ツイッターの有料化戦略
こんにちは、徳力です。 今日はですね、ツイッターがちょっとXになってしまったんですけども、
ツイッターのいろんなサービスがどんどん有料化されてるよっていうのが何でなのかっていう記事を、
Yahoo!に寄稿しましたので、ちょっとその辺のところをご紹介したいと思います。
もうね、この記事を公開した後に、マスクさんがXのロゴを募集して、
あっさりともう今、ツイッターのサービスロゴがXに変わってしまって、
この青い鳥を見るのも、まだね、アプリは今のところまだ青い鳥なんですけど、
多分時間の問題ですよね。この青い鳥自体がいなくなっちゃうタイミングなんですけど、
マスクさんが何でこのサービスをどんどん有料化していくのかっていう背景をYahoo!に書いたので、
ご紹介しておきたいと思います。
DMの有料化っていうのは、今20通とかっていう説があって、正確には多分まだ発表されてないんだと思うんですけど、
22日の段階でツイッターサポート、もうサポート、ツイッターっていう文字も消えましたね。
サポートっていうアカウントになってますけど、ツイッターのDMの送信件数がこれから制限されるよって。
これはスパム対策だよって書いてあるんですけど、もともとのネタがテクノエッジさんが、
ツイッターがDM有料化1日の上限を超えるほどの有料ツイッターブログ検出へ、
一等再生も書いてあるんですけど、スパム対策だったらフォローしてない相手からのDM、
フォローしてない相手へのDM送信回数に両元を設けますってやればスパムは制限できるはずなんですけど、
今回どうも全部対象らしいんですよね。だから明らかにその紹介投稿からツイッターブルーに誘導してるんで、
ツイッターブルー契約せよっていう施策なんですよね。
最近その辺はもう完全にヒーローマスクさんもツイッターも隠さなくなってて、
明らかに最初から課金を増やそうとしてたのは明確だったんですけども、
そこをオブラートに進まなくなってきてるっていうのはポイントだと思うんですよね。
なんでなのかっていうのを、これ何度かご紹介してるんですけど、
結局今ツイッターは広告収入が半減し続けちゃってるんですよね。
もともとはヒーローマスクさんが買収した後にツイッターの広告収入40%しか減少したって言われてて、
これは大変だなって。これはさすがに一時的かなと思ってて、
マスクさんもメディアの取材対応した時とかに広告の収入戻ってきてるから大丈夫なんだみたいな強気なコメントしてて、
メディアもその発言通りの記事を書いたりしてたんですけど、
実は今でも5割減っていう。
米国におけるツイッターの広告収入6割減らしいですからね。
あんだけ過激発言繰り返してたら広告の収入戻ってこないよなって話なんですけど、
単純に言うと50億ドルぐらいあった売上が25億ドルとか30億ドルぐらいまで下がっちゃってて、
しかもツイッターを買収した時の利息が10億ドルから15億ドルって言われてるんで、
すごいですよね。売上が半減して30億ドルになってる状態で10億ドル以上の利息返済してたら、
使えるキャッシュが20億ドルないって話ですからね。
今まで50億ドルキャッシュがあった会社が20億ドルのキャッシュになっちゃった。
それは大赤字だなっていう話で、
従業員も8000人から1000人にするし、家賃とかサーバー代支払いしぶったりするっていう。
多分マスクさん的には広告主もいくらなんでもしばらくすれば帰ってくるだろうと思ってたんだと思うんですけど、
もう半年以上経って戻ってこないってことで、より課金の方に舵を切ったっていう話だと思いますね。
ツイッターの広告収入の減少
なので、DMの配信数制限も有料化誘導のためだし、
ツイッターユーザーに広告収入還元施策っていうのをやってるんだけど、
これもツイッターブルーを契約しないといけなくて、
イロックスマスクさん自身、これから広告収入還元するから、
7ドル月契約すれば広告収入返すよみたいな。
7ドル以上の収入が上がるユーザーって多分一握りだと思うんですけど、
やっぱりお金が欲しい人はみんな有料版契約するんじゃないかって、
お金を儲けるためにお金を払う人たちってのはいりますからね。
っていう感じになってるんだろうなっていう。
そこにしてのこのツイッターロゴもXに変えて、
ツイッターのサービス名も多分Xに変えていくんですよね。
アカウント名はまだツイッターとかになってますけども、
これ今全部X、ツイッターって文字もだんだん外されてるんですよ。
さっき見たときはまだX、ツイッターサポートには
ツイッターサポートってプロフィール名書いてましたけど、
