なるほど。
ストレスを感じているから、現象として涙が出ているから、
うん。
そのストレスを感じている部分を解消していこうっていう話か。
そうそうそうそう。だから今のところは、
うん。
涙を流しています。
うん。
そこをさ問題としてピックアップしてさ、
うん。
そこを我慢しなさいって言ってるんだけど、
まあそんなのは無理に近いよねって子供にとっては。
なぜなら、子供はその今のところは、
涙を流すっていうことでストレスを解消しているんだから、
それを我慢しなさいっていうことは、
うん。
ストレスを溜めなさい、我慢しなさいって言ってるのと一緒なんだと思うよね俺は。
あー。ストレスを発散するなって言ってるのと同じようなことになってしまうのか。
そうそうそうそう。だからそれはあんまりだなと思うから、
確かに。
まずは涙はどんな性質があって、
なんで涙流すのってところをちょっと話したいんだけど、前提として。
うん。
涙って脳科学の本で見たんだけど、
脳科学の本で見たんだけどっていうのがさらっと出てくるのすごい。
いやあの脳科学系と教育って結構マッチするんよね。
えー。勉強してるんや。
そうあの結構好きやけん、そういう脳の物質とかさ。
うんうん。
で涙ってどんな仕組みがあるのかっていうと、
めちゃくちゃ簡単に言うと、
ストレスを解消するっていう効果があるわけよ。
確かに。なんとなくありそう、それは。
なんとなくわかるよね、それは。
で具体的に言うと、涙からコルチゾールっていうような、
ストレスホルモンって言われるものが一緒に流れてるんだって。
うーん。
そうそう。だからコルチゾールが何とかっていう話になるとまた難しいけど、
要はストレスによって脳から出される物質が涙と一緒に流れていくんだって。
うーん、でもまさにそのイメージはあるよね。
あるよね、そうそうそうそう。
振られましたでめっちゃ泣いて一晩過ごすと朝スッキリしてるみたいな。
あ、そうそうそうそう。
だから結構俺も涙流してストレスを発散してることがよくあってさ。
えー、いつ?
それは子供の頃はもちろんあったんだけど、
学校の先生になってからもたまにやってた、自分で。
へー。
これは意図的にさ、これを知った後にね。
涙を流すってストレスを解消する作用があるんだってのを知った後にやった方法がさ、
なんかもう本当にクラスで上手くいかん時ってあるだよね。
うん。
もう本当になんかもう泣きたいぐらい上手くいかん。
子供のことを一生懸命思って言ったのに、それがねじ曲がって伝わって子供から悪態つかれるみたいな。
もう泣きたくなるやん。
あー。
でこれ気持ち切り替えんと次の日まで持ち越してしまうなと思った時は、
もう家でさ、チアダンって映画知っとう。
わからん。チアダン。
チアダンスチームが世界一になりましたみたいな映画なんやけど。
へー。
それでもう先生が厳しい先生なんやけど、子供たちのことを思って一生懸命計画立てて、
子供たちの前では厳しいけど、裏では弱音を吐いてるようなシーンがあるんやけど。
へー。
もうそれめっちゃわかるみたいなことを共感したり。
その後にその人が成功して、生徒がその思いに気づくとかっていう場面があったりするけんさ。
もうそれ見て号泣みたいなして。
そうで号泣したら、よし、俺もこんな風にきっとうまくいくけん頑張ろうと思って切り替えられるわけよ。
そんな風に涙ってストレスが一緒に流れるとともに、別の物質も流れてて、
セルトニンっていうような物質があるんだけど、それは幸せを感じるような物質もともに出てて。
だからストレスが解消されるし、さらにはリラックス効果、幸せを感じるような効果もあるから、
そんな風にして精神を安定させるために出てるっていう風に言われてるんだよね。
じゃあ我慢しない方が良さそうやね。
そうそう。だからさっき言ったけど、我慢しなさいって言って我慢できればいいんだろうけど、
多分この他我慢しなさいって言われても涙出ちゃうし、
むしろもうそれを怒られたってさ、さらにストレスかかる状態なわけやん。
そうよね。
だからもうこれは涙を我慢しなさいっていうよりは、このストレスには適切な回避の方法があるんだから、
それを一緒に具体的な行動レベルまで一緒に考えていくことが重要なんやないかなって思うよ。
はあ。
ちなみにひとしはさ、なんか泣いたりとかする?
俺はね、涙は出ないタイプなんよね。
はあはあはあ。泣かないタイプなんや。
なんか俺はね、別のやり方でストレスを発散することが多いんじゃないかなと思うんですよ。
はいはいはい。それ自覚してる?ちなみに。
一応してる。
え、どんな風に発散してるの?
