2023-03-28 32:49

#006 犯罪学の観点から『ショーシャンクの空に』を語る

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刑事政策・犯罪学を専門とする大学教員で一般社団法人刑事司法未来の丸山泰弘と、刑事司法未来の南口芙美、山口裕貴が犯罪学の観点から『ショーシャンクの空に』を語ります。


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00:00
普段は、1コーナーとして、犯罪学の観点から円溜みを見るっていうことをやってたんですけども、
今回は、それの拡大版ということで、スペシャルバージョンですね。
1話、〇〇円溜めに軸を振っててですね、語っていきたいと思います。
お相手はですね、南口さんと山口さんに来ていただいているんですけど、
今日は、もう僕の独断と偏見で、スティーブン・キングの名作、
ショーシャンクの空にで、行きたいと思います。よろしくお願いします。
丸ちゃん教授の罪な話 市民のための犯罪学
刑事政策・犯罪学を専門とする立証大学教授で、一般社団法人刑事司法未来の丸山康博です。
同じく刑事司法未来の南口文です。
同じく刑事司法未来の山口由紀です。
このトーク番組は、一般社団法人刑事司法未来が送る、これまでとは異なった視点から、罪と罰を考えるものです。
ニュースでは聞けない犯罪学・刑事政策の話について、わかりやすく解説をしていきます。
お堅いテーマですが、なるべく親しみやすい形でお伝えできればと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今日のテーマ、ショーシャンクの空には、1995年に日本では初公開された、
スティーブン・キングの小説を、ティム・ロビンスとモーガンフリーマン主演で映画化した人間ドラマです。
長年、ショーシャンク刑務所に入っている囚人レッドと、無実の罪で収監された元銀行副盗奴りアンディの友情を軸に描かれた映画で、
アカデミー賞なんかでは、ノミネートはされたんですが、無間に終わっているんですが、映画ファンは、ずっと名作として語り継がれている映画です。
ここで先にお断りをしたい、おきたいのですけれども、私たち今日は、このショーシャンクの空について語りますので、
もし、まだご覧になっていない方がいらっしゃったらば、ぜひ見てから聞いていただいた方がいいのかなと思います。
ネタバレが、私たちはネタバレ気にせず喋らせていただきますので、よろしくお願いします。
というわけで、ショーシャンクの空にの話に入っていきたいんですけど、今どんな映画かっていうのは、どんな映画か、内容にはまだ触れてないですよね。
基本的には、あらすじとか言っていくより、マニアックにどのシーンが気になって、それ刑事制作とか犯罪学上、どう考えるのかっていうような話をしていきたいなと思うんですけど。
多分、想像で言いますけど、僕、多分20回ぐらい見てるはずなんですよね。
想像って、自分のことを想像してるんじゃなくて、南口さんも多分めっちゃ見てるか、1回が重たすぎて、そんなオープンなのか見ている。
見てます、見てます。20回も見てないけど、結構見てますね。
勝手な偏見で言って、山口さんはほぼ見てないか、見てきたん?
山口 見てきました。
見てきた。素晴らしい。
そうよね。今日のために。
なるほど。というので、まず触りとしては、まだ見始めたあと何回見せんねんっていう話ですけど、そんなに鮮明にいろんなシーンが頭に残っていると思うので、それぞれいろんな話聞きたいんですけど。
03:10
まず山口さんから、このシーンすごい気になったなとかあります?
