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2023-05-12 16:27

37 プロダクトマネジメントに役立つ人文学のススメ

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「TimeTreeラヂオ」はカレンダーシェアアプリTimeTreeを運営する私たちメンバーが、ふだんの仕事に関係することもそうでないことも、だいたい15分でひとつのテーマを話しきるインターネットラジオ番組です。

今回はCEO FredがTwitterでつぶやいた「PdMの人にプロダクトマネジメントに活きる学問をおすすめするなら行動分析学と認知行動療法と文化人類学だと思ってる」について、さらに詳しく話しました!

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プロダクトマネジメントに役立つ学問とは
これは、水曜日のダウンタウンのカレーのやつが言いたいっていう感じですね。
っていうのと、なんか最近人文学が重要って言い出してる人多くないと思って。
こんにちは、TimeTreeラヂオです。
今回も、私代表の深川琴フレットの一人語りでやっていきます。
今日は、僕自身のツイートについてですね、ツイッターやってるんですけど、
こないだ、プロダクトマネジメントに生きる学問ってこんなのがあると思うんですっていうツイートをしたら、
結構反応をいただけたんですね。
そこについて、どういう背景でこれを書いたかとか、そういうことをちょっとしゃべってみようかなと思います。
ツイートに書いたのは、プロダクトマネージャーの人にプロダクトマネジメントに生きる学問をお勧めするなら、
行動分析学と認知行動療法と文化人類学だと思ってるっていうことをツイートしました。
5月6日かな。
プロダクトマネージャーって、アプリとかインターネットのサービスとか、
プロダクトを普段の人に深く使ってもらうために、機能とかUXとかいろんなものをマネジメントなんで管理する。
ちゃんと課題が解決できるものを作れるようにチームをまとめていくみたいな、
そんなことが求められるお仕事かなと思います。
プロダクトマネジメントの教科書的な本も世の中にはいっぱいあって、
そういうのもすごく役立つと思うんですけど、
私自身は執事はプロダクトマネージャーなんですね。
結構いろんな学問が役に立ってるなと思ってて、
常々思っててどこかで書きたいなと思っててツイートしたっていう感じですね。
今の特にスマホとかのプロダクトって、利用するコンテキスト、シーンとかが切り離されてないんですよね。
他の商品とかだったらお店に入ってきてから出ていくまでみたいな結構切り替わるというか、
生活の中のこのシーンのここの間の体験を設計するみたいな感じで考えやすいと思うんですけど、
スマホってみんな四六時中手にしてて、どんな時も見てたり触ってたりするじゃないですか。
そういう生活に溶け込んでその中でどう使われるかっていうものって、
生活は人それぞれなんで、いろんな人の人生全部というか生活全部のコンテキストを考えながら
プロダクトを設計していくってすごい難しいと思うんですよね。
そういうコンテキストが広がれば広がるほど、ある消費シーンというよりはもう人間そのものみたいな、
そういう視点で考えるっていうのが求められるのかなと思っています。
行動分析学について
そんな中で挙げたやつですね、行動分析学。
一つ目、行動分析学は一番有名なのはパブロフの犬とかですね。
行動分析学ってちょっとエッジの効いた学問というか、自由意志みたいなのってないんじゃないの?みたいな前提で
人の行動を考えるっていう学問ですね。
パブロフの犬みたいに、金がなったらご飯もらえるみたいになると、
もう金がなっただけで嬉しくなるっていうか脳の報酬が出るみたいな。
そういう何か行動をしたらいい結果が得られたっていうことを学習して、
次も同じ行動をしがちになるみたいな。
で、いい結果じゃなくて嫌な結果になったら、次は同じ行動を避けるみたいな。
繰り返しで人の行動って結構決まってんじゃないのかっていうのが行動分析学ですね。
トリガー、きっかけみたいなことがあって、それが良い結果を思い出させてそれをしたくなるみたいな。
おすすめの本として、ツイートではあげてるんですけど、
行動分析学入門っていう杉山直子先生の本っていうのがあって、
昔読んですごい読みやすかったんですけど、
これをすごいまさしくっていうのが、水曜日のダウンタウンって前にあって、
打ち合わせ中にカレーの匂いがしたら、ランチにカレー食べる説みたいなのがあったんですよね。
カレーは目に見えないんですよ。
打ち合わせしてたら隣のブースでカレー炊いてて作ってて、匂いだけしてくるっていう。
それ6人にやったら、5人が昼ごはんにカレー選んだんですよね。
1人だけ、確か野田クリスタルだったと思うんですけど、カレーが嫌いだったっていう。
