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バンクーバーのエンジニアへようこそ。このポッドキャストは、日本時間で毎週火曜日に更新される 北米圏のテク業界やキャリア、ライフスタイルなどについてお届けしている番組です。
番組をお届けするのは、サンフランシスコのスタートアップ、CTOを務めるYuyaと、 エンジニアの海外進出をサポートする企業、フロック代表のSenaでお送りしております。
はい、始まりました。よろしくお願いします。 はい、よろしくお願いします。
今回はゲストにKenさんという方をお招きしているんですけども、実はKenさんはYuukiさんのご紹介で知り合いになったんですけども、ちなみにYuukiさんとはどういった繋がりなんですか?
もともとレールズのコミュニティというか、レベルトアップの繋がりと、あとはカナダとかアメリカで働いていらっしゃった時に、だからアメリカとカナダの関連の繋がりはあるっちゃあるんですけどね。
ニューヨークに行った時にもちょっとお会いしたりとか。 あれですよね、確かYuukiさんはレールズ、Ruby、Rubyでしたっけ?
Rubyのコアコントリビューターですよね。そうですね。 Kenさんもちなみにそうなんですか?
コアにはあんまりコミットしていない、ちょこっとプロリクエストを送ってアクセプトしてもらったとかぐらいで、あとは周辺で自分のライブラリーオープンソースで出しているのがあって、そういうのはいろいろな人に使ってもらってます。
そうなんですね、すごい。じゃあ結構オープンソースの活動もされてるんですね。
そうですね、まあちょっともうだいぶお休みしてたんで、本当にメンテモードになってますけど。
そんなすごいエンジニアの方と喋れると僕はすごい嬉しいんですけど、今回はこの特集は、もともとエンジニアをやってたけどもCTOとかCEOとして創業したとか、
もしくは創業メンバーとして小さいスタートアップに入ったみたいな方にいろいろお話を聞いてるんですけども、
Kenさんは今起業しようとされてるんでしたっけ? そう、もうまさに起業したばかりのところですね。
今話題のチャットGPET関連でスタートアップを始めました。
なるほど、なるほど。Kenさんは日本にいたりアメリカにいたりとかいろいろその辺も気になっているんですけども、軽く自己紹介とかしていただいてもいいですか?
分かりました。僕が最初にアメリカに渡ったのはWEB 2.0って言われてる頃で、結構前なんですけど、
最初はアメリカに行く前に日本の会社で働いてて、スタートアップなんですけど、そこがアメリカの支社をオープンする
っていうタイミングがあって、その時に手を挙げて僕が行きたいですっていう感じで行かせてもらったっていう感じですね。
で、向こうに行ってからリンガーっていうウェブチャットのサービスを作りまして、それをローンチして、
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で、その後不況がやってきて、それはうまくいかずに閉じてしまうことになるんですけれども、
その後、モバイルのアプリの世界が来たと。iPhoneが出てきて。
そこで、iPhoneアプリのゲームデベロッパー向けのバックエンドのサービスというか、プラットフォームみたいなものを作って出そうっていう話があって、
そこのプロジェクトに参画して、バックエンドのエンジニアとしてやっていましたと。で、そちらは日本の会社にイグジットしたんですけれども、
その後に、今度は自分で、共同創業者と2人で、今度はアメリカでネイティブで立ち上げた会社がありまして、
ニューヨークにあるEastMeetEastっていう、エイジャン・アメリカン向けのマッチングアプリですね。
それを起業して、その後、すごく話を巻いて話してるんですけど、
事情があって、日本に帰らないといけなくなって、
で、その結果、その会社のマネジメントからは離れて、
で、その後、クォーラという会社ですね。アメリカのシリコンバレーベースのQ&Aの会社ですね。
そこの日本のカントリー・マネージャーのような仕事をしばらくしていて、それを辞めて、今のスタートアップを始めたのがつい最近という感じですね。
なるほど。基本的にはアメリカで仕事されてたんですね。
そうですね。もうほとんどキャリアに関して言うと、アメリカとのつながりの中で仕事してきてますね。
単純に疑問なんですけども、最初の2.0の時代にアメリカに支社があったんですよね。会社が。そこに渡った理由って何なんですか?
もともとやっぱりそのシリコンバレーベースが憧れみたいなのがあって、僕は6歳ぐらいの頃からプログラムを書いてるんですよね。8ビットのコンピューターの時代から。
それで、小学生の頃に漫画で書かれた、スピーブ・ジョブズとかビル・ゲイツの話みたいなものを読んで、
なんかすごい世界があるなみたいな感じで、子供心に思ってて。
で、小さい頃からゲームとか作って雑誌に投稿してお小遣いもらったりみたいな、3プロみたいなことをやってたので、
大学に行く時も自然とコンピューターサイエンスに行った方が簡単に卒業できるだろうみたいな下心もあって進んだんですけど、
その頃にインターネットの時代がやってきていて、
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本当にネットスケープだとか、そういう古い話ですけど、インターネットが盛り上がってきてる時代だったんですよね。
それで、シリコンバレーに対する憧れっていうのも漠然とあって、
で、卒業する時にも、みんな当時の日本社会なんで、本当に大学を卒業した後、研究所に入るとかそういう人が多かったんですけど、
もしくは、普通は進学するんですよね。大学院に進学するんですけど、
僕はそういうのがあんまり興味なくて、とっとと世の中に出たいという感じで、
シリコンバレーとの繋がりがあるオラクルっていう外資系の会社に最初勤めたんですよね。
その時の同期は、その後結構アメリカの本社の方に勤務になった人がいっぱいいるんですけど、
僕はそこもオラクルも1年ぐらいでやって、やっぱりスタートアップだっていう感じで、テック寄りのスタートアップ、
インフォテリア、今はもうアステリアっていう名前の会社になってるんですけど、そこのXML専業の会社っていうテクノロジードリブンな会社があって、
そこに割と初期のメンバーとして入った。で、そこのアメリカ支社に進出していく、現地法人社長として赴任してたっていう感じですかね。
最初からインフォテリアがアメリカに進出するっていうのが前提だったんです。
そういうグローバル志向の会社だっていうのが分かってたんで、参加したっていう感じですね。
最近、金子イサムさんの本を読んで、ウィリーを作った方の映画もやってて、で、本も出てたので、本ちょうど昨日ぐらいに読んだんですけど。
映画にもなってるんだ。
そうですね。今の日本で公開されてるみたいなんですけども、なんかそれでやっぱ彼も天才プログラマーで、小さい頃から電気屋さんに行って、電気屋さんにあるパソコンでプログラミングをしてたみたいな。
