2022-08-28 16:47

#64 ヒトは「いじめ」をやめられない

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▼参考著書です

https://www.amazon.co.jp/ヒトは「いじめ」をやめられない-小学館新書-中野-信子/dp/4098253089/ref=asc_df_4098253089/?tag=jpgo-22&linkCode=df0&hvadid=295653468619&hvpos=&hvnetw=g&hvrand=16954578238133620675&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=&hvdev=m&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=1009293&hvtargid=pla-525994339658&psc=1&th=1&psc=1
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こんにちは、採用の仕事をして13年、営業のマネージャーをしている ワーキングマザーのわかまろと申します。
今日はですね、ヒトはいじめをやめられないというテーマで、 ヒトがいじめをしてしまうメカニズムと、ヒトは本来いじめが好きな生き物、
そしてそこに対する私が思っていることをお話をさせていただきたいなというふうに思います。
このヒトはいじめをやめられないというのはですね、結構衝撃なタイトルなのですが、 これは中野信子さんというですね、農家学者の方が書かれた小学館新書から出ているですね、本のタイトルになります。
この本を読んで今日話そうと思った理由がですね、
あるインフルエンサーさんへの過剰とも思えるバッシングを見たからなんですよね。
どんな方だったかというと、YouTubeとかインスタで発信をされている方で、メイク、お化粧のやり方とかですね、
を動画であげてくれるっていう方でした。すごく内容もわかりやすいですし、 例えば眉毛の描き方とかベースの作り方とかですね、
女性だとわかると思うんですけども、 結構わかりやすくお話しされてて、すごく感じも良くて内容も面白くて、
私結構その方が好きで、YouTubeもたまに見てましたし、インスタもフォローをしてました。
ただ最近見かけないなぁと思って、ちょっとその方を検索してみてみたら、 なんかちょっと炎上っていうんですかね、炎上してしまって、
で、そこからぱったり、もう半年以上ですかね、活動されてない、 表舞台では活動されていないようです。
で、その方が炎上してしまったのがですね、 ちょっと私も全然読み取れなかったんですけど、
その方があげてた動画とかから見るには、例えば告知してたイベントというか放送ができなかったとか、
あと、なんかペットを、ワンちゃんを飼ってらっしゃったんですけど、
それをですね、実家に預けてると言ってたのに実は知人に預けてたとか、
なんかそんな感じの内容で、なんかすごい深刻な感じで謝罪をされていて、
それに対するコメントがすごい激しいんですよね、 もうなんか人としてありえないとか、
なんか犬を捨てたとか、なんかいろんなもうバリ雑言と問えれる、 誹謗中傷ですよね、本当に、っていうのが一斉にコメント欄にあって、
で、それに対してもいいなが結構ついていて、
で、中には、ちょっとこれはやりすぎだとか言いすぎだ、 そんなお化粧のメイクの専門家なのに、
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そんなプライベートのことで言われるなんて、 っていうコメントもあったんですけども、
ちょっと異常と思う、私の中ですごく異常だなと思われる叩きかれ方をしていて、
で、そこから半年以上、今活動されてないようです。
でもすごい胸が痛くなりました。
だって、ね、
そんなに、なんかこう、一つの仕事を、YouTuberという仕事を休むほど、
んー、なんか大したことではないというか、 なんか他人が言うようなことではないし、
まあ、なんならそのYouTubeもインスタも無料で楽しんでいるものなので、
なんかそんなに人としてなんちゃらとか、なんか言われるほどのことなのかなってすごく思って、
で、なんでこんなに人って叩くのが好きなんだろうかなーっていうのを思ってですね、
子供の人はいじめをやめられないっていう本を見つけて読みました。
で、いじめってどこの世界にもありますよね。
小学校とか中学校、高校、まあ学生時代にクラスにいじめってありましたでしょうか。
うちはあったんですよね。あって、で、私は結構傍観してしまうタイプだったので、
まあちょっと未だに、あのなんか助けてあげられたら良かったなぁと思ってるんですけども、
なんかどこの世界にも本当にちっちゃな子供でも、あのいじめっていうのあると思います。
で、この本に書かれてたのは、そのいじめが止まないっていうのは、いじめがやめられないほど楽しいものだからなんじゃないかっていうのが書いてありました。
で、近年ですね、そのいじめに対するその研究っていうのが色々されていて、
で、その中で分かってきたのが、そのまあ実はいじめ、社会的排除っていうのは、
