TikTok縦型ドラマ「毎日はにかむ僕たちは」のビジネスモデル
はい、こんにちは、徳力です。今日はですね、TikTokでショートドラマが来ているらしいですということで、ご紹介したいと思います。
TikTokはね、もう本当に時間めちゃめちゃ奪われちゃうんで、個人的にはできるだけ実はあんまり見ないようにしているんですけど、
先週、Adotechという広告業界向けのイベントで、日テレの井上さんと、テレ東の前田さんと、フジテレビの清水さんと、
テレビのミライみたいなセッションをしたんですけど、その中で聞いた、この毎日はにかむ僕たちは、毎はにっていうらしいですけど、
日テレさんがこのTikTokの縦型ドラマのビジネスモデルを今確立しようとしているって話がすごい面白かったんで、ご紹介したいと思います。
PRタイムズにリリースが出てまして、始まったのは3月なんですよね。だから半年ちょっと経ったかなっていう。
日テレさんがTikTok向けに縦型ショートドラマに挑戦してますって話なんですけど、実は作ってるのは日テレのチームじゃなくて、
おっこクラブっていう、これまたTikTokでめちゃめちゃバズっているドラマのアカウントの会社さんとコラボして、日テレが毎晩にというアカウントをやってますっていう。
これがね、ちょっと想像以上にすごかったです。だからそのショートドラマが来てますみたいなのは、亀戸目の大枝監督がカンヌカの場でショートを撮ったりしたやつとかも、
僕もTwitterで見て面白かったんで、こういうのありなんだぐらいは思ったんですけど、もうね、ごっこクラブの毎はにとかが再現できるようになったんですよね。
TikTokってアルゴリズムの仕組みで、公支援的に地方選勝ち抜いたら全国大会行って、その全国大会行ったら世界で見られますみたいな仕組みになってるんで、
僕もたぶん100個ぐらい動画上げて3本ぐらい100万再生突破してる旅行動画があるんですけど、この毎はにのすごいのは4分の3だったかな。
4分の3、数十個動画もすでに上がったんですけど、4分の3は100万再生超えてるんですよ。
だからその通常のTikTokの動画でどっちかってバズればバズるし、そうじゃないやつは見られないってなりがちなんですけど、
もうね、ドラマとしてちゃんとチャンネルが確立されて全部のドラマがちゃんと再生数が上がる仕組みになりつつあるって話なんですよね。
TikTokなので当然本当にショートで、1本が130秒と50秒、1分半ぐらいですか。
あってるか。150秒、1分半ですかね。
それが前後編2本だけで3分みたいなのが基本フォーマットですね。
さすがに言ってるかなっていうのが、仮想大将とコラボしてですね、かとりしんごさんが出てくる回とかもあるんですよね。
でも面白いのは別にかとりしんごさんの回がめちゃめちゃ再生されてるというよりは、どちらかというと他のやつの方がバズってて、
どちらかというとたぶんかとりしんごさんが出てる回はその仮想大将の告知のために、若い人たちにテレビに興味を持ってもらうための宣伝としてやってる感じで、
それ以外の動画の方がバズってる。
でもやっぱそのTikTokの視聴している人たちの間でやってるのはそっちなのかなみたいなちょっと思わせる仕掛けになってるんですよね。
このごっこクラブさんは実はピボットで本田さんとか田村アスさんに対してプレゼンしてて、このショートドラマ集団ってやって出てたんで、僕も見てたんですけど、
なんとなくそのショートドラマをTikTokに上げるっていうのは、TikTokのビジネスモデルに連動する、YouTuber的な感じになるし、
企業アカウント運用みたいなビジネスモデルもこの時紹介されてたんですけど、これはこれでアリなんだけどニッテレみたいな会社がやるビジネスじゃないのかなみたいなのを勝手に思ってたんですけど、
今回井上さんに話聞いて面白いなと思ったのが、実はこのもうマイハニではスポンサーが何社もついてるんですよね。
スポンサーとしてのビジネスモデルの面白さ
結局1本のドラマが3分、1個の動画1分半とかなんで、要はスポンサーが作ってるウェブ動画的なものをTikTok上に展開できちゃうんですよね。
例えばこの味覚トリップっていう動画は、日清さんの病みつきをいるっていうののPR動画として作られてるんですけど、
多分ね普通にこのチャンネルの動画を見てる人たちかするとシリーズの一つでしかなくて、いわゆる動画のプロダクトプレスメント的に動画の中に商品が入ってきますよっていうタイプの動画ですね。
別に演者さんがトゥルーマンショー的にいきなり商品持ってこの商品買いましょうみたいな通販番組的な作りではなくて、ドラマの中に商品が入っている。
でも3分なんで、それ専用に脚本作れちゃうんですよね。
普通のドラマだとどっちかっていうと、やれ急に車が落ちてしまって動画がただとでかく出るなと思ったら、ああなるほど、プロダクトプレスメントだったのねみたいなのがよくありますけど、
それこそねアメリカのドラマのヒーローズとか主人公が日産の車の社名を連呼するみたいなのが明らかに不自然なシーンとかありましたけど、
このショートドラマのパターンだと、要はこのその3分はスポンサー会だからスポンサーの商品をメインにしたストーリーを作れちゃう。
だから再生回数もそこだけ激減したりとかしないっていう。
これはね面白いなと思いました。
通常だとその企業は商品のプロモーションためにウェブドラマ、バイラルムービーとかを半発で頑張って作って、
CCレモンの忍者のやつとか、ゼロからネタとかファンを作ってショートドラマをバズらすみたいなのをトライするんですけど、
この日テレさんのアプローチだとマイハニーのファンの人たちがいるところに完全に切り出し動画として3分のスポンサー動画を作れて、
それはそれで別にコンテンツとして成立するっていう。
韓国の今K-POPのアーティストが音楽をリリースする際にやれペプシ、アイブがペプシのやつを作ったり、ニュージーンズがココロのやつを作ったりみたいなのが自分たちの楽曲として出してますけど、
同じノリですね。その劇団、ドラマのチャンネルでドラマが並んでいる中にタイアップ動画も含まれている。
なんとなくやっぱりその従来のメディアというのはメディアのコンテンツがある横に報告を出して、それがトイレタイムと言われるされたり、
バナーみたいに邪魔なんだけどもしょうがなく、必要枠として許容されるみたいな感じのノイズとして扱われるようにどんどん広告がなってるんですけど、
コンテンツ自体がスポンサーコンテンツになっていくっていう流れとしてはTikTokとの相性がめちゃめちゃいいなと思いました。
はい、ということで他にも似たような話してますよって方がおられましたらぜひコメントやツイートで教えていただけると幸いです。
では、ありがとうございます。