山口 すごい印象深いシーンがあって、ブルックスっていうおじいさんの受験者がいて、その方仮出生するんですけど、社会に馴染めなくて、最後首吊り自殺しちゃうっていうシーンがあって。
木の上のところにブルックス、ここにありきってナイフで掘って、映像伝わらないと思うんですけど、バンって首吊っちゃうシーンがすごく印象的で。
もうネタバレ感って言っても早速、ロストレートでね。
大平 いきなりネタバレ喋ってるけど、あのシーンもう来るよね。もう私思い出すたびにあのシーンが出てきて泣ける。
そこに至るところで関連の話でいくと、自殺されるシーンが衝撃なんですけど、その前後にやっぱりそこに至る心理状況とかがちょっと描かれてたりとかして。
例えばものすごく温厚なおじいさんで、図書室の係りをしていて、滅多に争い事なんか起こさない人なんですけど、急に直前に若い人の受験者の首に刃物を当てて、ちょっと血がちょっとだけ出てて、
こんな温厚なブックスに、なんでこんなことになってんねみたいな周りが来て、でお前何言ったんだっていうシーンですよね。これずっと僕話し続けることになるんですけどいいですか。
いえ、丸山さんがずっと話すことになってしまいますよね。やっぱり一つのショーシャンクのソラニがすごくいつ見ても何回見てもいいなって思うんですけど、今ね、和口さんがおっしゃったシーンの手前でも結構描かれてるし、その後でもモーガン・フリーマンの語りの形で彼に起きてたことの説明みたいなのが入るんですよね。
刑務所病なんだっていう説明になるんだけども、日本語翻訳だと。そこが割と自然だなって私は思うんですよね。
そうですね、あの問題にちゃんと触れてるってすごくて、さっきのなんで暴れたかっていうと、仮釈放が決まって、受刑経験の人も50年くらい、あの中での話を見ると50年くらい中で過ごして、で、仮釈放が決まったって時に、その若い受刑者、友達の受刑者がおめでとうとかって言ったことで、
その普段温厚なはずのルックさんが、仮釈放出たくないと、もう塀の外に出たくないっていうので、まだ受刑経験が若いっていうか短めの人はあいつおかしくなったんじゃないかって言うんだけど、いや、なんかこう受刑経験長い人ほどあの気持ちはわかるんだっていうようなところがあって、で、その説明があるらへん。
06:00
そう、すごくそこがね、あの自然に取ってつけた説明じゃないから、その後モーガン・フリーマンも長期受刑して出所するところに繋がってて、その刑務所の中では意義ある存在であると、まあ彼らはそうなんですよね、図書係だったり、モーガン・フリーマン調達屋だったり、意義のある人として生きてきたのに、外に出た途端に、まあ善かものの、ただの何もない人だったり。
人みたいになっちゃうっていうところなんかが、すごく2人2回描かれるから、こうしっくりくるんですよね。見事な作り方だなって思うんですよ。
さっき皆実さん言ってくれたような、この施設のあれ、英語だとInstitutionalizedって言ってたんですけど、この施設に慣れていくことで、それがその過程をやっぱりこう、モーガン・フリーマンがやってたこれと、が説明していくんですけど、やっぱ最初は兵が憎いと、なんか自分を外に出せないようにしてる、あれがまず憎いっていうのがあって、そこからだんだんこう自分がそれに対する怒りとか、兵に対するですよ、
自由を制限されてるってことに対する怒りが慣れてきてしまって、この兵があるのが当たり前のような生活がだんだん慣れてきて、さらに言うとそこから、社会から自分を逆に守ってもらってる壁であって、自分はこの中だから存在義があるし、
モーガン・フリーマンがやってるのってこう調達屋さんって言って、いろんな受験者がああいうの欲しいんだけど、こういうのが欲しいんだけどっていうのにいろいろこう集めてくるので重宝されてるんだけど、こんなものを兵の外に出てしまったら、もう電話帳一冊で済む話だし、自分が外に出てしまったら何の存在義もなくて誰も知らないし、ただ年老いた善家者だっていうだけの社会からの風も強いだろうから、
自然とこの兵っていうのがだんだん憎いものから慣れるになって、こんな自分を守ってくれてるものになって、社会から自分を守ってくれてるものになるっていうような描写があると。
あのですよ、マリアマさん、私この話で今からしたい話いっぱいあるんですけど、あるんですけど、ちょっとあえてですね。
この表情をみんなに見せたいぐらいですので、おそらく。
すごくたくさんあるんですけど、ただ私も今回見直したんですよ、久しぶりに。
