1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 1103. 月の地下に広がる巨大な..
2023-10-16 18:31

1103. 月の地下に広がる巨大な空間とは?

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ソース

https://www.isas.jaxa.jp/topics/001156.html

Credit : JAXA/SELENE/Crescent/Akihiro Ikeshita for Kaguya image

サマリー

日本は、月の地下に広がる巨大な空間を発見しました。この地下空間は、月の歴史や太陽系の歴史を解明する上で重要な情報を持っていると期待されています。月探査機Kaguyaの活躍によって、日本は月の地下空間に広がる謎の空洞を発見しました。このお話をお伝えしました。

月の地下に広がる空間の発見
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております宇宙話。今回は月の地下に広がる謎の空間、そんなお話をしていきたいと思います。
月の地下に広がる数十キロにわたる空間は、日本が打ち上げた月探査機によって発見されました。
その名も、かぐや姫からインスピレーションを受けて、かぐやですね。 この成果が、今後の月探査に大きく影響を与えそうなので、今回はそちらをお話ししていきたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
3 2 1 Ignition
Base to the Black Hole
Japan to Earth
佐々木亮の宇宙話
2023年10月16日、始まりました佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で白紙語を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが1103話目を迎えております。
基本的には1話完結でお話ししておりますので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひ聞いていただけたら嬉しいです。
前回は、月にある酸素が実は地球から飛んでいったんじゃないか、そんな話だったり、
あとは月で撒き散らされる炭素に関する話だったり、いろんなところを直近していて、
特に最近は月特集という形で月の話ばっかりしておりましたので、ぜひですね、このあたり楽しんでいただけたら嬉しいなと思っております。
でですね、今日で一応月特集最後にしようかなと思っていて、今回は結構最後にふさわしいお話なんじゃないかなと思います。
今回のお話は、月の地下に広がる広い空間とは、そんなお話ししていきたいと思います。
最後にふさわしいとか言って噛んでしまうのも取っ手出しの宇宙話っぽさというかね。
最近あれなんですよ、宇宙話聞き始めてくださった方また増えて、本当ありがたいなと思っていて、
そんな中で取っ手出しっていうところを実はあんまり知られてないというか、編集してるんですよねみたいな話とか、
他の番組よりもテンポがみたいな言ってくる人いるんですけど、
毎日更新してるからそこだけは許してほしいなっていう風に思いながらそういうコメント読んでるので、
ぜひですね、知ったげきれいもろもろいろんなコメントいただけたら嬉しいです。
そんな感じで、じゃあ今回お話ししていく月の地下の巨大な空間というようなお話なんですけど、
月の中に空間があるって知ってましたか?
地下に広がる宇宙の中の秘密基地みたいな場所ですね。
月にはかつて溶岩が流れていた。
マグマがあってドロドロに溶けていたっていうそんな話、このポッドキャストで何度もしましたね。
それのおかげで月の表面には柄があったり、逆にそういうマグマの活動性で見える海って言われる部分ですね。
そのあたりは月の裏側にはあんまりないっていう話だったり。
月の表面のそういうマグマオーシャンと呼ばれるような部分、溶岩活動っていうところは結構重要だったりするんですよ。
そんな中で表面に溶岩が流れてるだけっていうわけでもなくて、やっぱり表面だけ固まって中でまだ溶岩が流れてたみたいなパターンも容易に想像がつきますよね。
そんな結果として現れていた月の中に空洞が存在します。
まあただこれはアポロ計画の当時とかは見つかっていなくて、その後のそれこそカグヤと呼ばれる、
日本が打ち上げたカグヤ姫からネーミングセンスインスパイアされてるだろうなっていうカグヤっていう人工衛星があるんですけど、
地下空間の重要性と研究方法
2年間月の周りをぐるぐる回って画像をたくさん撮ってっていうようなところを行った結果ですね、地下に空洞があることを発見したんですね。
ただ最初どうやってその空洞が発見されたかっていうところで言うと、いわゆる上からの画像ですね。
写真を撮った。で写真撮るとなんかへこんでそうだなとか、角度が違うところから見ると変な影できているな。
ん?実はもうちょっとこれ見えてる穴よりも地下に大きく広がってる空間あるんじゃないのかな?みたいな。
そういう様子が見えてきた。そこから月の表面の穴に縦穴と呼ばれるものがあることが明らかになったと。
