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おはようございます、こんにちは、こんばんは。
いろんなお時間、いろんな状況下でお聞きの皆さんいらっしゃるとは思いますが、
今日も元気にコーヒー沼で泥遊び始めていきたいと思います。
この番組は、コーヒーは楽しい、そして時には人生の役に立つというテーマの元をお送りする、
毎日10分から15分くらいのコーヒー雑談バラエティラジオとなっております。
皆さんの今日のコーヒーがいつもよりちょっと美味しく感じていただけたら嬉しいです。
ということで、いつもとちょっと違う感じのオープニングでやらせていただいておりますが、
今日は豪快です。豪快。ニュースが入ってきております。
コーヒーの新しい品種が発見されたよと。
正確に言いますと、新しい品種ではなくて、昔からあったんだけれども、
絶滅してしまったんじゃないかと、全然見なかったよというような品種が再発見されましたっていうお話なんですけれども、
これが海外の科学雑誌、ネイチャープランツに掲載されて、
今、話題沸騰。コーヒーマニアの間ではもうなんか新刊ですよね。
コーヒーの未来が変わるというような感じで、かなり話題になっております。
このステノフィラというコーヒーの話をしていきたいなと思っております。
このステノフィラというコーヒーがなんでそんなに注目されてるの?
どんな味がするの?
そしてこれからの未来、どういうふうにコーヒーが変わっていくのかななんてお話を、
元ワールドバリスターチャンピオンで、現在はコーヒーの研究とか、
インフルエンサーとしても活躍されているイギリスのジェムソフマン先生。
こちらの方のYouTube動画なんかを見つつ、自分の所感なんかも合わせてお伝えしていけたらなと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
この放送は、歴史とか世界遺産とかを語るラジオ、
トモサワさんの提供でお送りします。
昔、コーヒーの品種についてお話しさせていただいたことがあったかなと思うんですけど、
アラビカとカネフォラの違いみたいですね。
カネフォラもしくはロブスタって呼ばれる品種があって、
この2つ、アラビカもしくはロブスタっていうのが、
今世界的に飲まれているコーヒーの2大挙動。
それ以外はね、ほとんどないですよ。
リベリカ酒っていうコーヒーもあったりとかするんですけど、
基本的には一般流通はしてなくてですね、
実は今度リベリカ酒を飲ませていただくことになりまして、
それについてはまた別のところでレポートしようとは思ってますけれども、
基本はアラビカかロブスタでございます。
ただね、コーヒーがこの2種類だけかって言われるとそうじゃなくて、
現在120種類以上のコーヒーが世界にはあると言われてます。
ほとんどの品種は農作物として育てられていません。
なので私たちの手元に入ってくるっていうことは、
多分よっぽどそのコーヒー育てている現地ですよね。
コーヒーベルトに入る地域になりますし、
日本では育てているのは本当に沖縄、鹿児島あたりですし、
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原種があるわけではありませんので、
海外のアフリカとかね、アフリカが発祥ですからね、
エチオピアあたりが発祥と言われているので、
こっちの地域に行かないとなかなか飲むことができないだろうと。
かなりの研究者の方たちレベルにならないと、
出会うことができないようなコーヒーっていうのはたくさんあるんですよ。
ただこういう野生種、出回ってないような品種って何で出回ってないのかって言ったら、
病気の体制が弱いとか収穫量が少ないとか、
そもそも美味しくないみたいな話にはなってきちゃうんですよね。
そんな中で今回再発見されたステノフィラっていう品種はめちゃくちゃ注目されている。
今言った収穫量とかの問題がどれぐらいのものかはわからないんですけれども、
なんでこんなにすごく注目されているのかっていうと、
まず美味しいらしいですね。
そして環境体制が強いっていう部分があるみたいなんです。
ここら辺についてはまた後々説明していきたいと思いますけれども、