例えばね、朝早くから遅くまで働くのきついなみたいなことがあったら、
自分がなんでこれをやってるかを言い付けて乗り越えるみたいなのがやっぱ多いよね。
あ、その意味を考えて、きついけどやるべきだなって思って。
うん。
なるほどね。今ひとしは多分ストレスに対してどう対処してるかって自覚してるやん。
うん。
で多分それはかなりストレスを乗り越えてきた経験があるからだと思うんだけど、
うーん。
子供にとってさ、ストレスをどう乗り越えるかなんてことは考えたこともほとんどないし、
うん。
その引き出しが全然ない状態なんよね。多分この子は。
確かに確かに。
だからもう泣くっていう方法しか取れていないのが現状内。
そうそれなのに泣くの我慢しなさいって言われても、子供はマジでもう、
えーどうしたらいいのって思ってる状態なんだと思うよね。
あーなるほどね。
そうそうそう。
分かってきた。だから俺が言い付けをしてストレスを乗り越えるのをやめなさいって言われてるようなことやもんね。
そうそうそう。もうまさにそう。
いやいや無理やんってなるわ。
そう、ひとしが今一生懸命息づけを考えてる時に、もう何その時間みたいな。息づけしとう時間もったいないけんやめなさいって言われてるようなもんだと思って。
無理無理無理無理。危ない。ダメやんそれは。我慢しちゃいかんやん。
そうそうそう。危険なアドバイスよねそれは。
確かに。
だから今ひとしはさ、自覚してるけど、人間って結構自然に無意識のうちにストレスを対処していくための方法を身につけていってるんだって。
へーまあ確かにね。年齢を重ねるたびにストレスの対処を違いそう。
そうそう。まさに言ってくれたけど、そんな風に年齢を重ねていくうちにとか、あとはいろんなストレスの経験をすることによって、きっとこんな方法で対処すればいいんだっていう風なのを身につけていってるんだと思うんだけど、
一応さ、ストレスを回避するためのパターンみたいなものを、フロイトっていう心理学者さんが整理してくれてるからそれを紹介してもいい?
泣くとか、俺が言ってた意義を考える的なのをうまく分類分けされてるってことか。
そうそうそうそう。
へー聞きたい。
これね、俺中学校と高校で習ったんやけど、もしかしたら知ってるかもしれない。
へー。え、それ覚えてた?
そう、保険の授業でやったの覚えてた。
へー。
ちょっとまあ言いながら思い出すかもしれない。
うん。
まあ4つ紹介すると、1個目が欲圧っていうやつ。
欲圧。
うん。
今のところまだ心当たりないけど。
なさそうな顔してるね今。
習ったんかな?
いや、意味を知れば全然分かると思う。
欲圧?
欲圧っていうのは、言ったらもうね、漢字の通り、気にしないとか考えないようにするっていうのが欲圧。
うーん。
抑え込む。気にしない、考えない。
はいはいはい。
気にしないようにしよう、もう考えないようにしようっていう風にする反応。
うーん。
あとはもうこれめちゃくちゃ分かりやすい。
逃避。
逃避、現実逃避ね。
あーそうそうそう、もう逃げるっていう。
もう嫌な場所から逃げてしまおうねっていうような方法。
うん。
あとこれがまあひとしのに近いけど、合理化。
あー合理化ね、だからまあ意味を考える的な話か。
そうそうそう。
例えばこれはね、手に入らなかったものがあるとするよね。
おもちゃとかっていうね。
そうそう、おもちゃとか。
買えませんでしたとか、例えばジャンケンで勝った方がもらえますとかっていうシチュエーションの時に自分が負けちゃいました。
うん。
でもあれ本当は欲しくなかったもんなっていう風に自分の中で気持ちを整理させること。
うん。
まあこれを合理化っていうんだけど。
なるほどね。
なんかあのサワーグレープとか聞いたことない?
サワーグレープ?
うん。
あのー逸話なんだけど、確かぶどうを手に入れられなかった何かしらの人か動物か忘れたけどが、
うん。
ぶどうを欲しかったけどもらえなかった。
うん。
その時に、あのぶどうどうせ酸っぱいけんよかったらもらわんでっていう風に、
本当は欲しかったけど手に入らなかった瞬間にもらわなくてよかったなっていう風に思うことを合理化って言うんだけど。
うーん、自分を納得させてる感じだよね。
そうそうそうそう。
なんか子供って結構これやるんよ。
へー。
給食でおかわりしたかったけどできなかった場合、実際もお腹いっぱいだったけんいらんかったもんねとかって言う。
それはさ、ストレスの対象として自然とやってるのか。
もう完全にこれ合理化やね。合理化の例やね。
へー。合理化を自然とやるんだ。
そうそうそうそう。あとは保証って言って、
うん。
例えばかけっこで勝てなかった劣等感を別のゲームで勝って埋め合わせたりとかするとかっていう方法があったりするよね。
あー。これは確かによくあるよね。社会に出ると、
うんうん。
めっちゃさ、指標がいろんなことがあるよ。お金を稼ぐとか、かっこいいとか、健康とかいろんな指標ができてきてさ、
うん。
しやすいなって思う。保証。
逆に指標いっぱい出してくれるからこそっていうね。
そう。社会に出るとしやすい気がする。
あーなるほどね。確かに学校とかだともう指標がめちゃくちゃ少ないから、特に学力にめっちゃ重きを置かれてるからね。
ね。
きついね。それで勝てないときはもうかなり劣等感感じてかわいそうなんだけど、
うん。
まあそんな風に、まあ社会に出たらいろんな指標があるって言ったけど、実際学力って他にもたくさん指標があるよってことは大人から教えてあげるといいのかなって思うんだけど、
なるほどなるほど。
でこんな風にフロイトさんによると、まあいろんな防衛機能をバランスよく使うことによって心のバランスで保ってるみたいなよね。
うーん。
でもどれかに偏ってしまうとバランスが保てずに心身に症状が出るんだって。
へー。
そうそう。だから打つっていう症状に出てしまったりとか、あるいはこの子の場合はもう涙をひたすら流すっていう風に出てるよね。
え、ちょっと待って。4つは気にしないっていう方法と、
気にしない。
逃げる、逃避するっていう行動と、
逃げましょう。
あと合理的に納得する。
納得させましょう。自分の心を。