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2024-02-05 14:05

大谷翔平選手の注意喚起で考える、「報道の自由」の境界線 #592

大谷翔平選手の注意喚起で考える、メディアの「報道の自由」の境界線(徳力基彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/f8771c1babdcd77fd2663d0e2b25f71d4db88e00
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サマリー

徳力は記事で、大谷翔平選手の注意喚起がメディアの報道の自由の境界線を考えるきっかけになっていることを紹介しています。違法ダウンロードを促進していたサイトが違法行為と認定され、広告会社も損害賠償を請求される可能性があることを考えた場合、広告による収益と報道の自由の範囲については慎重な判断が必要です。

大谷翔平選手の注意喚起
はい、こんにちは、徳力です。今日はですね、ちょっと大谷翔平選手が、メディアに対する注意喚起をするっていう非常にちょっと珍しい現象がありまして、いろいろちょっと考えさせられるところがあったので、
Yahoo!に、大谷翔平選手の注意喚起で考えるメディアの報道の自由の境界線という記事を書いたので、裏話を紹介したいと思います。
この話は正直、僕にとってはブーメランでして、僕はサラリーマンなんで、職業メディアの人間ではないんですけど、こうやってYahoo!ニュースに記事を書いて収入を得てるっていう意味では、当然メディア側と同じ穴の無地の穴なんですよね。
こういう記事を書くと必ずあのコメント欄で、メディアのくせに偉そうにみたいなコメントもいただいちゃうんですけど、
ちょっとこういう記事を素人のブロガーの人間が問題提起するのは、メディアの人からするといい気持ちはしないだろうなと思いつつも、
ちょっとこのままの状態は本当に良くないと思うので、ちょっとすいません。記事を書いてみました。
もともとのきっかけは、大谷翔平一部報道に異例の注意喚起、一平三夫妻にこのような事実は一切ありません。事実と異なる報道が多数という記事がYahoo!ニュースでも取り上げられてまして、
何だろうなと思って調べたら、大谷選手がインスタグラムのストーリーズで、メディアの報道に対して注意喚起をするっていうのは非常に珍しい行為をされていたって話ですね。
大谷選手って多分当然いろんなメディアで今までもあることないこと書かれてきてたと思うんですけど、多分そういうものを出して一切言及しないのが大谷選手らしいところでもあり、
そういう印象がすごい強かったんですよね。ここまではっきり言うと、インスタのストーリーズのキャプチャーも掲載させていただきましたけど、
はっきり事実と異なる報道が多数ありますので、皆さんご注意くださいまで書いてますからね。キャプチャーを貼ってるんですよね。
だから、ある意味こういう名指しで指摘するっていうのは大谷選手からすると、通常だったら絶対にやらない行為だと思うんですけど、
これに関してはもう見過ごせなかったっていうのがすごい伝わってくる。相当考えた末っ子の形で投稿することにしたっていうことだと思うので、
これはね、やっぱりちょっと本当考えさせられるなと思いました。
メディア側の報道と対応
今回のやつの難しいのは、名出しされたメディアは実は過去の別の週刊誌の報道を引用する形で報道してるんですよね。
で、今回実はこの大谷選手がストーリーズに投稿した後に、その対象になった通訳の水原さんも同じくストーリーズで否定をするという投稿をされてます。
間違いの報道だと指摘されてるので、その裏の話を今更掘り返すのもあれなんですけど、要は通訳の水原さんの奥さんについて、
去年の段階で週刊誌が間違った報道をしていて、今回は別のまた週刊誌がそのネタをかぶせて、面白おかしい記事、面白おかしい漢字に水原さんたちも待ち込んだ形で大谷翔平選手の記事を書いたっていう話なんですよね。
大谷翔平選手も多分自分だけの話だったらスルーしてたんだと思うんですけど、これちょっとすごいショックだったのが、この通訳の水原さんが
私の妻は元ファイターズガールではございません。100%一般の方です。ファイターズ関係者の皆様にもご迷惑おかけしてまい申し訳ございませんでした。
誤ってるんですよね。完全にメディア側が悪いんです。メディア側が勝手に通訳の水原さんの奥さんは元ファイターズガールだっていう報道をした週刊誌がいて、それは大谷選手も水原さんもスルーしてたんだけど、あまりに間違ってるからたぶんつっこむ気にもならなかったという話だと思うんですけど、今回その記事を使ってまた別の週刊誌が
