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ジングル作成:モリグチさんfromワクワクラジオ
ソース
00:02
1日10分宇宙時間をテーマに毎日お届けしております宇宙話。今回は、活発すぎる銀河は逆に人から嫌われる。
活発すぎて若いのにもう死んじゃうかもしれない。そんな天体についてお話ししていきたいと思います。
今回は、10億年というスケールで成長した銀河なんですが、この銀河がたどってきた人生、たどるはずの人生が、なんか人間ぽくて愛らしいな。
そんなお話になってますので、ぜひ最後まで楽しんで聞いてください。どうぞ。
宇宙話。
2024年2月21日。始まりました佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが1230話目を迎えております。
もうあれですね、1200話を撮ってから丸々1ヶ月が経ったと思うと、早いですね。
やばいですね。1年がなんかすぐ過ぎ去っていく予兆を見ているかのような感じなんですけど、基本的には1話完結でお話ししてます。
ぜひ気になるトピックから聞いていただけたら嬉しいです。 個人的には昨日のエピソードのNASAが取り組む月面の位置を把握する、
GPSみたいなところ、これに近いような内容をお話しさせていただいたところは結構楽しんでいただけるんじゃないかなと思ってますので、ぜひよろしくお願いいたします。
ということで、じゃあ今回はどんな話をしていくかというと、がっつり天文のお話ですね。
あんまり馴染みのないクエーサーと呼ばれる天体、 簡単に言うと銀河です。
この銀河の成長を抑えてしまうメカニズム。 これが実験的に、実験的にというか観測的に明らかになったので、こちらお話ししていこうかなと思っております。
でですね、今回、 研究の対象となっているのがクエーサーと呼ばれるものです。
クエーサー、これどうですか?今、それを聞いてピンとくる人いますか? このポッドキャストの登場頻度で言うと、まあ月に1回ぐらい?2ヶ月に1回ぐらいですかね。
っていうぐらいで、比較的出てきづらいところになってはいるんですけど、 実はブラックホールが関わっていたり、僕たちが住んでいるこの銀河みたいな、こういう環境にも実は近かったりすると、
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いう背景を考えると、実はそんなに特殊な天体でもないのかなと思えるのが、このクエーサーですね。
クエーサーは、銀河があって、銀河の中心の巨大なブラックホールにガスがバーって落ち込んでいっている。
で落ち込んでいる、落ち込むガスが明るく輝いている天体だというふうに考えられています。
これに加えて、この落ちていくガスの勢いに合わせて、中心のブラックホールの付近からアウトフローと呼ばれるような、
その銀河の外側にガスをブワーって噴出する噴水みたいなもの、こういうのも見つかっているのがクエーサーの特徴になってますね。
こんな性質、僕たちがいるこの天の川銀河では見えない性質なんですけど、宇宙にはクエーサーっていうのがたくさんあると。
でこの実は外に噴き出しているガスっていうのが、銀河が成長していく上で非常に重要であるというふうに考えられているんですね。
銀河っていうのは何かっていうと、簡単に言えば、これ簡単に言えば星の生成工場なんですよ。
星の生成工場。そう聞くとなんか不思議な感じしませんか。銀河っていうのは星がたくさん集まっているだけじゃなくて、
その中にガスとかも一緒に含まれている。でこのガスとか、あとは塵とか、そういったものっていうのがどんどん一箇所に集まっているから、
新しい星が作られやすい環境になっている。これが銀河の正体なんですね。
なので銀河はよく星の生成工場というふうに表現できたりもします。 なのでガスがたくさんあるから、その場で星がたくさん作りやすい。
非常にシンプルですね。 ただこのクエーサーっていうのは中心のブラックホールに落ち込んでいくガスがすごくて、
なおかつそこから激しいアウトフローが発生していて、っていうところから、これまでの研究で、このアウトフローが強いと、星が新しく作られるそのペースっていうのが乱されてしまう。
つまりは、 アウトフローのせいで星を作るペースが落ちてしまう。
抑制してしまうんじゃないかというようなところが、これまでの研究で明らかになってきていた部分ですね。
そんな中で、今回北海道大学とか早稲田大学の研究チームっていうのが、このクエーサーから吹き出るガスに含まれる分子がどういう状態になっているかっていう観測を行ってあげたんですよね。
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その上で、なおかつ今回はめっちゃ若い、若いクエーサーっていうのをピックアップして、誕生から10億年未満。
この数字を聞いて、若い、あ、若いわって言える人はもう、宇宙大好き、人間確定って感じですね。
10億年未満のクエーサーか、若いねって誰かに言ってみてください。ポケットされますからね。
で、そんな初期宇宙のこのクエーサーっていうのを観測してあげたところですね、アウトフロー、銀河から吹き出てくるアウトフローっていうのを今回検出することに成功した。
