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2024-01-16 17:33

紅白歌合戦の成功と失敗から考える、NHKが抱えるジレンマ #576

紅白歌合戦の成功と失敗から考える、NHKが抱える深刻なジレンマ(徳力基彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/860a1212abb680b2f5c065501cbb564592589b08
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はい、こんにちは、徳力です。今日はですね、 もう紅白歌合戦終わってから2週間が経とうかっていうタイミングですけれども、
ちょっとこれはやっぱり振り返っておいた方がいいなと思って Yahoo に記事を書いてみましたので紹介したいと思います。
ちょっとタイトルはツリーっぽく、 紅白歌合戦の成功と失敗から考えるNHKが抱える深刻なジレンマっていうタイトルにしてみたんですけど、
結構ね、ちょっと深刻って使うかどうか悩んだんですけど、 個人的には結構今後のやっぱりNHKさんにとってすごい悩む話題だろうなと思ってたりするのでちょっとご紹介です。
今年、去年のだから紅白歌合戦に関してはやっぱり 多くのメディアが視聴率を基準に批判記事を書いてるんですよね。
ワースト更新したから失敗だったっていう失敗の原因は何なのかっていうのを 業界関係者とかテレビ業界の人とかにコメントとって記事書いてるケースが多いんですけど、
個人的にはいろいろデータを見てると視聴率で、 そもそも視聴率はもうテレビは下がり続けてるんで下がるのは当たり前って考えてる面もあるんですけど、
それ以上に実は視聴率そんなに失敗してないんじゃないかなみたいな ちょっと今回の記事を書いた背景だったりします。
当然個人視聴率にしても世帯視聴率にしてもワーストを更新してるので、 成功か失敗かって言われたら失敗っていう人の方が多いと思うんですけど、
世帯視聴率より個人視聴率を個人的に重視してるんだと思うので個人視聴率で書きましたけど、
個人視聴率で見ると第一部が-1パー、第二部が-2.5パーとかそういうのが大体地域によって違うんですけど、
去年が良かったのもあって一昨年がワーストだったんですよね。 去年はちょっと改善したんだけども今年はさらに下がっちゃって。
じゃあなんで下がったのかっていう理由を分析すると、すげー単純計算ですけど、
今回スノーマンが紅白歌合戦の裏でYouTubeのピークが133万人同時視聴のYouTubeライブやってましたから、
133万人って個人視聴率で言うと1%規模なんですよね。 日本の人口1億3000万と考えれば単純計算で1パーなんで、
極端な話、スノーマンのファンがスノーマンが紅白に出てて紅白見てくれたらこの1パー加算されることになるんですよ。
当然ね、両方開いてる人、僕みたいなマニアックにテレビもパソコンもそれぞれ紅白とスノーマンのYouTubeライブ見てる人とかもいると思うんで単純計算じゃないんですけど、
当然旧ジャニーズ事務所のファンはスノーマン以外にもたくさんいますから、それを考えるとやっぱり
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なんだかんだやっぱり今回はNHKは元ジャニーズ事務所の所属サーレントは起用しないっていう手伝いをしてますけれども、旧ジャニーズ事務所って言ってもらえればな。
その影響で視聴率下がったと考えると、これは年末の多局の起用を考えたら別に起用すればよかったのにっていう言い方ができるんですけど、
あの段階でNHKからするともう使わないって判断されざるを得なかったっていう判断で言うと、その判断をしたタイミングで視聴率が下がるのは決まっていたんですよね。
そう考えると、その下がった分ぐらいしか下がってないって考えると、実は別にそれ以外のコンテンツが失敗してたって書くの間違いだと思うんですよね。
