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今回は、アポロ計画から半世紀以上経った今、人類が月面を目指している中で達成したい科学目標、
その中でも構築が進められている月面天文台に関するお話を詳しくしていきたいと思います。
ちょっと前のエピソードで、リスナーさんからの質問にも答えた内容になってるんですが、
月面での科学研究において非常に重要な役割を担っていきそうなので、宇宙に天文台を作るっていうことの意味みたいなところから深掘りしていこうかなと思っております。
ぜひ最後までお付き合いください。
改めまして始まりました笹木亮の宇宙話。このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
今日のエピソードが1491話目ということで、基本的には1話完結でお話ししておりますので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひ聞いていただけたら嬉しいなと。
昨日は今日の話の前編というかもう一つの話みたいな感じで、月面の資源に関するお話ししてますし、その前はインターステラー10周年っていうところで、
作中に出てくるブラックホールの描写って実は論文になってたりとかしてね、ものすごくこう、
ハイクオリティな描写なんですよみたいなところを、ちょっと科学的な目線でインターステラーを解説するみたいなところさせていただいてますんで、
是非ね好きなところから聞いていただけたらと思っております。 ということでじゃあ早速、今日ねあのめちゃめちゃすごい発表というか、
後半ありますんで、あの書籍の話ですね。 もしかしたらX見て知ってる方もいるかもしれませんが、というところでお話ししていこうと思っております。
はいということでじゃあ本題行きましょう。 今回お話しするのはアポロ計画の後継プロジェクトアルテミス計画の中で検討されている
月面天文台に関するお話をしていきたいと思います。 月面天文台、まあアルテミス計画の中では、そもそも人を月面に再び送っていこうっていうところの目的があって、
でその目的の中でさらに人をそこに滞在させる。 そしてそこで資源を獲得する。
そして月面を活用したいろんな科学研究っていうのを行っていく。 まあ様々なことが考えられているわけですね。
でその中でも注目なのがこれ月面天文台と呼ばれるものです。 でこれ月面天文台、そもそも
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なんでわざわざ月面に?って思う人もいるかもしれないので、結構手前のところから話すと、 あの天文台を作るっていうのは地球上でやってればいいのかっていうと、実は地球上でできる
ことっていうのは限りがあるんですよね。 どういうことかっていうと、まあ地球っていうのはそもそもこう
分厚い大気に囲われて、まあそれのおかげで僕たちって普通にこう地球上に 生存できている、生きていられるわけじゃないですか。
でこれができるからこその弊害みたいなのがあって、例えば宇宙から飛んでくる ある放射線はなかなかその地球の大気を突き抜けてこれない。
例えばX線ですね。X線。 僕が専門でやっていたのがまさにX線天文学っていう分野なんですけど、
X線ってずっと浴び続けてはいけないっていうところはなんとなくイメージつくと思うんですね。 あのレント限定バシャバシャバシャバシャバシャ取りまくってたら
体に悪いんだろうなぁみたいな。そんな感じです。 でまあそういう感じでこうX線って実は地球の大気を守ってくれてるから宇宙からたくさん飛んできてるんだけど、
僕らには届かない。 けどこのX線を使ってみる宇宙っていうのは僕らの目では見えないものすごく激しくて
速い、熱い、そんな宇宙が見れるんですよね。 だからこそ例えば僕が専門で研究したのは光勢フレアだし、
あの太陽フレアみたいなやつの他の星バージョンですね。 でそれ以外にも超新星爆発の研究ができるとか、
いろんな方法があるんです。ブラックホール観測できるとかね。 いろんな方法がある、いろんなことができるんですけど地球上じゃそれができないと。
なのでX線の情報を得るために人類が取った手段っていうのが宇宙に望遠鏡を飛ばすっていう、そういう解決方法です。
それによってアポロ計画と同じぐらいの時期から X線天文学っていうのがどんどんどんどん発展していって、
それによって今、世界中がX線の衛星を宇宙に打ち上げるみたいな、そんなところまで来ているわけですね。
でこれがかなり面白いフェーズに入っているんだけど、別に宇宙に出なきゃいけない天文学の発展の仕方っていうのは何もX線だけではないんですよね。
X線だけではなくて、それがの一例として上がるのがこの月面天文台と呼ばれるもの。
でこの月面天文台っていうのは、まずどこに建設を予定しているのかというところで言うと、これ僕たちが見えている月、月のこの裏側、月の裏側に天文台を設置しようとしているんですね。
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しかもそこで見ようとしているのは、電波と呼ばれる、僕らが例えば何かの通信に使ったりとかするような、X線とは逆の、ずっと浴びてても別に大丈夫かなみたいな、赤外線よりも緩やかな波、これが電波ですね。