でそれに加えてNASAが打ち上げて月の表面をくまなく探査していたNASAの月探査機ルナーリコネッサンスオービター、LROと呼ばれる人工衛星ですね。
これによって月全体観測されてまたその画像を見に行った結果ですね、ここでも縦穴が見えているっていうところで、この縦穴をもっと入っていくとその中に地下空間が広がっているんじゃないかという風に期待される部分というのは見つかっていたんですよね。
でこの地下空間、なんでそんな見つかることが重要なのか、そこから先に話していこうかなと思いますね。月に地下の空間があると何がいいのか。
月の表面は隕石が落ちてきたりとか、あとは先日話したみたいに地球から何かものが降り注いでとかで、表面って地球の表面ほど風化だったりとか他のものによって侵食はされないものの一定汚染というか、今の月の状態が綺麗に反映されているみたいな、そんな感じですよね。
ただ僕たちが他の星に行って宇宙を探査したりとか、月に行ってものを探ってきて何を知りたいかっていうと、昔の太陽系の歴史、昔の太陽系の状態、この辺りを探りたいと思ってるんですよね。
地球上ではできないからこそ、宇宙に出ていく意味っていうのはまさにそこにあります。だから月の表面よりもより中のものを見ることによって、例えば月に縞があった、そんな当初の姿だったりとか、表面に地下深くには水があるって言われてますけど、水とかみたいなそういう物質がそこにたくさん埋もれてるんじゃないかっていうね。
そういったところとして期待されているのがこの空洞です。実際に僕これ宇宙兄弟のコラボとかやったじゃないですか。漫画の宇宙兄弟コラボ、宇宙話でやらせていただいているんですけど、まさに宇宙兄弟でもこの空洞の中を探査するっていうミッション出てましたね。
それぐらいこの穴の中にはいろんなロマンが詰まっていると思われていて、もちろん人が入っていくっていうところには一定リスクがあるから、気をつけなきゃいけない部分はあるんですけど、探査する上で。ただこの地下空間の穴が開いているっていうところが、実はいろんな探査の幅を広げてくれるんじゃないかっていうところで期待されている。そんな存在なんですよね。
宇宙兄弟のエピソードの中でも、たぶんちらっとユヒコさんからお話があったみたいに、月の表面でミッションをやっているときに、何か問題が発生する方が良いなって考えたときに、上からアンテナをバスンって打ち込んだら、なくなっちゃった。なんでだろうって思ったら、じゃあ予期してなかった空間が地下に広がっているっていうことがあってもおかしくないんじゃないか。
っていうふうに考えたっていうところなんですよね。まさにその研究っていうのを今回紹介していくというようなところです。
そういった太陽系の歴史だったり、月の歴史だったりっていうところを解明する上でのヒントっていうのをたくさん持っているであろうこの地下空洞。これがさらに上からの単純な写真で穴を見つけるだけじゃなくて、大きく広がっていっている。そんな観測的な証拠が見つかった。そういう研究をお話しさせていただこうと思います。
どうやって地下空間に広がる見えない空間を検出したのか。これはKaguyaに搭載されているLRSと呼ばれるレーザーを使った観測結果からわかったことですね。
どうやってやるかというと、人工衛星から地表に向かってレーザーを打ち込んで、その反射の光を見て地上がどういうふうになっているかを調べる検出器があります。それを調べてあげたときに、単純に平面に対して打ち込んであげたら、
例えば、打って帰ってきて1秒で光が帰ってきたから、大体ここの高さってこれぐらいだと思う、みたいな人工衛星上での計算ができるんですよね。ただ、今回Kaguyaに搭載されているレーザーは、一定月の砂の表面を超えて、地下というか深いところまで光が入っていって反射するような、そんな光が採用されているんですよね。
そうすると、じゃあ実際にその宇宙空間をレーザー当てて跳ね返ってきた光っていうのを見ると、なんと2つの反射成分が見えたと。2つの反射成分。これ何かっていうと打ち込みますよね。打ち込んで表面から反射されてくる成分。
月の空洞の発見とその性質
そしてもう一つは、打ち込みました。深くまで行きました。そして、深くまで行って縦穴があって、地下に空洞があって、そこから反射される第2の成分。っていうような感じで、レーザーを打ち込んだら、1つ情報が返ってくるはずが、2つ情報が返ってきてしまったと。なんだこれ。
で、だいたいこういう時に天文学者の人考えるのは、なんか機械の故障なのかなとか、機械この時なんか性能悪かったのかな、調子悪かったのかなっていう風に考えるんですよね。で、そうやって考えて、とりあえずできる限りのノイズみたいなもの。邪魔になる成分っていうのは排除排除していって、そうするときっと、やっぱり山2つあるな。なんでだ。
っていう風に考え出す。で、その考え出した結果、あ、このデータっていうのは、地下に空間があるっていう風に考えれば理解できるんじゃないか。多分そういうプロセスで進んだと思うんですよね。それによって、なんと、かぐやのレーザーのデータを使うことによって、地下空間に広がる月の空洞が発見されたというようなところですね。
しかもこれ面白いのが、すでに見つかっていたその縦穴と呼ばれる領域。この領域からですね、なんと数十キロにも及ぶ長い空洞ができていたというような、そういう状況が確認された。