単純にやっぱりそのジャニーズゼロだと視聴率下がるよねっていう、まあそうでしたねっていう話であって、なんとなくやっぱりメディアの記事だと視聴率下がってるから、あれも彼もそれもどれも全部悪かったみたいな感じだったんですけど、それはちょっと違うかなと思いましたって話ですね。
で、一方でやっぱり明らかな成功は数々のコラボだと思うんですよね。
最初ボーダーレスっていうテレーバーの発表があって、上げてみたら最初の出演者は意外にボーダーレスっぽい感じの人が全然いなかったんで、あれれと思っちゃったんですけど、
結局その特別枠で懐かしのポケビブラビブが出てきたり、ベスト10の再現があって、ルビーのエピソードね、実はベスト10かと思うような歌唱があり、
そして夜遊びのアイドルが日刊のグループとのコラボをして、我が曲を披露するっていう非常に象徴的なシーンができたっていう意味で言うと、
今年の紅白はある意味新しかったと思うんですよね。古い文脈も使ってるし、新しい取り組みをしたっていう意味でですね。
ポケビブラビは日テレでして、ザ・ベスト10はTBSだったりするんで、テレビ局の掛け声って言うんですよね。これは視聴者からするとあんまり関係ない話なんですけど、業界的には結構大きいと思いますし、
日テレの通知屋さんが俺聞いてないみたいな動画を少し寂しそうにされてましたけど、
その意味では今回は本当にアドさんのシルエット歌唱とかストプリのリアルタイムCG歌唱とか、多分今までだったりやってなかったような新たなチャレンジをいくつもされてて、
なんといってもやっぱりその、いわそびとニュージーズとかK-POPのアーティストとのコラボのシーンみたいなのは、これはもう本当に紅白歌合戦でないと実現しないやつだよなっていうのも間違いないと思うんですよね。
なんつってもやっぱりそのK-POPのアーティスト、ストレイキッズにしてもニュージーズにしてもルセラフィンにしても、米国のビルボートチャートとかに普通に入る人たちだったりしますからね。
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セブンティーンなんかは今年韓国のレコードを対象的なやつを撮ってたりするんで、その人たちが韓国ではなくて日本の年末の音楽番組にみんな出てくれて、
しかも日本のいわそびの楽曲でコラボダンスをしてくれたっていうのは、非常にやっぱり紅白すげえなっていう、これは工具じゃないとできないよなっていう企画だったと思うんですよね。
これはもう間違いなく成功と言っていいと思うんですね。今年の、今年去年の歯を締めくくりとしてふさわしいコラボだったと思ってます。
実際にデータを見ると、これはつれづれ研究室さんが細かいデータをいっぱい出してくれてるんですけど、YouTube、ダイジェスト動画なんですけど、YouTubeの再生回数が去年に比べると激増してるんですよね。
特にいわそびの再生回数は1000万回超えていて、去年多分トップが世界の終わりで300万いってないぐらいなんで、3倍以上になってたかな。
アドさんも600万近くいってますからね。
ツイッター、X状の反響もでかかったですし、検索回数とかもやっぱり紅白に出演した歌手の検索数みんな跳ね上がってるんで、やっぱりネットの反響を見る限り、大晦日のテレ番組は紅白一人勝ちなのは変わってないですし、やっぱり紅白すげえなっていう、それは成功だったと思うんですよね。
企画っていう意味でと視聴率は振るわなかったんですけど、企画自体では僕は成功と評価した方がいいんじゃないかなと思った。
ただそれよりやっぱり良くないなと思うのが、NHKプラスの視聴数ですよね。
NHK側は評価になって、紅白の視聴数のデータをリリースされたみたいで、なぜか公式サイトにリリースが載ってないんですけど、当然視聴人数は去年に比べると減ってるんですけど、一番強調してるのがNHKプラスでの視聴が全年比1.5倍に増えましたっていう、50%増えましたっていうのを強調されてるんですけども、
実数値を見ると187万なんですよ。紅白歌合戦の視聴人数5600万人で、その人たちのデジタル視聴が187万って、これ1.5倍になったとは自慢していいのかっていうのはちょっと引っかかるんですよね。