でこの電波、地上でも電波天文学っていうのは発展することができてるんですけど、宇宙に行かないと取れない波の種類の電波もあるんです。電波の中にもいろいろあって、
通信で使っている電波もあれば、そうやって地上の天文施設で観測しようとして観測できる電波天文台があって、っていうのがある中で、やっぱり電波の中でも宇宙に行かないと取れない信号っていうのがあるんです。
じゃあその信号を取るために人工衛星飛ばして、X線天文学みたいに地球の周りから観測すればいいんじゃないのっていう発想になると思うんですけど、それでもダメ。
なんでかっていうと、宇宙の特に地球から、地球側から出てくるようなその電波の漏れ出しみたいなところによって、地球が持っている本来のノイズみたいなところですね。
これによって地球の周りですら、ガチャガチャガチャガチャしすぎて、その電波のシグナルっていうのを取ることができないんですよ。
で、じゃあどうやったらその地球のノイズから逃れて、その電波っていうのが使えるのかというところになってきた1個の解決策として挙げられたのが月面。
そしてそれが地球側ではなくてその裏ですね。
月っていうのは、そもそもずっと僕らの方に同じ面を向けてるから、地球からの影響を全く受けない場所として、月の裏側っていうのは有力な候補地になってくるわけです。
で、しかもそこに対して僕らは今どんどん着陸機だったりとか、何なら拠点まで作ろうとしているというところで、その果てのプロジェクトとして、
じゃあ月面に地球の近くではできない天文台のプロジェクトっていうのを作ることによってですね、
宇宙の誕生の謎みたいなところですね。ここにアプローチできるような天文台が作れるんじゃないかっていうので構想されているのが月面天文台という感じです。
で、宇宙誕生の初期の姿が解明できるように期待されているこの月面天文台ですが、
JAXAの発表だと最速で2028年。
まあ、マジで最速って感じですかね。来年とか、ここ数年のところで、まあ2028年はないか。
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来年とかで月周回に人が行って、で、その次の年とか2026年とかをめがけて、7年とかだっけな、をめがけて宇宙飛行士が月面に着陸するというようなプロジェクトがあって、
で、そこで基地ができて、で月面の活用がどんどん進んでってなったらまあ28年もワンチャンあるのかみたいなぐらいですかね。
まあとにかくまあそれぐらいの規模で進めていく計画にはなっているみたいです。
そうするとこれまで人類が見ることができなかった新たな天文学の扉が開くということで月面天文台はかなり注目度が高いかなと思いますね。
ただ何かこう何も背景を知らない状態で聞くと別に月面にわざわざ作らなくても良くないっていう発想になる人もいると思うので、
なんかねこれポッドキャストのめちゃめちゃいいところだと思ってて、背景からちゃんとこう10分かけてね、喋っていくことでみんなに伝えられるかなと思って今回はお話しさせていただきました。
ということでまあ月面天文台結構ね期待できる分野なんじゃないかなと思いますのでぜひ皆さん覚えておいてください。
たぶんいつか話題に上がると思います。はいということでじゃあこんな感じですかね。
アフタートークいきましょうか。はいということでアフタートークです。
ということでですねあの書籍のお話ししたいと思います。X見てくださった方はわかるかなぁと思うんですが、ポッドキャストにはね非常に不向きな
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うおとよし推薦ってパーンって書いてあって あの
コメントを書いていただいておりますこれね見てもらった方が何かこう 良いまとまりもあってめちゃめちゃかっこいいっていう感じなんですけど
いただいたコメントとしてはですね スケールアイディアそして謎
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明日明日書籍についてがっつり話す会をしていきたいと思いますというのも本当はね 今日日曜日だから日曜特集をお届けしていきたかったんですけど
あの昨日ほら子供が泣き始めちゃって 尻切れトンボ的な感じで終わっちゃったんでちゃんと喋り切りたいところは喋り切りたいなと思って
今日はこんな感じでお届けさせていただきましたので明日のエピソードもぜひ楽しみに しておいてください明日はがっつり書籍の話そして1週間振り返るんで科学系
ポッドキャストのイベント ポッドキャストシンポジウムに関する話もいろいろしていきたいなぁと思っております
ぜひ明日のエピソードも楽しみにしておいてくださいよろしくお願いします 今回の話も面白いなぁと思ったらお手元のポッドキャストアプリでフォローフォローボタンの近くに
ある星マークこちらでレビューいただけたら嬉しいです 番組の感想や宇宙に関する質問についてはエックスのハッシュタグ宇宙話
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ということで今日のエピソードは僕が収影者でやっている連載読みたいの内容から 最新のエピソードからお届けしてますのでそちらもぜひ概要欄からチェックしてみてください
それではまた明日お会いしましょうさようなら