1. 佐々木亮の宇宙ばなし
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2023-04-25 19:36

927. 27億光年先に太陽の327億倍のブラックホールとかもう宇宙スケールすぎてわけわからん【sorae】【ハッブル】【オーイシマサヨシ】

推定質量“太陽327億個分”のブラックホール 重力レンズを利用して確認
https://sorae.info/astronomy/20230421-abell-1201-bcg.html


オーイシさん聴いてるかな。聴いてたら友達になってほしいな。


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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております宇宙話。今回は、宇宙の果てで327億倍、太陽の327億倍の重さを持つブラックホールが発見された。
こんなお話をしていきたいと思っております。 そして、なぜブラックホールの話をするのか。
これは、今日放送の、オーイシマサヨシのヤングタウンで、オーイシさんがブラックホールについてものすごく興味を持っていたので、今回はこちらをピックアップさせていただこうというところで、
収録に行ったゲスト出演の感想とかも含めで、いろいろお話ししていきたいと思います。 ぜひ最後までお付き合いください。
2023年4月25日始まりました。佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが927話目を迎えるというところで、今日お話しするのは、なんと太陽の327億倍の重さを持つブラックホールに関するお話です。
こんな感じで1日1個お届けしているわけなんですけど、今日はね、僕、ラジオ出演してきまして、出演させていただいたのがMBSラジオの大石正義のヤングタウンという、
もうね、有名な大石正義さんの番組に出させていただいたというところで、収録終わって翌日の放送となっているわけなんですよ、こちらがね。
で、そのラジオから、もしかしたらこれ初めて聞きに来たよってくれる人もいるんじゃないかなと思っておりますので、
ぜひですね、放送の中でもブラックホールの話チラッとしてますし、多分大石さんも結構ブラックホール興味持ってる感じだったので、大石さんファンの人とかね、
この辺りから聞いていただければ嬉しいなと思っております。 そんな感じでちょっとラジオの感想とかは最後後半にお話ししていこうかなと思ってるんですけど、
では早速本題いきましょうかね。本題としては、まあ今回、もうさっき結論言っちゃったんですよね。
太陽の327億倍の重さを持つブラックホールというところで、もうこんな重力を持ってたら光なんか絶対出てこれないなっていう、
そしてものすごく重いブラックホールを紹介していきたいと思います。 今回紹介するこちらはですね、文字でも音声でも宇宙が楽しめるっていうところで、
大人気宇宙ポータルサイトSORAEとのコラボ企画でお届けさせていただきますので、 ぜひですね概要欄に貼ってある記事からお楽しみいただけたらと思います。
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画像一緒に見れるんで面白いかなーってとこですね。 そうですね、そんな感じでじゃあお話ししていこうと思うと、そもそもブラックホールって身近にどんぐらいあるんだろう
みたいな話ってイメージつきますか? ブラックホール
実は僕たちは地球の中に住んでるけど、 ブラックホールの淵に住んでいると言っても過言ではないんですよ。
どういうことか、ブラックホールって光も通さない、 光すらも飲み込んでしまうような超重力の強い天体っていう感じですよね。
そんな天体があって、引力がものすごいわけですよ。 もちろん光が脱出できるぐらいの距離感にいれば光も見えるんですけど、