プロダクト設計においての取り入れ方
1人だけカレー食べなかった。
でもそれはカレーが嫌いで、恐ろしいのはみんな何でカレー選んだか分かってなかったんですよね。
種明かしのとこで、実はさっきカレー隣で煮てたんですよみたいな。
そういえばカレーの匂いしたみたいな、そんな感じ。
僕らも意外と自分の意思で、今日はラーメンを食べるぞと思って、
ラーメン屋に足を運んでるっていうイメージで動いてるかもしれないけど、
割とそんなことなくて、たまたまラーメンのCMを目にしたからとか、
そういうことで結構動いてるんじゃないのかみたいなことですね。
プロダクトも、さっきみたいな生活の中でコンテキスト、生活全体に及んでいるのときに、
何々をするぞ、このアプリを使うぞと思って使ってる人なんていなくて、
ほぼ習慣化しているとか、そのアプリを開いたときに得られる感情だったり、
そういうものが頻度が上がっているみたいな、そういうことってすごいあるんじゃないかなと。
なので、コード無敵学を知るっていうのは、
そのプロダクトをいかに生活の中で正規頻度を上げて、
習慣化して使ってもらうかっていう設定で、結構役立つんじゃないかなって思って一つ目挙げましたね。
これについては、もうちょっとプロダクトマネジメント寄りの本があってですね、実は。
フックドっていうんですけど、フックドは現代、英語の題名で、
日本語だとハマる仕掛けっていう本なんですけど、
それがかなり、もう本当このモデルですね、コード無敵学の報酬と行動と行動時のコストと、
みたいなモデルでプロダクトを設計するっていう本で、非常に面白いです。
お勧めし忘れた、ツイッターではあけど、いい本ですね、フックド。
他にもう一個挙げたのは、認知行動療法。
これは学問、学問というか、心理療法の本ですね。
ああ、あんなこと言わなきゃよかったな、みたいなのとか、
認知行動療法
あの人怒ってるんじゃないかなとか、そういうモヤモヤすることってありますよね。
そういうことでちょっと心を病んでしまう人が、自分で思い込みを排除して、
フラットな気持ちになるっていうような、そういう認知を変える心理療法ですね。
この本の中にあるメソッドがあるんですよね。
それは何か気に病んでしまうような過去の行動のことを思い出して、
そのときに何をしてどうアクションしたかっていうのを書いて、
それに対して何を考えてしまうか、自動思考って言うんですけど、
勝手にモヤモヤして考えてしまう。
そのときの気持ちを不安50ポイント、モヤモヤ20ポイント、
そういうふうに数値化して書いてみて、
その後、その自動思考を確かにその通りだよねって思えるような補強するファクトというか論を書き出してみる。
逆にそんなことないんじゃないかなって思えるような反証するような考えっていうのも書き出してみるっていう。
自分で全部やるんですよ、これを。
最後に適応思考って言って間取ってちょうどいいようなことを書き出してみる。
例えばさっき例に挙げた、あんなこと言って怒ってるんじゃないかな、あの人みたいなのでモヤモヤしてたとしたら、
いや、確かに怒ってると思う。だってあの後口聞いてくれなかったからとか、そういうのを書いてみる。
逆に反証のほうは、いやいや、僕が逆の立場だとしたらそれぐらいでは怒んないし、
怒ったとは言えないんじゃないか。だってその後普通にメール来たしとか、そういうのを書いてみるんですよね。
最後に適応思考でバランスとって、最後に最初の不安50ポイントが今数値にしたらどうかな、不安20ポイントまで下がったぞみたいな、
そういうことをやるのが認知行動療法の中にあるワークっていうかですね。
これって今は心理療法として挙げましたけど、僕はこういうダイブっていうかこういうふうに行動と認知と感情と分けて考えるっていうのが
結構ユーザー心理理解とかジャーニーマップの作成に役立つなと思って、
こういうことを勉強してからそこの精度が上がったようなっていうかできるようになった気がするんですよね。
っていうこの行動分析とか認知行動療法とか踏まえて、自分の行動とかも深掘りしてみると結構驚きとか発見があると思うんですよ。
例えばコンビニに行ってなんかドーナツ買ったとかって、それってシンプルな意思モデルだと、
僕はドーナツが欲しいと思ってドーナツを買おうと思ってコンビニに行って無事買って帰ってきたみたいになるけど、
ほとんどそんな人いないと思うんですよね。
なんとなくコンビニに入っちゃって、別に買わなくてもいいんだけどとかとかやって、
ドーナツ見て勝手に取ってみたいな。
その行動分析的に考えたりとか認知行動療法的に行動と認知と感情と分けて分析したりとかって、
プロダクトの設計に近い話なのかなと思って、そこでこの2つを挙げました。
認知行動療法もおすすめの本をツイートにあげてて、
初めての認知療法で、
最後は文化人類学を挙げてます。
正直その上の2つ、行動分析学と心理療法のほうは、
僕は本当に素人っていうか入門書を読んだ程度で、文化人類学はもうちょっと専門的に学んだもので、
