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亮さんに、ビッグバンについて質問です。
どうしてビッグバンがあるってわかったんですか? ビッグバンの前は何があったんですか?
どうして宇宙が広がり続けてるってわかったんですか? 教えてください。よろしくお願いします。
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております宇宙話。 今回は、可愛い可愛い
あるリスナーさんからの質問をもとに、ビッグバンに関するお話をしていきたいと思います。 本当に可愛い。もうこの一言です。
なぜかっていうと、 この宇宙話を娘さんと一緒に聞いてくれているっていうリスナーの方からコメントをいただいたら、
娘さんの音声そのままで質問が飛んできたので、そちらの質問をベースに今回はお話ししていこうと思っております。
ビッグバン好きの方は必聴です。それではどうぞ。
2024年1月13日、始まりました佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の亮が、
毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。 本日でエピソードが1191話目を迎えております。
基本的には1話完結でお話ししておりますので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひ聞いていただけたら嬉しいです。
ということで、今回も毎日毎日お届けしているわけなんですけど、昨日とかだと中国が取り組んでいるブラックホール研究のお話しさせていただきました。
なかなか中国の最新研究の事情っていうのを話すときもなかなかないので、 良い内容だったんじゃないかなっていうのと、僕がそもそも
いた研究分野でもあるし、僕がお世話になった研究者の人とかもこのアインシュタインプローブと呼ばれる
設備について一緒に中国の人と議論したりしていたので、 割と身近だったんですよね。
そういったところのお話ししてますので、ぜひ昨日のエピソードも聞いてみていただけたらと思います。 その前は、ジェームスウェップ宇宙望遠鏡の革命みたいなところを
2日間別のトピックで、別のネイチャーの論文で紹介しておりますので、 ぜひそちらもチェックしてみてください。
はい、ということで、好きなところから聞いていただけたら、気になるトピック1個ぐらい、もう1191話ですから、あると思いますので、ぜひチェックしてみてください。よろしくお願いいたします。
ビッグバンとは
それじゃあ本題に行きましょうか。 今日の本題は、ビッグバンに関するお話をしていきたいと思います。
ビッグバン。 なぜビッグバンの話をこのタイミングでしようと思ったか。
実はそこにはある理由があります。 こちらの音声をお聞きください。
りょうさんにビッグバンについて質問です。 どうしてビッグバンがあるってわかったんですか。
ビッグバンの前は何があったんですか。 どうして宇宙が広がり続けてるってわかったんですか。
教えてください。よろしくお願いします。 こんな感じですね。いかがですかね。
すごくないですか、これ。 こんなかわいいリスナーいるんだっていうのがわかる。
最高の質問だったので、今回はこちらにお答えしていこうかなと思います。 これ、ツイッターで
いつもコメントとかをくださるしんさん。 しんさんという方がいらっしゃるんですね。
しんさんがボイシーで、ボイシーじゃないや、スタンドFMか。 スタンドFMで宇宙話の話をしてくれた時もあって、
何が嬉しいかっていうと、この娘さんとのコミュニケーション。 娘さんとの会話の中で
宇宙話で出たトピックを共通のテーマで喋ってるみたいなことがあるらしいんですね。
なので、そんな娘さんのために、 ぜひここは質問に答えたいなと思って、なるべく簡単に、そしてなるべくシンプルに、
なるべく短めにお話ししていこうかなと思います。 いただいた質問、大きく3つありますね。
1つはビッグバンがあるとわかった理由。 その次がビッグバンの前は何があったのか。
3つ目が、宇宙が広がり続けている理由。 ここについてのお話になります。
そもそもビッグバンって何なんだろう、みたいな話から、行かないといけないかなと思っていて、
ビッグバンっていうのは、簡単に言うと、この宇宙が始まった時のきっかけ。
っていう言い方がいいのかな。今の宇宙空間っていうのを作り上げた大爆発のこと。 これをビッグバンと呼んでます。
で、これ宇宙論って呼ばれる、宇宙のことを研究する。
なんていうんですかね、宇宙のことを計算とか、ちゃんと理論で宇宙の歴史をしっかりと紐解いていこうっていう話をしている、宇宙論っていう研究分野があって、
で、その宇宙論っていうところの中で考えられている内容ですね。
で、これ宇宙は138億年前にものすごく熱くて、ものすごくぎゅうぎゅうの火の玉みたいな状態になって、それが爆発したことで始まったと考えられています。
その爆発の爆弾みたいなのがあって、その爆弾が火の玉と呼ばれてますね。
それがドーンと爆発して広がっていっている空間のことをビッグバンと呼ぶと。
そんな激動の状態から始まったのがこの宇宙空間だと言われています。
ビッグバンの前の状態
なのでこれ2つ目の質問にあったビッグバンの前は何があったのか、ここが難しいお話で、
この火の玉と呼ばれている宇宙の、今の宇宙の元になっているのが、このもの自体がどこに存在していたのか、その周りには何もないっていう状態なのか。
けど、宇宙が始まる前は何もなかったんですっていう話って、どういうことってなるじゃないですか。
それってすごく自然な感覚で、何もないところにいきなりものが現れるって、物理の計算上あまりこう自然ではないんですよね。
なのでそこには何か空間があったっていうふうに考えられているというか、火の玉が存在できた場所があって、その外側もあるんじゃないか。