このステノフィラという品種は1794年シエラレオネで発見されたと言われております。
1834年には名前が付けられまして、ステノフィラ、ステノとフィラ、ムですかね、
に2つの文字がくっついた感じなんですけれども、
ステノがNarrow、細いっていう意味ですね。
そしてフィラがLeaf、葉っぱです。
なので細い葉っぱでステノフィラ。
他のコーヒーの木よりもちょっと細めの葉っぱみたいな感じになっているみたいですね。
ちょっと写真も見ましたけれどもそんな感じでした。
このステノフィラはどこで実生していたかというと、今言いましたシエラレオネとか、
他の西アフリカの国、ガーナ、ギニア、セネガル、
コートジボワールあたりでよく見られたコーヒーだったみたいです。
ちょっと離れてるけどウガンダとかでも発見されたっていう資料があるみたいですね。
そんな感じでメインとはなり得なかったものの一部地域では認知されていたコーヒーでございまして、
実は最近ちょっとね、本の話がこの番組の中でも上がりました。
オールアバウトコーヒー。
いつもコメントくださるKさんが教えてくれたやつなんですけれども、
ウィリアムHユーカーズさんのオールアバウトコーヒーっていうコーヒーの歴史だったりだとかが書かれている有名な本があるんですが、
こちらの中でも実はこのステノフィラについて触れられていまして、
なんとアラビカを超えるっていうような表現がされていました。
なんですけれども、時代が進むにつれてどんどんステノフィラがなくなっていってしまったみたいなんですよ。
残念ながら私たちが今普通に飲むことができるコーヒーではないということですね。
そんなステノフィラをもう一度発見しようというプロジェクトを起こした人たちがいて、
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団体でいうとQっていう団体があったりだとか、シエラ・レオネ政府も同様にそれに協力して一緒に探しているんですけれども、
ドクターアーロン・デイビスさんが主体となってそれを発見していく作業だったりとか論文を書き上げてくださっています。
現地に行っていろんな方とお話をしてステノフィラ知らないかみたいな感じで探していったんだけれども、
どうもこれステノフィラじゃないって持ってきたやつが全部ロブスターみたいなね。
ちょっと味は美味しくないし、これは前からある品種だしみたいな感じでなかなか難しいところではあったんですけれども、
ついにステノフィラを発見しまして、実際に飲むことができたという感じなんですね。
飲んでみたところ美味しかった。ただ美味しかっただけじゃなくて、まるでアラビカ酒の味。
さっきアラビカとロブスターって言いましたけど、ロブスターってちょっと麦茶っぽい感じの味だったりとか、
砂糖とかミルクバンバンに入れてね、缶コーヒーとかによく使われるような味なのでガツンとした感じの味にはなるんだけど、
繊細な香りがあるような感じの味ではないわけですよ。
アラビカ酒っていうのは逆に非常に繊細で香りが高くて甘みがある、そんなコーヒーになってるんですけどそのアラビカに近い。
アラビカの中でもブルボンって言って、ちょっとね、豆の粒が大きくて、さらに甘みとか、
ストーンフルーツ系の、ストーンフルーツって言うといわゆる桃とか梨とかリンゴとかそういう感じですよね。
そういう甘みの強いフルーツみたいな味、ミネラル感が感じられるそんな味のコーヒーがステノフィラなんですよ。
すごくないですか。ちょっと飲んでみたいですよね。
ただのブルボンじゃなくて、もうさらにさらにですよ。
ただのアラビカでもなければ、ただのブルボンではなく、
あの高品質なコーヒーを生産するでおなじみのルワンダのブルボンみたいだっていう風にね、言ってるのも大絶賛。
このアーロン・デイビスさんがそういう風に語っていました。
自分でね、見つけて手書に書けたコーヒーだから美味しいんじゃないのっていう風に思われるかもしれないんですけれども、
これについてジェームス・ホフマン先生、先ほど申し上げましたバリスタチャンピオンシップのチャンピオンですね。
元世界チャンピオンで、現在でももう結構ね、辛口な評価とかもしっかりとされる方。
コーヒー業界の発展に命かけているような感じの方なので、結構歯に物着せぬことを言ったりとかする方なんですけれども、