それまさに一緒ですよ。タッチプログラミングって言ってるんですけど、ブッチ買ってくれなかったんで、電気屋に毎週末頼って、立ったままプログラム書いて、カセットレコーダーにそのデータを記録して、次の資料に持って帰るっていうことをやってて、電気屋のおじさんにめっちゃ睨まれてた。
なんかまだコンピューターっていうよりは、マイコンみたいに呼ばれてる時代ですよね。
そうそう、マイコンの時代です。
うわーすごい、なんかそんな伝説みたいな人と話せるのすごい面白い。
いやいやいや。
そういう時代なんですね。
すいません、そこ深掘っていいのかわかんないんですけども、なんでそこに興味持ったんですか、プログラミングの世界に。
それは、子供の頃に、いとこがね、結構お金持ちで、結構ゲーム機とかを買ってもらえてたんですよね。
はいはいはい。
週末とかに遊びに行くと、ゲームが面白い。だけど、うちの家はそういうの買ってくれなかったんですよ。
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はいはいはい。
なので、毎週末、いとこの家でゲームしたいって言ってたら、ある時に父親がボソッと、お前あれよ、パソコンっていうのがあればゲーム自分で作れるらしいよっていうことを、ボソッと言ったのがもうめちゃくちゃ刺さって、
へー。
そこからね、電気屋に通って、そこで雑誌を買うようになったんですよ。パソコン雑誌、マイコン雑誌っていうのがあって、そこにはプログラムのソフトコードが毎月載ってるんですよね、大量。
はいはいはい。
それを打ち込んでいくと、自分でゲームができる。だからその雑誌を持ち込んで、電気屋さんに行ってひたすら社協をするっていう。
へー、すごい。
それがスタートだったんですよね。で、そこからやっぱりプログラム打つんだったらカスタマイズしたくなるじゃないですか。ちょっと変数いじったりとかして。
そしたらゲームの内容がちょっとずつ変わっていくんですよね。
はいはいはい。
そうやっていじってるうちに、なんかこうだんだん自分のゲームが作れるぞっていう感覚になってきて、作るようになってたっていう感じです。
へー、面白。最初の言語って何なんですか?やってた言語。
ベーシックです。
あ、ベーシック。
ベーシックって本当に行番号を入れて、そこに順番に命令を書いていくっていう。
GoToで行番号に入ってるってことですよね。
そうそう。まさにまさに。もうプログラムとしてはすごい破綻してるんですけど。
へー、そうなんだ。それを小さい頃にやってて、ずっと大学生になるまでに続けてたんですか?
そうですね。小学校卒業する頃にはもうベーシックで飽きたらなくなってて、マシン号で直接、遅いんでやっぱベーシックってインタープリターが。
はいはいはい。
もうCコンパイラーとかすっ飛ばして機械語でプログラムを書くようになってましたけどね。
それ、その本にも金子イサビさんの本にも書かれてたんですけども、どういうことですか?機械語で書くっていうのは01で書くってことですか?そこまではいかないんですか?
16進数。そういうことです。16進数の数字を直接モニターで手で打ち込んでいくっていうことですね。
へー、そういうこと。
金子さん同じことやってたんですか?
金子さんは本を持ち込まないで、持ち込めなかった。本も買えなかったから、本の代を覚えて。
それがすごいな。それはやっぱ違うわ。
でも並んでるときに忘れてしまったって書いてましたけど、覚えてたって言ってましたよ。
すごいな。要はCコンパイラーがやってることを自分の脳みそでやるんですよ。命令と、どのレジスターにどのデータを載せて、ロードストア命令っていうやつでメモリ上のどこかに書き込んでみたいなことを、本当にすごいローレベルで一個一個、最初はアセンブラっていう言語で書くんですけど、
アセンブラって言ってもLDとかCDみたいな、本当にローレベルの命令なんですけど、
それで書いてメモリのパンチとかに何を置くみたいなレイアウトを書いておいて、それを機械語で翻訳するところはハンドアセンブルって言って、
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それはNEMONICと16審数の対応表みたいなやつがあるんですよね。
それを使って手でコンパイルしていくみたいな感じです。
すごいな。
すごい簡単なことなんですよ。簡単なんですよ、逆に。本当にすごいシンプルなことしかできないから、そんなに難しく考えてできた。
今みたいに抽象度上がっちゃうと、本当に逆に難しくなっちゃったと思うんですよ。
なるほど。作ってたものは基本的にゲームとかなんですか?
ゲームです。基本ゲーム作りたいからめっちゃやる気が出てたっていう感じで。
どんなゲーム作ってますか?パズルとかぷよぷよみたいなのとか。
ドルワーガの塔っていうゲームがあるんですけど、そういう感じで迷路の中を探索していって、
ドラゴンとかが出てきて火吹いてくるのを避けたりしながら倒して次のステージに進むみたいな。
そういうゲーム、キャラクターベースでアスキーアートみたいな感じでマップを作って進んでいくみたいな感じのやつですね。
ロードライクなんだっけ?
ロードライク?似てるっちゃ似てますね。
すみません、ここ深掘ってもらいますけど、それ自分でご自身でやられるんですか?
それとも友達とかにできたぜってやってるような?
何人か友達いたんですよ、同じような。
そうなんだ、やっぱり。
2人か3人くらいですけど。
はいはいはい。
そういう子たちと一緒にデータを持ち寄って、これ遊んでみて、この間作ったやつだからみたいな感じで。
もしくは家に呼んで遊んでもらったりとか。
すごいなぁ。
結構都会の生まれなんですか?電気屋さんも近くでやってるみたいなもん?
いや、超田舎ですよ。
あ、そうなんですね。
庭に猿が出るような田舎ですね。香川県の山の。
そうなんですね。
雑誌だけがもう情報の頼りみたいな感じで。
電気屋さんっていうのはもう、車で30分毎週末に父親にドライブガテラスのジャスコっていう田舎のあの、イオンみたいなやつですよ。
そういうところに連れてってもらって、そこにある電気屋さんに通うのが一番楽しみだったっていう感じ。
自転車とかで行くわけじゃないんだ、すごいな。
そんな距離には何もない。
すごい、なんかその環境が逆にそのハングリーさを生んだみたいなこともなんかありそうだなって思ったんですけど。
確かに確かに。
じゃあもう、なんかいい意味でガチオタだったんですね、もう昔から。
ガチオタですね、はい。
なんか見た目、すごいあの、ちょっとしてすごいあの、皆さんには映像わかんないかもしれないですけど、すごいかっこいい感じの方々なんで。
いやいや、超ガチオタです。
ガチオタなんですね。
それでも大学はもうCSに行くっていうのを決めてたんですね。
まあ選択を決めることになった時に、わざわざ他の学部にする理由はないなと思って。
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本当に勉強あんま好きじゃなかったんで、楽に卒業できる方がいいなっていう、もうただそれだけですね。
なんかその、教プロとか当時ってあったんですか?
