ドラマと連動したテレビCMの問題提起
はい、こんにちは、徳力です。今日はですね、ちょっとドラマと連動したテレビCMはいかがなものかっていう記事がちょっぴり物議を醸してましたんで、面白いテーマなので取り上げてみたいなと思います。
このネタはJBプレスさんで、これはCM、ドラマ仕立てのテレビCMは放送法の趣旨に反していないのかっていう、かなり厳しい問題提起の記事ですね。
元テレビ朝日人事部長の方、もともと報道の方だったみたいですけど、テレビドラマを見ていた時に、そのドラマに出演している俳優が出てくる映像が流れて、ドラマの中身なのかなと思ったら、コマーシャルだったので、こういう紛らわしいのは良くないんじゃないかっていう問題提起になっています。
僕はニュースピックスで見つけたんですけど、面白いのはニュースピックス側では、結構そこまで言い出したら何もできないでしょうみたいな結構批判的な意見があって、やっぱりここは議論分かれるよなと思ってみたんですけどね。
で、AVプレスさんの記事の中では、これだって明言されてるわけじゃないんですけど、多分これじゃないかなって僕は勝手に思ってるのがラストマン、録画視聴なんでそうなんじゃないかなと思うんですけど、わかんない、総監のところでもやってるかもしれないですけど、ラストマンが出演者コマーシャルやってたんですよね。
僕もラストマンリアルタイム視聴してたんで、妻が一緒に見せただけなんですけど、これも面白いなと思ったんですよね。普通にマノメさんだったかな、マノメさんとナンバーさんでいいかな、名前の読みが怪しいですけど。
ドラマにおける主人公ではなく脇役の方々、まあいい味出してる脇役の方々が、ドラマのキャラのまんまサントリー生ビールのコマーシャルが出てくるんですよね。
仕事大変だったけど頑張ろうみたいな、よくあるパターンなんですけど、ドラマの出演者が出てるんで、いわゆるドラマにおけるテレビCMって問い入れタイムと言われるされがちですけど、ドラマを見てる人たちからすると、ああなるほどこうきたかっていうパターンのコマーシャルですね。
これはじゃあ放送法どうなるかっていうのが元々の問題提起ですね。僕はもう結論から言うとこれはアリだと思って、アリっていうか多分これをやっていかないとテレビCMっていうもののアプローチ自体の制限が厳しくなっていくと思うんですよね。何て言えばいいんだろうな。
今までの広告ってマスメディアの時代は広告を強制的に見せることができたんですよね。結局テレビを見てればコマーシャルを見るのは当たり前だし、新聞雑誌を読んでたら見開きで広告が飛び込んでくるのは当たり前。
だからこそ強制的に見せることができたんで、メインのコンテンツと何の文脈もない広告でも問題なかったんですけど、インターネットになってそれがどうなったかっていうとやっぱりノイズ感がユーザーにめちゃめちゃ嫌われるようになっちゃったんですよね。
もう今ね、広告ブロックのアプリが流行っちゃうっていう。僕もブラウザーブレイブを使ってますけど、いつでもバナー広告をブロックできるように。
これはどちらかというとオンラインセミナーの時にバナーが出てくると変なバナーが出てきちゃうことが多いからリスクエッジで使ってるんですけど、こういうものが出てくるって無料で情報発信してるメディアからすると広告ブロックってある意味業務妨害なので許せない行為みたいな文明もあるんですけど、
今は特にネットのバナーとか酷いやつ多いですからね。もう見たくないような変更食品系のやつとかなんかコンプレックス障害のやつとか酷いバナー多いですから。
テレビコマーシャルの枠はどうなるかっていうと、結局スキップされる対象になってきてるんですよね。
今、YouTubeの広告とかTVerの広告とかスキップできないようになっていくんですけど、それでも録画してスキップしちゃうとか、そういうことが普通になってきている中で、じゃあどうやってテレビCMを見てもらうかっていうのは、
僕はネイティブワードとかスポンサーのコンテンツっていう考え方にテレビCMもなっていくんじゃないかなというのを2015年に思ってた人間なんですよね。
2015年にTBSさんがリアル脱出ゲームTVっていうドラマをやってまして、これが視聴者がスマホでリアル脱出ゲームのクイズに参加しながら見るっていうすごい画期的な、もう8年前ですね、ドラマだったんですけど、