ちょっと久しぶりに見たら、ずっとその私やっぱりこの壁の話、モーガフリーマンがする壁のところが私にとってはずっと大事なシーンだったんだけど、やっぱり名作って言われてるだけあってですよ、映画っていうのは、その今の話みなさん見た人びっくりしてると思うんですけど、結構初期段階で出てくる話なんですよね。
確かにね。
結構早い段階で出てくるシーンで、なんて言えば映画そっから始まるんです、今からまだだいぶ先あるんですね。
映画がみんなに愛されるポイントは、やっぱりその後半の、これネタバレで言い前提でいくと、無実の罪で入ってた人が外に出るとか、長く入ってて、もう俺も無理かなって思うモーガンフリーマンが人生を生きていくかもみたいなところの、あそこの部分に当然この映画がね、みんなに愛される理由はあると思うんですけど、
09:17
やっぱりそこも語っておいた方がいいと思うんですよ。その壁の話だけで私30分余裕なんですけど。
次の話題に行けという話ね。
そうそう、行った方がいいんちゃうかなっていう。
でもね、さっきのI was hereのもっともっと手前なんですね、僕今話してるのって。
そう。そうなんですよ。
そうですよね。だからI was hereのとこに、だからそこ行くとこだけちょっと話して、じゃあちょっと次の話に行くかっていうところなんですけど、そうやって守られてたってことが言えるんだけど、
で、それは長期に受刑してる人じゃないと分からない感覚じゃないかって、しっかり釈放でしてない、残った方がそういう話をするんだけど、
先のブルックスさん自体は出てみたもののあらゆる社会の流れが速くなっていって、まあなっていてというか、刑務所でこれ今でも出所してくる方に話を聞くと、
刑務所の時間の流れ方と外に出てきた時の時間の流れ方ってもう全然違くって、あの映画は何もかもが速くて困るっていう人の動きもだし、
なんならブルックスさんが言ってたのは、あれ確か1900年代真ん中ぐらい、40年か50年ぐらいに出てきてるんだけど、車が走り出していて、
50年ぶりに街に出たところ、ちっちゃい頃に車なんて一台見たか見たことないかぐらいだったのがビュンビュン走っていて、道も渡れないし、なんか買い物にも困るし、
で働き方って言っても分からない、50年も施設に入ってたんでっていうようなところの、誰も自分は必要とさしてないから、いるところがないっていうふうに追い詰められて、
でああいう最後を迎えるっていうことになっていくって言うと、この前半回の話をずっと今やってたんですけど、そのシーンが衝撃だったということですよね。
それに付随して、最後出所の前にカラスを育てて、 出すよね、ジェイクね、カラスのジェイク。 ずっと育ててたカラスを自分が釈放される前に、窓からもうこれ以上面倒見てあげられないよみたいな感じで、放つシーンとかも相まって、涙を誘う。
そこのシーンも悩ましいのがね、悩ましいっていうか考えさせると今言われて、You are freeって言って窓から話すんだよね。 ブックス ああ、そうですね。 でも本人は、ブックスは、自分外に出るのにフリーと思ってないってとこだよね。
なんか両方出るのにね、育ててきた鳥も自分も外に出るんだから、どっちもフリーなんだけど、ジェイクにだけ、カラスのジェイクにだけYou are freeって言うってことは。 ブックス そうね、ちょっと考えちゃうよね。 すごい切なかったです。で、その後のあのシーンだったので、ティッシュの箱が半分なくなるくらい。 ブックス なく。あれまだ30分ぐらいよね、多分始まって。 結構そうなんですよ。
12:03
それはもうこんな時間で、このシーン来るっていう感じで。 ブックス そうか。確かにこのまま行くと、南口さん言うとおり、ここだけで30分ぐらい話してしまいそうだから。 いや、そうなんですよね。
ブックス ここのね、刑務所の話いっぱいあるのと、そうね、じゃあ南口さん印象深いシーンってどんなとこありました? いや、私もそこなんですよね。 ブックス あ、そう。じゃあこれ広げたらいいじゃない。 結局。ただ何度か、めかに久しぶりに見たら、やっぱり外に出るために諦めないとか、心が折れなかった人の話でもある、当然ね。
だから、そこで辛いまま生きてしまった人を描いた後で、やっぱり心折れずに戦い、信念を持って生きる人が外に出るっていうことを描いた映画なんだなと、なんか久しぶりに見て思いました。なんか元々はもうその自殺のシーンが辛すぎて、もうそればっかり印象、もうずっとそればっかり印象、その壁のところで。
つまり私の中では前半30分で映画終わっているんですよね。 ブックス 遅かった印象がね。 そうそう。だけど、今回見てやっぱりそういう信念とかって映画なんだなと思いましたね。 ブックス ちなみに、じゃあせっかくなんで、日本の刑事政策というか、犯罪学刑事政策と絡めていくとすると、あのハーフウェイハウスみたいなのって実は日本にはなくて、あのハーフウェイハウスってそもそもまず何かっていうと、