裏番組的に実際開催されることになったソーマンのYouTubeライブがリアルタイムで133万人で日本記録でしたけども、アーカイブ視聴1300万とか超えてるんですよね。当然リアルタイムで見てる人が少ないからアーカイブが増えるっていうのもあるし、ファンがやっぱりループして再生してるから増えるっていうのはあると思うんですけど、10倍になってるんですよね、リアルタイム視聴。
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片谷、紅白は5600万人が見たのに、アーカイブで言うと134万しか見られてないんですよ。これはね、僕は失敗だと思うんですよね。なんでこうなっちゃうかというと、やっぱりNHKプラスの登録がハードルが高すぎてみんな登録してないっていうことだと思うんですよね。
今回、純烈がQRコードの服装でパフォーマンスしてて、ファンからすると純烈に失礼だみたいな批判記事が結構書かれてましたけど、それは僕もちょっと思いますね。純烈にあそこまでやってもらったのに同時視聴53万だし、アーカイブ視聴134万しかいってない。
これはちょっといくらなんでも少なすぎると思うんですね。さっきのYouTubeのダイジェスト動画総再生数が5000万超えてるらしいんですよ。で、Xの投稿にしてもYouTubeの投稿にしても全部NHKプラスにフルはこっちってリンク入れてるんですよね。
5000万とか多分1億ぐらいのインプレッションからリンクがされてるのに、くどいんですけど134万なんですよね。これTVerだったら多分、Viverが10話で5480万回とかいってるらしいんで、多分Viverで紅白流したら1000万ぐらいは多分いくんじゃないかなと思っちゃいますけど、やっぱりNHKプラスが簡易登録しないと見れないんで、ハードル高いんですよね。
これはやっぱりNHKが受信料を元に運営されてる公共放送事業体なので、結局受信料を払ってる人に見せる、払ってない人には見せちゃいけないっていうふうに自分たちを縛ってるので、XとかYouTubeにはダイジェストしか出せないし、フルはNHKプラスだし、NHKプラスももう今の段階では見れなくなっちゃってて、NHKオンデマンドで買わないと見れない。
これNHKの論理からすると正しいんですけど、これはグローバルの音楽のパフォーマンス動画の歴史の変化で言うと、かなり今後リスクになる気がしますね。
これはもう僕がスペースで今夫さんとかいろんな人に教えてもらったものの受け売りですけど、韓国のアーティストとか音楽番組はもうYouTubeを並行して使うのが普通らしいですね。これは中国とかもそうなってきてるんですけど、アメリカはそこまでまだなってないかな。
でもやっぱりそのパフォーマンスをYouTubeで見れるっていう流れはグローバルでどんどん普通になってきてると思うんですよね。個人的に印象的だったのはママアワーズで、それこそニュージーンズとかセラーMとかがコラボした2年前の動画が今普通にYouTubeでフルで見られてる。これも2000万回ぐらい回ってるんですけど。
同じようにニュージーンズのアメリカのロラパルーザーでパフォーマンスした動画はニュージーンズのアカウントにアップされたんですね。これNHKスペシャルとかでも使われてましたけど、その元の動画をアーティストがYouTubeに上げてて持ってる。これも1000万ぐらい回ってるのかな。
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これだとファンが何度も見れますし、ある意味ファン以外の人たちも歴史を振り返るときにこうやって見れるんですよね。でも今回の絵わさびとたくさんのグループとのコラボはあんなにすごい奇跡的なコラボがあの日成立したにも関わらず、フルの動画を見ようと思ってNHKオンデマンドしかないっていう。
何人が見るのかわかんないですけど、ほとんどの、それこそ今そのことを知らない人からするともう永遠に見れないリスクがあるみたいな話になっちゃうんですよね。そうなってくると今度は海外のアーティストがやっぱり今回はあんだけのアーティスト、主にVIVEとJYPのエポップのアーティストみたいですけど、日刊代表するアーティストがコラボに出演して出てくれましたけど。