このホフマンさんも味見をして、実際にレビューを動画の中でくださっています。
味だけじゃなくてね、どういったところがアラビカ、ヤリベリカ、ロブスターと似ているのか、もしくは違っているのかっていうところで、
まずは形ですね。この豆の形がちょっとかなり変わっていて、他のどんな品種とも違う涙型。
普通はちょっと楕円形なんですけれども、片方こう尖ってる。わかりますか?涙型。絵文字とかで涙。ティアドロップ型とかも言いますけれども、
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そんな感じの形になっていました。
これ動画見てもらうとわかるんですけれども、本当にそういう形でちょっと小粒なのかなという感じですね。
実際に豆をひいてみて、乾燥した状態でまだコーヒーを入れる前の粉の状態での匂いをしてみたところ、
ホフマン先生曰く、あんまり期待していなかったというか、期待をして始めちゃうといろんなバイアスにかかっちゃうというか、
今までこういう経緯をたどって大変な思いをして、自分のところまでやってきてくれたコーヒー豆だからおいしいに違いないみたいな
先入観を持ってしまうといけないので、もう期待しないように期待しないようにはしていたんですけれども、
香りを嗅いで、おっとこれはちょっと期待できるんではないかって感じで興奮しましたっておっしゃってました。
なんか甘い感じ、キャラメルっぽい感じの強い甘み、そしてフローラル感、特にピーチ。
ピーチがめっちゃ強い。新鮮なピーチ。なんかこうプリティーな香りがするよねっていう風に言ってましたね。
逆にロブスターとかに見られるような土っぽさとか木っぽさみたいな感じの香りはあんまりしなかったよとおっしゃってました。
実際に飲んでみたところやっぱりこのピーチ感とか甘みがとにかくすごいと。
軽さ、明るさ、そして甘さ。オープンでフレッシュな感じがするっていうような評価をされてました。大絶賛ですよね。
クリーンっていう言葉を使ってらっしゃったんですが、このクリーンって言葉はスペシャリティコーヒーの中ではこのクリーンですっていうのはめちゃくちゃ大事でして、
雑味のない風味が生きるようなそんな味をしていたっていうことを北川先生言ってまして、
今までだったら言ったら頭の中にはアラビカかロブスターかリベリカかぐらいしかないわけじゃないですか。
ロブスターとアラビカってめちゃくちゃ簡単に見分けがつく。飲んでみたらこれはロブスター、これはアラビカだねって一瞬でわかるぐらい全然味が違うんですけれども、
このステノフィラを飲んで、今まで絶対これはアラビカって言えてたものが言えなくなっちゃうよねって。
もしかしたらステノフィラかもしれないよねってぐらいアラビカと似てるような味だったみたいです。
また面白いのがこの生態系の品種の系統で言うと、植物学的に言うとかなり離れたところにある品種になるのに、
なんかアラビカと似てる味がするっていうのは面白いですよねってこともおっしゃってました。
味の評価で言いますと、先ほど出てきましたデイビスさんですね、研究者の方の方はステノフィラコーヒーを飲んだ時に、
なんかいわゆる酸味を予想していたんだけれども、上質なワインを味わうような感じの味だったと。
アラビカのような味がしたのももちろんなんですけれども、
なんかそういう上質なワインの味を感じられるような、美味しいってことですよね、要は。
そんなに美味しさを深く感じられるようなコーヒーだったってことをおっしゃってますね。
美味しいのはわかったと。でも我々が飲めなかったら意味ないじゃないかっていう声が出てくるかなと思うんですけれども、
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飲めるようになる可能性がかなりあります。
っていうのは、このステノフィラっていう品種が熱に非常に強いんです。
熱っていうか、暑さに強いんですね。
いわゆるアラビカ種っていうのは、エチオピアとか南スーダンのちょっと暑いって言っても涼しめのところで、
かつ高地栽培がされている原種でございまして、
平均の気温が19度前後ぐらいが良いとされています。栽培するにあたって。
しかも寒くなりすぎてもいけないから、マイナスを切ると良くないとかいうのもあるし、