そして、その吹き出ているガスの速度だったり量っていうところと、銀河内の星を形成しているペースっていうところを比較してあげた結果、
これ、星の形成を抑制していることも確認できたという、そういう研究結果になってるんですよ。
で、しかも、この外に吹き出すアウトフローが強烈すぎて、飛ばしすぎてると。
で、それのせいで、星の作るペースっていうのを落としちゃってるんですけど、吹き出すペースエグすぎて、
その10億年未満っていう若い天体なのに、あと1000万年ぐらいしたら、これもうガスなくなっちゃうみたいな、星作れませんっていう形になってしまうんじゃないかというところまで見積もられているんですよね。
つまり、まあ元々考えられていた、その星形成が抑制されるっていう理論的な予想をがっつりと裏付ける結果になっていた。
それだけじゃなくて、このなんか、若いのに活発すぎて、あと1000万年で、もうなんか銀河としての活動を終えちゃうみたいな、なんかこの、たまにありますよね、星の話してても、なんか人間みたいだねみたいな、短く太く生きたんだねみたいな、そういったところがわかるなんか、結構面白い研究だったかなと個人的には思ったので、
こちらですね、ぜひ皆さんにも頭片隅に入れといていただけたら嬉しいなと。元気すぎて周りを遠ざけちゃうっていうね、悪目立ちしてるんですね、きっと。
で、アウトフローっていうのは、もうほんと銀河によって、中心にあるブラックホールの形というか、その重さとかそういうのだとか、多分含まれている、銀河に含まれているガスとか、そういったところから考えていっても、
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まあ量が全然違うんですよね。じゃあこの違いがどうやって生まれているのかとか、そういうのは今後、
いろんな観測を重ねていって、こういう新しいことが見えてきたら、それの数を増やして、本当にそれがユニバーサルなものなのか、
つまり普遍的なものなのか、みたいなのを観測していく、解明していくっていう研究ステップが広がっていくので、これからはそこが楽しみなポイントになってくるかなと思いますね。
ただまぁ今回これ、アルマ望遠鏡っていうのを使って、その大人気の望遠鏡を使って観測した結果なので、
なんて言うんでしょうね、大量に同じような天体を見つける観測をたくさん行えるかで言うと、なかなか難しいっていうパターンもありえそうだなと、
個人的には見ているので、統計的な研究がどうやって進んでいくのかっていうのは、これからちょっと楽しみにしていきたいポイントかなと思っております。
ということで今回は、宇宙にある星をたくさん作ってくれるはずの初期の銀河、クエーサーっていうのが激しすぎると軽減されてしまう、そんな人間みたいな悲しい星紹介させていただきました。
はい、ということで本編以上ですね。どうですか?1日10分取り戻そうかなと思ってサクッと言ってみました。
短くて寂しいなっていう人とか、こんぐらいがちょうどいいなっていう人とか、いろいろいると思いますので、ぜひコメントいただけたら嬉しいですね。
で、気づきました。直近3日間のエピソード、実は取り溜めしてました。
もしかしたらね、1日1日声のトーン違うはずだから、多分気づいた人は気づいたんじゃないかなと思うんですよ。
連続で撮ると結構声のトーンって似てるんですよね。 あと2本連続で撮ると2本目の方がちょっとテンション高いっていうのも実はあったりします。
そんなのはさておきで、なんで取り溜めしてたかっていうと、実は出張というか、学会参加のために大阪に行ってたんですよね。
もしかしたら今聞いてくれてる方の中にも関西方面の方いるんじゃないかなと思うんですけど、
計算社会科学会っていう、ちょっとね本業のそのデータサイエンスの方で最近がっつりやってるところのチームの発表があったんで、
行かせていただいてっていうので、なんか天文の研究やってたところから派生して、そうやって別の学会とかにも出ていけるっていうのは、
なんか結構面白く仕事をさせてもらってるなっていう感じがあって、それでちょっと大阪をね、堪能しておりました。
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言ってもずっと学会参加してたし、そんなに遊ぶ感じでもなく弾丸で帰ってきちゃったんですけど、なんか久しぶりにこうやってポッドキャスト撮ると楽しいなぁと思っております。
今度ポッドキャストフリークスってイベントでまた大阪行くので、その時はもうちょっと楽しめたら面白いかなと思ってますが、
まあとりあえずね、ここからまたポッドキャスト普通に更新していきますし、1日10分守って頑張ってやっていこうかなと思いますので、ぜひ楽しみにしておいてください。
今回の話も面白いなぁと思ったら、お手元のポッドキャストアプリでフォローボタンの近くにある星マーク、こちらでレビューいただけたら嬉しいです。
番組の感想や宇宙に関する質問については、ツイッターのハッシュタグ宇宙話、またはスポティファイのQ&Aコーナーだったり、概要欄のお便りフォーム、こちらからじゃんじゃんお寄せください。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
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