1. 田中健士郎の働き方ラジオ
  2. #72 人を動かす企画書の作り方..
2022-01-09 17:34

#72 人を動かす企画書の作り方(書籍紹介:企画力 田坂広志著)

田坂さんシリーズ第二弾。本当の企画書の作り方を学ぶことができます。企画力 (PHP文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/456967321X/ref=cm_sw_r_awdo_navT_a_S3X4AAZRNMS7YE1J21A3
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働き方ラジオ始まります。このラジオは、誰もが情熱を持って働く、それを実現するために、働くということの改造度を上げていくポッドキャスト番組になります。
今日も、働き方エヴァンジェリスト、田中健士郎が、皆さんの眠りを裾をゆったりとしたトーンでお話しさせていただきます。
いつもお聞きいただきありがとうございます。はい、ということで、2022年も明けまして、前回はですね、2021年の振り返りということで過去のエピソードをご紹介しました。
ちょうどですね、年末の最後に放送した回が、田坂広志さんの知性を磨くという書籍紹介をさせていただきました。
この本がですね、僕自身もすごくためになったというのもありますし、この働き方ラジオのリスナーさんもですね、実際にこの本を手に取って読んでみましたという感想をたくさんいただいたりしていて、皆さんにとって学びになったんじゃないかなと思いました。
特にこの本の中で、スーパージェネラリストっていう存在について語られていました。
いわゆる知識ではなくて、知性というものを磨き続けていくことによって、スーパージェネラリスト。
スーパージェネラリストっていうのは、今非常にですね、複雑な世の中になってきていて、AIなども台頭してきている中で、人間でしか解決できないような複雑な問題を解決へと導いていくような存在なんですよね。
なので、この考え方はもちろん、自分はジェネラリストとか、あるいは経営者として生きているというのはもちろんそうなんですけれども、これからの時代にあらゆる人が要素として持っておくべきなんじゃないかなというところで、この働き方ラジオでも紹介させていただいたというところになります。
このスーパージェネラリストってね、僕の中でもすごいヒットしているワーディングなんですけれども、そのスーパージェネラリスト、僕自身もまだまだ遠いなと思っているんですけれども、
その方が身につけるべき7つの思考っていうのがあると、それが思想、ビジョン、志、戦略、戦術、技術、人間力みたいなところですね。
はい、思い返すとこのラジオでも結構この7つのレベルの思考についてあらゆる方面から解説してきたなとは思ったりするんですけれども、改めて田坂さんの本を読んでですね、一個一個深めてみたいなと思ったところになります。
たまにですね、この田坂さんシリーズをね、これから働き方ラジオでも定期的にやっていこうかななんて思っています。
田坂さん自身がですね、もう過去20年ぐらいですかね、いろいろな本を出版されていますので、古いものでも全然この知性とかそういった話って古くならないんですよね。
本質的な能力だからこそですね、時代が変わっても非常に重要な考え方だったりするというところなのかなと思っております。
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はい、もしかしたら前回のラジオをきっかけに田坂さんファンになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
はい、最近のYouTubeとか見てもですね、すごく勉強になることをたくさん話されているので、気になる方はYouTubeもチェックいただくといいかなと思います。
で、今日はですね、そんな田坂さんの書籍の中で企画力、人間と組織を動かす力という書籍を紹介していきたいと思います。
はい、企画力ですね。前回の7つのレベルの指向の中で言うとですね、戦略そして戦術、この辺りを磨くような力なのかなと僕は思いました。
企画とか企画書を作るっていう仕事は、今までこのラジオではマーケティングとかブランディングとか話していますけれども、それと同じようにですね、あらゆる仕事で役に立つ考え方になると、一部の職人の人が知っていればいいものではなくてですね、どんな時にも役立つ。
場合によっては、友達と遊びに行く時にも企画が必要になるかもしれないし、それこそオンラインコミュニティの中で何かを企画するという時にも必要。
もちろんお客さんにも提案するっていう機会ってあると思うんですよね。お客さんから言われたことをただやるんじゃなくて、逆にこちらから企画を提案してみる。これがですね、お客さんと信頼関係を非常に強くするコツなんじゃないかなと思っています。
はい、ということで、この書籍の紹介をですね、していきたいと思うんですけれども、まずこの本でポイントとなっているのは企画とは何かというところですね。日本においては、結構企画っていうものと実行っていう企画をして実行するこの2つが分けて考えられることが多いんですけれども、実はここを切り離して考えてはいけないと。
知恵分離っていうものではなくて、知恵合一というふうに書いてますね。考える、企画するっていうことと実際にそれを実行する、遂行するっていうことを一致して考えなければいけない。優れた企画というのは、実行されて初めて企画と呼べるんですよっていうのが非常に大きなところです。