この時に実はコマーシャルで日産自動車さんとコラボしてスポンサー企画やってたんですよね。視聴者がスマホ見ながらクイズに答えてるんで、そのまま日産自動車さんのコマーシャルも同じようにそういうクイズ形式になっていて、何万人とか参加したんですよね。
で、それがその日産自動車さんが見込み顧客として得られた。僕はこれ結構ね、TBSの中島さんだったかな、若いプロデューサーの方がテレビがそのネット広告に奪われている広告収入を取り戻すためにやってるんですみたいなことを、自分たちがそのテレビ局に勤められるように未来のビジネスを作ってるんだみたいなことをおっしゃっていて、ああなるほどなと思ったんですけど、
これだと出演者が出ていることによってコンテンツになるんですよね。スポンサードコンテンツですね。ちょっと最近ネイティブワードとかスポンサードコンテンツってあんまり話題にはならなくなっちゃいましたけど、多分普通になったって話だと思うんですよね。
結局アドっていうのは、我々視聴者とか読者のところに土足で入ってくるものだったのが、そのネイティブなアド、ネイティブなコンテンツであるところのアドにならなくちゃいけないというのがネイティブアドの考え方で、記事に関連する話題になっていたりとか、日本だと記事広告って製品宣伝、ガチみたいなのが多いですけど、そうではなくて、視聴者にとっての情報とかコンテンツになっているっていうのはすごい重要だと思うんですね。
なので、僕はこのドラマの出演者が出る広告はありだ。もっとやっていかないとやばいじゃないか。ただ2015年にこの話を聞いた時にテレビ業の人たちがよく言ってたのは、もう手間がかかりすぎてやっとれんって話なんですよね。
広告の倫理の境界線
でも逆にここまで手間をかけるからこそ成果が上がるっていうのを証明していかないといけないんじゃないかなっていうのは個人的なイメージですね。
当然これ捨て間になりやすいんじゃないかみたいな議論があるんですけど、実はこっちの方がCMですとか出せるんですよね。
分離されてるって。実はその対局にあるのがプロダクトプレイスメントで、対局というか別の選挙区として存在するのがプロダクトプレイスメントで、いわゆる映画とかドラマの中の登場する車とか飲み物をスポンサーがお金払ってるパターンなんですけど、
ミッションインポッシブルのBMWとかはもうね、せいせい堂々とプロダクトプレイスメントやってるパターンですよね。
ローグネーションの動画がBMWジャパンに上がってるんですよ。完全にプロダクトプレイスメントしてるから映画のプロモーション動画もYouTubeチャンネルに置きますっていうパターンで、
英語の英国編はもうBMWが走りまくっている。そのBMWはプロダクトプレイスメントしてますよっていうのをプレイスリリースもちゃんと出してるんですよね。
007とかミッションインポッシブルとか結構こういうプロダクトプレイスメントをテレビコマーシャルでもがっつり訴求するパターンの大ピラにするプロダクトプレイスメントが海外では結構出てきてますけど、
実は映画とかドラマで素人からするとよくわかんないけどガチプロダクトプレイスメントみたいなのがめっちゃ増えてるんですよね。ドラマの中で不自然に車のロゴが大写しになったり、飲料のロゴが明確に映ってたりするのはだいたいそうなんですね。スマホとかパソコンとか。
あれ素人からすると結構グレーゾーンだと思うんですよね。それに比べればこうやってスピンオフで広告で捨ててコンテンツ作っちゃう方が、制作人からしてもちゃんとお金もらって作れるし、いいものは作れるんじゃないかなっていう。
ただ一時期のネイティブアドが結局なってしまったり、本来はスポンサーがコンテンツとしてコンテンツにならないといけないのにネイティブアドっていう名前だけで記事の形をした結局やらせ広告みたいなのが大量に増えちゃうと視聴者に嫌われて放送法で問題じゃないかって議論なるリスクは全然あるんですよね。
すでにこういう問題提起がされているっていうのを踏まえて、テレビ局の方々がこの視聴者が許してくれるもしくは楽しんでくれる倫理の境界線をこういう広告でどこに置くのかっていうのがポイントになりそうだなと思ったのでご紹介です。
ぜひ皆さんもどう思うかとか、他にもこんなのありますよっていうのをご存知でしたらぜひコメントやツイートで教えていただけると幸いです。
ありがとうございます。