あーまだね、競技とまではなってなかったかもね。
はいはいはい。
うん。
やってました?なんかそういうアルゴリズム、なんか解いたりとか。
あのね、僕遅いんですよ。そういうのはすごい苦手なんですけど、今もそうなんですけど。
あーはいはい。
使っててスロー進化で、あの深く突き詰めて新しいアルゴリズムを考えるみたいなのは好きなんですけど、なんかこう早く解くみたいなのがすごい苦手ですね。
はいはいはい、あーなるほどなるほど。
うん。
へー。
なので多分あのコーディング面接とかしたらバンバン落ちるやつです。
まああれは、ある種あのテクニックが必要ですからね、あれは。
テクニックでしょ、そうそうそう、そういうテクニックは苦手なんですよね。
うんうん、まあ確かにあの、それもする必要もないですもんね、研鑽くらいになると正直。
いやいや。
あの、リパラルで余裕であの、会社とかに入れそうな気がしますけど、はい。
で、大学の講義とかってもう余裕でした?そうなると。
そうですね、まあ最初は余裕だなと思って受けつつ、でもなんかやっぱり知らないこともいっぱいあるんですよね。
例えば当時、第2のニューラルネットワークとかが来てた時期だったんですけど、まあそういうのはやっぱりゲーム作ってる時にあんまり出てこない話なんで。
はいはいはいはい。
まあ単純にこうへーっていう感じで興味はありましたね。
でも論文とかその試験の時にはあんまりまともに回答せずに、俺ならこうするみたいなのをひたすら書いてたんですけど。
へー。
京都大学っていうところなんですけど、京都大学本当にそういう変な学生が多いので、そういうのが許容される文化があったんですよね。
噂にはすごい聞きますね、やっぱり京都大学は。
みんな勉強しないんですけど、なんかこう、自分のやりたいことを追求するみたいな感じなんで。
だから本当に試験の時も、あの、あの、質問にちゃんと答えずに俺の話を聞けみたいな感じで、小論文書くみたいな感じで点数もらってました。
へー。
なんかじゃあ、なんかある意味なんか今の時代というか、エンジニアとかにはいい環境になるかもしれないですね、京都大学は。
うん。
なんか答えがひとつに決められるっていう。
今結構優等生が増えてるから、なんかちょっとだんだんそれ個性がなくなってきてるとは聞きましたけどね。
あーなるほどなるほど。
うん。
そうなんですね。
その後オーラクルですか?
はい。
オーラクルはもう完全にソフトウェアエンジニアとして入られたんですか?
まあそうですね、新卒なんでまあその職種決めてっていう感じではなかったんですけど、プログラミングのスキル順にクラス分けみたいなのがあるんですよ。
はいはいはいはい。へー。
5クラスあって、まあ一応そのできる人のクラスに入って、まあヒヨコグミっていう、なんかもうふざけた名前のクラスって思ったんですけど。
本当ですかそれ。
本当です本当です。サメとかラッコとか、もう学校みたいなノリだったんですよね。
へーすごいなそれ。
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しかもまあ当時バブルだからかわかんないですけど、その研修が6ヶ月くらいあってその間仕事ないんですよ。
ひたすら授業みたいなの受けてて。
あー。
でもまあ、あのうちのクラスは本当にそのコンピューターもできる人たちばっかりだったんで、あのみんなまともに授業受けてないんですよ。
なんか後ろの方にいると、こう全員がね、なんかこうシミュレーションゲームでマルチプレイヤーのゲームしてるのが後ろから見えるんですよ。
でこう、講師がこう歩いてくるとボスが来たボードで、どんどんスクリーンがちゃんと仕事してる画面に切り替わっていって、
講師が戻ってくとまたゲームの画面に戻ってくっていうのが後ろにいるとね、相関なんですけど。
はいはい。
本当にみんな遊んでて。
なんか授業なんかつまらないから俺たちでアプリケーションサーバー作ろうぜみたいな感じで、自分たちでそのオラクのプロダクトみたいなやつを自分たちで作り始めたりとか。
へーすごいですね。
そういう感じで、まあそれは面白かったは面白かったんですけど。
じゃあ割と同期の方も結構バリバリのエンジニアの方だったんですね。
そうですね、まあその後こう世界に活躍してる人たちがまあ何人か出てるし。
なるほどなるほど。
まあそのちょうどいいタイミングっていうのはあるんですよね、その会社の黄金期みたいなものが。
はいはいはい。
うん、まあいい時期にいったかなと。
なんかあの、昔はなんか詩ばっかりして申し訳ないんですけども。
なんかすごいあの、昔のこと、僕より多分世代が一つぐらい上の方なので、色々すごい興味深いなっていうのが結構あってその辺深掘っちゃってるんですけども。
だからそのWeb2.0前世紀の時ですか、この最初に就職された時って。
まだその手前ぐらいですかね。
手前ぐらい。
うん。
その2社目が、2社目に入った時がWeb2.0前世紀みたいな時ですかね。
そうですね。それでアメリカに渡ることになった頃がちょうど当たった感じですね。
えー、じゃあそこで、そうかチャットアプリとかって言ってましたもんね、チャット。
はい。
AJAXってあるじゃないですか。
はいはい。
AJAXっていう言葉が出てきた直後に、AJAXとCometっていう、AJAXって潜在の名前なんですね、アメリカの。
あ、そうなんですね。へー。
AJAXって技術用語としてのAJAXってもちろんASYNCHRONOUS NATURALとかってちゃんとした意味があるんですけど、
それに引っ掛けてCometっていう対抗ブランドもあるんですよね。
はいはいはい。
だからそれに引っ掛けてCometっていうロングポールの技術、要はサーバーからプッシュする技術みたいなのって昔は全然なかったんですよね。
はいはい。
なのでGTPって本当にリクエストレスポンスのサイクルだけだったんですけど、
はいはい。
ロングポーリングっていうのはどういうことかっていうと、リクエストを発行してサーバー側がレスポンスを返さずにずっと持ってるんですよね。
はいはい。
で、サーバー側で何かイベントが起きたときに初めてレスポンスを返して、クライアント側はまたすぐつなぎに行くみたいな。
それをやることによって技術プッシュを実現するっていうのがCometっていう人だったんですよ。
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それを多分世界で最初に実用化したプロダクトが僕の作ったRingerっていうので。
あー、そうなんですね。
Comet界隈では多分知らない人はいないと思いますね。
あ、そうなんですね。Cometのプロトコルって言うんですかね、今それって。
はい。
で、まだ存在するんですか?