それよりももっと大きい範囲で物を引きずり込んでいくような、 引っ張っているような力っていうのが加わっていくという中で、僕たちは実は天の川銀河っていう銀河の中にいて、
その銀河の中心には超巨大なブラックホールがあります。 その重さなんと太陽の430万倍というところで、
太陽の430万倍ですらちゃんとしたブラックホールであり、 そしてそのブラックホールの周りに銀河が、数億この星があるような銀河が形成されるぐらいの規模なわけですよ。
実はそこの周りをぐるぐる回っているのが僕たちのいる太陽系とかっていう、そういうことになるんですよね。
つまり、ブラックホールってなんかあるの?ないの?みたいな、そんな話以前に、僕らはもうブラックホールの縁に立たされているみたいな、そういう状態だと思いながら聞いてください。
そうするとちょっとブラックホール、現実に湧いてきませんか? まあそんなこともないのかな。
というところで、そういうブラックホールの縁にいるのが僕たちっていう中で、 ブラックホールってもう宇宙空間にはたくさんあるんですよね。
たくさんあって、そういうのをどうやって見つけていくかっていう手法がいくつかあります。
一つはこれ、ブラックホールにものが吸い込まれていく様子が、
様子から光が放出されるっていうような現象ですね。 ブラックホールって本当に何でも吸い込んでしまうので、吸い込んでしまった時に、
周りにある、例えばちょっと大きめの星とかがギューって、 糸を引くように吸い込まれていくわけですよ。
そうすると、だんだん最後の方って高速に近いような、 光が沈んでいってしまうってことは、光よりも強い力で引き込まれるってことじゃないですか。
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なので、一瞬だけ光の速度ぐらいで動くような時期っていうのを経て、 ブラックホールの中に吸い込まれるんですよ。
物質っていうのは。そうなると、その高速に近い速度、 光の速度で動いている時に出る特殊な光みたいなのがあって、
そういった光を観測することで、 こんな光出せるのってブラックホールの縁だけだよねっていうような感じで、
ブラックホールが見つけられるっていうところもありますし、 あとはもう一個最近よく使われていて、今回の研究でも用いられたのが、
重力レンズ効果と呼ばれる現象。 重力レンズ効果、これ何かっていうと、ブラックホールっていうのは超巨大な重力源なんですよね。
重力っていうのは、これ恐ろしいもので、 空間を歪めるんですよ。
空間を歪めるイメージつけますかね。 ブラックホールのところを見ると、肉眼でブラックホールを見るイメージを想像してください。
そうすると、ブラックホール自体っていうのは光を発していないから、 何か吸い込んでいなければわかんないわけですよね、どこにいるか。
ただ、例えばブラックホールの奥にものすごく明るい天体たちがたくさんあったとします。 イメージ的に言うと背景があって、
その背景の、 キラキラした背景の手前に、僕たちの目では確認できないブラックホールをポンって置くみたいなイメージですね。
そうするとどうなるかっていうと、ブラックホールは 光すらも飲み込むぐらい強い重力。強い重力を持っているってことは空間を歪める。
空間を歪めると、背景に見えていたさっきの綺麗な星たちはどうやって見えるのかっていうと、 ぐにゃっと曲がった形で見えるんですね。
このぐにゃっと曲がった背景の星たちの姿を分析してあげることで、 どれぐらいぐにゃっと曲がってるかっていうようなブラックホールがまるで何かこう
メガネとかそういったレンズのような役割をしたときにどのぐらい像を曲げるのか、みたいな、そういう見え方を研究するのが、この重力レンズ効果からブラックホールを解明するっていう方法ですね。
これ結構、最近観測の技術がどんどん発達してきたっていうところも含めで、よく使われる手法なんですよ。
これを今回用いてブラックホールを探ってあげるっていう研究が行われて、 実は元々今回ピックアップしているブラックホールって、距離で言うと確か25億光年だったかな?