結構ね、育つ温度帯が限られているような品種になります。
逆にロブスター種っていうのは23度前後ぐらいまで耐えられるよう、熱に強いよう。
なのでこのアラビカとロブスターがこの2大巨頭になっているのは、
ロブスター種っていうのはあんまり美味しくないと言われているものの、
カフェインががっつり入っていて、かつガツンとくるようなコーヒーの味。
これはこれで好きな人がいらっしゃる。
そして暑いところでも育てることができる。
しかも低地栽培ができるということで、量としては結構ロブスター種も栽培されているっていうのがあるんですよね。
でも今回発見されたステノフィラっていうのはですね、
これもやっぱり厳しい状況下で生育することができる。
ロブスターと同じぐらい暑いところ、
いや平均気温で言うと24.9度まで耐えられるっていう風に論文に書かれているようで、
それぐらいいわゆるあったかい国だったら、
どこでも栽培できるんじゃないのって思えるぐらいの、
いろんなところで栽培が可能。
つまりちゃんとステノフィラがしっかりと栽培できる品種として、
これから改良されたりとかするのもあるかもしれないんですけれども、
そこら辺がちょっとよくわかっていけば、
今カネフォラを育てているところ、
逆にアラビカを育てることができないようなところで、
めちゃめちゃクオリティの高いコーヒーを作ることが可能になってくるんですよ。
だったら、例えばロブスターの畑めちゃくちゃいっぱいあるんだけども、
一部をステノフィラにしておいしいコーヒーとして、
ちょっと値段高く売るようにした方が農家さんとしては儲かりますよね。
さらに言うと、これ原種になるので、
これからどんどん掛け合わせも行われていく。
アラビカ種の中でとても素晴らしい、
さっき言ったブルボンとかフレーバーのあるコーヒーだったりだとか、
あとはSL種ってケニアとかで育てられるような品種だったりとかと掛け合わせで、
交配することによってまたさらに違う味のコーヒーが生まれてきたりとか、
今までにないもっとフレーバー豊かなコーヒーが生まれてくる可能性もある。
しかも熱に強いってなってくると、
もう何十年か後になってしまうかもしれないんですけれども、
もはやアラビカよりステノフィラの方がメジャーなコーヒーになる可能性すらあるんじゃないかってぐらいの
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世紀の大発見、これがステノフィラコーヒーだということなんですね。
ちょっとその辺まで考えるのは、僕らが生きている間にあるかどうかわかんないんですけど、
ただただこれが発見されたということと割と栽培がしやすいということを考えると、
どこかのコーヒー屋さんでは5年後、10年後ぐらいで飲めるようになっているかもしれない。
そんな期待にあふれるコーヒーを発見されましたよっていうニュースを今日はお届けいたしました。
こぼけも挟まずにちゃんと15分間しゃべりきったよと。
たまにはこういう真面目なニュースもお届けしたいなと。
いやもうでも今回のは本当僕もめっちゃ興奮してるんだし、飲んでみたい。
このステノフィラっていうコーヒーがいつ飲めるのか、飲んだら当然この番組で紹介します。
ていうかこの番組がそこまで続いているのかって話なんですが。
それまでに飲めるようになるといいですね。
皆さんもこのステノフィラ、コーヒー屋ステノフィラっていう名前を覚えておくといいかもしれません。
ということで本日のお話が面白かったよと思っていただけた方は、
ぜひいいねボタンやチャンネルのフォロー、シェア、そしてコメントをいただけると嬉しく思います。
いつもはここからコメント返しのコーナーとなっていますが、ちょっと遅めの放送と豪快だったということで、
また明日の放送会でコメントを返事させていただきます。
ゴールデンウィークのビッグニュースということで、コーヒーのニュースね他にもたくさんあったと思います。
皆さんが気になったコーヒーニュース、よかったらコメントの方に残しておいてください。
また来週も土曜日はコーヒー沼ニュースということでコーヒーニュースをお届けしていきたいと思います。
それでは引き続きゴールデンウィーク楽しい時間をお過ごしくださいませ。
次はどの声とつながりますか?
引き続きヒマネネでお楽しみください。