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2024-08-26 12:46

NHKが地上波の音楽番組で「チッケム」に挑戦したことの意義 #748

NHKが地上波の音楽番組でXGやRIIZEの「チッケム」に挑戦したことの意義|徳力基彦(tokuriki) https://note.com/tokuriki/n/na1c2ac12ac53
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はい、こんにちは、徳力です。今日はですね、NHKさんがミュージックエクスポ2024でなんとチッケムに挑戦したということでびっくりしたので、軽く記事にまとめてみました。
記事のタイトルは、NHKが地上波の音楽番組でXGアライズのチッケムに挑戦したことの意義っていうタイトルにしてみたんですけど、
ミュージックエクスポですね。これ実は、XGのファン向けに観覧募集が来てたんで、僕も申し込んだんです。まっさり落ちましたって話なんですけど、
今回だから、世界で活躍するアーティストが日本に集結みたいなテーマだったんですよね。なのでアジアのアーティストが、当然日本のアーティストが中心ですけれども、NHKの番組に出る。
その過程で、いわゆる韓国の音楽番組の手法をいくつも取り入れる。その中の一つがチッケムで、もう一つがケンディング要請ですね。
チッケムは本当、僕も全く知らなかったんですけれども、直訳すると、もともと長い単語の省略形らしいですけど、
直接撮った映像という単国語で、特定のアーティストのみを追い続けるカメラのことを言うそうです。
今回はXGとRiseとMoro by Togetherの3組がチッケム対象になってまして、いわゆる韓国の音楽番組で慣れてる人たちですね。
実際に動画を見ていただいた方が分かると思いますけど、YouTubeだと活用するとブロックしちゃうので、動画自体は配信には載せられないんですけど、
本当に推しをずっと見続けたい人用ですよね。同じ人をずっと固定で追い続けるっていうのがチッケム。
もともとはファンカムと呼ばれるファンが自分の好きな人を撮り続ける行為を動画で上げたのが人気を博して、
音楽番組としてもこれを直接提供した方がいいんじゃないかということで、韓国の音楽番組も音楽番組がオフィシャルでチッケムを提供することが増えているという話をちょうど今年になって教えてもらったところだったんですよね。
確かにファン目線で言うと、当然グループはグループでファンなんだけれども、やっぱりこの人が本当に好きって言うときはその人をずっと見たいってありますよね。
僕と近づくスポーツ文脈です。サッカーの時中村健吾をずっと見てたいみたいな試合を見に行くとなりますからね。
当然テレビの映像だと映ってない時間の方が長くなるんですけど、アーティストのパフォーマンスも当然グループで人数が多いと自分の推しが抜かれていない時間の方が長くなりがちなんで、
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チッケムというこの推し専用カメラがあることによっても、曲の間中その人を見てられるっていう。ライブに行ったらそうなるよねって話ですよね。
それがテレビ番組自体が提供するっていうのが韓国では普通なんだって驚いてたんですけど、
日本もチッケムぐらいはそのうちどっかの音楽番組がやるんじゃないかなと思っていたら、NHKが最初でしたね。
ちょっと意外というべきか意外じゃないというべきかは人によってござると思うんですけど。
もちろん公共放送だし、こういうリスクを取って新しいことをやるのって、
普通は民放のテレ東さんとかね、機動力の高いところがやりそうなイメージを僕は持ってたんですけど、NHKさんでしたね。
NHK、実は音楽番組におけるチャレンジってNHKが実は一番先行してるんですよね。
音楽番組におけるハイライト映像をダイジェストで公開するっていうのもNHKが一番丁寧にやってるんじゃないかな。
残念ながらNHKさんはYouTubeのエンベッドの仕様が厳しくて、動画エンベッドできないんですよね。
写真になっちゃうんですよね。
これ写真クリックした動画になるっていうのがなかなかちょっと読者からすると分かりづらいのでちょっと悩んでるんですけど。
しかもあれなんですよね。だからYouTubeの設定が一番厳しいんで、いわゆるリアクション動画みたいなのをやろうと思っても
YouTubeの著作権の設定が厳しいんで、NHKの映像でやっちゃうと全部ブロックされちゃう。
残念ながら海外の人たちがNHKのハイライト動画を使ってリアクション動画をやろうと思ってもできない。
せっかくYouTubeを上げてるのに海外の人が使えないっていうのはちょっとNHKもったいないなと思うんですけど、
たぶん受信料で制作している番組を誰でも見れる状態にするのは分かりならんみたいなNHKの受信料ならではの論理で
たぶんこういうルールになってるんだと思うんですけど、それ以外のところはめちゃめちゃ攻めてるんですよね。
結局このハイライト映像も。市場派の番組でハイライト映像を積極的に出してるとこ、たぶんまだないですよね。
カウントダウンTVライブライブが市場のアーティストにはアーカイブを提供してて、
昔はフルでずっとアーカイブ残ってたのが、最近は2週間ぐらいで消える仕様に。
たぶんTVerの出前とかいろいろあると思うんですけど、変わっちゃいましたけど。
あとは音楽の日が、去年はニュージーズとかにフルのアーカイブ提供してたんですけど、
最近はもうやんなくなっちゃいましたからね。
日本はどっちかというとYouTubeのハイライト映像提供っていうのはほとんどやってないんですけど、
NHKがダイジェストハイライトを一番積極的にやっているっていう。
この辺はやっぱり民放はどうしてもスポンサーの手前、やっぱり番組を見ずにYouTubeだけで見られちゃうと視聴率下がるじゃんみたいな
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イノベーションのジレンマがやっぱり起こっているのかなと思いますけど、