27億光年か。27億光年先にあるエイベル1201BCGっていう、そういう天体なんですね。もうポッドキャストでも何度か話してますが、基本こういう数字が並ぶ系っていうのはただの通し番号です。
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なのであんまり意味なくて、各天体っていうのは本当に衛星の数だけ名前を持っていると思ってくれれば良くて、こういうところで紹介されるのは、なんとなく有名な星の一般的に言われる名前。
例えばでっかい研究成果が残されると、そこで使われていたネーミングがそのまま使われるみたいなとこもあるので、例えばエピソード2つ前、3つ前ぐらいか、924エピソード目で紹介したガイアっていう僕の論文執筆を邪魔した。邪魔したっていう言い方はダメですね。
ものすごい精度の観測結果を出したせいで、僕が論文の内容を変更させなきゃいけない状態に陥った忌々しいガイア衛星ですね。業界にとっての貢献度は素晴らしいので悪口ではないです。個人的な主観です。
で、そんなガイア衛星が、例えば今までこのぐらいの場所、位置にある天体であるっていう有名な天体を観測したら、もちろんその天体、何がいいかな。例えば、ベラトリクスとかっていう名前ついてるじゃないですか。あの星とかの名前に。
ああいう星って、そういう通称の名前もありつつ、その衛星の数だけ名前ついてるから、例えばガイアが確認がてら、あの天体を見えるからとりあえずカタログに載せておくかみたいな感じで観測して結果が出てくると、ガイアなんちゃらなんちゃらなんちゃらなんちゃらみたいなGだったかなっていうような名前がつくんですよ。
つまり、なんでもいいと。衛星にはたくさん名前がある。なんかもう簡単に言うと、ツイッター経由で僕を発見したら、ツイッターのユーザーIDみたいなのが僕につくじゃないですか。それみたいな感じ。
フェイスブック上にIDついてるけど、これって佐々木亮を表してるよねとか、インスタグラムのユーザーIDみたいなのも僕についてるよねみたいな感じで、現代の地球上の人たちもいろんなとこにいろんなIDがあるじゃないですか。そんな感じです。
なんか見る角度によって、特有のIDみたいなのがつけられてるけど、別に1個の天体のこと指してるからなんでもいいですよみたいな。そんな感じですね。そんなネーミングの話は去っておき、27億光年先に、今回の研究では、エイベル1201BCGって呼ばれる天体が、今までずっと発見されてたんですよね。
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もともとあるのが分かってたと。ただ、これが最初分析されたのが2017年で、その頃この天体っていうのは超巨大なブラックホールっていうことは分かってたけど、重さ的に言うと130億倍ぐらい。太陽が130億個重なったようなブラックホールだったんですよね。
うーん、みたいな感じじゃないですか。このぐらい、確かにでかいけどみたいな感じだったんですよ。ただ当時は、さっき言ったみたいに観測技術だったりとか、そもそもその観測した結果をどう分析するかっていうノウハウがたまってない状態で分析された結果だったので、
じゃあ今回、より観測手法っていうのが確立された上で、さらに観測データも豊富になってきたっていうところも含めで、さらに分析してあげて、本当にちゃんと質量求められているのか、130億倍って本当なの?みたいなところを研究しに行ったっていう研究結果ですね。
で、その結果、重力レンズ効果っていう効果を用いて、なんと、エイベル1201BCGという天体は、太陽の327億倍だったっていうことが分かったんですよ。つまり、だいたい2.5倍?2.7倍ぐらいか。っていうぐらいの重さになってると。ほーっと。意外と研究結果って変わるもんなんですよね。
意外とそういうもんで、だからこそ観測技術が発達したら、注目できそうな天体っていうのは、より詳細に観測して、より正確にその状況を把握していこうっていう動きが出てくるんですよね。
なので、今回みたいに、もともと130億倍の天体だって言われてたけど、よくよく見たら327億倍だった。もうなんか、えげつない宇宙規模の話がえげつない宇宙規模に移動しただけなので、僕らにとっては分かんないかもしんないけど、非常に重要だろうなっていうところ。
で、しかも今回のこの見積もりの中でもしかしたら、最大530億倍とかっていうような規模である可能性っていうのも出ていたんですよ。