ちょっと重みも、僕にとっての重みも違うんですけど、文化人類学は、
人間の普遍と多様を探求する学問だって僕は教わってまして、
これどういうことかっていうと、文化人類学って全然違う国の違う文化のことを、
なんでそうなってるのかなって勉強するんですよね。
文化人類学
そうすると、
例えばうちの弟が文化人類学者なんですけど、
パパは乳技の研究をしていて、本当に電気もほぼないような山奥の村とかに何年か住んで研究したりとかしているんですよね。
そうすると、もう全然僕らから想像できないような価値観、風習を持って行ってやったりします。
例えば、呪いみたいなものが本当にそこではあって、
みんなやっぱそれを気にして恐れて暮らしている。
これが多様ですね。
同じ人間だけどそんなにも違うんだっていう多様。
同時に、だからといって何もかも違うかっていうと、
そうじゃなくて、同じように大事にしているものとか、
同じような価値観、共通するところもあったりする。
これがこんなにも違う人々なのに、ここは一緒なんだねっていう普遍ですね。
っていうこの普遍多様っていうのが、
両方理解するっていう姿勢が文化人類学の良さ、面白さ。
プロダクトも本当そうなんですよね。
同じように使う人とか、同じように暮らしている人なんかいなくて、
だけど、普遍的な価値を提供しなきゃいけないっていう、
そういうバランスとか視点で文化人類学って、
僕はもう視点のレベルですけどすごい面白いなと思っていて、
ここはさっきの2つほど直接的に役立つものじゃないんですけども、
そうやってやればやるほど、人間についてのわからなさっていうのが深まるというか、
わからなくなっていくっていうことが深まっていく、豊かになるっていうふうに感じる。
なんかこれだけ言うといいことなのかわかんないですけどね。
割とこう行動分析学とかは個々人として完結して分析できる学問ですけど、
文化人類学になると社会が絡んでくるというか、
こういう人たちの間でこういう価値観を共通されていて、
こういう権力関係とかコミュニケーションがあるからこんな行動になるんだみたいな、
人の相互関係、社会が含まれてくるので、
僕らの行動は社会的に規定されることもすごい多いわけですよね。
恥ずかしいからやりたくないとか、そういうのもめちゃくちゃ行動には影響しますよね、実際は。
なんかそういうことを織り込んでいけたりするのは文化人類学かなとは思います。
そのツイートを一連のツイートでまとめに書いたのは、
人の自由意志を過信しない
行動分析学にしても文化人類学にしてもいずれにしても共通しているのは、
人の自由意志を過信していないということで、
人は四六時中、意思と責任を持って行動しているわけじゃないって考えたほうが、
企画ってうまくいくんじゃないかなって思っているみたいな。
これ最後もう一個上げてた本があるんですけど、
それ哲学になっちゃうんですけど、中道隊って本がありまして、
国文広一郎先生、中道隊って、
能動体、受動体みたいな言語の体ってありますよね。
する、されるみたいな。
それじゃなくて、中道体っていう体が以前は存在した。
中道体っていうのは、能動みたいに自分で選び取ってするとか、
誰かにさせられるとかじゃなくて、その間、間でもないな、
自分が何かをやり始めた結果、巻き込まれてそうなっていくみたいなあり方。
で、僕は結構これがすごいじっくりきて、
いろんなことって中道隊的ななって感じるんですよね。
会社、企業とかもそうで、何の影響も受けずに、
確固たる意思で企業して会社を経営していくとかってないとは思うんですよね。
言い出したら、どんどん事態が進展してみたいな感じ。
その言い出したら、ちょっと事態が進展しての中には、さっき文化事務学が言った社会であったり、
人間の相互関係とかで物事が進んでいくみたいなのがあると思っていて、
この自由意思を過信しないっていうところですね。
で、プロダクトもそう考えたほうがうまく進むかなと思って、
教育とコミュニケーションをモチベーションのドライバーに
タミツリーはなんでこう、教育とコミュニケーションをモチベーションのドライバーに
予定共有が進むみたいなイメージで考えてたりしましたね。
ユーザーグロースについてのノートで、ユーザーさんの創造性を生かしてグロースするっていう、
ユーザーさんがタミツリーをこう使ったら便利なんじゃないって思いついたこと、
思いついてそう使いたくなるっていうパワーをグロースに生かすみたいなのを言ったんですけど、
僕は結構全部に、僕のスタイルとしては通定してるのは、
こういう関与を引き出して最大化して、
ここかっこたる意思というよりは関与が意思を加速させていくみたいな仕組みのほうが面白いだろうなと思って、
全部そうやっているっていうのは共通はしていますね。
というわけでツイートの紹介でした。
プロダクトマネジメントにこういう学問も生きるんじゃないかっていう。
ありがとうございました。
16:27

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