そんな関係で今回実験ですね。実験をNHKさんがオッケーして。
しかも面白いのは、これダイジェストのハイライト映像ってだいたいこれ1分なんですよね。
ハイライトだから当然フルではアップしないんですけどYouTubeには。
これもなんか今回Music Hexbookのやつ1週間で消えるみたいなちょっとね、クセに書いた。ちょっと残念だなと思うんですけど。
たぶんNHKプラスに誘導するための宣伝扱いだと思うんですけど、今回実験は3分フル映像なんですよね。
だからややこしいですけど、YouTubeでNHKの番組映像を見ようと思うと今まではハイライトの1分しか見れなかったのに、実験が出ている3組だけはフルで聞けちゃうっていう。
これやっぱね、この3組以外のファンの方からちょっと3組羨ましいなっていう感じですよね。
特に海外の方は、今回せっかく海外のアーティストとコラボとかやってるんですけど、
残念だからね、これYouTubeの多分設定上、この1分しかコラボのやつダンスネイルとか見れないと思いますし、
じゃあ海外の人がNHKプラス登録して見るかつったら、多分どうなんだろう。物理的に見れないんじゃないかな。
どうなんだろう。契約できるんですかね。でもそれだけのためにわざわざサブスク契約しないですよね。
みたいなすごい損する状態になってるんですけど、少なくとも実験だったらフルで見れるっていうところに今回NHKさんが一歩踏み込んだっていう。
これはね、勝手な想像ですけど、NHKの社内では相当いろんな議論があったと思います。
フルで出したら番組見ないじゃんって絶対言われると思うんですよね。
ただ今回実験は、通常の放送は当然横のフルサイズなんですけど、実験は縦なんですよね。
スマホで撮った映像っぽい映像になってるんで、多分実験でフルを見た人はこのフルのパフォーマンス映像もフルで見るだろうからNHKプラスに加入すると思います。
っていう社内の説得をしたんじゃないかなって勝手に想像してます。
今回ね、エンディング要請もやってますからね。あれNHKでエンディング要請見れる日が来ると思ったのちょっとびっくりましたけど。
日本だと曲が終わった瞬間にありがとうございましたって司会の人が言うのが当たり前なんで、あれちょっと一瞬放送事故っぽい無言の間がある感じになりますね。ちょっとどうなんだろう。
ちなみに今回、じゃあNHKが今後実験をガンガンやるかって多分そういうことではないっぽくて、
今回実験の映像の説明のところに、KBSの協力のもとに提供してますみたいなくだりがあるんですよね。
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KBSが韓国の公共放送らしいんですけれども、
このKBSさんはV Particleって呼べばいいのかな。
一台のカメラの映像から顔認識をして、その個別の人たちの映像を切り出すっていう技術を持ってるらしいんですよ。
これによって、てっきり最初のXGの実験もスマホっぽい映像で7個出てきたんで、
てっきりKBSのスタッフの人が7台スマホを持って個別に追いかけてた。勝手に思ってたんですけど。
そうではなくて、1台の高精細な横の映像をもとに、
顔認識でそのアーティストの映像を認識して、そこだけを切り取って書き出すっていう技術があるみたいなんですかね。
これによって多分アーティストが何人いても、セブンティーンみたいな人数が多いグループでも人数分作れちゃうっていう1台のカメラ。
これはKBSの協力がないとできないよねって話ですね。
しかも変換早いですみたいな。これ手作業で一個一個やって書き出すとめちゃめちゃ時間かかるんだけど、
このVivertioなら短いですみたいなプロモーション動画がKBSの方に上がってましたけど、
面白いですよね。やっぱり韓国でいかにニーズがあるかっていう専用システムまで作っちゃうっていう。
今回NHKは多分このKBSのシステムを使わせてもらうっていうのが、
今回の番組が世界のアーティストの日本でやるっていう番組なので、
KBSのやり方もちょっと取り入れてやりますっていうのを多分社内の企画で通したと思いますね。
じゃあこれが続くか、このKBSのシステムはNHKが買って自分たちも導入するのかみたいなのは、
今回の反響次第だと思いますね。
NHKの社内論理的には、こういうハイライト映像の露出とか実験の露出から、
NHKプラスの会員者が増えるか、NHKの受信料払う人が増えるかっていうのが多分ポイントだと思うんですよ。
YouTubeの動画にキャプションで見逃し配信はNHKプラス8月29日までってガンガン出し続けてますから、
見逃し配信中に会員数が増えるかどうかが多分担当者にとっての大事なKPIになってると思いますし、
その辺の反響次第でNHKが今後実験とか、こういう韓国の音楽的な配信を参考にするのかどうか、
地上波も民放の楽曲が真似するかどうかも変わってくるのかなと思いますね。
個人的には日本の音楽番組をYouTubeに海外から見れるように、
アーティストのパフォーマンス動画をアップした方が日本のアーティストが海外に知られるきっかけになると思うので、
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ぜひそっちに舵を切ってほしいなと思うんですけど、
どうですかね、やっぱり日本はテレコマーシャルの収入が大きいから、民放楽曲は難しいかもしれないですけど、
みたいなのを定点観測し続けたいと思いますので、現時点でのメモでした。
こちらのチャンネルでは日本の音楽のために密かに応援したいと思っていますので、
他にもこんな話してますよって方がおられましたら、ぜひコメントやDMで教えていただけると幸いです。
今回のミュージックエクスポの話もDMで教えていただきました。
教えていただいた方、本当にありがとうございました。
はい、では今日もありがとうございます。
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