1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 761. 新たな天文学を切り開い..
2022-11-05 12:58

761. 新たな天文学を切り開いた偉大な「発明」【科学系Podcastの日】

毎月10日は科学系Podcastの日!今月のトークテーマは「発明」!

https://note.com/ren_scientalk/n/n852e9c6da28a


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https://www.esa.int/Science_Exploration/Space_Science/Riccardo_Giacconi_1931_2018

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00:01
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙ばなし。
今回は、科学系Podcastの日記念というところで、共通トークテーマ、発明に関するお話をしていきたいと思います。
僕が紹介する発明の話題については、ノーベル物理学賞にもつながった、そして僕が白島でずっと研究をしていた
X先天文学っていうところのどうやって成り立ちがあったのか、そんなお話をしていきますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
3、2、1、イグネッション、10、9、10
佐々木亮の宇宙話
2022年11月5日始まりました 佐々木亮の宇宙話
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに 天文学で博士号を取得した専門家の亮が
毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております
ということで本日でエピソードが761話目を 迎えているというところで
今日は発明に関するお話をしていきたいと思います
この話題 もしかしたらもう他のポッドキャストでも 聞いた方いるんじゃないでしょうか
今回この発明というトークテーマで進める理由としては これ 科学系ポッドキャストの新たな取り組みになります
これですね サイエントークのレンさんが 筆頭にいろいろ企画を考えてくださいまして
何かっていうと 毎月10日 科学系ポッドキャストの日というところで
Appleポッドキャストだったり Spotifyだったりっていうところで
特集を組んでもらう機会っていうのが これまで結構多かったんですね
そんな中で今までは 例えば科学系の中で相互に紹介し合ったりしようみたいなところをやっていたりしたんですけど
ちょっとそこも結構前に考案したところだったので ちょっとじわじわと来ていたところで
じゃあ今回ちょっと新しい企画立ち上げてみようよっていうところで
科学系の発明というテーマに沿って みんなが同じ発明に関する話をしていくというようなところなので
結構これいろいろ Spotifyのプレイリストとかも公開する予定になってますので
ぜひ楽しみにしておいていただきたいなというふうに思っているわけなんですけど
今回 宇宙話でお話をさせていただく発明っていうところで言うと
僕がずっと研究をしていたX先天文学っていうところがスタートした発明に関するお話をしていきたいと思います
そもそも発明って何なのっていうところなんですよ
これね多分科学系のポッドキャストの人もしかしたらこの定義から話す人多いんじゃないかなと思うんですよね
やっぱり言葉の定義をしっかりさせた上で話していくのがいいよねっていうのが
多分科学に携わっている人の何となくの感覚としてあるんだろうなと思っていて
03:05
発明ってそもそもこれWikipediaの言葉そのまま使うんですけど
従来見られなかった神奇なものや方法を考え出すことというところで
発明って聞くと何だろうな
それこそ鉄腕アトムみたいな
ああいうのを発明と呼ぶというか何かものができた発明だったりすると思うんですけど
そうではなくて方法っていうところで見てもやっぱり発明っていうのはあるんですよね
そんな中で今回はどっちかっていうとその方法っていうところの路線で
僕が研究していたX線天文学の歴史みたいなところについて
ちょっとお話ししていこうかなというふうに思っております
ポッドキャストで何度もX線を使って宇宙を見るっていう話をちらほらしてきたので
もしかしたら馴染みのある人もいるかもしれないし
なんだよそれ知らないよ全然印象残ってないよっていう人もいると思うんですよ
なのでベースのところから話しておくと
まず僕がやってたのがX線天文学っていう
宇宙から飛んでくるX線を観測すると
どういうことって感じの部分で言うと
まずX線っていうのはいわゆるレントゲンとかで使うあれですね
レントゲン室入ってバシャって写真を撮ると
あれって目の前の機械みたいなところから
X線がドバッと放射されて
で体を骨の部分は一種密度みたいなのが強かったり高かったりするので
そこはあんまり通り抜けずに
皮膚とか血液とか筋肉水分みたいな部分っていうのは
比較的すり抜けていくような感じですね
それによってじゃあやっぱりここ骨折してますねみたいな写真が撮れるっていう
あれがいわゆるX線を使った身近な技法なのかなと思うんですよ
そんな中で宇宙からもX線って飛んできていて
怖いじゃないですか
X線ってあれめちゃめちゃ当たりまくると
被爆とかしてしまうので
あまりよろしくない放射線の一つではあって
X線ってものすごくエネルギーの高い光なんですよ
光っていうと目で見える
身の回りのものすべて光で反射してるっていう感覚はわかると思うんですよね
この目で見えてる光って何なのかっていうと
これあくまで人間の目で見える範囲だけの光の話なんですよ
虹とかになってくるとその光が分解されて
紫から赤みたいな色に分解されるけど
人間ってそもそもあそこら辺の色しか見えないっていうところがあってですね