ファイターズガールのつながりを使って云々みたいな記事を書いたんで、たぶんその記事をもとにファイターズ側にファンのクレームなりメディアの問い合わせなりが増えちゃったっていうことだと思うんですよね。
それで大谷選手も見過ごせず、水原さんも見過ごせず、謝罪の投稿をする。謝罪って水原さん何も悪いことはしないですよね。本当、だからひょっとしたらファイターズガールの問い合わせが来た結果、ファイターズガールから連絡が来たっていう、否定してくれっていう依頼が来たっていうことかもしれないですけども、もうね、ちょっと僕も間違った内容を書くことはあると思うので、あんまり偉そうに言える話ではないんですけれども、
今回さらにショックだったのが、この報道がされた後、昨日見た段階ではまだ記事に何の言及もされていなかったですね。両方の記事がそのまま掲載されていました。
この記事にも書いたんですけど、残念ながらこうやって記事を名指しで否定をすると、その記事へのアクセスが増えちゃうっていうのが、この現状の構造なんですよね。現在は文春本みたいな言い方もあって、結局その週刊誌側が問題提起をすること自体も、結局その週刊誌の売り上げにつながる行為であって、正義の見方扱いするのは違うんじゃないかっていう感じの流れになってきてますけれども、
ちょうど今、日本代表選手に対して週刊誌が女性側の視点で問題提起をしていて、選手側は否定をするっていう、ただその関係で代表選から出れなくなるっていう現象もきて、これは当然どっちが事実かわからないので何とも言えないんですけれども、
今回のように大して裏取りもせずに事実のように報道した嘘、当然嘘じゃない可能性もこれは当事者しかわからないからですけど、2人がここまで明確に否定するからには当然違うって話だと思ってますけど、嘘を報道してもメディア側へのペナリティが実はほぼ現状ないんですよね。
特に従来であれば、週刊誌の報道っていうのは週刊誌を買った人しか読まないんで、正直無視してればよかったっていう話だと思うんですよ。紹介しちゃうと週刊誌の売上が上がっちゃうから、本来は無視してあまりに酷かったらもう淡々と裏で訴訟するっていうのが基本だったと思うんですけど、残念ながらネットでバズっちゃうんですよね。
そうすると勝手に怒ったファンとかメディアの人がそのファイターズの問い合わせをしたりクレームをしたりするんで迷惑がかかって当事者がなぜか謝罪をしなくちゃいけない。これは本当に良くない構造だなと思うんです。
さらに残念なことにネットメディアの場合には基本アクセスが増えると収入が増えるんですよね。今回この憶測記事、単純に言うとデマカセ記事を書いたメディアに残念ながら収入が入っていて、しかもそのメディアは当人たちが事実ではないと言ってるんだけども、その記事に対してはそのことは一切書かずにそのまま放置してるっていう。
これでいいのかっていうのはやっぱりちょっともうダメなタイミングに入ってると思いますね。こういう議論をすると必ず報道の自由という言葉が出てくるんですよね。メディア側からすると報道の自由は当然守らなくちゃいけない権利、市民の知る権利を担保するための報道の自由として議論は出てくるんですけど、でも著名人のプライバシーなんてそもそも知る権利の対象に入らないと思うんですよね。
プライバシーに乗ってるというよりどこまでにするかってのがありますけど、今回のやつは大谷選手のタイトルで記事を作りたいために通訳の人たちのプライバシーを無理やり記事にしてるみたいな話ですからね。これは僕は、僕個人はアウトのラインだと思いますけど、わからないです。わざわざこんなことに対して訴訟しても別に時間ばっかりかかるだけなんで、わざわざお二人は訴訟はされないと思うんですけど。
最近はプライバシー侵害に関しては明確に訴訟でも、訴訟者側が勝つケースっていうのは増えてきてですね。ただやっぱり日本においてはそういうもののペナルティーの金額も100万円程度で、実はメディア側はそれ以上儲かるんだったりやっちゃうっていうのが構造としてあるっていうのはかなり問題だと思うんですね。
個人的にはじゃあその泣き寝入りするしかないのかっていうと、今後あり得るのはメディアに対する批判が高まっても多分メディア側は残念ながら多分その紙の習慣紙とかは紙が売れなくなってネットに頼らざるを得ないからこういう手法に手を出さざるを得ないっていう、ある意味死活問題でこういうふうにやっちゃってる可能性が高いので。