一応同じことをやろうと思えばできます。
ただまあ今だとサーバー戦闘イベントとかウェブソケットとかで大体が効くので、
はいはいはい、そうですよね。
それがなかった時代の話ですね。
あとクロスオリジンのリクエストポリシーとかああいうのもまだ当時は概念がなかったので、
スクリプトタグに直接サードパーティーっていうかそのAPIを引っこ抜きたいところのURLを入れて、
来たJSONそのまま言い晴らしちゃうっていう結構危ないことをやってその代替してたっていう感じですね。
はいはいはい。
昔はだからクロスオリジン本当に厳密にダメだったんですよ。
AJAXができなかったんですよ。
今だとそのクロスオリジンのルール書いてあればリクエストどこにでも飛ばせるっていうか、
許可されてればいけると思うんですけど昔は本当にダメだったんで、
スクリプトタグで対抗するっていうことをやってたんですよね。
そんな裏技というかあったんですね。
なんかそこではフロントエンドサーバーサイドも全部すべてインフラも全部やられてたんですか?
そうなんですよ。
やらざるを得ない時代だったですね。
サーバーラック持ってサーバーを物理的に飼い込んでトラックに積んでフランシスコのデータセンターに積み込みに行って、
ネジ閉めるときに手が怪我するっていうような、本当そういうフィジカルな世界だったですね。
まだクラウドもない時代なんですか?すごい。
ちょうどクラウドが出る時代ですね。
その1年後くらいにAmazonウェルサーフェイスが出てきたんで。
はいはいはいはい。そこじゃあもうインフラから全部やられてたんですね。
そうですね。懐かしい話なんですけど、昔話を僕はあんまりしないように心がけてて。
こういう時期からだから話してるんですけど。
意外と多分ここのリスナーさんはすごい新鮮だと思うし、
昔のサンフランシスコとかテック界隈ってすごいキラキラしてたイメージも僕もあって、
ネットスケープの時代とか任天堂の時代って結構キラキラした時代だから、
すごい僕も聞いててワクワクするし、すごい面白いですよ。
なるほど、良かったですね。
いや昔話本当にでもね、なんか知ってる人いっぱいいるけど、
なんかあんまり僕はそういうの好きじゃなくて、やっぱ技術はどんどん先に進んでいくもんだと思ってるんで。
なるほど。でも例えばなんか技術って結構入れ替わりもあるじゃないですか。
その時はリレーショナルデータベースが流行ってて、その次にノードエスプレイが流行ったけどまたリレーショナルデータベースが流行るみたいな、
そういうなんていうんですかね、周期みたいなのがあるんで、
またあの時のコメットが改良されてまた出てきたんだみたいな、そういうのもありますよね。
確かに確かに。
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そういうのも聞いてて面白いです。
じゃあちょっと昔話はほどほどにしておいて、
次の会社がモバイルゲームの会社ですよね。
なんかここで、この前お話しさせていただいたときにすごいリクエスト数をさばいてたみたいなお話を聞いたんですけども。
そうですね。
ライトバイク、パンカクっていう会社なんですけど、日本の会社で、
僕だけサンフランシスコからリモートで働いてるっていうちょっと変則的なチームだったんですけど、
ちょうど本当にiPhoneが出てきて、アップストアが出てきたときに、
全米でナンバーワンになってしまったアプリというのがありまして。
しまった。
ライトバイクっていう、いわゆるトロンゲームっていうジャンルのゲームなんですけど、
有料のアップストアでアメリカのランキングで1位を取ったと。
すごく人気のあるタイトルだったので、これの2を出すときに、
ただのゲームで終わるんじゃなくて、今度はプラットフォームにしてしまって、
無料にして、その基盤の技術を他のゲームデベロッパーにも使えるようにすることで、
バックエンドアザーサービスみたいなものにして、
ユーザー間の連携を取れるようにして、隣のゲームに送客したりとか、
そういうことができるプラットフォームにしようっていうことを考えたんですよね。
それをローンチするために少しこと開発を始めて、
WWDCの2010年とかだったかなにローンチしたときに、
キーノートの日に発表したんですよね、WWDCのアップルの。
そしたら、いきなり初日に10万ダウンロードが来て、サーバーでファンクするっていう。
そのWWDCの会場で、てんやわんやんだりながら、
サーバーのアーキテクチャを改編していくっていう。
その場で。
そういうドタバタがありました。
その後、トータルで3年かけて3000万ユーザーまで。
いやー、えぐいですね。
例えば日本の会社とかだと3000万ユーザーとかってあんまりないですよね。
おそらくそこまで大きいっていうのは。
人口の壁がありますからね。
ですよね。だからやっぱり世界向けに作ってるからこそのユーザー数というか。
そしてリクエストもゲームなんで結構えぐそうですよね。
そうですね。
ゲームそのもののリクエストはピアツピアの技術を使って、
直接パケットをクリアみたいな仕組みをしていったので、
サーバーを回避できるようになってたんですけど、
それでもなおって感じですね。
それも結構面白いんですよ。
ファイアウォールを越えて通信できるようにするためにUDPを使って、
TCPだと通んないんでUDPでホールパンチング、
ポートの穴をあげてお互いのパケットを通せる状態を作るっていう。
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仮想チャンネルを作ってからUDPの上でTCPのようなリライアブルレイヤーみたいなものを自分たちで作って、
そこで通信するっていうことをやってました。
えー、すごい。それ独自の技術なんですか?それとも。
独自のプロトコルです。
へー、面白い。
そうですね。だからその時の知見もかなりいろいろと面白く溜まっていった感じですね。
いろいろと分かってきたんですけど、PR2PRは3人までのプレイヤーだったらオプティマルだけど、
それ以上になったらやっぱりハブを返した方がいいという結論に達したんですよね。
まあもうちょっと多くてもいいんですけど、
基本的には全部フルメッシュでPR2PRだと逆に負荷が増えちゃうっていう感じですね。
へー、なるほど。
じゃあ、それこそさっきの話じゃないけど、
Winnieとかってかなりすごかったんですね、技術的に。
あー、そうですね。確かに確かに。
全部が確かPR2PRで。
そうですね。スカイプとかも実はその時にちょうど、
本当に金子さんのやつと同じ世代だと思うんですけど、
スーパーノードみたいな概念が出てきて、
要するにPR2PRなんだけど、
ハブになるみたいなやつが自発的に決まる投票の仕組みみたいなものを実装していって、
なるべくその複雑性が分散しないようにしていく。
それはそれで面白い時代ではあったんですよね。
今はもうPR2PR流行らなくなっちゃいましたけど。
あれブロックチェーンってどうなんですか?PR2PRって言えるんですか?