あのああいう長期受刑とか、まあ長期受刑に限らないんですけど、一応刑事施設とかを離れていきなりじゃあ門出てバイバイって言って、いきなりそんな社会で生活が生まれるわけないので、一旦こうワンクッション置きましょうっていうのがあって、で、町の中に例えば司法省とか、日本で言うと法務省とか、日本の制度ちょっと違うので、これがイコール日本だと思わない。まずハーフウェイハウスの話をするんですけど、
町の中にそういう仮社校で出た人たちが一旦生活する。で、与えられたアルバイトとか仕事をこなしていきながら徐々に、あの社会の中で生活できるようにしていく。なんかイメージとしては、なんかこう飛行機がランディングするときにいきなり直角で落ちていってしまうので、そうじゃなくてこうゆるく下ろしていって、社会復帰にランディングしてもらうっていうの間を持つ。これがハーフウェイハウスの役割なんですけど、
日本にはそもそもそういう法務省が持っているような中間施設っていうか、ハーフウェイハウスはないんですけど、ただ近しいものに公正保護施設っていうのがあって、これはあのもともと民間で始めてて、今多分全国で103箇所ぐらいかな、多分ぐらいあって、で、こう例えば家族から絶縁されてて身元引き受けがないですとか、もう戻ってくるなと。
まあ事件の内容によってはね、やっぱこのコロナ禍で多いってこの前、刑務所でも話し聞いたのでいくと、家庭内で起きている犯罪だと暴力振るっているとか、なんなら性犯的なもので家族の中で起きていると、加害者家族でもあり被害者家族でもあるっていうような家族関係で出てくると、もう引き受けはできないとか、出処するときに引き受けはできないとかってなってくるってことがあって。
15:12
じゃあ本人の頑張り次第だけではどうしても社会復帰がなかなかこううまくいかない、本人はすごく頑張ってるんだけどってことになったときに、じゃあ身元引き受けがないんだけどどうするってときに公正保護施設が日本にもあって、例えばそういうのが一旦ワンクッション置いて社会に戻りましょうっていうのがあるんですよね。
で、授業とかするときも、ハーフウェイハウスっていうのが海外にもあって、まず少尉君よかと学生に振るんですよ。お二人ともそこがそんなに衝撃的なシーンだったって、あそこがハーフウェイハウスだというふうな話をするんですよね。
印象に残ったシーンでいくと、日本の刑務所って多分あんなに調達屋さんがいて、いろんなものが入ってきて、壁に女優さんのポスター貼ったりとか、ああいう感じではないですよね。
確かに原作自体がリタヘイワースってリタヘイワースのポスター貼ったりとか、あれその上でいくとちょっと、確かに入ってこないって話したいんですけど、気になったのが最後から脱走した後、誰もなんでわからなかったんだとかって言ってるときの後ろにアインシュタインのポスターがドアの上にあってベロ出してるんですよ。
すごい描写じゃないですか。なんかね、署長とか来て、刑務官のチーフが来て、そこの見回る人たち全員、どこに行ったんだ、消えたのかとか言って、なんでお前はわからないんだとかって怒鳴られてるんですけど、署長からも。
みんな貼ってなってなってるときに、そのカメラ越し、その人たち越しに向こうの壁に貼ってあるポスターが、アインシュタインがベロ出してるやつだったんですよ。
いいね、いいよね、いい。
みたいに、ああいうふうになんかいろんなものを貼ったりとか、確かにだって、ひたしたら狂気にもなりますもんね、ああいう金槌みたいなやつが。
いくらちっちゃくてもね。
なので、そういうのは確か日本ではなかなか起きないなっていうところだとありますよね。
で、もう一個は、この前それこそある刑務所で聞いたのは、ランダムに部屋変えるんですって。
で、一人になったりとか、集団の部屋になったりとかって、そこで聞いたのは、だってあのショーシャンクみたいなことになっても困るじゃないですかって言ってたんですよ、確かに。
同じ部屋に、だって彼自体ね、アンディ自体は19年同じ部屋にいるわけなんで、そうなると、なんかああいうことが起きても困りますしねって。
もちろん、今日こんなこと話するとか全く関係なく、訪問した刑務所では同じ部屋には入れとかないですよとかって言って、日本ではそういうことをするって言ってました。
そういう意味ではやっぱり、刑務所のあり方自体が日本と全然違うし、あの署長さんとか刑務官の方たちの立ち振る舞いというか、もう多分日本とは全然違いますよね。
18:05
他いかがですか?なんか気になったシーン。