よく経営コンサルタントとかモンチャラコンサルタントとか企画をして、あとは本社でやってね、みたいな感じで切り離してしまうことって多いんですけれども、結局実行されない企画っていうのは意味がない。紙切れと同じだよっていうことを言ってるんですね。
田坂さん自身がコンサルタントとしてですね、企業に入ってちゃんと実行まで支援するということをやられたというところですね。僕が関わっているリボーンという会社はまさに一見コンサルのようなんですけれども、僕自身も会社の執行役員という感じでお客さんのところに入り込んでですね、実際に一部のマネージャーも務めたりとかしながらその組織を変えていく、まさに実行するということをやっています。
まず企画というのは実行されて初めて企画の意味があるというところが一つ重要なポイントかなと思います。やっぱりアイデアを出すというのはもちろん大事なんですけれども、本当にそのアイデアが実行されるところまでしっかりとつなげていくことが大事ということになります。
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企画において何が一番重要かというと企画書ですよね。この企画書の作り方についてこの企画力という本では書いてあります。皆さん企画書って作ったことありますか。なんとなく何かしら作ったことある人も多いんじゃないかなというふうに思うんですよね。
上司に何かを提案するときにも簡単にドキュメントにまとめたりとか、パワーポイントで企画を作ったりとかすると思うんですけれども、僕自身ですね、この本を読んでそこまで考えきれてなかったなぁと思うことがたくさんありました。
まず企画書において非常に重要な考え方として、最高の企画書は最高の推理小説だというふうに言ってるんですね。何を言いたいかというと、思わず手に取って読み始めたらついつい止まらなくて最後まで読んじゃうみたいなところなんですよね。そんなふうに考えて企画書を作ったことがなかった。
だからこそ、表紙、タイトルっていうのはめちゃくちゃ大事だし、つかみの部分も大事だっていうことがこの本にはたくさん書いてあります。
でもこういったところってむしろ、今僕ライターゼミとかやってますけど、ライターさんとかって十分その能力あると思うんですよね。まさにタイトルで人を惹きつけて、冒頭の部分でこれを最後まで読みたいと思わせる。こういったライターの能力っていうのは企画書を作るっていうところに十分役に立つんじゃないかなと今回改めて思いました。
企画書っていうのは先ほど、実行されて初めて意味があるという話をしましたが、その実行する相手っていうのが組織であることが多いっていうのももう一つのポイントですね。
自分が説明した担当者に対して説明をするっていうのもすごい大事なんですけれども、その先の社内にいる人も含めて動かすというところですね。なので、いくら自分がその場でいいプレゼンテーションをして企画を通してもらったとしても、その社内でまたその企画書が他の人から読まれて、なんだこれだったら進めるメリットがなさそうだなっていう形で却下されてしまう。
こうなってしまったら企画書はまた紙切れになってしまうというところですね。ここまで深くその企業、提案先の組織を変えるっていうところまで考えるのが大事だというところですね。
じゃあ、最高の推理小説のように思わず手に取って最初から最後まで読みたくなってしまうような企画書っていうのはどういうふうに作ったらいいのか。
まずは企画書と計画書は違うっていうことを認識することが大切だと言っていますね。企画書と計画書は違う。計画書っていうのはまず何かというと、何を行うのかっていうのをわかりやすく解説したものですよね。
いつからいつまでこんなことをやりますと。多くの企画書っていうのが計画書になっちゃってるっていうふうに言っています。
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これやってる気がしますね。どうやってやったらいいのっていう計画を書くことを集中してしまう。
ただ企画書っていうのは計画書とは違って、何を行うかっていうことよりも、なぜ行うかっていうのをしっかり語らないといけない。
企画書の木っていうのはですね、たくらみっていうふうに読めますよね。たくらみなんですよ。
その人が企業とか組織において、ぜひやってみたいたくらみっていうのを面白く魅力的に語ったものが企画書であるというところですね。
そのたくらみを語るという意味においては、なぜそれを行うのか、そしてそのビジョンというものを語るものが大切ですよというふうに言っています。
さらに相手を聞き込むために重要なテクニックとしては、自問自答スタイルっていうものがあるというふうに言われています。
このあたりをですね、踏まえてちょっと具体例も交えながらですね、今日は後半解説をしていきたいなというふうに思います。
ここからはですね、僕がさっと作った具体例になるので、あんまり質の高いものではないかもしれないんですけれども、
やっぱりですね、本に書いてあった具体例をそのまま解説するよりも、僕が一回紙砕いて考えた具体例の方がね、
理解しやすいことがあると思いますので、ぜひ聞いていただければと思います。
ということで、僕はですね、このラジオを聞いている方、ライターさんとかも多いと思うので、たくさんですね、ライターさんを抱えた企業さんに教育パッケージの提案をするっていうね、
クラウドカレッジの2Bの提案みたいな感じを少し想定してみました。
では実際に自問自答スタイルでですね、企画書の大きな流れを説明してみたいと思います。
まずはビジョンというものを伝えることが大事。これからどのような変化が世の中に起きていくのか、社会に起きるのか、そういったことを話すのがビジョンですね。