あー、確かにそうか。
あれはもう完全にPRですね、そういう意味では。
全員が全員のコピーを持っているわけだから。
ただまあそういうようになんかやっぱ技術っていうのはちょっとあの、
なんか回るのかなみたいなのも僕は思いましたけど。
確かに確かに。
ちょっとすいません、今まで結構あの、
ご経歴について聞いたんですけども、ここが結構本題で、
その後あれですよね、コーファウンダーとCTOとして、
実際にこれ起業されたんですよね、ニューヨークで。
そうですね、イーストミッドイーストっていうマッチングアプリの会社なんですけど、
これはそのコーファウンダーのアイデアで始まったんですけど、
知り合いのツテで、ちょうど僕がその番角で、先ほどのゲーム会社ですけど、
そこのエグジットが決まったタイミングあたりで、
コーファウンダー探してるっていう話が来たので、
アーチョウヘイヤーっていう感じで乗ったっていう感じですね。
で、向こうがビジネス寄りだったので、
まあ僕が人に彼だったので、まあちょうどよかったっていう感じです。
なんかそのちょうどいいって言っても、
社員でやってる、エンジニアとしてやるのと、
やっぱ自分でコーファウンダーとして、
会社のオーナーとしてやるのって結構違うし、
挑戦があるのかなって思うんですけども、
そういう感じなかったんですか?
それはそんなになかったですね。
それまでもある意味自分のやりたいようにやってきてたっていうか、
現地法人社長もそうだけど、その後の番角の仕事っていうのも、
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どちらかというと第2創業期の経営メンバーみたいな立ち位置で入っておいたので、
そんなに違和感はなかったですけどね。
ああ、そうなんですね。
じゃあ結構もう、
これ今までインタビューさせていただいた人たちにも結構言ってたんですけども、
やっぱインパクト?
インパクトが大事なんじゃないかみたいな話をしていたんですけども、
自分の出した成果を100%出せるみたいな環境が、
こういう環境なんですか?
CTOとかコーファウンダーとか。
確かにそうですね。
いわゆる会社員としてやってる時との違いっていう意味では、
そこが一番大きい気がしますね。
自分がやってることがダイレクトに、
意思決定したことが本当に、
まるまる会社の道筋にインパクトがあるので、
生きては世の中にも影響を与えるわけですよね。
あとなんか自由さみたいなのもあると思うんですけども、
基本、さっきの話も繋がりますけども、
基本何をやってもいいわけじゃないですか。
そうですね。
だからそういうのも結構好きなんですか?
縛られたくないとか。
それはもう間違いないですね。
もう誰かに何をしろこうしろ言われるのは全然ダメなので。
そうなんですね。
エンジニア多いのがそこに対して、
自分で責任を取るのが結構嫌だっていう人も多かったりとか、
すると思うんですけども、
それに対してはどういうふうに対処してますか?
それちょっとよくわかんない。
なんで自分で責任を取りたくないってどういうことなんですかね。
例えば、そうですね。
例えばもう極論言っちゃうと、
自分の選択によって会社が潰れるかもしれないみたいな、
とかっていうのはあるわけじゃないですか。
アーキテクチャが崩壊してしまうかもしれないみたいな、
こともあり得るじゃないですか。
逆に言えば、
自分が上手い選択をすることによって会社がすごい伸びる。
そうですね。
破滅的な道を歩みます。
俺がいるからできるんだっていうふうに思えるっていうことですね。
逆に裏返っても。
そうですね。
そこに対して責任を取りたくないみたいな人もいると思うんですけども、
そこはもう理解できない。
逆に自分ができるんだったらやればいいのにみたいな、
本当そう思いますよ。
だってそれって自信と表裏一体じゃないですか。
自分の技術的判断に自信があるんだったら、
お前らより俺の方が上手くやれるぜって思うはずなので。
ってことは、
そんじょそこらの会社のCPUより自分の方がいい手伝いができるはずじゃない。
その辺りじゃないですかね。
その自信とかっていうのはどうやって培ってきたのかとか、
どういう風に育てていったらいいのかとかってありますか。
これはもうバカずじゃないですかね。
サーバー落として痛い目に遭ってなんもないじゃないですか。
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ケイさんといえども、
若い頃の時に結構そういう、
失敗ではないけども、
そういうのも経験はして。
そんなの今でも毎日ありますよ。
なるほど。
日々学びです。
新しいことを常にやって。
基本的にはずっと行動し続けてて、
いかないといけないってことなんですかね。
挑戦し続けていくことが自信へと繋がるんですかね。
だと思いますけどね。
自信があるタイミングとないタイミングもちろんありますよ。
波はあるんですけど。
トータルで見たときに、
自信ないときの自分に意思決定任せたらあんまり良くない結論
出しそうじゃないですか。
だからやっぱりこう、
もう少し長い目で見て、
自分にモチベーションを貸すみたいな意味で、
目線の高いゴール設定した方がいいですよね。
なるほど。
その方が頑張れるじゃないですか。
ゴールを常に高いところに設定しておくっていうのが大事なんですかね。
それはそう思いますね。
自分をお尻叩くっていう意味でも。
1年やってめちゃくちゃレイジーじゃないですか。
手を抜くために全力を尽くすみたいなところがあると思うんで。
でもそれをうまく活かそうと思うなら、
目標とするものは高く設定しておいて、
そこに至る最短ルートを自分に考えさせるみたいな。
なるほど。
例えば目標の設定の仕方ってどうやってするんですか。
例えば1年に1回考えるとか、
今やってる環境を変えるとか。
環境を変える、いいですね。
今のそれすごい良い。
環境を変えるのが多分僕の中では、
人間一人、エンジニアに限らないと思うんですけど、
人間ができる最大のインパクトファクターだと思ってて。
人間の努力ってものを僕は信じてないんですよ。
頑張れば何かできるみたいなのって、
自分がレイジーだからかもしれないけど、
頑張ればできるみたいなのは一切信じないんですよね。
そうじゃなくて、環境、
自分を神の視点とか第三者の視点で見て、
お前ちょっとここにいるとサボるからここに行けみたいな。
トマトして動かすみたいな。
そういう感覚なんですよ。
なるほど、なるほど。
そうすることでやる気が出てくるみたいな。
なるほど。
じゃあ、けんさんのご経歴だと結構3年とか4年とかで、
会社を移られてる印象なんですけども、
やっぱそこはここにいたらもう限界だなみたいな。
次の環境に行かないといけないなみたいな感じで、
お転職とかされてるんですかね、今までは。
結果的にそのぐらいの周期になってるんですけど、
全然狙ってやったことではないんですよね。
たまたま天気がそのぐらいでやってきてるっていうだけです。
だけども、結果的にはやっぱ環境を変えてよかったな、
みたいな感じにはなってるってことですよね、そうなると。
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そうですね。
それで言うと、アメリカに行くっていう決断したのがやっぱ一番大きい要素だと思ってて、
日本にいたときってね、やっぱいろいろな意味でぬるいんですよ。
なるほど、なるほど。
先が見えるというか、このまま行けばこのぐらいまでは行けるなみたいなのが、
なんか見えるじゃないですか、キャリアパスとしても。
だからアメリカに行ったら絶対にもううまくいかないの見え見えじゃないですか、
もう天井にぶつかりまくるのが。
いろんな壁がありますからね。
いろんな壁があるじゃないですか。
だからその、なんだろう、自分を頑張らせようと思うな、
そういう環境に自分を持っていくのが一番いいと思ったんですよね。
そうじゃないと努力しなくなると思ったんで。
例えば言語とかもやっぱそうですか?