改善しない可能性が高いんですね。今回の出された媒体が改善してもそうじゃない媒体が似たようなことを続けると思うので、それは残っちゃうと。
ただ個人的には良いとなるのは広告会社と広告主とプラットフォームだと思ってまして、ポータルサイトですね。
違法ダウンロードと広告会社のリスク
一つには漫画村の時には漫画村、要は違法ダウンロードを促進していたサイトだったので、そこは完全に違法行為と認定されて、漫画村も当然訴訟を受ければそこに対して広告を出していた広告会社も実は損害賠償を請求されてるんですよね。
これは結構重要なポイントだと思うんですが、広告で収益を上げる、違法行為によって広告で収益を上げているのは実は訴訟になるんですよね、違法行為。
当然、報道の自由の範囲での情報、記事を書いているメディアに広告を出すことは当然違法行為ではないんですけども、あまりにひどいメディアが出てきたらこのパターンもあり得る。
違法にならないにしても、漫画村の時には違法認定をされる前に、報告が掲載されていた広告の中に批判が集中したんですよね。ITメディアなんかは結構深い記事を書かれていましたけども、同じパターンはあり得なくはないかなと。
残念ながら広告会社も広告会社もいろんな倫理の低いところがいるので、完全な評論立ちは難しいと思うので、もう一個大事なのはポータルサイトですね。
実際僕もヤフーニュースにこの記事を書いているので、ちょっとヤフーニュース側がこれをどう思っているかわからないんですけれども、ひとしたら僕のヤフーニュースのアカウントが来月になったらなくなっていたら、そういうことだと皆さん思ってもらえるかと思いますけど、
さすがにヤフーニュースはそんなことしないと思って僕は書いているんですけど、残念ながら今回ヤフーニュースの否定記事の関連記事に指摘されていた記事が実はずっと6、7時間表示され続けていたんですけど、
多分その後ヤフーさん側が対応したので表示されなくなりましたけど、結局この構造だとポータルサイトもこの憶測記事で収益を上げていると批判されかねないんですよね。
当然、特にヤフーニュースのような影響力の高いポータルサイトにはこういうどういう記事を載せるのかに対しての厳しい目が注がれているので、会長の川部さんなんかは去年の10月の段階でヤフーニューストピックス等でプライバシーに配慮が足りない記事は原則的にピックアップしないことがしましたっていう発表をX状でされてまして、理由とかをかなり細々と書いて記事にもなっています。
これは現在のところはあくまでヤフーニューストピックスとかLINEニュースダイジェストって本当に大勢に見られるところに対するピックアップをしないっていうだけなので、メディア側が配信すると出ちゃうという状態は続くんですけど、多分社会的批判が高まってくるとヤフーニュース側はそういう記事を配信するメディアを放置しておくと今度は自分たちが叩かれるリスクが高くなるので、
そういうメディア自体の配信を受け付けるのをやめるっていう流れは僕はあり得ると思うんですね。過去にステマでも同じような流れがありましたので、早い段階でヤフーニュースさんにそういう判断をしてもらうと多分メディア側にもちょっと緊張感が走ると思うので、残念ながらヤフーニュースにそういうの、ヤフーニュースに実は配信を停止されたメディアが今は、それこそMSNとかQooとか他のポータルサイトに配信を続けていて、それがまた結構ひどい記事、
業界の人がよく知っている媒体の人たちが、それをまたポータルサイトが拡散しているみたいな残念ながらあるので、当然ヤフーニュースだけじゃなくて、次はそういうQooとかNTTグループとかMSNとかマイクロソフトですから、ああいうグループのポータルがああいう記事を配信すると本当にダメだと思うんで、みたいなのを社会で基本が高まってくるとポータルへの転載っていうのが注目を集めるっていう流れは個人的にはやっぱりあるべきだと思いますし、
やっぱりポータルサイトも、本当に質の低いメディアの記事をポンポン載せてページビューを稼ぐというのは、いつまでも続けるのは本当にダメなんじゃないかなと、ちょっとおめえが言うな構造ではあるんですけれども、ちょっと次回も懇願で、以上書いてみました。
よければ記事の方もご覧になっていただければと思います。
こちらのチャンネルでは基本的に日本のエンタメが海外に展開していくのを密かに応援する方のポジティブな話をしたいと思っていますので、ぜひそういうポジティブな情報がありましたらコメントやDMで教えていただけますと幸いです。
ありがとうございます。
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