人間という生物がですね、生存率を高めるために進化の過程で身につけた機能らしいんですよね。
なのでその機能を、あの未だに働かせている状態ということだそうです。
で、どういうことかというと、集団で生活をしていく中で、あの最も脅威になるっていうのが、
その集団の中でのそのフリーライダーと言われる存在だったそうなんですね。
で、すいません、具体的に言うと、まあ人っていうのは昔からこう農耕をしたりとか狩猟をしたりとか、
まあ人同士で協力し合って生きていきましたよね。
で、人は一人では生きていけないっていうのは、昔はその生命、生命が脅かされるその集団っていうのが崩れてしまうと生命が脅かされるぐらい、
まあその集団で生きていくってことがすごく大事だったし、集団で壊れるっていうのは本当に本能的に怖いものだそうです。
怖いものでした。
で、その社会主的集団にとってですね、その最も脅威になるっていうのは、フリーライダーの存在ですと。
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で、フリーライダーというのは何かというと、直訳するとただ乗りする人っていうことなんですけども、
つまりその協力的な行動を取らなかったりとか、ズルをしたりとか、邪魔をしたりとかする人です。
例えば何でしょうね、昔農耕していた時代にみんなが協力して分担してせっせと稲を育ててたけど、
自分は何にもしないのに取れたお米だけ食べちゃうとか、
そんな人たちがいたらみんな一生懸命やってるのに、なんだなんだってなりますよね。
そういうフリーライダーと呼ばれる人たちを排除するために、
学術用語でいうとですね、このただ乗りしかねない人を見抜く機能っていうのが人間には備わっていると。
で、これは裏切り者検出モジュールってこの本には書いてあったんですけども、
裏切り者の検出モジュールというのが人にはみんな備わっていて、
制裁行動、その人を排除しようと、集団を守るためにフリーライダーを排除しようとすることを
サンクションというふうに呼ぶそうです。
恐ろしいのが、排除しようとする行動、制裁行動っていうのは、
公社会性から生まれているものなんですよね。
公社会性っていうのは何かというと、反社会性の反対の意味なので、
社会のためにとか人のために何とかしよう、役立とうという性質が生きすぎて、
いじめを生んでいるということが書かれていて、結構衝撃でした。
この公社会活性が高まりすぎちゃうと、一つは排他感情っていうのは、排外感情っていうのが高まっていく。
なので例えば日本のヘイトスピーチとか、移民を排除しようとしたある国の大統領に賛同する人の姿勢とか、
そういうのが問題になったりするし、
あともう一つがですね、排除しなければという感情に伴う制裁行動ですね。
例えばルールを破ろうとしてるんじゃないんだけど、ルールを知らなくて守れなかった人とか、
ちょっとだけみんなと違う人、例えばちょっとだけ生意気とか、ちょっと違った格好してるとか、ちょっと可愛いとかですね。
そんな人たちに対して、この本の中ではオーバーサンクション、過剰な制裁っていうのが働いてしまって、これがいじめにつながっていくということです。
ここからちょっと想像ができる通りですね、いじめを助長しているものっていうのは正義感なんですよね。
いじめの始まりっていうのは、間違ってる人をたどすっていう気持ちから発生するんだそうです。
お前は間違ってるっていう気持ちで制裁して、自分はそれによって正しいことをしているんだと感じることで、得られる快感を得るために、
どんどんどんどん人はちょっとでも違っている人とか、ちょっと目立っている人が少しの過ちを犯したときに、
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お前は間違ってるんだっていうことで、自分正しいことをしたなっていう自己満足に浸って、それによって快感を得ているということです。
特にネットの社会だとすごく炎上が起こりやすいですよね。
これは、どんなに過激な言葉を使っても匿名性がありますので、リベンジされるリスクが低い。
逆に言えば、リベンジされるリスクがあると過剰な制裁行動っていうのは抑えられるというふうに書いてありました。
この本の中ですね、ちょっとショッキングだった文説がありますので、ちょっと読ませていただきます。
最近は誰もがバッシングすることで得られるドーパミンの快楽を求めて、常に叩く相手を探しているかのようです。
そして相手を見つけるとすごい勢いでみんなが集まってくる。
集団で歩く蟻の真ん中に砂糖を落としたように感じることすらあります。
ご紹介してきた実験からもわかるように、集団であることで思考力が低下し、個別の理性では止められない状態になっているのです。
たとえ誰か一人が理性で止めようとしても、その一人がまた一つの異分子になってしまうので、さらに新たないじめの連鎖が起こりますということが書いてあって、
この集団で歩く蟻の真ん中に砂糖を落としたように感じるというのがすごく自分の中でしっくり、まさにこれだなというふうに思いました。
みんな叩く相手っていうのは探してるんですよね。すごく怖いですよね。
日本人はですね、世界の中でも特にいじめが起こりやすい仕組みが整ってるなというのがこの本を読んで思いました。
その思った理由が2つありまして、まず一つが日本人は不安症の人が多いとされています。