やっぱ日本にいて英語を勉強するよりももう現地に行っちゃって、
もうなんか適当なミートアップとかに飛び込んだほうが英語喋るよねみたいな感じですか?
100パーそうですよね。
僕は何かをやるために準備をするみたいなのは本当に意味がないと思ってて、
やりたいことがあるんだったらいきなりそれを始めたほうがいい。
プログラムを書くのもそうで、
ゲームを作りたいんだったらベーシックの基礎とかからやるんじゃなくて、
いきなり動いてるゲームのソースコードを持ってきて、
それをカスタマイズするところから始めるみたいな。
すごいそれはわかります、確かに。
目標っていうか、確かに今だとリアクトとかみんな勉強してると思うんですけども、
実際にアプリケーションも作っちゃった方がいいよって僕は結構言ってて、
そういう考えですね。
まさにまさに。
結果がすぐに出ないと人間やる気持続しないんですよ。
それ僕結構セオリー持ってて、
8bitの昔話の話もあったじゃないですか、
雑誌に載ってるプログラムをまず打ち込んだら動く、
それをカスタマイズすることで何か身につけていくみたいな。
そういうシンプルな時代っていうのがやっぱあるんですよね。
iPhoneが登場したばっかりの頃もそうで、
すごい単純なパズドゲームでもみんなに喜んでもらえた時代っていうのがあるんですよ。
そういうボーナス時期みたいなのがあって、
でもなんかもう今iPhoneのソフト作るってなったら、
なんかもう3Dでゴリゴリに動くゲームじゃないとみんな喜んでくれないみたいな。
一人の開発者にできる世界じゃなくなってきてるじゃないですか。
はいはい、確かに確かに。
だけどそのあるプラットフォームとかが出てきたばっかりの時って、
本当にちょっとしたことをやるだけでみんな面白がってくれるんですよね。
そういう時ってすごく簡単に結果が出るし、
だからこそ自分のやる気も持続できるみたいな。
そういうサイクルをうまくドライバーとして使っていかないと、
なんか自分が動かない。
なるほど、それはでも確かに。
じゃあもうある意味、僕もそうかもしれないけど、
自分に期待してないってことですよね。
そうそうそう。
レイジーだから。
39:00
レイジーなんで。
なんか新しくゼロからコツコツとなんかやるとかって本当に向いてないんですよね。
なるほどなるほど。
それは一ついいかもしれないですね。
やっぱりなんかね、日本にいて、いずれ海外に行きたいとかって言ってる人いるけど、
結局行けばで済んじゃう話だから。
そうそうそうそう。
行ってから考えた方がいいよっていうね。
そうなんですよね。
だから確かにね、僕も結構日本でモヤモヤしてた時期があったんですけども、
今思うともう行けよって昔の自分に言いたいですけど、
そういうのはありますね。
事前に分かんない時に考えてることって大体外れてるんですよね。
そうそう。
想像でいろいろ悩んでるけど、
悩むだけで本当に時間の無駄なんですよ。
結構そういう風に場所を変えたりとか、新しいことを挑戦するとか、
リスクだと思う人もいると思うんですけども、
その辺のリスク管理って言うんですか?
その辺ってどうしてますか?
あんまり上手くできてないですね。
こんな風に言ってるけど、僕も結構ビビリなんで、
なんか怖いなって思う時はもちろんたくさんあるんですけど、
割とでもリズムで考えてるかもしれないですね。
リズムで考えた方が自分を納得させやすいっていうのがあって、
この選択肢AとBがある時に、
Aは無難だと、
Bはリスクがあるって言った時に、
でもBやんないで、AずっとやっててBのこと後悔しないの?
