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2021-10-03 17:09

#61 ブランドの話〜作る編〜(書籍紹介:ブランディングファースト 宮村岳志著)

ブランドをどう定義し作り出すのかについて、クラウドカレッジを事例にして解説してみました。
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働き方ラジオ始まります。このラジオは、誰もが情熱を持って働く、それを実現するために働くということの改造度を上げていくポッドキャスト番組になります。
今日も働き方エヴァンジェリスト、田中健士郎が、皆さんの眠りを誘うゆったりとしたトーンでお話しさせていただきます。
いつもお聞きいただきありがとうございます。
前回は、ルール10のレポートという形でお話しさせていただきました。
皆さん、行きましたか?ということで、今働いているリボンのメンバーは、早速みんなで行きます、みたいな感じでね。
これから行くみたいで、いい影響を与えられたんじゃないかなと思っていたりします。
ちょうどその前にね、最終目的から考えるみたいな話をしましたけれども、
その最終目的の視点をより高く持つとか広く持つっていうのは、結構クリエイティブな仕事は重要だと思っていて、
そのためにもやっぱりアートとか、資座が高い人の話を聞くとか、そういったところでいろんなインプットをしていくことによって、
より自分の最終目的の解像度が上がってくるんじゃないかな、なんていうふうに思いました。
今日はですね、ブランディングの話をまたしていきたいと思います。
皆さん、ブランドとは何か覚えていますか?
ブランドっていうのは、より長く売れ続けるための仕組み、あるいはより高く売れるための仕組みを作るということですね。
マーケティングは売る仕組みを作るっていうところ、より短期的なところがフォーカスされることが多いですけれども、
ブランディングはより中長期的な形で売れ続ける。
より他者と差別化をして高く売れ続けるための仕組み作りというような解説をしました。
さらにですね、その後インナーブランディングっていうところの話をしまして、言動の一致みたいな言葉でも言いますけれども、
実際、会社であれば社内でやっていることと外向けに行っていることが一致しているのかどうか。
そこを作っていくために、例えば会社であれば行動指針とかバリューみたいなものがあって、社員に浸透している。
これが外向けのブランディングにもつながっていくみたいな話をしました。
今日はですね、そもそもブランディングってどうやって作り出すのかっていうところですね。
まだブランドが全くないサービスであったりとか、創業したての会社とかがどうやってそのブランディングを作っていくのかという話をしたいと思います。
ちょっとですね、本の紹介をしながらですね、解説をしていこうかなと思います。
今日はですね、ブランディングファーストという書籍ですね。
宮村たけしさんという方がですね、書かれた本の紹介をしながら解説をしていきたいと思います。
今日の話はですね、こんな人に役に立つんじゃないかなというふうに思っています。
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例えば会社の中である新サービスの開発を任されたと。
そういった場合に、それこそクラウドカレッジ立ち上げてくれって言われたとかね。
そういった場合ってやっぱりブランドから考えていく必要があります。
あるいは自分で起業してサービスを作ろうと思っているであったりとか、
あるいは個人の方でも個人でSNSの発信をすることによって仕事をとっていきたいだったりとか、
会社のSNS運用を任された。
SNSの運用ってほとんどブランディングであることが多いと思うんですよね。
インスタグラムとかツイッターとかを使って、
その会社が社外からどういうふうに認知されるのかっていうところのある意味ブランドを作っていくような仕事ですね。
あるいは企業の採用候補みたいな形で、
社員の採用を進めるための記事の執筆とかね、
そういった案件を受けるみたいなところにもつながってくるんじゃないかなというふうに思っています。
このブランディングファーストという本でですね、
まずこのブランドの作り方っていうところで3つのフェーズに分けて解説をされています。
それが情報収集フェーズ、開発フェーズ、具体化フェーズというところですね。
まず情報収集フェーズというのは、
まず自分たちが置かれた市場環境だったりとか競合とか自社の強み、
そしてユーザーさんの考えていることとか、
ユーザーさんのインサイトという言い方をしますけれども、
潜在的にそのユーザーさんたちが求めているものとか、
そういったものを集めていくっていうのが情報収集フェーズ。
そして開発フェーズっていうところだと、
その集めた情報を5つの要素に分類していくっていう話をされています。
これについては後ほど詳しく説明していきます。