これから一体何が起きるのでしょうか。これに対しての答えが、オウンドメディアにおけるPV市場主義から読者中心主義への変換が起きますと。
なぜそんなことが起きるかというと、世の中に情報というものがあふれすぎている。そんな中で読者のニーズがどんどん多様化をしているんですね。
マスク広告、テレビとか大きなポピュレーションメディアとかで、これが今から流行りますといったものをみんなで消費するという時代から、本当に一人一人欲しいものが多様化してきているというのは顕著です。
また一昔前はですね、GoogleのSEOというのも少し今とは違っていて、たくさんのキーワードを入れて大量に記事をメディアに入れていくことによって検索順位が上がるという世界もあったんですけれども、
それもGoogleによってかなりアルゴリズムが変わってきていると。さらにキュレーションメディアというものに対する人々の信頼も低下しているというところですね。
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とにかく世の中にたくさんある情報をまとめて記事にすれば、それを読んでもらえるという時代が終わってしまったと。
そういった中で、これまでのようにとにかくまとめ記事とか、より多くの人に刺さりそうな記事でPVをたくさん稼ぐというところよりも、一人一人の読者にしっかりと共感してもらえるオウンドメディアを作っていかなきゃいけないということが起きてきます。
じゃあそんなですね、読者中心主義の市場では何を成すべきなのか。これが次の目標になってきます。
こちらの答えはこんな感じで考えてみました。1万人の目に触れるよりも100人のコアファンを増やすメディアへの変革が必要です。具体的にはメディアにおいて思想やストーリーをしっかり伝えていくこと、それによってファンコミュニティを育成していくということが求められます。
じゃあいかにしてこの100人のコアファンを増やすメディアを作っていくのかというと、具体的な戦略としてはブランドライターの育成、そしてファンコミュニティの運営という2つになります。ここで戦略とか、さらに具体的に戦術というところでですね、どうやってコミュニティを作っていくのか。
あるいはブランドを伝えるライターを育てるための育成プログラムの紹介という形で入っていく。このようにですね、いきなりやることを書くのではなくて、むしろやることは後半で、最初にビジョンとか目指すべき目標、その目標を達成するための戦略、こういった順番で資料を作っていくことによって、読む人は引き込まれるように。
まるで推理小説を読んでいくように企画書を読んでくれるというところになります。いかがでしょうか。こんな感じでですね、考えていくとタイトルとかサブタイトルっていうのもおのずと出てきます。
タイトルとしては、例えばPV市場主義から読者中心主義への転換、サブタイトルとして思想やストーリーを伝えるブランドライター育成プログラム、およびコミュニティ育成の導入みたいな形ですね。実際に提案したいことをタイトルに入れていく方法と。
こんな感じでですね、提案書を作っていくんですね。今みたいに自問自答するような形にすることによって、相手を説得しながら読み進めてもらうことができるというところになります。この中で一番大事なことは何かっていうと、問題を提起することだというふうに書いてあります。
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今の例でいうと、PVをとにかく追っていく、より多くの人に読まれるためにメディアを運営していくっていう時代がもう終わっているんじゃないか。新しい考え方のメディアに転換するべきなんじゃないか。そういった問題を提起する。これが企画書にとっては一番重要で、そこの問題提起がしっかりされていれば、実際読んだ方は
確かにまさにこれから時代が変わっていくよねとか、読んだ担当者としてはそのあたりすごくモヤモヤしていて気になっていたんだけど、何も手を打ってなかった。でもやっぱりこの提案書をもらったことによって、このモヤモヤが本当に問題であることを認識できた。
ではこの会社と一緒にやってみよう。コミュニティの育成をやってみようとか、ブランドライターの育成というのに挑戦してみよう。こういった形で動いていくし、それを実際に受け取った担当者がその上司とか会社の中で説明する時にもこの企画書が生きてくるというわけですね。
はい、というところで他にもですね、いろいろな具体的な企画書作りのティップス、ノウハウみたいなものたくさん載っているので、実際に企画書を作ってみるときに非常に参考になる書籍かなというふうに思っています。
この書籍でも書いてありましたけれども、事項を同一ということで、これを知って満足するんじゃなくて、実際に企画書を書いてみましょうというところで、僕も早速ですね、いくつか企画書を書いてみようかなというふうに思いますが、皆さんも是非ですね、例えばクライアントさんにちょっとですね、新しい提案をしてみる、今までやっていなかった提案をしてみるだったりとか、
あるいはオンラインのコミュニティの中で新しい企画を作るときにも、こういった観点を意識して、よりみんなが納得をして、それこそ今やるべきだよね、やっていこう、そういった実際の実行につながる企画をですね、是非作ってみるという挑戦をしていただくといいかなと思いますし、僕自身も是非挑戦してみようかなと思っております。
ということで、今日は企画力という書籍の紹介をさせていただきました。お聞きいただきありがとうございます。また来週お会いしましょう。おやすみなさい。
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