ウィニー事件の背景と金子さんの人物像
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はい、こんにちは、徳利です。今日はですね、映画「ウィニー」を見てきましたので、ちょっと感想をご紹介したいと思います。
これもう、若い人からすると「ウィニー」って何?っていう話なんですよね。なんか、時間が経つっていうのは恐ろしいなぁと思って振り返ってたんですけど、
もともとね、ウィニーって「WinNY」って呼んでる人もいたんですよね。WinMXの次のやつって呼んでるのがウィニー、WinNYっていうソフトウェアで、
WinNYの「WinNY-WinNY」っていう技術を使って、ファイルをパソコン同士情報を共有しちゃう技術だったんですけど、
これが著作物を違法に共有するのにやたらと使われてしまった上に、ウィルスが流行ってしまって、やたらと情報漏えが起こって、
開発者の金子さんが、なんと逮捕されてしまうっていう騒動があったんですよね。これもう、
20年前なのかなぁ。
実は僕、前々職が「ありえるネットワーク」っていう、ピア2ピアを使って、ビジネスの情報共有するっていう、非常に
ニッチというかマニアックなコンセプトの会社にいまして、実は
そこでピア2ピアの啓発活動をやっていたので、 このウィニーの主人公である金子さんと、弁護士のダンサーにも会いしたことあるんですよね。
完全に覚えてなかったんですけど、僕イベントでも金子さんとご一緒してて、記事がね、ググったらありました。2006年。
偉そうに、偉そうにウィニー経由の情報漏洩対策について語っていて、
ソフトウェアの対策、アップデートが必要だって話をしてるんですけど、その時実は金子さんも
登壇されていて、実はバージョンアップすれば別に情報漏洩とか対策できるんだけど、金子さんは実は
訴訟、著作権違反法助の容疑で裁判中だったので、開発を止めろっていうふうに言われちゃってたんですよね。なので
開発が止まったソフトがそのままインターネット上で
輸通してた結果、情報漏洩事件も起こりまくって、当時の派で
官房長官がウィニーを使わないでくださいっていう、政府の社会研究で言うっていう状態になってたんですよね。もう本当、
20年前は多分誰もが知ってることが、若い世代の人は全く知らないと思うんですけど、
これ本当、映画を見て改めて金子さんってそういう人だったよなっていう、この絵、東田さんが主人公をやったんですけど、すごいです。
映画における金子さんの演技と東田さんの役作り
演技が、演技っていうか、いわゆる役作りですね。
18キロ太ってるらしいですよね。だからもう、後ろ姿とかね、本当本人そっくり、後ろ姿だからでしょっていうのがあるんですけど、
雰囲気とかもめちゃめちゃ演技作り込んで、東田さんって、不倫で炎上しちゃった印象がすごい強くなっちゃいました。やっぱ素晴らしい役者なんで、
ある意味自分が炎上したからこそ多分、この批判の的になってしまって開発者を演じるっていうのにも、ある意味ね、あの、
魂が乗ってる感情ありましたね。その、めちゃめちゃイケメン俳優じゃないですか。
で、いいかな、金子さん別にそんなにイケメンの方じゃないんですけど、めちゃめちゃ似てる角度とかあるんですよね。
信じられなかったです、僕も。いや東田さんじゃねえだろうと思って、その俳優を見た時に思ったんですけど、いやめちゃめちゃ合ってました。
で、映画を是非見ていただければと思いますし、まあその当時の事件を知らない人からすると、ネタバレになっちゃうかもしれないですけど、
このね、実はなんでね、ネタバレも何もないんですけど、
もうね、映画を見ると、本当改めて日本ってなんかこうなんだよなって、こうなんだろうな、
怒りとも悲しみとも違うちょっと、すーごい複雑な感情に襲われます。
結局、まあこれはあの、当然人によって議論があると思うんですけど、金子さんは本当にエンジニアで、純粋に当時そのペア2ペア技術というのが、