今サポートしか書いてないですね。
多分スレッツが一回話題の中止になっちゃったんで、
その話題の中止を取り返すべく多分この社名変更、ロゴ変更、
サービス変更を先行したって話かなと思います。
で、ポイントは要は赤字会社だと
ツイッター大丈夫かとかツイッター終了しちゃうんじゃないかみたいな議論が
日本では増えるんですけど、実はそんなこと全然ないよっていうのは。
これはフェイスブックの投稿に堀江さんにコメントをいただいて、
そうだよなと思ったんですけど、堀江さんの言葉を借りると
イーロン・マスクの資産とキャッシュフローを考えれば全然余裕でしょうね。
すごいですよね。イーロン・マスクさんの個人資産総額って2300億なんですよ今。
実はツイッター買収するタイミングで
ハイテック株がめちゃめちゃ下落したのでテスラの株価も下がり、
一時期多分1500億ドルとか以下になってるんですけど、
今実は戻ってきたんですよね。
ツイッター買収した頃が1600億ドルぐらいだったとすると、
今2300億、一時期2600億ドル近くまでいってるんで、
800億ドルとか増えてるんですよ。
ツイッターをいくらで買ったかっていうと、
ツイッターが440億ドルなんですよね。
だから440億ドルでツイッター買ったんだけど、
今は800億ドル増えてるっていうことで。
イーロン・マスクの資産とキャッシュフロー
すごいですよね。
ちょっと億ドルで言うとよくわかんないと思うんですけど、
一般人で感覚で言うと2300万円の資産を持ってる人が、
今130万円の借金をしているっていう。
ってことないですよね。
2300万ありますからね。
130万ぐらいすぐ返せちゃう。
でもそれを返さずに利子をツイッターに付け替えちゃってるから、
ツイッター自体は収入が50万ぐらいだったのが、
30万ぐらいに減っちゃって、
イーロン・マスクの買収資金の利子の10万円とか15万円を
スタンさせられちゃってるから超赤字体制になっちゃったんですけど、
イーロン・マスクさん自体は全然問題ない。
彼はやっぱりスーパーアプリXを作りたかったんで、
ゼロから作るよりはツイッター買っちゃった方が安かったって話だと思うんですよね。
ツイッター自体の赤字を補填するのに自分のお金を払うつもりはなく、
あくまでスーパーアプリXへの投資に使うって話だと思うんで、
ツイッターユーザーは無料で使わせるんじゃなくて、
できるだけ課金してツイッターの赤字を補填する存在になってもらうっていうことが、
イーロン・マスクさんの思考回路の頭の中にはあるんだろうなって。
まあね、これイーロン・マスクさんが買った時点でこうなるのは予測できたよねっていう話ではあるんですけど、
僕はやっぱりちょっとイーロン・マスクさんは自分と同じ追配の仲間だと思っちゃってたんで、
ちょっと誤解してたって話ですね。
結局マスクさんはツイッターのこの従来のコミュニティ、
無料で使えるとか無料でエンジニアがいろんなものを作るとかっていうんじゃなくて、
あくまでアクティブユーザーが多いアプリが欲しかっただけっていう、
自分の発言を聞いてくれるユーザーがたくさんいるプラットフォームだから好きだっただけっていう話ですね。
だからザッカーバーグがスレッツを出した時に、
お前は偽物だっていうこのスパイダーマンのイラストを出したら、
まあそうだよねって話ではあるんですけど、
スレッツもねツイッターの本当の代わりになるかどうかわかんないんで、
要は従来のツイッター無料でみんなが使ってエンジニアがいろんなサービスを使ってみたいなサービスは、
やっぱりこの資本主義の資産化のもとに敗北したっていう風に考えなくちゃいけないのかなって感じですね。
マスクガンの方針からすると、
マスクガンはいわゆる無料ユーザーの価値みたいなのあんまり持ってなくて、
ネットワーク効果とかよりもあくまでハードウェアの経営者なんで、
お金を払うサービスを使うんだったら適切な対価を払う人に適切なサービスをするのであるっていう考え方で、
多分有料プランの優遇というのはどんどん進んでいくと思いますね。
僕自身は有料プラン契約してるんで、自分が困ることはないんですけど、
なんかね、それって従来のツイッターではないのでモヤモヤするところに、
今回Xになったんで、前は本当に違うサービスなんだよっていうのをみんな理解しましょうねっていう話ではあるんですけど、
寂しいっていうのもありつつ、詳細は記事を読んでいただければ幸いです。
他にもこんな話してますよっていうのがありましたら、ぜひツイートやコメントで教えていただけると幸いです。
ツイートって言わなくなるかな?
はい、ありがとうございます。