って考えた時に、
それはAがどれほど上手くいっても満足できなさそうだなと思う瞬間があるんですよ。
それだったらやっぱりBやってみなきゃダメだよね、みたいな。
そういう決め方だよね。
その辺って本当に人に性格によると思うので、
自分がどうやったら動くかっていう壺は、
自分で探していただくしかないと思うんですけど、
でもリスクの取り方って、
ただ恐れるなみたいな話じゃなくて、
自分を納得させる壺をどうやって探すか、
みたいなテクニックの話だと思うので。
なるほど。
本当にリスクを取らない人もいるので、世の中っていうのは。
取れないというか、
それがいいと思ってるし、
別にそれを僕は否定しないですけども、
それは本当に難しい話ですよね。
人のそれぞれのやり方があるのかなっていうのは確かに思いました。
まあそうですよね。
でもこういうポッドキャストを聞いてるような人っていうのは、
でもそれに満足できてないから聞いてるわけですよ。
そうですね。
多分これからちょっとモヤモヤしてる方が多いんじゃないかなとは思いますけど。
そういうことですよね。
それで言うとやっぱり背中を押してあげるといいんじゃないですかね。
そうですね。
だからけんさんが言ったようにAとBがあって、
やっぱAを続けてないから、
リスクも取ったかもしれないけど、
42:00
得られたものっていうのがめちゃくちゃ大きいっていうのを、
皆さんに伝えたいなっていうのはありますね。
確かに。
だからこれってパレートの法則みたいなもんだと思ってて、
20%のものを、
まあ80点まで持っていくのって20%の労力でできるじゃないですか。
はい。
でもそこから80点のものを100点にするのってもうめちゃくちゃ時間がかかって大変。
はいはいはい。
そう考えるとその未知の領域で新しい経験を積むっていうのは、
80点をいっぱい取るっていうことなんですよね。
その方がトータルで自分が塗りつぶした経験値の面積って広いじゃないですか。
そう考えると少ない労力で高いパフォーマンスを出すレイジーな人たちにとっては、
そっちの方がいいと思うんですけどね。
これあれですよね。
エンジニアのタイプもそのパレートの法則結構ありますよね。
企業で80%をいっぱい、例えば言語だとしますけど、
サーバーサイド、フロントエンドもインフラも80点できる人と、
あとフロントエンドも100点満点できる人みたいな、
そのタイプの違いとかもあって、
僕も多分ケンさんと同じで前者なんですけども、
その20%に80の時間使いたくないっていうのはすごい分かります。
確かにそこは性格によるか。
職人気質で1個を極めたいみたいな人にはあんまり響かないかなと思って。
確かに。でもすごい分かります。
ちょっと今、企業されてるということで、
さっきもお話にあったように、今変革期だみたいな、
Web 2.0が始まったりとかiPhoneが出たりとか、
今また新しいのが来るんじゃないかみたいなことをケンさんからお伺いしたんですけども、
その辺ちょっとお伺いしてもいいですか?
そうですね。もうチャットGPTですよ、要は。
エンジニアからすると、そういうハイプと呼ばれるかもしれない、
例えばWeb 3.0だ、ブロックチェーンだみたいなのあるじゃないですか。
それでチャットGPTもそれの一つだと捉える人もいると思うんですよ。
そこですごい不思議だったのが、ケンさんぐらいのすごい経験ある方が言ってるのは、
もしかしたら今回は本当かもしれないっていうのをすごい思っていて、
その辺すごい聞きたいんですけど。
逆にハイプだと捉えてる人がそんなに多いってことが僕にはちょっと信じられないですけどね。
僕もね、バズワードすごい嫌いなんですよ。
昔からバズワード嫌いとして名を馳せていて、
流行り言葉が出るたびにそれを否定する嫌な人みたいな、
ARとかVRとか、本当にね、いろいろ悪口言ってきた人間なんですけど。
Web 2.0以来ですね、僕が今回。
心がもう踊ってるんですか、やっぱその今のチャットGPTに。
45:02
そうですね、これは久々に来たって感じですね。
なるほど、具体的にどの辺が響いたんですか。
具体的に、とにかくすごくないですか。
なんか想像できないアウトプットを出してくるマシンって初めてじゃないですか。
今までにデターミニスティックじゃないリザルトを出すプログラマティックなものってなかったですよね。
ただの疑似ランスとかなくて意味のある。
あれですよね、その分別からいうとチャットGPTじゃなくて、
ジェネレイティブAIって呼ばれる画像とか文章とかコピーライティング作ってとか、そういうのも含めてってことですよね。
そういうことです、先生AI全般ってことですけどね。
はいはいはい、なるほど。
これはマジでヤバいところですね。
そうなんだ、今はそこの技術にこれから何年間か。
前振りです。
すごい、楽しみですね。
ケンさんぐらいの経験のある人がどういうプロダクトを作るのかっていうのをめちゃくちゃ楽しみだなと思うんですけど。
具体的にまだ全然何も決まってないんですよね。
もうある程度決まってる軸は一つ。
チャットGPTって質問したら何でも答えてくれるじゃないですか。
だけど知ってることに限界があるんですよね。
例えばあなたについてのプライベートなこととかは知らない。
じゃあ、あなたについての情報を追加で学習させるにはどうしたらいいのか。
トラディショナルなAIのやり方とファインチューニングっていうのをやるんですよね。
追加のデータをさらに出口に近いレイヤーのところでデータを加わしてやることで、
自分の好みのAIモデルにカスタマイズするってことをやるんですよね。
既存のやり方っていうのは本当に追加学習するってことです。
なんだけど、今LLMが出てきてできるようになったことはもうファインチューニングしないんですよ。
ゼロショットって言うんですけど、追加学習なしでいきなりコンテキストをプロンプトとして与えてやると、
追加学習なしにまるで学習したかのような結論を出すことができるようになった。
これがLLMのすごいところで、合理的判断に必要な論理的思考能力を身につけちゃってるんですよね。
人間と同じような。
それを使って、人間って別に手順書みたいなのをさらっとその場で渡されて、さって読んだらそのタスクをこなせるじゃないですか。
別にそれを事前にすごい学習してこなくても、その日その場で渡されても、こうすりゃいいのねって言ってタスクをこなせるじゃないですか。
それと同じようなことが人工知能ができるようになったんですよね。
48:01
本当にオンザフライで、その場で指示を与えると、要はプロンプトを工夫するってことなんですけど、
そうするといきなりタスクをやらせることができるようになった。
っていうのが本当にすごいことで。
これでですね、プロンプトに加わせるためのデータとして、
データベースに溜まっている、それこそベクターデータベースとかに溜まっているコンテンツを文脈としてプロンプトに埋め込んで、
これに基づいて説明してくださいみたいな。
質問の仕方をするとチャットGPTが文脈を踏まえた行動をしてくれるわけですよね。
本当に自分のやらせたい仕事をAIにさせることができる。
追加の情報をもとにさせることができるっていうのを、
新しいプログラミングのパラダイムの穴が開いたんですよ。
これだから関数なんですよ、チャットGPTっていう。
その関数に与えるアーギュメントをどう与えるかっていう話なんです。
それを自然言語で与えるようになったんですよ、そのプログラムの行動自体。
完全にそのプログラムのメタ次元が1次元上がったんですよ、完全に。