すごいエンジニアからすると、やっぱりその、
開発しがいのある技術だったと思うんですよね。僕みたいなエンジニアじゃない人間も、そのペア2ペアに見せられて、
あるいはね、悪手ペア2ペア技術の会社に入り、一生懸命この技術は別にその、著作権違反のための技術でもなければ、
情報漏洩をしてしまう技術でもないんで、ちゃんと技術使いましょうよって、一生懸命やってたんですけど、
当時やっぱりとにかく本当に、対する風当たりが強くて、
なんかペア2ペアって違法な技術でしょうみたいな感じになってしまうのが、本当残念だったんですけど、
まさかね、この開発者が逮捕されてしまうって、なんでこんなことになっちゃうのかなっていうのが、
当然映画はフィクションなんで、その、どこまでが事実かは議論の余地はあると思いますけど、でも多分こうだったんだろうなっていう、その、
やっぱり得体の知れないものに対するその防衛とかから、警察も動いてしまうし、なんか世論もやっぱりそれに対して反論するしっていう。
映画「Winny」の感想
やっぱりなんとなく、当然世界的に新しいものに対しては最初そうなるとは思うんですけど、
当時やっぱり本当、僕はそのペア2ペアの技術の会社にいたんで、余計ですけど、
やっぱり正しく使えばいろんな方で生きるのにっていうのがすごい、まあ、おわけで本も出させていただいたんで、本当に、
みんながあの、
こうなんでしょうね、新しい技術でよくわかんないからっていうので、こう斜めに見ちゃった結果、僕みたいな人間が技術もよくわかってないのに、
エヴァンジェリストっぽいポジションになれちゃったっていうのもあるんですけど、
本当、象徴的だと思うんですよね、新しいものが出てきた時に、なんとなくちょっとやばい気がするから、とりあえずふたしとこう、
ソーシャルメディアに関しても、今のAIとかに関しても、ちょっと日本って、
他の国に比べてもよりこうなりがちなっていうのが、この映画を見るとやっぱりその社会構造自体がそうなってるのかもしれないみたいな、結構ね、
複雑な気持ちになります。
僕はちょっと思い入れがありすぎるんで、かなりバイアスが入ってますけれども、
これはね、本当にあの、すごい良い映画だと思います。
元々がクラファンで脚本を募集してっていう、かなりボトムアップに始まってる映画なんですよね。
まあその、ウィニーのその開発者の金子さんが逮捕されたゲームスの2チャンネルを中心に募金が、あのペンゴ仕様のやつが集まってっていう話もすごい印象的だったんですけど、
もうね、ちょっとすいません、うまく言えないんですけど、
ぜひ見ていただきたいです。 まあ、あの、
まあ映画館で見ていただきたいですが、映画館じゃなくてもいいかもしれません。まあとにかく見てください。
日本社会の変化への期待
日本でもこういう、そのいわゆるベースドオントゥルーストーリーでこういう映画作れるんだなっていうのはちょっと嬉しく思いました。
なんか、どっちかというとネットフリックスとかにすごい並んでそうな良い、事実をもとにした、ドキュメンタリータッチの映画ですね。
その、まあちょっと僕はすいません、思い入れがありすぎるんで、かなりバイアス入ってますけど、
結構ね、20年前はこんな感じだったんだっていう、昔は大変だったねっていうふうに見える見方もあれば、
案外本質的なところは今もあんま変わってないかもしれないなっていう。
やっぱりこんだけ変化が、技術の変化が激しい時代なんで、やっぱり日本社会自体変わってほしいし、
そのための、多分一杉を投じるためにこの映画を作られたんだと思うので、
ぜひ業界関係者は必ず見るようにしていただければと思います。
はい、他にもこんな話ありますよっていうのがありましたら、ぜひツイートやコメントでいただけると幸いです。
今日もありがとうございます。
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