そもそも刑務所の中で、例えば最初にアンディが入ってくるところとかも、受刑者の人たち賭けしてるじゃないですか。
あいついつ泣くかなとか言って、あのペチャクチャ喋りながら、なんか言いながら新規受刑者を迎えてるって日本の刑務所では多分ちょっとない。
たしかにね、これだからいいとこと悪いとこがいろいろあって、やっぱり日本の行刑の関係の方に話を聞くと、やっぱりそういう暴動とか起きないっていうのはやっぱり徹底した管理があって、むしろそれが中の被使用者の方々の安全を守れるし、施設管理のために重要だっていう方で見るし、
一方で自由刑ってその外部での行動の自由を制限するってところが刑罰の動きがあったりするので、そこはもう一旦施設に入って自由が制限されてるってあれ自体がもう刑罰だから、基本的には中で決められた時間が自分たちの棒にいる以外は、基本的にはもう自由、何をしてもいいです、勉強してもいいし、働きたければ何か仕事をしてもいいし、
ただその自由刑のあり方がそもそも違くって、日本だと懲役刑とか、2025年から公勤刑って新しいものに変わるんですけど、その自由刑のあり方っていうのは確かに海外とはちょっと違うので、その自由に話せるってところに多分衝撃を受けるとはそうですよね。
なんか一方でね、安全、今丸山さんがおっしゃった、その安全を守るために管理をしてるっていうのは確かにそうで、映画の中でもちょっと結構安全じゃないシーンが出てくるじゃないですか、ちょっと結構きついよね。
これ時代があれって、アンディが入ったのって確か1947年かに入ってるんですよ、あれと最初の主人公が、主人公であれ仮説もあるけども、一応アンディが入ったのは1947年っていうので、そこからなんかこうより人道的な刑務所のあり方が見直しがあって、
っていうので、メディカルモデルが流行っていったりとか、社会復帰思想が60年代70年代に向かって動いていって、で、その後また原罰化の流れが来るっていうのは、ムーブメントのもうちょっと前なんですよ。だから自由にしていいってわけじゃないんですけど、いわゆるなんかこう人道的な刑務所の運営っていうのはちょっとだけ前。
そう、だからほら、やっぱり今の日本のとこってダメなところをいくらでも言えるけれども、もちろん、なんか安全を守るっていう視点でいくと、あの映画で描かれてる刑務所の中って安全じゃないし、映画で私スリーパーズが大好きなんですけど、スリーパーズもやっぱり少年院の中でとても辛い目に遭うとかっていう、その被収容する以上、まあ国家権力で無理やり閉じ込める以上は、その中での安全を守るっていうのはやっぱり、
必要。まあ時代背景がね、違うと思うんですけど、他の映画はそこは、ちょっと結構きつい、あの受刑者同士の暴力シーンがちょっと出てきますよね。
21:03
確かに、それが自由度が増すとそういうことが起きてしまうっていうのもあるのかもしれないですね。で、一方でだから日本は、今の業界でいくと、自由度がかなり制限されるけど、そういう事項は減らそうっていうのが目指されてるのかもしれないですね。
やっぱりね、それはなんか両立が一番いいけど、片方立てれば片方立たずというか、かなーっては思いますね。
さっき南口さんがおっしゃられた、刑務所の中にいろいろものが入るところで、今日ぜひ聞きたいなと思ってたことがあって、なんか私法律事務所の事務員をしてたことがあって、刑務所内に。
100の顔を持つ山口さん。
いろいろしてるんですけど、刑務所というか、公地署の中にこの証拠物とか入れるときに紐も紙紐で、この穴のところを縛れるだけの長さしか入れたらダメとか、首吊れるからとか。
ホッチキスもダメとか狂気になるからっていうのがあったから、そのトンカチとかが刑務所の中に入るんやっていうのが意外で、アメリカとかではそういうのを自由に結構入れられたりするんですか。
それはすごい難しい質問やけど、基本的にはやっぱり身体検査とかすると思うんですよ。身体検査だけ持ち物も検査するし、何なら体の中に入れて持ってくる人たちもいるでしょうから、調べるのは調べてます、今もね。
ただそうは言っても、やっぱり中で薬が回るとか聞くこともあるんで、どうしても防ぎきれないところはあるんだと思うんですよね。
で、一方で日本でも絶対ゼロかというと、何年かに1回ぐらいはそういう事件が起きてたりするので、それこそ今言ったような、手持ちで持ってくるとか、ああいうわかりやすい何かに隠して入れるっていうのは、たぶん減ってるんだと思うんですよ。
やっぱり映画の中でも、すごくちっちゃいことが強調されてるじゃないですか。でかい金槌はたぶん入らない。もちろん当時の、すごく前のアメリカの刑務所でも当然入らないけど、すごいちっちゃいっていうことで、こんなもんで何もできないよねみたいな感じの描写もあるから、そこが、それで逃げたっていう事じゃないかな。
