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心理師わたるんの働くをカウンセリングするチャンネル。 今回は、職場の心理的安全性という言葉について解説していきます。
みなさん、今週も1週間お疲れ様でした。 公務員心理師・臨床心理師のわたるんと申します。
このチャンネルでは、あなたの週末のお時間を少しだけいただいて、就職や復職など働くのサポートをしてきたカウンセラが、
主に社会人の方々に役立つようなカウンセリングの豆知識や、心理師のあれこれを簡単にお伝えしています。
さて、いきなりですが、あなたが今いる職場は働きやすいですか? そう聞かれて迷わずに、「はい!」と答えられる方は、そんなに多くないんじゃないかなと思います。
ちなみに僕もですね、今いるところが働きやすいかというと、 全くノータイムで、「はい!」とは言えないのが正直なところですね。
なんというか、周囲の仲良しな雰囲気を楽すために、あまり変なことは言えないというか、 はみ出しちゃいけないという妙なプレッシャーを感じることがあるんですよね。
僕はもともと右に習いがちょっと苦手なので、微妙にやりづらいんです。 働きやすさというと、今僕が話したこと以外にも残業の少なさとか、
有給の取りやすさとか、いろんな切り口がありますが、僕が感じているこの感じっていうのも結構大事な要素だそうで、
これは心理的安全性という言葉で説明できるようです。 この言葉、僕は最近よく目にするようになって気になっていた言葉だったんですが、
実は1999年には生まれている心理学用語のようですね。 いや知らなかったです。ちょっとこれ解説していきますね。
この心理的安全性、ちょっと調べてみたところ、 1999年にエイミー・エドモンドソンという方が提唱した概念だそうです。
また、Googleが2012年から2015年に行ったプロジェクトの研究成果として、 チームの生産性の向上には心理的安全性が大事であるという結論を出したことで、
より注目されるようになったという経緯があるようです。 それでこのチームの心理的安全性が保たれているというのはどういう状態かというと、
チーム内の対人関係でリスクのあること、例えばみんなと違った意見を出すことや、 間違いの指摘、ミスの報告などをしても忘れられたり屈辱を与えられたりしない、
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つまり心理的に安全であるということが共有されている状態を言うんだそうです。 これって結構大事なところですよね。
なんか自分にとって恥ずかしいミスを明るみに出しても大丈夫だという気持ち、 もしくは最近の僕の投稿したエピソードと絡めると、言いたいことを言っても大丈夫、
言いたいことを言えないポイズンなチームではないという気持ちや、 ちょっとしたことならテヘッと受け入れてくれるだろうという気持ちですかね。
この気持ちを共有できていれば、例えばチームメンバーのミスは早い段階で発見できて処理ができたり、
いろんな意見が出るのでいろんな視点を踏まえたしっかりしたアイデアや発想が生まれそうですし、 一人一人が自分の言いたいことを発信できるので満足度も高そうだし、
それがまたお互いの勉強になったりするかもしれないし、なんかいいことばかりが想像できますね。 一方でこの気持ちが共有できてないと逆のことが起こりそうですね。
心理的安全性が保たれていないと、まあひどいところは雰囲気がめっちゃピリピリしてそうですよね。 お互いがお互いのミスを非難する文化があったりとか、
ミスを公にできないから隠蔽しようとする動きがあったりとかでしょうか。 ちょっと怖いですね。
もしくはチームの仲良し感を保つことがチームのパフォーマンスの発揮よりも優先されてしまって、 自分の言いたいことがのびのびと言えないというケースもありそうですね。
むしろ個人的にはそういう雰囲気のチームの方が多いんじゃないかなぁと思ってますし、 こっちの方が厄介かなぁとも思ってます。
なんかそういうチームで自分の言いたいことを言うと、表だって排除はされないんだけれども、 微妙に会話に入りにくくなったり、実は何人かをのけ物にして飲み会が開かれてたりとかするんですよね。
あのいや、僕も排除される側と受け入れられている側、どちらの立場も経験したことがあるので、
なんかその時の釈然としない気持ちというか、 あの牛乳を拭き取ってそのままにした雑巾が干されている空間にいるようなドヨーンとした感じというか、
そういうのを今リアルに感じながらお話ししてます。 じゃあこの心理的安全性を担保するためにどうすればいいかなって考えた時に、
一つ僕が実践していることがあって、それは僕がそろそろ中堅というか後輩のいる立場になってきているので、
自分がうまくいっていないと思っているカウンセリングケースを勉強会で発表するとかして、 積極的に自分の弱いところを出していこうと意識してます。
そうするとどうなるかというと、実は同じことで困っていたんですよって言ってくれる人が出てきたり、
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できないことを指摘されることがある一方で、自分の見落としているできていた部分をコメントもらったりすることもあるんですよね。
この心理的安全性っていうのは、実際に安全性がないという状態と、 安全性がないってその人が主観的に感じている状態の2パターンがあると思ってて、
この自分の弱みを出すっていうのは、 心理的安全性が実際どんなものかを主観で終わらせずに確かめる手段にもなっているし、
チーム全体が仕事のことに意識を向けて仲良しグループに終始しないようにもなっているし、 他の人がコメントをするハードルも下がっているしで、
我ながら良い仕事をしているなぁと感じているところです。 ちょっと余談なんですが、こんな風に良い仕事をしているなぁってえつに浸ってたらですね、
ちょうど知り合いも同じことを目標にやっているっていうことを聞いて、 現実に直面しながらこの話を収録しているところです。
知り合いの話を聞いてなかったら、もうちょっと調子に乗った口調でお話ししていたかもしれませんね。
まあでもそしたらその時はコメントでうぜえって言っていただけるくらいの心理的安全性がこの番組にも備わってくれるといいなぁなんて妄想していたりもします。
さて話が逸れましたが、今回の話はいかがでしたでしょうか。 そして改めてあなたのチームの心理的安全性、保たれてますでしょうか。
ご自身の正直な実感をこの時間だけでも大切にしてください。 そしてもしよければそのご感想を投票やコメント、お便りでいただけたら嬉しいです。
では今回はここまで。おやすみなさい。ご視聴ありがとうございました。