宣伝をまったくしない君たちはどう生きるか
はい、こんにちは、徳力です。今日はですね、ジブリの宮崎駿監督の最新作。10年ぶりの新作ですからね。前作が最後の映画だっていうので引退会見もされたそうなんですけれども、やっぱりもう一本作りたいということで作られた君たちはどう生きるかが、もう公開が実は来月なんですよね、1ヶ月。
7月14日なんでちょうど1ヶ月になったんですけど、全く情報が出てこないのはどういうことかっていうと、実はもう今回宣伝を一切行わないっていうのが記事に出てますよっていう。
これ記事の画像は宮崎駿監督なんですけど、この発言をされたのはプロデューサーの鈴木敏夫さんですね。
で、発言を引用すると、これはだからいろいろその報道がされてるんですけど、ほとんどの報道は多分文春のライブ中継の発言を引っ張ってるっぽいですね。
フライデーなんかは、公開まで2ヶ月の宣伝一切なしのスラダン戦略が成功するかみたいな。記事にもなってたりするんですけど、鈴木敏夫さんが何ておっしゃってたかというと、このお客さんにとってはサービスだみたいな言い方をしてるらしいですね。
で、この後、このアンチテーゼとして発言されてるのが、君たちはどう生きるかと同時期に公開されるアメリカ映画が一つあります。その予告編がこれまで3本制作されて、今1本ずつ公開されてるんですけど、3本すべて見れば、その映画で起こることが全部わかってしまうんです。
このやり方を映画ファンはどのように捉えるでしょうか。だからそういうやり方ではなくて、もう全く何の情報を出さずにファンに楽しんでもらうやり方を君たちはどう生きるかではやるんだっていう発言されてるんですけど。
このアメリカ映画が何かっていうのは鈴木プロデューサーはおっしゃってないんですけど、どう考えても公開タイミングを考えると、君たちはどう生きるかが7月14日で、ミッション・インポッシブルが7月21日なんですよね。
3本、もうちょっと動画公開されてるんですけど、ティザー自体は3本っぽいんです。ただミッション・インポッシブルじゃないかなっていう。ミッション・インポッシブルのティザー動画を見てみますと、長いですよね。最近のハリウッド映画のティザー動画長いですよね。2分28秒とかね。
これが数本出てるんですけど、それぞれを組み合わせてみると、確かにきっとここはこういう山場なんだろうなみたいなシーンが。最近のハリウッド映画は見どころのシーンを全部組み合わせてる感じがあるんで、自分の記事にはファスト映画を自社で作ってるみたいな感じって書いちゃいましたけど。
3本見るとだいたい想像できる。そこはちょっと言い過ぎかもしれないけど、なんとなく山場のシーンが全部あるんだなって。僕も本当にマトリックスの続編が出た時に衝撃を受けたんですよね。予告編見ると、映画見た方なら分かると思うんですけど、クライマックスのシーンがふんだんに予告編に入ってるんですよ。
せめて最終盤のシーン使うのはやめようよと思うんですけど、最近のハリウッドの予告編は平気でクライマックスのシーン使うんですよね。映像的にそこがすごいからってことだと思うんですけど。これがアンチテーゼみたいですね。
今回のMISSION IMPOSSIBLEなんかもさらにすごくて、僕映画館でびっくりしたんですけど、これを見て見に行こうと思った派ですけど、今回映画史上最大のスタントだみたいなふれ込みで、トム・クルーズ本人がバイクで崖から飛び出すっていうシーンがあるんですけど、
それのスタントの裏側のドキュメンタリーの動画が9分単位のやつで上がってるんですよね。これ映画館で映画そのタイミングで見に行った方なら分かると思うんですけど、映画館で予告編になるんですよ。
おかしくないですか?おかしくないですか?ってのが変なんですけど、これは見に来いってことなんだと思うんですけど、本来だったら映画のシーンで見て、こんなシーンどうやって撮影したんだろうと思うやつのネタバレを先にYouTubeでしちゃって、こんなすごいシーン俺たち撮ったからお前ら見に来いよっていう、ハリウッドらしいやり方っちゃやり方なんでしょうけど、
っていうのと、鈴木プロデューサーは真逆を今回作ったんですね。もう何なのか一切出さないっていう。ポスターしか出さないっていう。実際スラムダンクがあらすじとかチラシを配らずに大ヒットしたっていう実績があるんで、スラムダンクみたいなコアファンがいる映画。
違う手法で宣伝する鈴木敏夫プロデューサー