今後出てくれるのかっていうのがやっぱり最大のリスクになると思うんですよね。すでにDBSでしたっけ、本楽の日、去年の夏にあった音楽の日のパフォーマンスはニュージーンズは明らかに自分たちが収録したものを音楽の日に提供していて、それはニュージーンズのアカウントにアップされるんですよね。
たぶんこれは出演の条件がパフォーマンスの動画を自分たちのYouTubeに上げさせてくださいっていう条件でやってると思われますし、同じようにもう使い方がやってるダンクとかは自分たちのパフォーマンス動画は当然ダンクのYouTubeアカウントに上げる前提でライブをやってるんですよね。
これをニッテルの他の番組でも使うみたいなやり方をしてますし、今回ちょっとこの動画がどうかわからないですけど、ヨアスビがレコード大賞に生でパフォーマンスしてなかったんですよね。ヨアスビとアドさんはレコード大賞で受賞はしてるんだけれども、たぶんあれ、紅白の前日だったから後半のリハーサルを優先したかなんかで生ライブはやってなくて、
2方とも自分たちの過去のパフォーマンスの動画をレコード大賞のテレビに流してたんですよね。でこれ、YouTubeに上がってるやつと同じだったんじゃないかな。ちょっとわかんないですけどね。違うかもしれないですね。アーティストが持っているライブ映像をテレビ局が使うっていう流れになってきてるんですよね。
そういう意味で言うと、やっぱりこのアーティストのパフォーマンス映像っていうのは、日本だとテレビ局のものって誰でも伝えると思うんですけど、グローバルで言うとだんだんアーティストのものになってきてる気がしていて。
当然テレビ局がギャラハラしてたらテレビ局のものだって考えるのは普通だと思うんですけど、そうなると実はアーティストからするとテレビの出演量ってそんなに大したことないんで、魅力が下がっていくっていうサイクルがあるんですよね。
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それを考えると今年は本当に歴史に残るコラボを紅白多合戦で、夜遊びを中心に実現できたんですけれども、これがもう一回NHK、もう一回っていうか今後ずっとNHKでできるのかって言われると、
NHKの今後に本当にこのNHKプラスを含めたデジタル側でのアーカイブ視聴の努力をしておかないと結構変わっちゃうんじゃないかなっていうのを個人的に感じたことですね。
今回もクイーンが出演するっていう報道をされていて、実際は収録映像が流れただけっていうパターンでしたけど、今回はK-POPのアーティストも日本のアーティストもみんなほとんどの人がライブで登場してるからこういうコラボができるんですけど、
だんだんやっぱりそういうグローバルなアーティストは、K-POPだけじゃなくて日本のアーティストもやっぱりもう映像でいいですかっていう風になっていく可能性あると思うんですよね。
紅白は当然このステージにおける生パフォーマンス、こだわってるはずなんで、これを重視するのってやっぱりこのパフォーマンスをやった甲斐があったとアーティストの人たちが思うような努力を視聴率以外のところでもやっていかないと危ないんじゃないかなっていう。
でもそれは公共放送受信料をもとに運営されているNHKとしてやれるのかっていうこのジレンマを乗り越えられるかどうかはかなり重要だし難しいテーマなんじゃないかなって。
NHKがテキストニュースをやることすら、新聞協会が噛みついても全部テキストニュースやめるみたいな流れになってることを考えると、これで紅白の楽曲を全部YouTubeとかでフルで出したりすると民業圧迫だみたいな議論がまたなっちゃうと思うから難しいと思うんですけど、
この紅白駄菓子戦という場所を最大のアジアの音楽のパフォーマンスの場所っていうふうにしていきたいんだったら本当そこは考えないといけないんじゃないかなみたいなちょっと悶々としたので維持に変えてみました。
こちらのチャンネルでは日本の円溜めが海外に出ていくのを密かに応援したいなと思っていますので、他にもこんな話してますよって方がおられましたらコメントやDMで教えていただけると幸いです。
ありがとうございます。
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