最後に具体化フェーズっていうところですね。
具体化っていうのは具体的にそのブランドっていうものを、
例えばブランドスローガンみたいな形、
会社のブランドステイトメントみたいな言い方もしますよね。
パーパーとかいろんな言い方がすると思うんですけれども、
我々のサービスはこういったものを世の中に提供していきますとか、
こんな未来を作っていきますとか、
あるいは会社のロゴとか、
そういったものをこのブランドが凝縮されているような
アウトプットになるんじゃないかなと思います。
あとは例えばクラウドカレッジだったら、
そのサービスを実際に使ってみたときに、
どんな体験をするのかっていうところを一貫して、
そのブランディングに沿うようなサービスとして提供していく
みたいなところですね。
こういったところが具体化フェーズの部分になります。
やっぱり一番難しいところってこの開発フェーズなのかな
というふうに思いました。
開発フェーズっていうのは5つの要素を明らかにしていくんですね。
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その5つっていうのをちょっと解説していきたいと思うんですけれども、
それが1つ目がターゲットペルソナ、
2つ目が機能的価値、
3つ目は情緒的価値、
4つ目はブランドパーソナリティ、
5つ目はブランドプロミス。
これを聞いても全然訳が分からないと思うんですけれども、
この5つを明らかにしていくことによって、
ブランドというものの輪郭が形作られていく
っていうところになります。
まずターゲットペルソナ、
これはマーケティングとか、
例えばライターさんが記事を書くときにもまた出てくる話で、
これは一緒だと思います。
そのサービスを最も評価してくれるようなターゲットですね。
分かりやすく言うと、こんな人にこのサービス届けたいよ、
みたいなところですね。
これを定義すると、
この本ではスターバックスの例を挙げて解説がされていました。
スターバックスのターゲットペルソナっていうのは、
忙しい毎日を過ごしている都会的な人たち
っていう風に定義されてるんじゃないかという風に言っていました。
確かにね、実際にスターバックスって忙しいビジネスパーソンみたいな人が、
割と会社の近くとかで使ってるイメージとかありますよね。
そのところからペルソナが作られていると。
次が機能的価値。
機能的価値っていうのは、
ベニフィットみたいな言葉で言われたりもしますけれども、
このサービスがあることによって、
どんな具体的な価値が提供されているのかっていうところですね。
スターバックスだったら洗練された空間で提供される美味しいコーヒー
みたいな形で記述されていました。
やっぱりスターバックスって洗練された空間っていうところは
すごく感じるところですし、
そこで美味しいコーヒーが提供されるというところが機能的な価値ですね。
次に情緒的価値。
機能的価値とちょっと違うんですけれども、
これはどちらかというと、
心理的な感覚ですね。
具体的なベニフィットとかメリットとかではなくて、
ちょっと心理的な高揚感だったりとか、
気持ちの変化とかっていうところですよね。
スターバックスだと心地よくそしてリラックスできるであったりとか、
クリエイティブで自由な自分を表現できるみたいなことだという風に言われてるんですね。
なんとなくリラックス、分かりますよね。
駅中にあるコーヒーショップみたいなところと比べても、
よりリラックスできる雰囲気があったりとか、
あとやっぱりクリエイティブ。
マックブック開いて仕事してるとクリエイティブな気がするみたいな、
あの感覚あるじゃないですか。
まさにそういったものが冗長的価値っていうものですね。
4つ目のブランドパーソナリティっていうのは、
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ブランド自体を何かの人だったりとか、
それこそ有名人とかに例えると、
どんな人物像ですかみたいな話ですね。
スタバだと都会的でありこだわりもありながらフレンドリーみたいなね、
みたいな感じで定義をされているというところですね。
そのスタバっていうものを一つの人として例えるなら、
この都会的でもありフレンドリーみたいなところですね。
最後にブランドプロミスっていうのは、
何をお客さんに約束するのかみたいなところですね。
それはスタバの例だと、
お客様のサードプレイスとして豊かで、
ふるおいのある価値のある時間提供っていうような書かれています。
こういった時間を提供するんですよっていうところですね。
これを今約束していると。
この5つですね。
ターゲットプレイスの機能的価値、
冗長的価値、ブランドパーソナリティ、
ブランドプロミス、
この5つを明確にしていくことによって、
具体化フェーズでロゴを作りましょうっていう時とか、
会社のブランドスローガンを作りましょうっていった時に、
より解像度が上がってくるというところなんですね。
どうですか?