あの映画の中では、おそらく刑務官も買収してるというか、タバコを渡して、そもそも持ち物を入れる時に、刑務官にタバコを渡して、最近どうなんだって言って、刑務官も入ってるのはわかってるけど、いろんな人に、その選択係の人にタバコを渡して、何かを渡して、交換交換とかってやっていくんじゃないかな。
たぶん時代っていうのは、どの時代かともかく、古い時代にはそういうことがあるよっていうのは、映画のシカゴの、メジカル映画のシカゴでも、女性の責任者の人が、私の思うようにできるのよっていうのが、自然に描かれてるじゃないですか。
24:05
固執にしてあげたりなんかとか。だから、たぶん今のアメリカでそうだとは思わないけれども、そういう時代もあったっていうことじゃないですかね。
アルカトラズのね、アルカポネのヘアとかもすごかったとかね。 そうそう、いいヘア使って貼ったとかってあるから。 そういう時代だったのかもしれないですね。
今の山口さんが言って、その持って入るもののちっちゃい金槌、聖書の中に隠されてるじゃないですか。 そうですね。
で、署長さんがさ、聖書読めとか言って、悪いこといっぱいさせる署長さんが、この聖書の中に希望はあるって言ってたやつを、そのまま署長、確かに希望はこの中にって言って、金槌の形に聖書繰り抜いてあるシーン、めっちゃかっこいいですよね。
これ実は何回も見直すと、なんか1回目2回目の頃って、ああいう脱走するのの爽快感とか、ずっと強いてあげられてたところから、解放されてみたいなっていうところのやっと自由がっていうようなところが目立ちがちですけど、これ一貫して多分希望、現象見るとホープっていうのが一番軸になっていて、
これ実はさっきのモーガン・フリーマンの一番最初の、それこそブルックスが亡くなったあたりとかでも話してるやつでいくと、なんかホープは危険だっていう話をするんですよね。
あるね、あるある。 あるでしょ。あそこでアンディが、ホープこそ大事なんだよって話をしたりとか、あとはね、大事なシーンでいくと、何通も何通も毎週手紙を出し続けて、図書館の本が来てもう必要ありませんって言ってから、今まで週1回やったけど週2回にしようかとか。で、本が充実してって、あそこの図書館の名前がブルックスライブラリーになるんですよね。さっき言った会社公立って言ったもともと、図書室を管理してた人。
になってて、で、そこで音楽を流して、フィガロの結構流すんですけど、で、結構懲罰棒に入っちゃって、っていうのがあって、あの時にすごい言葉を言っていて、音楽は決して人から奪えないって言うんですよ。
そうね、いいシーンよね。
でしょ。だから何かを人から奪おうとしたり制限しようとしても、これだけは奪えないし、で、懲罰棒でも辛かっただろうって食事の時に聞かれるんだけど、いや、ずっと自分の中では音楽が鳴ってたから、充実して懲罰棒で過ごしたよってアンティは言って、で、いろんな希望とか。
やっぱその希望っていうキーワードが一番最後の主人公二人にとっての大事なシーンでも、希望は大事だよって最後にも出てくるんですよね。だから大事なところで確かにその言葉がずっと繰り返し場面違って出てくる。いっぱい出てきますね。
そうですね。で、このホープが結局ずっと軸になるだろうなって、さっきのモーガン・フリーマンが兵の中で守られてるってなった時は、希望を持つこと自体が自分を苦しめるから、希望なんてものは禁物だって話をするんだけど、で、最後に仮釈放が認められた後に、で、自分もさっき言ってたブルックスと同じようなルートをたどりそうになって、
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ただ、そのブックスが首吊ってたところの問いのところに、また同じように文字を残して自分は出ていくと。で、その時にこういろいろ、もし外に出れたらここを探せっていうのをアンディがこう言ってくれてるところを探しに行く時に、こう言われてた言葉とかを思い出しながらそこにたどり着いて、っていう時に、原作ではその辺で終わるんですよ。
なるほど。
で、映画はちょっとその先まであるんですけど、原作で行くと最後にそういう風に言っていて、「I hope Andy is down there. I hope I can make it across the border. I hope to see my friend and shake his hand. I hope the Pacific is as blue as it has been in my dreams. I hope…」で終わるの。その後に。
