分もあるんですが、
年々きちっと積み上げてきたデータと基に、
自分たちとしてはすごくパフォーマンスが確実に進化しているのは感じているので、
とはいえライバルもですね、同じように進化してきますから、
その中で自分たちにチャンスが来た時に、しっかり結果を残していきたいなと思います。
片岡さんどうなんですか?今シーズンの予選方式は。どう思われてますか?ドライバーとして。
僕は予選っていうのは、ドライバーとしては楽しみの一番車の性能を出せる瞬間。
ドライバーとして。
レースっていうのは燃料も120リッターくらい積んでですね、
40周ぐらい走ることを考えて走らなければいけないんですけど、
予選っていうのはガソリンも走れるだけのギリギリの軽い状態にして、
タイヤも新品から温めて温めて本当にピークのところを出し切る。
その車の持っている性能の一番いいところを感じられるのが予選なんですけれども、
今年は予選の2人のドライバーが一つのタイヤでやらなければいけないっていう。
ここが最大の僕の不満ポイントで。
不満ポイント。
やはり最初のドライバーは入隊履けますけど、その2番目のドライバーは入隊履けないですし、
今までの流れでいうと予選っていうのは最後の予選のアタックする時間が路面も一番良くなるし、空気も一番冷たくなってきて、
いわゆるコースレコードっていうものが出るのは最後のアタックなんですよ。
なのでその場が今はユーズドタイヤになってしまうので、どうしてもピークが過去のようには出せませんし、
あとは最初のドライバーももう一周本当はアタック行きたいけどちょっともう上がるかどうか分からないなら、
次のドライバーに残した方がいいのかなとか、
次のドライバーも本当はもう一周行きたくてもやっぱりスタートする時点のタイヤの距離を少しでも若くしたいので、
っていうような早く走りたいのにちょっとそういうことまで考えなければいけないというクラストレーションを感じますね。
それはドライバーとしてじゃないですか。
片岡さんの活動
でも片岡さんは逆にモータースポーツの楽しさを知ってもらうための活動もしてるから、
そういった観点でいくとファンの方はこの予選方式ってここ楽しいよってところはあります?
ここはね別れるとこだと思うんですね。
合算にすることによって今までは一人のドライバーしかフューチャーされないというか、
例えばその反対側のファンの人は下手するとそのドライバーが走らずに終わってしまったりですね。
2人でコンビ組んでますから、1人は見たい人が走らない場合があります。
Q1で落ちちゃったらQ2で走れなかったですからね。
そういう意味で言うと全員が予選をアタックできるので、
見てる方としてはいろんなドライバーの走りも見れるし、
あとはその合算にすることによってチーム力っていうものは前とは違う形で見えるかなと。
前はどっちかというとQ1というのはトスを上げて、Q2でアタッカーがいかにいいアタックを。
バレーボールに叩けるだけでしたけど。
今はやはりどっちもちゃんと打たなきゃいけないので。
だからそういう意味で言うと共にアタックができるドライバー2人が揃えているチームの方が強くなるっていう部分もありますから。
マニアックと言えばマニアックですけど、
今までの予選の結果と今年の予選の結果っていうのは絶対変化すると思うんですね。
この変化の理由っていうのはどういうことですかっていうことを意識すると結構面白いんじゃないかなと思います。
あと僕が聞きたかったのは片岡さんってどうやって横浜ゴムと出会ったんですか?
横浜ゴムと慣れそめはですね、
基本的にはまず自分が所属したチームが横浜ラブナーバンド紹介だったっていうレーシングプロジェクトバンドですね。
そこからなんですね。
そこからなんですね。
19号車。
19号車で300クラスにIS350ですね。
これで出た時に初めて横浜タイヤでレースをして。
その前にスポットではスーパー耐久で乗っているんですけど、フル参戦シリーズを戦うという意味ではバンドは初年度ですね。
そうなんですね。
どうですか横浜ゴムっていう会社は。
技術者の皆さんと話をされると思いますけど。
すごく大きな会社だと思うんですが、比較的現場はもっとアットホームというか距離感の近いという。
なので2人3脚でタイヤを作り上げていくような印象はありますね。
メーカーのエンジニアがこれがフーだから俺で走ってみたいな感じではなく、
結構ヒアリングしながら一回交換してどんどんタイヤを作り上げていくような印象だなというふうに。
でもやっぱりレースの世界から技術をフィードバックして皆様が普段履いている一般のタイヤって作られてるじゃないですか。
そういう意識を持って片岡さんもタイヤの開発さんも携わられてますもんね。
とにかく僕らはいいもの。
僕らは今早く走るため、そしていい結果を出すためにタイヤを作っていますから。
性能ももちろんですけどタイヤの安全性もすごく大事で。
例えばタイヤっていうのはどんどんどんどん突き詰めていくとどうしても脆さにもつながる部分もありますけど、
レースっていうのは最後まで走り切ったり、時には接触する中で、
またそこでタイヤが傷つけられても簡単に切れてしまうとレース完走できないですから、
そういう意味で言うと強さも必要ですし、
とにかく早く走るスピードの部分と強さの部分、こういったことは意識してますね。
今日はいろいろと片岡さんにお話を伺ってきましたけれども、
今回の放送は以上となります。片岡さん本日いかがでしたか?
そうですね。もっともっとタイヤのこと聞かれるのかなと思ったら、
結構普通のレースの話だなと思って。
もう今日はレースの話ですから。
今日はもう片岡達也さんをクローズアップする回ですから。
でもこういう機会に自分のことも知ってもらえれば嬉しいですし、
そこまでレースに興味ない方にはね、レースに興味を持っていただければと思うし、
こういうものがどんどんどんどん発信することで、
それも一つね、冒頭に言いましたけど、この業界を活性化していくというか、
いう意味でも役に立てればいいなと思いますし、
またぜひこういう機会があれば呼んでいただければなと思います。
将来の目標
そうですね。将来は何を目指してるんですか?
何でしょうね。
今いっぱいやってますけど。
まあいっぱいやってますけどね。
とにかくレーシングチームを持って乗るのはね、いずれ限界きますけど、
違う立場でレースはずっと続けていきたいなと思うので、チームオーナーが目標ですかね。
チームオーナーがね。
ぜひね、チームオーナー頑張っていただきたいと思いますので、
引き続きよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
さて今回はですね、レーシングドライバーの片岡達也さんにお越しいただき、
そしてさまざまなレースについてお話をいただきました。
片岡さんはね、本当に車好きということでドリフトをされたり、
そして自身もGRカラーを所有されたりと、
さらにはね、スーパーGT国内最高峰のレースにも参戦されてますので、
今後ともですね、レース活動だけではなくて、
さまざまなモータースポーツ活動に注目をしていきたいなと思います。
さて次回もですね、レーシングドライバーの片岡達也さんにもう一度お越しいただきます。
そしてタイヤ販売店スタッフさんにもお越しいただき、
自家用車タイヤの選択をテーマにお話をさせていただきます。
どうぞお楽しみに。
さてこの番組では皆様からの感想や質問を大募集しております。
番組詳細欄にありますリンクよりお気軽にご投稿ください。
それでは次回のエピソードでお会いしましょう。
お相手は、風又智也でした。
さよなら。