自然言語で人間にも機械にも分かる言葉で書かれた指示書みたいなものをもとに
コンピューターを動かせる時代が来たんですよ。
これは本当に完全なるパラダイムシフトですよね。
本当に自分から行動を起こせるAIみたいなものを作ることができるんですよね。
実用例みたいなのって、今3ヶ月くらいで1000くらいのアプリケーションができたみたいな
その周りに記事とかも読んだんですけども、
そういう差別化とかって具体的にどうやっていくんですかね。
被っちゃったりするのかなと思ったんですけど、単純に。
それもよく言われる話になると思うんですけど、
今はね、もちろんオープンAIとかプラットフォームリックがありますよ。
そこがね、プラットフォームって常にリックヒットしたアプリをパクるっていうのが運命なので
成功すれば必ず食われると思ってた方がいいと思うんですよね。
なんですけど、それを抜きにするとまだまだ
マーケットのポテンシャルに対してプレイヤー足りてないぐらいだと思います。
今、1000個って言ってましたけど、もっともっとキャパあると思います。
潜在的に。
バーティカルで考えても本当にいろんな切り口がありますもんね、確かに。
無限にあるんで、もう全てのパラダイムを変えていくっていう風に考える。
今までのプログラミングのパラダイムをどんどん変えていくっていう風に考えると
もう壊されない、ディスラプトされない領域ないんですよね。
なので、まあマーケットクソデカいので
何やっても必ず自分の生き残る日記は見つけられると思ってます。
51:00
あ、そんなぐらいデカいんだ、マーケットが。
楽しみですね、今後Web3も収束しかけてて
でも本当にリアル、本当にやりたい人たちがやってるのかなみたいなので
健全なコミュニティになってきたのかなみたいな思いますけど
これもね、僕思うとこあるんですよ。
僕、バズワード嫌いな人じゃないですか。
VRとかが出てきた、それこそ20年くらい前にも
いや、それはまだ20年早いよって言ってたら本当に20年早かったんですよね。
物事にやっぱタイミングってあるんですよ。
ニューラルネットワークを20年前に言ってたらやっぱり笑われてたわけですよ。
だからAIの時代っていうのは今こそ第2弾、第4の波と言っていいくらいの
先生AIの波っていうのが来てますけど
だからWeb3は僕は早すぎたと思ってますね。
だからあれはWeb4なんですよ。
Web3は実は先生AIだったっていうオチだと思ってますね。
なるほどね、まだ早すぎた。
まあ確かにね、それはみんな思ってるところかもしれないですよね。
どちらかというと僕はWeb3で最初プロダクトを作ろうとしたんですけども
基本的に使い方が限られているような気がして
そういうようなのはある程度アプリケーションになって
ある程度大きくなってるんですよね、コミュニティマットではして
本当に隙間のところでアプリケーションを作らないといけない
でもそれって本当に意味があるの?
すごいマーケット小さいよねってなるのが結構あったのでやめたんですけど、そのマーケットは
だからどちらかというとAIっていうのはもしかしたら
飽和することがないのかもしれません。
マーケットがクソでかいからいっぱいいろんなものに当てはめられるみたいなのはあるから
そこは確かに違いそうだなとは思いましたね。
そうですね、実際そのYコンビネーターで
今ちょうど4月のバッジが入ってきてるところですけども
もう大量のAI関連がやっぱり出てきて
もうこの先を示してますよね、これが。
ちなみに今お一人でやられてますけど
今後アメリカで会社をやられる感じですか?
そうですね、一応共同創業者は一人いるんですけど
最終的には都米してアメリカの
法人自体もアメリカの法人には来てあるので
ちなみにどちらの地域でとかありますか?
全然決めてないですね。
ああ、そうなんだ。
その時のトレンドで。
日本でやるよりは海外というかアメリカでやった方が
開発的にはいいとかってあるんですか?
そうですね、僕だけでやってるうちは日本の方が
生活費も安いしやりやすいっていうのはあるんですけど
チーム作るってなった時に
ハイアリングのソーシングのしやすさとか考えると
アメリカとかの方がいいなというのはありますよね。
54:01
それはやっぱり現地にオフィスを持つんじゃなくて
時差的な問題のことですよね、おそらく。
両方ありますね。僕は割とフィジカルなオフィスあった方が
いいと思ってる方なので。
そうなんですね、なるほど。
確かにそうなると人がいる、いい人材がいるアメリカの方がいいですよね。
そうですね、それは間違いないところかな。
すごい楽しみです。
実はH1ビザを持ってて、これから逃兵する予定なので
もしSFだったらもしかしたら近くに住めるかもしれないので
いいですね。
いろいろ情報交換とかさせていただきたいです。
ぜひぜひ。
すみません、最後いいですか、最後に
これからスタートアップ創業を目指す方とかに
メッセージがあればお願いしたいんですけども。
そういう人にはもう僕はとっととやれとしか思わないですね。
今は本当に特にAIとかだと創業するのに絶好の機会
これ多分逃したら生涯後悔するレベルの変革期だと思ってるんで
iPhoneが出たばっかりとかパソコンが出たばっかりとか
インターネットが出たばっかりとか
そういう時期だと思うんですよ。
だからそれに関係することでアイデアがある人は
もうとっとと始めた方がいいと思います。
それが10年後20年後に後悔しない生き方だと思います。
ということで過去の波で上手く乗れなかった自分が今なんですけど。
例えば何かすでに創業されている小さい会社AIの会社に
そこにジョインするとかっていうのも全然ありってことですね。
そうなるとチャンスはあるってことですよね。
めちゃくちゃ新しければですね。
ただAIの世代も本当にこの生成AI前と後でがらりと変わったので
今逆に生成AI以前のAI会社でバリエーション落としてるんですよ。
生成AIのテクノロジーに加わるっていう認識になっているので
例えば自然言語処理とか予測系とかそういういわゆる
トラディショナルなマシンラーニングっていうのは
もうそれの時代じゃないよっていう感じになってきていて
例えば自然言語処理とかを真面目にコツコツやってきた人たちとかは
そのチャットGPT見てもう打ちひしがれてますよね。
なんか自分たちがやっていったことを全否定されたみたいな感覚になっているので
本当にそういう革命が起きている。もっかい進行中って感じです。
だからこれは第三次AIブームじゃなくて第四次なんですよね。
第三次っていうのはそのマシンラーニングの時代
サポートベクターマシンとかディープラーニングとか
そこでインファレンスを取るっていう回帰と分類っていう
いわゆる機械を作るっていう世代から
ものを生成するっていう時代に入ったので
57:00
もう完全にパラダイムが移りましたね。
スタートアップにこれが入る方はその辺の見極めっていうのも
もしかしたらその生成AIとかの方がこれからはいいのかもしれないし
面白いのかもしれないですね。
間違いないですね。僕はもうそっちに思いっきりバイアスがかかっているので
話終わりでいいって聞いてください。
はい、でもすごいめちゃくちゃ経験のあるケンさんが
そこまでいってるなんてすごい心が僕はなびいたんですけど
ちょっとWeb3とは違うのかなみたいな思ったんですけど
本日はケンさんに来ていただきました。
ありがとうございました。長い時間。
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