観測で確かめられるんじゃないか、そんな研究も実は出てます。
ただ、これまだ誰も見えていない、いわゆるまだ分かってないことだらけ、いわゆる仮説しかない。
こうなのかな、ああなのかなっていういろんな仮説があって、いろんな方向に話が飛んでいってしまうので、ここではちょっと難しくなっちゃいそうだから、
何か空間があったかもしれない、けどそこは今観測的にも見えてないし、計算でもいろんな意見が分かれちゃってて、
クラスの中でいろんな人がいろんなこと言ってるみたいな状態になっているから、そこはもうちょっと何か決定的なことが分かったらお話ししていこうかなと思いますね。
で、なので、まあ大きく2つお話し、質問回答していこうかなと。ビッグバンがあると分かった理由。
これは実は宇宙が広がり続けている理由っていうところと同じような観測で明らかにすることができて、
実はこれ、宇宙がどんどんどんどん膨張しながら広がっていっているっていうことを観測的に明らかにしていったっていう、そういう研究があります。
どういう研究か。最初に宇宙っていうのは熱くてぎゅうぎゅうの玉からできて、それが爆発して広がっていったっていう話の仕方しましたね。
そのめちゃめちゃ熱を持っていた状態から、状態が爆発してもその爆風っていうのは、なんかある程度そのままガーッて広がっていくはずなんですよ。
それで広がっていっている宇宙のはずなんだけど、宇宙の果てを観測するっていうプロジェクトがあって、宇宙の果てっていうのを観測すると、これ
3キルビンっていう温度だった。
これを宇宙背景放射って呼んでいて、3キルビンどのぐらいの温度かっていうと、マイナス300度弱ですね、マイナス270度。
宇宙の温度とジェームスウェップ宇宙望遠鏡
マイナス270度っていう温度が、宇宙のこの一番遠くのところから飛んできている光から宇宙の温度が分かったと言われています。
これは爆発してどんどん広がっていって、その遠くに行った光っていうのが
大きくなりながら、暑いところからだんだん、温度が低い状態まで行っている。その暑いところから低いところまで膨張していっているっていう、この爆発の過程自体。
これをビッグバンの観測的な証拠とみんな言っています。
宇宙の果ては今マイナス270度なんですよ。
270度の壁があるというか、その果てを見えたっていう観測結果が出ていることが、このビッグバンがあったという証拠の一つだと言われてますね。
さらにですね、この果てが見えるようになりましたってなって、最近の宇宙話のこの
エピソードの中で、ジェームスウェップ宇宙望遠鏡の話をしてますね。 ジェームスウェップ宇宙望遠鏡は宇宙にある、
宇宙の果てにある一番最初にできた星、ファーストスターと呼ばれるものを観測しようとしている、非常に目のいい望遠鏡です。
なので宇宙の果てまで、果てまで見ようとしているっていう研究があって、で、そういった研究ってこれまでにもたくさんあって、もう
その爆発が起きて宇宙ができたっていう、その138億年前の状態よりも数億年前とか10億年前とかっていう距離にある
星たち、銀河とかそういったところがあったよっていう話してるじゃないですか。 で、じゃあその銀河たちがどのぐらいのスピードで離れていってるか
っていうのを光の性質を見ることによって明らかにすることができるんです。 そうすると面白いのが遠くにある銀河ほど
遠くに見えている星ほど早く僕たちから遠ざかっていっているっていうことがわかったんですね。
遠くの星は早く遠ざかってる。近くの星はそんなわかるほど遠ざかっていない。 っていうこの近くはそんなに早くないんだけど、遠くの宇宙はめちゃめちゃ早く広がっていっている。
この膨張の仕方っていうところがどんどんスピードを上げて宇宙が広がっていっているっていう話になっていったんですね。
そういった観測の結果があって、今日質問をもらったビッグバンがあるとわかった理由っていうのにもつながるし、宇宙が広がり続けている理由っていうところにもつながっていく。
ビッグバンの研究と宇宙への興味
そんな感じになります。 実際にこのビッグバンに関する諸々の研究っていうのが観測的にも理論的にも色々詰め込まれてきたなっていうタイミングで、
これ2002年だったかな? 記憶が今になっちゃったんですけど、そのタイミングで
ノーベル物理学賞、超すごい賞ですね。
この宇宙論というかビッグバンとかを研究している研究者3人、特にこの宇宙背景放射とか、このあたりの研究者に送られたというところが過去の事例としてもあって、
今、世界的にはそういった説が信じられているという状態ですね。 こんな感じの研究が今のビッグバンの研究になっていて、
ただこのポッドキャスト、今、しんさんの娘さんから質問あってお話ししたけど、 もっと宇宙大好きな人とかもいるから、ちゃんとした研究の話もちょっと盛り込んじゃったので、
しんさんとお子さんお二人で、また分からないところあったら質問してもらったりとか、あとは
二人で一緒に何か調べてみるとかすると、また面白いことが分かるかもしれないので、 ぜひそんな感じで宇宙を使ったコミュニケーション一緒にとってみてください。
はい、ということで、いや非常に嬉しい質問をいただいて、 僕の今までの宇宙話のエピソードの中で一番可愛い声が入ったんじゃないですか。
お子さんとコミュニケーションを取るために、というか 一緒に宇宙話聞いてくれてるって人意外と多いんですよ。
なので、皆さんの質問、こんな感じで送っていただけたら、 私、入れますので、エピソードに。
一緒に楽しく教育番組みたいに作っていけたら面白いですね。 よろしくお願いします。
ということで、今回のエピソードは以上になります。 今回の話も面白いなぁと思ったら、お手元のポッドキャスターアプリでフォロー、フォローボタンの近くにある星マーク、
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それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