なので、実はこれからどんどん観測結果が増えていったら、また変わるかもしれないし、なんていったって25億光年先ですから、25億年前の光見てたら、そりゃ不定性も大きくなるよなみたいな。そんな感じで思っといてくれればいいです。
とにかく、実は昨日ラジオの収録の中で、ブラックホールってマジそんな近くにあるんですか?みたいな話とかをしたんですよね。すいません、すげーふわっとラジオの時の話してるんですけど、それがあったので、じゃあちょっと最近見つかった超でかいブラックホールの話、今回しておこうかなと思ってこちら紹介させていただきました。
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今日のこのポッドキャストが、エピソードで言うと927話目で、放送日が2023年の4月25日ってところなんですけど、4月25日火曜日の夜10時から、昨日収録させていただいたラジオの内容が公開されるというところで収録の内容が放送されますので、
ぜひですね、MBSだから関西の方は普通に聞けるだろうなと思うので関西の方ぜひ感想お待ちしてます。ラジコとかでも聞けると思うのでぜひ皆さん聞いてみてください。
いやー自分がラジコに乗ってるのは本当に嬉しい状況だなっていうところと、もうなおかつ大石さん会えたのマジで良かったです。これねご本人聞いてくれてたら本当に嬉しいなと思うんですけど、短すぎた。短すぎましたねー。
ポッドキャストで毎日20分とか30分とか喋ってるんで、ゲスト出演していくとそもそも相手ありきで喋るし、しかももうすごいじゃないですか。大物、うわ大石さんだみたいになってる状態で20分30分なんてあっという間なんですよ。
だからもっとね、最後の方にももうちょっと聞きたかったみたいなので面白かったですよ。ラジオトークで生で配信しながら収録されてたんですけど、ファンの方のコメントでこいつ異常に喋るなみたいな、大石さんがすごい早口になってて、そこがすごいファンの方的には面白いポイントだったみたいなところだったので、もっと宇宙の話したかったなと。
コメントの中でLINE交換して友達になりなよって書いてるやつを僕が現場でちゃんと確認できてれば、LINE交換してくださいとか言えたのかなーみたいな。いや嘘ですよ。そんな僕みたいなね、あれにLINE聞かれたら構えるじゃないですか。なのでちょっとそんなことはできなかったですけど、お友達になれたらよかったなーと思いました。
ゲスト出演って難しいんですよね、そのあたり。ポッドキャストコラボだとその後そのままぐだぐだ喋りながら友達っぽくなって終わるんですけど、ゲスト出演しに行くと、ゲスト終わったらありがとうございましたって終わっちゃうんで悔しいですよね。もし大石さん聞いてたら友達になってくださいお願いします。
はい、そんな感じでちょっと無謀なお願いもしてみました。けど本当に面白くて、宇宙好きなんだなっていうのがガンガン伝わってきたので、きっと宇宙話のリスナーの皆さんが聞いたらきっと同じ目線で聞けるんじゃないかなと。だって皆さんも宇宙好きっすよね。だって毎日宇宙の話しかしないポッドキャスト聞いてるんですよ。宇宙好きに決まってるじゃないですか、皆さん。
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このあなた、今聞いてる、いや俺はみたいな言ってる君は基本的には宇宙好きなはずなんですよ。なのでラジオで大石さんのテンション感と自分の感じと、こうなるよなって思いながら聞いてくれたら嬉しいんじゃないかな、嬉しいなと思っております。
そんな感じで今回はブラックホールの話をちょっと収録の中でいろいろ出てきたので紹介させていただきました。でですね、今回の話は冒頭にも話したみたいに大人気宇宙ポータルサイトソラエとのコラボ企画というところで、ブラックホール、写真とか見えないとなかなかイメージしづらいなっていう部分あると思います。ぜひ記事と音声一緒に聞きながら楽しんでいただけたら嬉しいです。
今回の話も面白いなと思ったらお手元のSpotifyアプリでフォロー、フォローボタンの下にある星マーク、こちらからレビューいただけたら嬉しいです。
番組の感想や宇宙に関する質問について、ラジオ面白かったやとか、そんなでかいブラックホールあるの知らなかったとか、あればぜひですね、感想ガンガンお寄せください。
ツイッターのハッシュタグ宇宙話、宇宙が漢字で話がひらがなになっておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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