不安症というのは不安になりやすい人ですよね。これはですね、ちょっと詳細は割愛しますが、遺伝的に決まっているんだそうです。
遺伝的に不安症というか、セロトニーがうまく活用できない部分を調べた結果、日本人が世界29カ国中、不安症になりやすい遺伝子が最も多いという結果になったそうです。
日本はS型遺伝子と呼ばれるんですけども、割合が8割を超えていて、8割を超えるっていうのは日本だけだったと。
例えばアメリカの場合であれば43割、あ、ごめんなさい、43%という形で、日本人は特に不安症になりやすい。
先々のリスクを予想して、リスクを回避したい身長の人とか心肺症の人、空気を読む人が多くなる傾向があるっていうのがこの遺伝子検査から考えられているということで、
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そうするとどういうことかというと、先ほどもお伝えした通り、集団活動の中でのハイター行為、ハイターしたい、制裁したいっていう行為が過剰になりやすいというふうに言われるそうです。
日本でいじめが起きやすい環境が整っているともう一つの理由が、日本が対日民族だからということなんですよね。
日本って日本人の割合が圧倒的に多いと思うんですけれども、他の国に行くといろんな民族、いろんな宗教の人がいろいろ緩み混ざって、なので異質、そもそも異質な世界で生きている、多様な世界で生きている国が多いんじゃないかなと思います。
世界的に見るとですね、日本みたいに対日民族で生きている国っていうのはすごく珍しいんですよね。
このことはマレーシアで文筆化をされている野本京子さんという方のボイシーを聞いていて、すごく学んだんですけれども、日本はやっぱり同質性がすごく高いと。
マレーシアでですね、息子さんがマレーシアで何回も転校されたりしてるんですけど、ちょっと変わってるからとか国が違うからっていう理由でいじめられたことは息子さんは一回もないと。
周りでも見たことがないっていうのをおっしゃっていて、なぜならば多様なのが当たり前だからちょっと違う人っていうのが気にならないんだと。
ただ一方、日本の場合はみんなほぼ、練習体も同じくらい、民族も同じだし、言葉も同じだし、宗教もほぼ同じだし、
同質性がすごく高いのでちょっと外れたりちょっと違うなと思われると、すぐいじめに発展しやすい、制裁行動っていうのが加えられやすい環境が整ってるんじゃないかなというふうに思いました。
今日はまとめると、私が好きだったインフルエンサーさんがすごく叩かれている様子から、
なんでこんなに人って叩きたくなるのかなっていう頃から、人はいじめをやめられないという本を読んで、そもそも人はいじめをしたくなる生き物であり、
日本人は、日本ではいじめが起きやすい環境が整っているというお話をさせていただきました。
ここからの対策っていうとちょっと難しいんですけども、まずリアルな場所で、リアルな世界ではですね、あんまり主張しすぎない、目立ちすぎない、いじめられるのが怖い場合はですね、
っていうのを気をつけるといいのかなっていうのはちょっと個人的に思いました。
もちろんね、仕事上とかで意見とかっていうのはすごく大事なんですけど、個人的な心情とか思っていることとかっていうのを、
みんなに分かってもらおうとせずに、自分の中だけ、自分の心の中だけ大事にして、周りのいじめを起こすかもしれない人たちに対しては、
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ちょっとドライかもしれないですけど、はいはいって感じでやり過ごすくらいで、なんか深い環境を作ろうとせずに、
みんなと深い環境を作ろうとせずに、特定の決まった人にだけ分かってもらえればいいっていう意識でいるくらいでちょうどいいのかなというふうに思いました。
で、一方、ネットですね。ネットの中では、いろんなことを言いたいですよね。
ブログとかツイッターとか、いろんな主張をするときに、人を傷つけないっていうのはもちろんそうなんですけども、
例え自分がちょっとエッジの効いたことを言って、いろいろ叩かれそうになる。叩かれたとしても、それが当たり前なんだと思って、
どうせ顔の見えない相手ですので、何かいろいろ変なことを言ってきても、やり過ごすしかないのかな。
やり過ごす、気にしないっていうのが正解なのかななんていうふうに思ったりしました。
自分は絶対に人に対しての敵意を向けない。もし敵意を向けそうになったり、いじめをしたくなったら、
自分は今アリで、甘い気分が良くなると思われる砂糖に今群がろうとしているだけなんだっていうのを認識して、
一個メタ認知で俯瞰して自分を見れるといいのかなと思いました。
なかなか解決策が難しい問題ではありますが、ちょっと今日自分が学んだことをシェアをさせていただきました。
もっと詳細を知りたい方は、人はいじめをやめられない、すごく読みやすくて面白い本ですので、ぜひ読んでいただければと思います。
ということで、すいません、16分も喋ってしまいました。
今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。また明日も聞いていただけると幸いです。
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