このやり方でいいんじゃないかっていうのは確かになっていう気はしますね。この辺の話は文芸春秋さんのウェビナーで実は話されたみたいで、30分実はほとんどこの記事以上の内容が動画で見れるんで、こちらを見ていただくのが多分一番腹落ちするかなって。
最後だし、こういうやり方もいいかなってちょっと笑いながらおっしゃってましたけど、実は宮崎駿監督も今回それでいいじゃないかっていう。本当このポスターをすごい気に入ってくれたみたいな逸話が出てきますけど。
何にもわかんないですからね。すごいですよね。ナウシカの続編なんじゃないかみたいな見方もあるんですけど、どうも違うみたいですね。君たちはどう生きるかっていう同名のタイトルの小説も、このライブ中継の中でほとんど全然関係ないってことはっきりおっしゃったんですけど。
やっぱファンタジーなのかな?もう全然わかんないですね。っていう風にこうやって話題になっている時点で、ある意味続編プロデューサー小地ぐり側の作戦勝ちっていう感じはあるんですけど、ちょっと気になるのは本当に何もやんないのかなってちょっと気になるんですね。
スラムダンクはあらすじとかチラシっていうその映画業界がやるものは確かに、本来映画だったら必ずあるものがないので批判されたのは事実なんですけど、実はSNS系のプロモーション結構丁寧にやったんですよね。
YouTubeも14日前からカウントダウンしてましたし、ツイッターアカウントも精力的にツイートしてましたし、監督も含め。で、映画を見に行った人にはそのノベルティーを週替わりレベルでいろいろ配って、見に行ったよっていうのを報告しやすい仕組みとかをちゃんと作ってたんですよね。
なんか、今回の鈴木プロデューサーの発言を聞いてると、そういうのをなんとしては一切やんないのかなっていう。
世界的にはミッション・インポッシブルに注目されてますが、日本だとミッション・インポッシブルの興行収入はだいたい最近50億前後で、ジブリは言うても10年前の数で立ち入るのも120億とかなんで、普通に考えたら何もやんなくても100億いくでしょうみたいな感じはあるのかもしれないんですけど、
全く何にも宣伝をせずにその作品の仕込みだけに頼っていいのかなっていうのはちょっと、個人的には気になります。東方とかもね、このポストはツイートしてるだけで、東方のスタッフすら何も教えてもらわないらしいですからね。
本当に極秘のプロジェクト。見てる人は見てるんだと思うんですけど、言っちゃダメっていうのが徹底されてる。鳥なんだか人間なんだかよくわからないキャラクターのポスターだけが、ある状態でどうも公開日まで行くっぽいっていう。
っていうもうこの何もしない宣伝が京都出るのか吉都出るのかっていう。スタントの裏側まで全部見せちゃうミッションインポッシブルなこのプロモーションの方が、京都出るのか吉都出るのか、別に両方ヒットするっていうのもあるんで別に戦いではないんですけど、
いわてもシネコンの上映関数の奪い合いはあると思うんで、本当君たちはどう生きるかの初周の動き方次第では全然シナリオ変わっちゃうと思うんですけど、個人的にはちょっとね、君たちはどう生きるかのポスターの横長バージョンぐらいは作った方がいいと思うんですよね。
ツイートするときにやっぱり縦長画像って相性あんま良くないと思うんですよね。ネットメディアの記事のタイトルもみんな苦労してる感じなんで、この横長の画像だと鳥が見えなくなっちゃうんですよね。みたいなちょっとテクニック的なところを個人的にはどうしても気になっちゃうんですけど、
でもやっぱり宮崎駿ファン、COREファンがいることを考えると、スラムダンクと同様にね、何も言わないことによってこうやってワイワイ周りを騒ぐことによって、COREファンが初周に行けばその後やっぱり映画の中身には相当関係者の話を聞いてる感じだと自信があるみたいなんで、見ればわかるって自信があるからこうなってる。
何年もかけて作ってる映画みたいですからね。多分、宮崎駿監督の本当の最後の作品だからそれが許されたっていう作り方をしてるから、多分すごいこんなアニメのこのカットがあるんだみたいなところがあるみたいな発言もちらちら出てましたんで、見に行かせるを得ねえなと思ってるんですけど、どうなんだろうなっていうのはちょっと気になってるところではあります。
はい、皆さんもこんなこと話してますよっていうのがありましたら是非コメントやツイートで教えていただけると幸いです。今日はありがとうございます。