紫色よりよりエネルギーの強い
紫って紫外線
紫より外側が紫外線って言うんですけど
その紫外線当たると日焼けしたりとか
06:02
あれ一種やけどだから
いわゆるエネルギーの高い光を受けて
体がダメージを受けてる状態ですね
そういうことがあって
紫外線よりさらにエネルギーが強いのがX線なんですよ
X線って天体で言うと何百万度とか何千万度っていうような
温度を持ってるような天体から放射されたりだとか
あとは高速で動いて高速に近い速度で動いてる
それこそですねブラックホールに吸い込まれるものとかっていうのは
もうブラックホールって光すら吸い込むっていうじゃないですか
だからもう最後吸い込まれる瞬間って
高速ぐらい早いんですよ光ぐらい
そうすると断末魔の叫びみたいな感じで
光をドバーって出すみたいな
そういうこともあったりして
とにかくなんかみんなが想像する
エキサイティングな状況
言葉合ってるかな
だから温度がめちゃめちゃ高いだとか
めちゃめちゃ早いとか
そういったところから実はX線で放射されるんですね
ただそんだけエネルギーの強いX線っていう光
体も突き抜けてしまうっていうところなんですけど
もう全然物とか簡単にすり抜けるんですよ
だからいわゆる一般的な望遠鏡で観測しようとしても見えないんですよね
望遠鏡で観測しようとしても望遠鏡の鏡をすり抜けてしまうというようなところで
じゃあどうやって観測すればいいんだろうみたいな
しかも地球上には降り注がないと
情報多いですよね
最初めちゃめちゃ苦労しました
X線天文学っていうのをやるにあたって
宇宙からX線飛んでくるけど
紫外線は体に当たるけど
X線当たりまくってたらさっき言ったみたいに被爆しちゃうんですよ
その被爆しちゃうっていうところを解決するというか
地球の大気が守ってくれていて
だから宇宙からのX線って宇宙に行かないと見れないというところがあるので
僕は国際宇宙ステーション
宇宙飛行士が宇宙滞在するところにある検出機
観測機だったりっていうのを使ってずっと研究をしてたっていう
とにかく宇宙に出ていかないとX線って見れないんですよね
しかもじゃあX線見ようとしたときに
どうやって望遠鏡
普通の望遠鏡みたいに光を集めてくるのか
結局光を集めないと遠くの光って見えないじゃないですか
だからどうしようどうしようって悩んでたときに
発明されたのがX線望遠鏡と呼ばれる
X線を集めるX線の光を集めることに特化した望遠鏡っていうのが
開発されたんですよね
でこれどうやってやるかっていうと
すり抜けてしまうなら
ギリギリかすらせるみたいな形で
ちょっとずつ角度を曲げていって
一箇所に集めるっていう
そんなどういうイメージで言ったらいいのかな
09:03
ロートみたいな感じかな
ロートって例えばペットボトルの上にスコって刺したら
上から水ドバドバドバって入れたら
一点に集中するような形で
シューって水が一箇所に集まるじゃないですか
あんな感じっていうことかな
X線って正面から来たら
基本的には体をすり抜けてしまうと
だから使い勝手が悪いので
ただ物に対して角度が1度とか2度とか
っていうようなレベルの
いわゆるかすらせるみたいな
そのぐらいのレベルで
光をぶつけてあげると
実はX線って曲がるってことが明らかになったんですね
そういった望遠鏡っていうのを発明したのが
リカルド・ジャコーニという人です
このリカルド・ジャコーニっていう方が
このX線望遠鏡っていうのを作って
ロケットでそれを宇宙に飛ばして
それによってX線を太陽系以外から
X線を放っている天体っていうのを見つけたっていうところから
実はこれX線天文学っていうのが始まってるんですね
これが1950年代とかってことなので
X線天文学の歴史で言ったら
もう全然まだ60年とか70年とかの
そういう比較的歴史の浅い天文学が
このX線天文学ってものになってます
実はこのリカルド・ジャコーニさんは
この望遠鏡を作って
宇宙からX線を見つけた
そしてそのX線を見つけたっていうところから
新たな天文学の分野を作り出したっていうような功績が認められて
宇宙X線源の発見につながる
天体物理学開拓への貢献というところを
題材にしたノーベル物理学賞っていうのを受賞してるんですよね
なのでこれ70年くらいの
比較的歴史の浅い研究なんですよっていう話はしたものの
やっぱり宇宙から見つかるX線っていうのは非常に面白いもので
それはノーベル物理学賞っていうところにノミネートされる
受賞できるっていうぐらいの勢いのものになってるので
それぐらい面白い分野を実はやっていたんだぞっていうところですね
っていうところでこのリカルド・ジャコーニさんが発明した
X線を集めるためには
ピュってスラスっていうんですかね
1度とか2度で軽くぶつけて物を曲げていくっていうところ
これが大きな発明として
ノーベル賞にまでこぎつけたっていう結構面白い研究があったので
こちらを今回は科学系ポッドキャストの
発明というトークテーマでお話しさせていただきました
ということでですね これ多分
11月の10日が毎月科学系ポッドキャストの日という風になっているので
ここにかけて
12:00
いろんな科学系のチャンネルで発明に関する話題出てくると思います
ぜひ楽しみにしておいていただけたらと思います
いろんなポッドキャストのエピソードが揃った段階で
Spotifyのプレイリストっていうところが公開される予定になってますので
もしよければそちらからまとめて聞いていただくっていうのも
面白いのかなという風に思っております
ということで今回はちょっと緊急報告なしにして
科学系ポッドキャストの日のトークテーマ発明について
ノーベル物理学賞につながるような研究を紹介させていただきました
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それではまた明日お会いしましょう
良い週末をお過ごしください
さよなら
12:58

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