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続いてのご質問はですね、脳のことをもっと知りたい、あやこさんからのご質問です。
脳に詳しい先生に香りと脳の関係について質問です。
好きなアロマオイルやオコータクとリラックスしたりパフォーマンスが上がったりするような気がするのですが、実際に脳と香りは関係するのでしょうか?
というご質問をいただいています。ご質問ありがとうございます。
ズバリ、バンバン!
関係…あ、すげえなや。
大げさ。みんな知ってる。
匂いの脳というのはですね、旧脳といいまして、これも以前にもですね、このyoutubeで解説したことがあると思うんですけども、
人間の脳っていうのがどういう風に発展してきたのか、発達してきたのかっていうのをですね、語ったことがあるんですけども、
実はですね、この思考を司る大脳必須っていうですね、一番新しい脳からすると、匂いを司る脳、旧脳というのは最も古い脳の一つなんですよね。
これどっち?こっち?こっち?こっちかな?
最も古いやつですね。あの一番古い脳。
古いってどういうことやねんというと、要するに動物の進化論的にはですね、脳の形っていうのは、
シンプルな魚類の脳から徐々に徐々に脳が進化してきたものみたいになりましたよ、みたいに言われてるんですけども、
その旧脳という一番深い部分にある脳っていうのはですね、なんとですね、もちろんお魚にも持ってるんですけども、もっと原始的な生物にも備わっている部分なんですね。
通常その脳からいろんな脳神経ってのが出てるんですけども、旧脳っていうのはですね、脳みその下側からピョッと出てるんですけど、
鼻の奥の上のところにですね、ピシッと出ててですね、そこからプスッと出てるんですね。
ここで匂いを感じしてるんですよ。
なので脳と匂いの関係って非常に密接な関係がありまして、脳の話をしだすと先生の話は長くなりがちですけども、
今日は一つじゃあちょっと面白い話をしておきますと、
この旧脳っていうのはですね、例えば皆さん、
金木犀の香りがしたらさ、なんとなく秋冬の感じがするみたいな、なんか寒空の空を思い出すみたいな、なんかない?思い出の。
例えばこの匂いを嗅いだら、特定の何かの情景が思い浮かぶみたいなのないですか。
この旧脳、この嗅覚っていうのはですね、匂いの情動感覚、感性の部分がすごく密接に関わっているのと、
あとは記憶を司るですね、即答用会話に非常に近い分にあるんです。
この匂いっていうのが、もともとですね、
世の中に生まれてくるまでに出会う可能性のある匂いの種類っていうのを、
赤ちゃんの段階で備えてないといけない、極めて難しい可能性を秘めてるんです。
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例えば、酸っぱい匂いはこれですとか、臭い匂いはこれですとか、お花の匂いはこれですとかって言って、匂いの脳側にレセプターがたくさんあるわけではなくて、
組み合わせで認識してるんですよ。
だから、まだ遺伝子の段階でこのタンパク質を作るっていう時に、
どんな匂いに出会うかわからないけども、すべての匂いに対応できるような神経をレセプターを準備させていくっていう意味で、
すごく様々な可能性に備えた構造物として、旧脳っていうのが発達してきたんですよ。
なので、匂いに関する分析で非常に難しくて、現在でも、
例えば匂いのチェックをするっていうのは、プロフェッショナルは人がやってるんですね。
機械での測定というのは非常に難しいんです。
レセプターが単純に1個、2個、3個、4個とかいう話じゃなくて、
原理的にいろんなレセプター、何千種類あったかのレセプターを組み合わせて作るので、
無限に近いぐらいの数字の匂いを人間って識別できるから、
それぐらい高度な識別能っていうのを持ってるんですね。
この匂いっていうのにも、もともとじゃあなんでその匂いが必要だったのかというと、
当然その匂いを感知することによって、生物の生存競争で有利に働くため、
例えば匂いがするってこっちだよとか、
例えばこういう匂いがする人のことを好きになった方が生き残りやすくなるんだよとか、
こういう匂いを感じたときは、急いでその場から立ち去ったほうがいいんだよ、
この危険に関することと自分を増やすってことで、
いわゆる自然選択説、性選択説っていうダーウィニズムが根下をなす部分で、
この危険察知、利益を探すという察知力に関わってきたんです。
なのでその非常に古い古代の生物から使っている旧能だからこそですね、
実は今も私たちは思いっきり影響を受けている。
なのでそれをうまく利用しているのがアロマセラピーであったりとかお香ですよね。
なんとなくお細かなお寺に行ってですね、お線香の香りをかくと、
お細かな感じがして心がリッとしますとか、
座禅を組んで瞑想をするとかっていう時にもそういう匂いが関係したりするわけですね。
なので身近なところで行きますと、皆さんが好きな匂いというのを探してですね、
ストレスがかかっている時とかリラックスしたい時に、
この匂いを嗅げば私はリラックスするようにしとくよ、みたいなですね、
自分のプログラミングっていうのをしておくとですね、
疲れた時にはこれをする、こうなればこうする、
考えなくてもこういう風にしますというルーティンをつきめいておくと、
ストレスがかかった時にこれを匂うだけで、
実際にはまだ疲れが取れてなくても、
疲れを取るっていうスイッチをオフにしてあげたらいいな、
みたいな風な暗示をかけるというのはありますね。
なので嗅覚、匂いの部分と体のパフォーマンスというのはもちろん関係しています。
だからスポーツ選手なんかでも中にはテンションを上げている時に、
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こういう香りを匂った方がテンションが上がっていくよというのがあれば、
匂いを例えばアロマセラピーとして使っていることもあります。
皆さんいろいろありますよね。
よく入場曲を聴いているとテンションが上がってきますよとか、
この匂いを嗅いだら、クッと動く、クッと鳴りますよとか。
あると思います。
なので自分の好きな匂いを探しておいて、
それを何かリラックスするという行為をリンク付けていくというのは一つ、
自分を助ける方法にはありますからね。
使ってみてください。
いい質問でしたね。
脳は無限に、脳の中って前も言ったから、
星空の数よりも脳のネットワークっていうのは多いんです。
1センチ多くありますから。
そんな宇宙みたいなものを皆さん一人一人の脳みそに持ってますから、
ぜひ脳のことをしっかり勉強してみてください。
脳のこと勉強してくださいの番組だったけど、
私が好きな感じです。
以上です。
じゃあね。
See you.
さようなら。