つまり、ちょっと広がっている空間があるっていうよりは、地下に数十キロによりトンネルがありそうな、そういう状態が考えられた。もちろんこれはトンネルじゃなくて、データをもうちょっとたくさん広い範囲で見ると、大きい空間が広がっている可能性はあるんですけど、
一旦は数十キロ離れたところにまでつながる空洞の情報が得られたというようなところで、きっとこれから月の表面に天文学者たちというか宇宙飛行士たちが行っていろいろ調査するときには、この地下空間の空洞、ここを探査するミッション、何かしら考えられると思うんですよね。
なので、そこで一体どんなことがわかるのかっていうところも、宇宙話的な目線では楽しみにしていきたいなと思っている、そんな次第でございます。
ということで今回は、日本が誇る月探査機Kaguyaの活躍によって、月の地下空間に広がる謎の空洞が発見された、そんなお話させていただきました。
ということで今回の本題は以上にしていって、20回ぐらいをね、ずーっと連続で行ってきた月特集、一旦今回で終了とさせていただきたいと思います。
これで思ったのは、ちょっと前にクリズムっていうX線天文衛星の特集やったじゃないですか、この特集って定期的にやったら面白いなと思ったんですよね。
僕自身の理解も深まるし、みんなにも毎日毎日宇宙話聞いてみようかなって思ってもらえるし、毎日聞くことによって、今きっとこの20回ちゃんと聞いてくれた人にとってはもうみんな月博士なわけですよ。
そこら辺の宇宙好きと豪語している人に比べたら、冗談抜きで100倍ぐらい月のこと知ってるような状態を、この宇宙話、今のこの20回とかの月特集聞いてもらったら伝わるぐらいは話してるんですよね。
で、これ多分月の研究やってる人にここら辺で話した質問したらめっちゃ面白がってくれると思います。
それぐらい深い話しました。深い話する前にちゃんと前置き毎回話しました。
この辺りを繰り返し聞くことで、いやもう私誰よりも月詳しいから何でも言ってみたいなとか、超詳しい人にちょっとマウント取るみたいなね。
別にそんな性格の悪いことしなくていいんですけど、それぐらい月のこと知ってもらえるいい機会を作れたなっていう。
で、僕自身もすごい勉強になったなっていう機会だったので、ぜひ忘れないように繰り返し聞いてみてください。
ポッドキャストのコメントとレビュー
Spotifyのプレイリストとかも作ってあるので、そのプレイリストフォローしておいていただけると、この月関連のエピソードだけ繰り返し聞けるっていう面白いパターンじゃないかなと思うので、ぜひ楽しんでください。
あとみんなが面白がってくれるのは何かなって思ったら、やっぱ太陽系以外の惑星の話の特集とかね。
あとはブラックホール特集とか銀河特集とかいろいろできると思います。
でも本当にこの辺りの論文って探せば探すほど出てきて、紹介もしやすいんですよ。
だからみんなからのリクエストをもらいながら、今回じゃあこの特集行ってみよう、とりあえず10回一気にやっていくからみんな聞いてねみたいな。
そういったところできると思ってるんで、ぜひリクエストだったりコメントだったりいろいろお待ちしております。
で、最近そうだ、そういう特集やっていこうと思ったんですけど、コメントしづらいっていう話も結構聞いていて、
ポッドキャストって全部聞かないとコメントしちゃいけないと思ってません?
全然そんなことなくて、そんなこと言ったら1100エピソードもある僕のポッドキャストなんて誰からもコメントもらえないじゃないですか。
寂しすぎるじゃないですか。
だからぜひ1エピソードでも聞いたらコメントください。
スポーティファイの人はその場でアプリからコメント飛ばせるし、
あとはポッドキャスト聞いてくれてる人ツイッターでつぶやいてくれたりね、いろいろしてくれてる人本当に嬉しいので、
ぜひ、あと概要欄にお便りフォームとかもついてるんで、ぜひよろしくお願いいたします。
あとは最近みんなちゃんとレビューつけてる?
なんか毎日こう機械的に喋ってんじゃないかなこいつとか思ってるかもしれないですけど、
僕は結構ポッドキャストよし喋るぞみたいな、今日はこれ伝えるぞみたいな思いながら喋っていたりします。
なので、ギリギリのポッドキャストの方はぜひぜひコメントしてください。
ということで、今回は以上にしていきたいと思います。
ぜひですね、僕がもう一つやってる方のポッドキャストチャンネル、隣のデータ分析屋さんも聞いてみてください。
では、また次の動画でお会いしましょう。
バイバイ。
ということで、以上にしていきたいと思います。
明日はですね、地球外生命体を探るための技術、ここまで来たか、そんなお話をしていきたいと思います。
また明日はですね、地球外生命体を探るための技術、ここまで来たか、そんなお話をしていきたいと思います。
ということで、以上にしていきたいと思います。
明日はですね、地球外生命体を探るための技術、ここまで来たか、そんなお話をさせていただきます。
ぜひ楽しみにしておいてください。
それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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