で、ここでいろんなこうだったらいいな、こうだったらいいな、こうだったらいいなって想像と、例えば親友ともう一回分かち合い、シェイクハンドしたいし、自分が想像する、見たこともないけど、太平洋ってこんなぐらいの青さだったらいいなとかって希望があって、最後にI hopeって言って、この原作は終わるんで。
で、たぶんこの、少なくともスティーブン・キングがこの話に込めたかったのは、一貫してホープを持つことというか、人から奪えないものです。さっき言った音楽もだし、希望を持つことって人から奪えないものだから、これを持ち続けるかどうかっていうところが軸にあって、たぶんこれを伝えたかったのかなと何回も見直していくと、結局このホープだろっていう映画なのかなっていう風に思いましたね。
ものすごい、最初から最後まで筋喋りましたね。
いや、イントネーションじゃないですか。まだ話してないこといっぱいあるんですけど、たぶんお時間が近づいていると思うんですけど。
そうなんです。30分番組なんですよね。
これたぶんね、もっと話してるんですけど、編集上思いっきり短くなっていると思われます。
ではここでリスナーの方からのお便りを紹介したいと思います。
はい、たくさんコメントとかですね、あとツイッターでのコメントもいただいていて、それ全部拝見させていただいているんですけど、これを機会にですね、ちゃんとみんな読んでいるということも踏まえてですね、もっとさらにコメント皆さんからもらえたら嬉しいなと思っているので、ちょっと紹介していきたいと思います。
まずはツイッターのコメントから、社会の最も暗いところを人間愛という明るい灯火で照らすような心温まる内容でした。良い朝活になりました。
嬉しいですね。これは良いですね。なんか僕の心まで温まりますね。
嬉しいですね。では次に番組に届いているお便りを紹介したいと思います。ラジオネーム井上さんよりいただいております。
30:07
丸山先生、大変興味深い内容で、とても分かりやすく裁判員制度の不安や疑問が解消しました。良かったですね。
ありがとうございます。
皆さんからのお便りがとても励みになっています。ツイッターもめっちゃ見てます。これからもぜひお願いいたします。
だってツイッターでは、南口さんの声に癒されますっていうのもありましたからね。
それは拾わなくていいんですけれども、私もとってもありがたく拝見しています。
私も素敵な声ですってコメントいただけるように頑張ります。
強要すなよ。それ今度書かれたら、言ったからになるやん。
お待ちしております。
今日のテーマは映画で犯罪学ということでしたが、まずは山口さんどうでしたか。
取り上げたショーシャンクの空に、私実はまだ1回しか見ていなくて、お話伺ってて、アインシュタインのシーンとか完全に見逃してしまっているので、もう1回見ようと思いました。
じゃあ丸山さんどうですか。
今日その話聞いてて、お二人が気づかれた点で、その時どんなんだったかなっていうのを、さっきも山口さん言ってくれたんですけど、もう1回見てみようかなとか、僕20回ぐらい見てるんですけど、これ学生と見るとかも含めてね。
なので、もう何回も見てるんですけど、見るたびにやっぱ新しい発見があるので、これちょっともっとまた。ただ、本当に話したかったことの、どんだけ話したかって多分10分の1ぐらいなんじゃねという感じなんですよ。なのでショーシャンク第2回っていうのがいつか来るかもしれないですけどね。
本当はこれに関連していろんな映画を紹介できたらいいねとか言ってたんですけれども、もう30分でショーシャンク1本で全く時間が足りなかったから、ちょっと私たちもこれ映画シリーズをどうしていくかは、今後に向けて要検討というところですね。
ちなみにね、円溜め言ってるんで、映画以外の紹介もあり得るんですよ。
そんな言い出したらいくらでもあるし、映画だけでまだまだ喋れるから、ちょっと考えましょうまた。
はい。よろしくお願いします。
さて、この番組では感想や質問、リクエストなどをお待ちしています。番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
ツイッターではカタカナでハッシュタグ罪な話をつけてツイートしてください。
また私が所属する一般社団法人刑事司法未来でも、犯罪学や刑事政策について発信しています。刑事司法未来で検索してみてください。
ではまたお会いしましょう。お相手は丸山康裕と
山口由紀と南口文でした。
32:49

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