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心理師わたるんの働くをカウンセリングするチャンネルです。今回の予約、「防衛規制」という言葉、どこかで見たこと、聞いたことあるかと思うんですが、覚えてますか?
今回はその防衛規制の一部と働くストレスとを絡めてお伝えします。皆さん、1週間お疲れ様でした。
公認心理師・臨床心理師のわたるんと申します。このチャンネルでは、皆さんの週末のお時間を少ーしだけ、
だいたい長めのJ-POPバラード1曲分くらいいただいて、就職や復職など働くのサポートをしてきたカウンセラーが、主に社会人の方々に役立つようなカウンセリングの豆知識諸々を簡単にお伝えしていきます。
皆さんのお仕事や対人関係など、いつもの生活を少しでも楽にしたり、カウンセリングをより身近に感じていただいたり、緩めな時間を一緒に過ごしたりできたら嬉しいなと思います。よろしくお願いします。
ちょっと声、かすれてしまいましたが、面白いのでそのまま行きます。
今回は、防衛規制って覚えてる?ということで、あのー、防衛規制という言葉、保健体育だったか倫理だったかよく覚えてないんですけれども、
学校の教科書でも載ってたと思うんですね。 あの、酸っぱいぶどうとか、ストレスを絵とかスポーツとかに打ち込んでどうこう、とか、今回はその防衛規制の一部と働くストレスと絡めてお伝えしていきます。
防衛規制って何なのかを簡単におさらいすると、自分が感じた葛藤や心の痛みから自分を守ろうとする、心の防衛反応のことを防衛規制と言います。
自分が感じたストレスが自分の心のキャパシティを超えてしまうから、それを弱めたりシャットアウトしたりするような反応ですね。
例えば、さっきの取ろうとしたけど取れなかった葡萄を、あれは酸っぱい葡萄だからと言い訳をつけるのは合理化と言ったり、自分が感じている葛藤をスポーツとか芸術とか社会的に良しとされるものへのエネルギーに変えることを消化と言ったりします。
思い出してきましたでしょうか? そして前回の第35回、感情って何のためにあるの?で、ちらっと感情は決して見ないようにすることが正解ではありませんとお伝えしたんですが、この感情を見ないようにする、もしくは我慢するというのは防衛規制で言うと否認または抑圧と言われます。
これが何で心理的にあんまり良くないかっていうのを残りの時間で少し解説しますね。 とはいえ皆さん解説せずとも過度な我慢は体に良くないということで、感情を見ないようにしたり我慢することはやりすぎると良くないというのは直感的にわかる部分もあるんじゃないでしょうか。
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そうなんです。まあ生きていれば我慢は必要なんですが、やっぱり抑え込みすぎると心も不調になるわけですね。
抑圧・否認を重ねまくるとどうなるかというと、これは僕の所感も入ってるんですが、自分が感じたことを我慢し続けていると、自分がその時にどう感じたかどう思ったかをキャッチするアンテナが少しずつ弱くなっていきます。
アンテナが弱くなっていくと、今自分がどれだけストレスを感じているか、どれだけしんどいかがわからなくなります。
そして心のしんどさがわからないまましんどくなると、体の不調に出ます。 体の不調に出て初めて自分の不調に気づく。でもこれが心の不調だと気づかないことが多くて、精神科とか診療内科にかかる前に他の科に受診して診断が遅れちゃうっていうケースがかなりあります。
ちなみに心の不調が体の不調として現れることを、神体化と言います。 皆さん今の話を聞いてどう思いましたでしょうか。
いろいろ我慢してるなぁという方、もう少しこのエピソードを聞いてみてください。 まず自分がどう感じているか、自分がどう思ったかについて、思いを巡らす限りは自由です。
こう思ってはいけないとか、こんな風に思う自分はダメだとか、自分が感じたことを否定したい時もあるかもしれませんが、それはそれとしてこんな風に感じてるんだなぁと時折認めてあげることも有効です。
それでたまには自分の心の声を聞いてあげて、自分のしたいことをわがままにやってあげてもいいかもしれませんね。
皆さん今回はいかがでしたでしょうか。 自分の考えていること、感じていることを認めてあげるのが大切というのがまとめになるかと思うんですが、前半の防衛規制についてもわだわだ種類やパターンがあるかと思いますので、また折りを見てお話ししようと思います。
では今回はここまで。おやすみなさい。 ご視聴ありがとうございました。