ロゴとかって5万円で作られることもあれば、
何百万円で作られることもあるって結構不思議だと思うんですけども、
やはりすごく金額の高いロゴとかっていうのは、
本当にこういう会社のブランドを作るところから企業に入り込んで、
一緒にディスカッションをして、
最終的にロゴっていう形を落とし込んでいるみたいなところがあって、
そういった金額が付けられていたりするのかななんていうのも思いました。
単純にイラストレーターを使って、
きれいに形を作ったらロゴですっていうことではなくて、
その裏にその会社がどういうふうに認知をされたいのかだったりとか、
どんな価値を提供していきたいのかっていうところが、
そのロゴに込められているというふうに考えるとすごく深いですよね。
せっかくなので、このブランドの開発の5つの要素、
これをクラウドカレッジに置き換えて、
ちょっと考えてみたいなと思うんですね。
得意のクラウドカレッジで当てはめてみる企画ということで、
学長にも全然相談せずに作ってみたいと思います。
いきなりクラウドカレッジって言われてわからない方もいると思うんですけども、
僕が勤めているクラウドワークスという会社で提供している、
個人向けの教育サービスですね。
フリーランスとか副業の方とか在宅ワークをしたい方が
スキルを身につけるためのオンラインの学校を運営しています。
こちらの5つのブランド要素について明らかにしていくということをやってみようかなと思います。
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まずクラウドカレッジのターゲットペルソナ、何かというとですね、
これは人生100年時代に働き方を見直そうと考えている
40代の女性みたいな形でターゲットを絞ってみました。
もちろんですね、クラウドカレッジは男性の受講者も多いですし、
さまざまな年齢ですね、本当に10代もいましたし、
70代の方もいたんですけれども、
一番多い層でもあるっていうのが40代でかつ女性っていうところかなというふうに、
ちょっとデータでも出てたりとかするので、そういったところでやはりですね、
いろんな方の話を聞いていくとやはり40代で女性っていうところが
キャリアについて、ちょっと子育てとかが一旦少し余裕が出てくるようなタイミングで、
じゃあこの後、人生100年、まだあと60年後もどうやって働くんだっけって、
ちょっとこう一旦立ち止まって考え直すようなタイミングに来たりするんですよね。
男性の場合もですね、やはり40代とか50代で、
60歳以降にどういう働き方をするんだっけとか、
結構考えることがあるみたいなんですけれども、
今回はちょっと女性というふうにしてみました。
次ですね、機能的価値というところで、
ここはですね、意思が弱くても最後まで続けることができ、
スキルと自信を手に入れることができるみたいなところを機能的な価値にしました。
やはりクラウドカレッジって、
コミュニティ学習っていう仲間と一緒に学んでいくっていうメソッドを作っているので、
最後まで続けられるっていうところが一つの大きな機能的価値かなというふうに思って、
こういった形で定義してみました。
じゃあ次、情緒的価値ですね。
情緒的価値は何かというと、仲間がいることで信頼感や安心感があるとか、
少し先のポジティブな未来をみんなで見据えている感覚みたいな感じですかね。
ちょっともうこの辺は想像になってくるんですけども、
いろんなユーザーの方の話を聞いてですね、こんなところがあるのかなと、
なんとなく一人でe-learningで学ぶのと比べると圧倒的な安心感があったりとか、
ちょっとですね、ITのスキルっていうところで、
これからどんなスキルが必要になってくるのかみたいな、
ちょっと未来を一緒に見据えていくみたいな感覚があるんじゃないかなと思っています。
3つ目、ブランドパーソナリティ。
これね、難しかったんですけれども、
例えばこんな感じですかね。
大人のための夏季講習の講師みたいな感じですかね。
夏季講習っていうのがね、結構僕的にはしっくりきたんですけれども、
ちょっと短期間でね、1ヶ月とかでコースやるんですよ。
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しかも仲間がいるっていう中で、自分をちょっと相対化できるからこそ、
周りのあの人も頑張ってるから、自分も頑張らなきゃっていう、
いい感じの緊張感が生まれるっていう。
でも1ヶ月で短いっていうのは夏季講習っぽいな、
大人のための夏季講習みたいな。
こんなブランドパーソナリティと考えるのはどうかなと思った感じですね。
ブランドプロミスとしては、
アウトプットを意識した学びコンテンツとやりきれる環境を提供することで、
働く力を身につける機会を提供するということですね。
クラウドワークスという会社が働くをどんどん作っていく会社なので、
働く力を身につける機会を提供しますよってことを約束しますというところですね。
こんな感じで5つ定義してみました。
こんな感じでですね、ブランドっていうのを形作っていく。
この先に実際にブランドステートメントを作ってみようとか、
ビジョンを作るとか、あるいはロゴを作っていく。
こんな流れになっていくっていうのがブランド作りっていうところですね。
もちろんこの後に例のインナーブランディングっていうときも、
ある意味ブランドの5つの要素から逆算して、
社員は普段からどういうことを意識して行動するべきなのかっていうのを定義していくのが
バリューだったりするんじゃないかなと思います。
いかがでしょうか。ちょっとですね、ブランドの作り方を理解できたでしょうか。
実際にですね、このブランディングファーストの本にはですね、
この辺りの具体的なやり方だったりとか、
あと実際に具体化フェーズでどのようにビジョンとかロゴとかに落とし込んでいくのか、
あるいはデザインってなんで重要なのかみたいなところ、
あるいはいろんな会社の事例なんかもですね、載っていますので、
ブランドに興味がある方はぜひ一度読んでいただくといいんじゃないかなと思いました。
ということで今日はブランディングの話をさせていただきました。
また来週お会いしましょう。おやすみなさい。
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